2007年08月の記事一覧です。(全23件、20件毎表示)

2007年08月01日
作家だからといって知識が完全なわけじゃない。それは当然の事ですが、軍事小説家、それも第二次大戦物ではなく現代戦を舞台にした小説を書く人が、「中国軍、空母建設」という格好のネタでここまで見当外れなことを主張しているのはどうかと思います。


中国は仏製武器で埋め尽くされる:大石英司の代替空港
※ 中国軍、空母建設に本腰か ロシアから着艦制動装置購入
http://www.asahi.com/international/update/0727/TKY200707270428.html

これは失敗します。何しろロシアが持っているというカタパルトの技術自体が、必ずしもバトルプルーフされたものじゃないですから。どの程度使えるかは、誰にも解らない。結局試行錯誤の挙げ句に失敗した頃、フランス人が揉み手で近づいて、空母の技術やあれこれとラファールをセットで売りつけるんですよ。

だって中国は水上艦用原子力エンジンの技術だって全く持ってないんですよ。原潜だってロシアからのお下がり技術でまともに動いていない。この後、半世紀使う空母を通常動力でやるはずもないから、どこかで原子力推進ということになる。必ずフランスと組むことになります。で、その姿をアメリカが指をくわえてみているはずもないから、どこかで対中武器禁輸も解除されることになるでしょう。


大石英司さんのこの記事からは、総じてロシア技術に対する根拠無き不信感と、フランス技術に対する盲目的な安心感が見て取れます。それでは例を挙げます。


・まず「これは失敗します」と断言している事。
・バトルプルーフどころか存在しないフランスの空母技術を採用する筈だと主張している事。
・「原潜だってロシアからのお下がり技術でまともに動いていない」とロシア技術を低く見ていること。
・しかも漢級原潜建造にあたってはロシアから技術指導を受けた訳ではないので、そもそもの認識が間違いである事。
・フランスの水上艦用原子力エンジンの技術は原潜用の転用に過ぎないのに、特別な技術か何かと思い込んだ挙句、中国はこれを採用する筈だと主張している事。
・ロシアは水上艦にも潜水艦にも原子力機関を採用している実績があるのに無視されている事。


コメント欄に先行して書き込んでいるシア・クァンファ氏がロシアの空母技術(サキ飛行場の蒸気カタパルト施設、及び蒸気カタパルトを搭載予定だった未完成空母ウリヤノフスク級)や原潜原子炉技術を中心にツッコミを入れているので、私はフランスの空母技術と原子炉技術を中心にツッコミをコメント欄に入れています。

実は、フランスは独自の空母技術を持っていません。現行の原子力空母シャルル・ド・ゴールの蒸気カタパルトと着艦制動装置はアメリカ製で、先代のクレマンソー級空母の蒸気カタパルトはイギリス製でした。持ってない以上出せる筈が無いので、この時点で大石さんの記事は意味を失います。

また、中国の漢級原潜は、中国とソビエトが断交状態に陥った中で建造が進められており、当然、ソビエトからの技術指導はありません。つまり「ロシアからのお下がり技術」ではないのです。原子力ターボエレクトリックという形式の機関の原潜を現在保有している国は中国とフランスだけです。

そして大石さんの記事で不思議なのは「空母は原子力でなければならない」としている点です。アメリカ海軍のキティホーク級は大型空母ですが通常動力(蒸気タービン)で半世紀近く稼動していますし、イギリス海軍の次期空母CVFも6万トンを超える大型艦ですが、ガスタービン駆動の統合電気推進で原子力ではありません。別に原子力でなくても空母は動きます。

其処に連動しておかしな部分なのですが、フランスの水上艦用原子力エンジンの技術は何も特別なものじゃありません。空母シャルル・ド・ゴールの原子力機関は、戦略型原子力潜水艦ル・トリオンファン級のPWR-K15加圧水型原子炉を2基、搭載しています。つまり潜水艦用の転用であり、同じ様に中国も潜水艦用の原子炉を転用すれば水上艦を動かせるわけです。一体何故、水上艦の原子力機関は潜水艦とは別物だ、と思い込んだのでしょうか? ちょっと理解できません。

しかもこの原子炉は曰くつきで、ド・ゴール建造中に地上試験を行っていた同型の原子炉の原子炉容器に亀裂が入り、原子炉の大幅な改修を余儀なくされド・ゴール本体も建造を中断して大改修を施し、建造計画の大幅な遅延を招いています。ド・ゴールは就役後も原子炉要員の被曝量が年間許容量の5倍と報道されており、フランスが設計した唯一の原子力水上艦ですが、フランス国内でも失敗作であるという批判が高く、フランスは2隻目の空母計画PA2でイギリスのCVF計画に相乗りしてCVFのCTOL機運用型を採用する予定です。つまりフランスは原子力空母を新たに保有しないと決めました。

フランスの原子力技術は低いんです。それは空母に限った話ではなく・・・




>総じてロシア技術に対する根拠無き不信感と

潜水艦の原子炉で事故をおこしたのはロシアだけじゃないの?

一度も海鮮をしたことのない国家の船舶技術を信用しろといわれてもねえ。

投稿 | 2007.07.31 07:20

>潜水艦の原子炉で事故をおこしたのはロシアだけじゃないの?

1994年3月30日、ツーロン沖でフランスの攻撃型原潜リュビが蒸気爆発を起こして乗組員10人が死亡しています。これが西側の原潜で唯一、原子炉事故を起こした艦です。フランスの原子炉技術力の低さを実証した艦だと言えます。

・・・それにしても見事な墓穴を掘りましたね。

投稿 JSF | 2007.07.31 20:26


以上のように、大石さんの記事は根本から間違っており、中国がフランス式の大型空母をラファールとセットで買う、といった事態は有り得ません。ラファールも高いですから、購入できるとは思えないです。値段が高価というだけなら商談さえ折り合いが付けば可能性はありますが、空母技術についてはフランスが独自技術を持っていない以上、出せる筈がありません。もしアメリカ製の蒸気カタパルトを中国に横流しなんてしたら、フランスはアメリカの手で潰されてしまうでしょう。出来る筈がありません。リスクを犯すだけのメリットが無いのですから。
20時18分 | 固定リンク | Comment (173) | 議論 |

2007年08月02日
※ JSF氏のブログに関して
http://eiji.txt-nifty.com/diary/2007/08/post_458e.html

大石英司さんからのお返事です。

>フランス製カタパルトが実質米国製であるというのは、私が知らなかったことで、これは貴重な情報を有り難うございました。

大石氏は自らの誤りを認めて下さいました。バトルプルーフどころか存在しないフランスの空母技術を中国が採用する事は出来ません。しかし"実質"という表現が少し気に掛かります。仏原子力空母シャルル・ド・ゴールに搭載されているC13-3蒸気カタパルトは、アメリカから完成品を輸入している以上、"実質"という枕詞が付く理由など無いと思います。

大石氏に質問します。"実質"とは、一体どういった意図が込められているのですか?

>私のブログのコメント欄でのやりとりをして、私がそれを主張しているかのように解釈されるのは困るわけですね。

そのような解釈などしていません。私は前回の記事で投稿 | 2007.07.31 07:20が大石氏の主張だとは書いていない筈です。私は仏原潜の原子炉技術の低さを示す為に、コメント欄でのやり取りを紹介したつもりでした。コメントを大石氏の言だと混同させる意図は全く無く、もし誤解されたのでしたら私の注釈が足りなかった事をお詫びいたします。

>また、誰かが1しか書いていないことをして、5から7を推定して批判するというのも良くあることです。

そのような事はしていない筈です。大石氏は、私が具体的な個所を指し示すように言ったらそれを明確に拒否されました。具体的なことを言わずに批判するのは単なる印象操作です。そのような反論しかしないつもりであるならば、最初から言うべきではありません。大石氏はもう言う気がないようですから、私もこれ以上は求めませんが、納得の出来る対応とは言い難いです。

>「私が書いたことはここまで、ここから先は相手様の推論に過ぎませんから」ということが伝われば良し。

既にコメント欄で述べられていますが、

「存在しないフランスの空母技術を売る事など出来ない」
「漢級はソ連の技術指導を受けて建造されたわけではない」
「水上艦の原子力機関は特別なものではない」
「その証拠にドゴールは原潜の原子炉を転用」

という私の主張は推論などではありません。事実です。特に水上艦の原子力機関の技術については、例えドゴールが原潜の原子炉を転用しているという知識を知らなくても、少し考えるだけで「水上艦の原子力機関は、原潜の原子力機関を転用すればいい」という事に考えが至るのではないでしょうか。

大石氏は「だって中国は水上艦用原子力エンジンの技術だって全く持ってないんですよ。」と言いました。しかし、そもそも水上艦用原子力エンジンの技術は原潜の原子炉を転用すれば良いだけの話ですから、中国も新型原潜の原子炉を空母用に転用すれば済む話です。

つまり、大石氏の「中国は仏製武器で埋め尽くされる」という記事は、知識が足りなかったというだけでなく、考察も足りなかったという事が言えます。

>JSF氏のブログのコメント欄の名無しさんの大部分はハンドルを見る限り、軍板からそっくり流れて来た人々なのでしょうか。

いえ、それは誤解です。「名無しT72神信者」はデフォルト名無し設定なんです。つまり名前欄に何も書かずに投稿すると、自動的にハンドルが「名無しT72神信者」となります。(解説:T72神

ですから、私のブログのコメント欄の人達が軍板からそっくり流れてきた人達という事は言えないと思います。私もJSFという名前で軍板に書き込んだ事は一度しか無く、実は私は軍板の常連コテハンではありません。

>若干建設的な要素に欠けるのは、せっかくの知識をお持ちのご本人にとってもあまりプラスにはならないのでは? と愚考する次第です。


先ずは事実関係の確認をはっきりさせた上で、その後に建設的な議論をすればよいというのが私のスタンスです。お互い、議論対象に対しある程度の正しい情報を持っていないと、建設的な議論どころか議論そのものが出来る状況では無いからです。その意味で大石氏の記事は間違った認識があまりにも多く、議論以前の段階でした。

最後に確認をしておきます。


中国は仏製武器で埋め尽くされる:大石英司の代替空港
必ずフランスと組むことになります。で、その姿をアメリカが指をくわえてみているはずもないから、どこかで対中武器禁輸も解除されることになるでしょう。


この文章の意味するところは「フランスと中国が組む姿をアメリカが指をくわえてみているはずもないから、(アメリカが)どこかで対中武器禁輸も解除されることになるでしょう。」で、宜しいのでしょうか。2年前に「中国の空母には何が載る?」という記事で「F−35という線も捨てきれないわけだが」と書いたのは、そういうことなのですね。

過去にアメリカが中国に武器を売っていたのは、敵の敵は味方という理論で、ソ連と仲の悪かった中国を支援していたというのが理由なのですが。ソ連は崩壊し、ロシアとは関係改善を果たした中国に対し、アメリカが武器を売る理由が見出せません。この点については推論ですが、可能性として非常に低い事は確かでしょう。

フランスと中国が組むという根拠にしても、空母技術に関してはフランスに独自技術が無い以上、物理的に有り得ないですし、水上艦原子力技術についても前述の通りです。
17時56分 | 固定リンク | Comment (271) | 報道 |
2007年08月04日
海外根拠地を確保できる国は羨ましいですね。日本だとこうはいかない。政治的に難しいですし、遠隔地に常時艦隊を貼り付けるとなると予算がかなり食われてしまいます。とはいえ将来を考えるなら、常時駐留とはいかなくても海外根拠地があれば便利なんですが・・・


地中海に軍事拠点の構築必要と、ロシア海軍総司令官 [8/3 CNN]
ロシア海軍のマソリン総司令官は3日、同国軍が地中海に常時、兵力を配備すべきだとの考えを表明した。ロシアのインタファクス通信が報じた。黒海艦隊にとって地中海は戦略的に重要な海域と強調した。

ウクライナの黒海沿岸セバストポリにあるロシ軍港を視察した際に語った。北方艦隊、黒海艦隊の関与でロシア海軍は地中海でプレゼンスを保持すべきだと述べた。東欧でミサイル防衛計画を進める米国をけん制する狙いもあるとみられる。

地中海のどの港を想定にしているのかは不明。黒海からはトルコ・ボスポラス海峡などを通じて地中海へ抜けることが出来る。


ロシアが想定しているのはシリアのタルトゥース(Tartus)港です。ロシア海軍の黒海艦隊は、ソ連崩壊後も分離独立したウクライナのセヴァストポリに留まっており、ウクライナ政府に基地使用料を払っています。ウクライナが分離したといえどロシア領内に黒海沿岸はまだ残っているわけですが、セヴァストポリからノヴォロシースク辺りに黒海艦隊の主力を移すよりは、いっそ主要艦隊を地中海に進出させ、黒海艦隊主力を「地中海艦隊」としてしまおうという大胆な計画を立てているわけです。

訂正:ロシア黒海艦隊は「ノヴォロシースク辺り」に「主力を移す」気マンマン


黒海艦隊基地ノヴォロシスクは、2012年までに完成する:Infinit Justice
ウラジミール・プーチン大統領は、セヴァストーポリの基地から2017年までに撤収する事を2003年にウクライナが要求した後、ノヴォロシスクに黒海艦隊の為の代替海軍基地を設置する法令に署名した。

「我々は、あと5年で防波堤と埠頭の構築を完了するでしょう」
ロシア海軍総司令官ウラジミール・マソリン提督はこう語った。

「その結果、新基地は、黒海艦隊の100隻までの艦艇を収容する事が出来るでしょう。」
ロシア連邦政府の計画の元、2007年から2012年の間、新基地建設の為に123億ルーブル(約4億8000万ドル)が拠出される


コメント欄でのシア・クァンファ氏の指摘により、本記事の「黒海艦隊主力をタルトゥースに移す」という部分を訂正します。御指摘ありがとうございました。


ただ一方でこのような報道があります。

http://russiaflot.narod.ru/html/newsframe.html

Черноморский флот из Севастополя могут перевести в Сирию
(黒海艦隊はセヴァストポリからシリアに移動可能)

これによると黒海艦隊移動の可能性については国防省はコメント拒否。しかし非公式のソースではそういった計画が実在するとコメルサント誌が確認。国防省は非公式にすることを望んだ、ということらしいのです。

まずコメルサント紙が正しいかどうかという点が問われるわけですが、仮に正しいとして、「セヴァストポリからシリアへ」という書き方を見て主力部隊の移動と解釈したのですが、ノヴォロシースクの整備振りを見ると一部部隊の移動である可能性が高いです。


ロシア海軍はソ連時代の1960年に地中海に面したアルバニアで艦隊根拠地を作ろうとしましたが、これは翌年にソ連とアルバニアが断交状態に陥り、失敗しています。今回のシリアでの計画は、それ以来の地中海艦隊根拠地確保計画となります。

シリアとしても、ソ連時代に緊密だった仲を復活させる事は大きな利益をもたらします。そしてロシア軍がシリア領内に駐留するということ自体がアメリカ、イスラエルに対し大きな牽制となります。ロシア艦隊はトルコ、NATO諸国に対しても影響力を発揮できます。中東でのロシア、シリアの軍事的プレゼンスは飛躍的に高まるでしょう。とはいっても空母を含まない、巡洋艦と駆逐艦の数隻が主力の艦隊ではありますが、政治的な意味は大きいものとなります。

現在、ロシア海軍黒海艦隊旗艦はスラヴァ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」(旧名はスラヴァ。退役した対潜ヘリ巡洋艦の名を1995年に受け継ぐ)。イラク戦争の際にはペルシャ湾にまで進出しています。



■追記:「真打ちは最後に登場」を紹介

ロシア海軍は、再び地中海に存在を示さなければならない :Infinit Justice
18時43分 | 固定リンク | Comment (59) | 軍事 |
2007年08月05日
助けようと思って擁護してみたら、逆に酷い事を言ってしまって傷付けてしまった・・・そういう事って、よくある事だったりします。そんな「親切心の逆効果」なお話です。


提督の野望 海軍広報:2007/8/2
週刊オブイェクトと大石英司の戦い。大石さんの論が中途半端なのはいつものことで、それは学者ではなく小説家というスタンスだから当たり前のことですが、そこに噛みついた週刊オブイェクトのJSF氏は、ただ噛みつきたかったというだけの狂犬に見える。オタクとしてみると、非常にいやな部類のオタク。噛みつくだけで芸がない。いや噛みつき芸なのか?


いやあの・・私の事を批判なさるのは別に結構なのですが、これは逆に大石さんに対してもの凄く失礼な物言いではないでしょうか。

「大石さんの論が中途半端なのはいつものこと」

これは、大石さんを馬鹿にしているようにしか見えないのですが・・・でも私と大石さんの両方を批判する気でいるようには見えませんし、本人は大石さんをフォローするつもりでこんな酷い事を言っちゃったのでしょうか。

「中途半端なのは学者ではなく小説家なのだから当たり前」という主張にしても、大石さん個人どころか小説家全体を馬鹿にしているように受け取れます。ですが小説家なら中途半端でいい加減な論でよいという免罪符が与えられているとしたら、それは小説のフィクション、演出という枠内での話だけの筈です。

もし問題となっている個所が小説の内容だというのであれば、私だって一々突っ込むような野暮な真似はしません。ですが、舞台は小説ではなくブログの話でしょう?

大石さんは自らのブログを「日々の事件を追ってマスコミが伝えないalternativeな視点を提供するブログです。」と紹介されています。そのスタイルはマスコミ記事に対し大石さん独自の視点から批評を加えるというものです。ブログを運営している時の彼は、小説家ではありません。評論家やジャーナリストとしてのスタンスで書かれています。(大石英司と言えば"田中康夫ウォッチャー"としても有名です)だから、小説家だからという言い訳は通用しません。そのような言い訳は、むしろ本人に対して失礼な事だと思います。

それだけではなく、小説で書く"嘘"にしても、知らずに間違った事を書くよりは、事実を知った上で"嘘"を書いた方が臨場感のある場面を書けるからこそ、取材に行って調べるんです。大石さんはマメに取材を行う方です、新刊の著者近影は何時も取材時のご自分を写された写真です。その努力の一部を、足元の基礎的な知識を固める事に使えば、よりよい作品が生まれると思います。


・・・と書いて傍と気付いたのですが、「小説の内容だというのであれば一々突っ込むような野暮な真似はしない」という場合に、田中芳樹の「創竜伝」はどうなるんだと考え込んでしまいました。


【珍説】「90式戦車はエアコン付き.岩に当たると穴が開く(田中芳樹)???
ちなみに,「車体の底は川底の石で穴が空く」というのは,小説家の田中芳樹氏が,自著「創竜伝」内で自衛隊の戦車を風刺した描写が,「真実」として広まったものです.


小節の内容を事実と混同して信じてしまう方がおかしいのですが、「銀河英雄伝説」で大ヒットを飛ばした田中芳樹の影響力は中高生に対し大変大きなものがあり、この「90式戦車の底は川原の石に当たると穴が開く」という話を本気で信じてしまう人が続出しました。その影響は韓国にまで及んでいます。

こういったデマを食い止める為に指摘する場合に、「小説に突っ込みを入れるだなんて野暮」と返されたらどうすればいいのでしょうか・・・難しいところです。


後日談

提督の野望 海軍広報: フォローするつもりで逆に酷い事を言っているような気がする
03時56分 | 固定リンク | Comment (110) | 議論 |
2007年08月06日
これまで風俗系業者等のスパムコメントはその都度削除してきたのですが、そうすると5月に改修して設置したコメント番号がずれてしまうことが最近の読者の指摘により分かりました。(自分で早く気付くべきだったような気も)そこで、今後は削除せず、「この投降は業者の宣伝広告の為、削除されました。」という表示に書き換える事にします。
23時20分 | 固定リンク | Comment (31) | 告知 |
2007年08月08日
私は、以前は石田さんの事を応援していたのですが・・・面白い文章を書く人で、「普通の人が書けば嫌味ったらしくなる内容が、この人の手にかかると爽やかで軽快に仕上がる」とまで、褒めていたんですが・・・前言を全て撤回します。石田敏高さん、貴方の事を見損なっていました。本当に恥ずかしいです。

問題の経緯については25 o'clockさんの記事をご覧下さい。


「日本人でよかった」 → 「じゃあ朝鮮人は悪いのか!!」:25 o'clock

ブログ炎上の民主党議員秘書 「謝罪なんかしねーよwwwwww」:25 o'clock



「We'll live and die in these towns」:石田日記(通常版)
「We'll live and die in these towns」:石田日記(ブログ版)
お詫びと削除のお知らせ

 昨日の日記の記述の中に、参議院東京選挙区候補の丸川珠代さんのポスターのキャッチコピーに関しまして、不適当な表現がありました。丸川候補および関係者の皆様、またネットをご閲覧の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫びいたしますとともに、昨日の日記を削除させていただきます。何卒、ご了承ください。

 


 なーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんてね!そんなこと書くわけないじゃん。

 こういうもっともらしい「お詫び」みたいなことを載せたりすると、なんとなく事が収まったような気がするよね。あーー、日本人でよかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!


こんな人を応援していただなんて、情けなくなってきました。

それと石田さん。ウッカリ屋さんな貴方の事だからもう忘れているかもしれないけれど、最初の炎上「日本人でよかった」の際にジャーナリストの方から取材を受ける話になっていましたよね、覚えていますか。



ジャーナリストで評論家の西村幸祐です。このエントリーに関して、質問があり、取材をしたいのでよろしくお願いします。
選挙後に、お時間をいただけないでしょうか?
今は非常にご多忙の時期だと思いますので、選挙後に改めてご連絡差し上げます。




石田さん、取材拒否して逃げたりせずに、今回の煽り記事の件も含めて、取材時に説明責任を果たして下さい。
02時36分 | 固定リンク | Comment (137) | 議論 |
2007年08月09日
テクノバーンといえば、翻訳ミスや技術への無理解によるトンでもない誤報を連発するサイトとして知られていますが、とうとう今回、一体どういった人種が記事を書いているのか尻尾を出しました。どういうことかというと、見出しが日本語では、無かったのです。

テクノバーンはWeb魚拓で撮られる事を極度に嫌がっているらしく、最近になって魚拓避けのタグを入れているようなので、今回は証拠資料を画像として保存してあります。(法的な引用の条件は満たしてあります)



【早朝】Technobahn ニュース : 英国政府、2隻の大型航母の建造を正式決定


証拠画像


2chニュース速報+掲示板に2007/08/09(木) 05:55:51にスレッドが立つ。この時点でTechnobahn ニュースのタイトルは「英国政府、2隻の大型航母の建造を正式決定」となっている。


【昼前】2007年08月09日10:45 軍事板常見問題・mixi支隊

273: 井上@Kojii.net
見出しで「航母」って書いてるけれど、普通の日本人はこういう書き方をしないんじゃないかなあ…

中国人留学生のバイトに訳させたとか ?


【夕方】Technobahn ニュース : 英国政府、2隻の大型空母の建造を正式決定

「航母」→「空母」 何時の間にか説明も無く修正。


  ( ゚д゚)
__(__っ/ ̄ ̄ ̄/携帯電話_
   \/   /

  ( ゚д゚ )
__(__っ/ ̄ ̄ ̄/携帯電話_
   \/   /

こっち見んな。

・・・テクノバーンの中の人がmixi支隊に潜伏しているのか、それとも誰かが御注進に及んだか・・・普通に気付いたり他から指摘されて偶然に、ということなのかも知れませんが、前回の「またテクノバーンが誤報」の時とパターンが似通っているというか・・・大丈夫か、テクノバーン。

「航空母艦」の日本語での略称は「空母」です。そして中国には「航空母艦」が軍事用語として日本からそのまま伝えられました。しかし、略称は空母ではなく「航母」を使っています。つまり漢字で「航母」と書く人間は中国人である可能性が高いと言えます。今回の件は井上孝司さんの推測が正しければ、テクノバーンは中国人アルバイトに英文記事を翻訳させていたものの、日本語ではなく思わず中国語が出てしまった・・・という事になります。

もしそうであるならば、普段の記事の誤翻訳による誤報の連発の原因が判明した事になりますが、なんだか、ある意味納得できるオチというか何というか。


ところで今回の記事、見出し以外に本文中にも大変奇抜な誤報が記されているわけですが・・・



Technobahn ニュース : 英国政府、2隻の大型空母の建造を正式決定
全長は284メートルで、米国のニミッツ級航空母の333メートルと比べると小ぶりとなるが、艦満載排水量は約10万トンで、ニミッツ級航空母艦と同等で、米国以外が保有する空母としては世界最大級のものとなる見通しだ。



大嘘です。イギリスの次世代空母は満載排水量65000トンです。今回のイギリス国防省による公式発表にだって、ちゃんと書いてあるでしょう?


MoD to Order Two New Aircraft Carriers
(Source: UK Ministry of Defence; issued July 25, 2007)

Minister for Defence Equipment and Support, Lord Drayson, welcomed the announcement of the decision to build the two 65,000 tonne aircraft carriers, to be named HMS Queen Elizabeth and HMS Prince of Wales, and BAE Systems and VT Group's creation of a Joint Venture (JV) which will be a key part of the alliance of MOD and Industry constructing the ships.


そうでなくても、米空母より一回り以上小さいのに重量は同等という設定自体がおかしいと気付いて欲しいです。全長284m、全幅39mの英次世代空母(CVF)のサイズで10万トンの艦を造ろうとしたら、信濃以上の装甲空母が出来上がりますよ。満載時の喫水も12mを軽く超えてしまうでしょう。甲板に178ミリの装甲でも張るんですか。勿論、CVFにそのような重装甲を施す計画など無いですし、計画書自体に65000トンと明記されています。

タイトルをこそこそ書き換える暇があるなら、本文中の致命的な間違いを直すべきでしょうに。一体そもそも、何をどうしたらこのような勘違いが出来るんですか?
20時37分 | 固定リンク | Comment (80) | 議論 |
2007年08月11日
コメントスパム対策に画像認証コードを導入しました。試験的に運用して、不具合が出るようなら元に戻します。この手の機能は表示される数値の画像がランダムになるのが普通なのですが、Seesaaの場合は固定なので、その点で弱いかも。
07時42分 | 固定リンク | Comment (14) | 告知 |
今月、講談社から出版された佐々木俊尚氏の著書「フラット革命」の276ページに、当ブログでの林信吾さんのコメントが紹介されていました。


▼フラット革命
フラット革命




もう一つ、例を挙げよう。二〇〇七年三月、あるノンフィクション作家は自著が軍事関連の著名ブログ『週刊オブイェクト』に批判されたことに腹を立て、このブログのコメント欄に次のような事を書いた。

<匿名ブロガーとプロ作家が対等だと考える、とんでもない思い上がり。作家の文章には商品価値があり、著作には値段が付いている。電話取材でコメントした場合でさえ、対価が生じる。つまり、俺が何らかの見識を披露し、報酬を得ないとすれば、それはボランティアだということになる。このブログに対してだけ、そのような奉仕をすべき理由など、どこにもない。「逃げたらネット中の笑いものですよ」など、ちゃんちゃらおかしい。ならば逆に尋ねるが、ここでJSF(筆者注:週刊オブイェクトの運営者)とやらを征伐したとして、それが俺のビジネスに、一体どんな利益をもたらすのかね?ヲタ(筆者注:オタク)は読者として想定してないと、一番最初に言ったろ?(中略)ともあれ、ネットウヨ(筆者注:ネットウヨク)やヲタがなに言おうが、実社会はとりあっちゃいない。思い上がりも、ほどほどにしとけ。>

しかしながら彼ら古い人たち―この元編集者やこの作家の期待に反し、いまやネットの世界は、リアルに限りなく接近しつつある。ネットの世界での評価が、そのままリアルの世界での評価とイコールとなる時代は、まもなくやってこようとしている。古い知識人やジャーナリストがさかんに「便所の落書き」「匿名は卑怯だ」とネットを攻撃しているのは、そうした新しい時代への不安であり、恐れでしかない。


「フラット革命」で紹介されたオリジナル部分はPosted by 林信吾 at 2007年03月15日 12:33:55になります。林信吾氏の名前を出さない為に「林信吾の文章には商品価値があり」→「作家の文章には商品価値があり」という改変がありますが、それ以外は全てそのままで引用されています。林信吾氏の件は、マスコミ人や著名人が批判に逆上する二つ目の例として取上げられていました。もう一つの例は「この元編集者やこの作家」とあるように、雑誌「Tarzan」元編集長の及川政治ブログ炎上事件です。及川政治氏も、直接名前は出されていませんでした。

ちなみに「逃げたらネット中の笑いものですよ」と言ったのは私ではなく、コメント欄での書き込みです。むしろ私は来訪編その四で「このブログでの投稿は林信吾さんのご好意によるものであり、林信吾さんには返答をする義務はありません。投稿するもしないも林信吾さんの自由です。」と返答しており、匿名ブロガーとプロ作家が対等ではないという、林信吾氏の主張をそのまま受け入れています。

ですが佐々木俊尚氏の「フラット革命」の内容は、インターネットのつくるフラットな空間では、属性や社会的地位によって評価が揺らいだりせず、会社経営者だろうがフリーター・ニートだろうが関係なく、匿名言論であってもロジックが説得力を持っていればきちんと評価される、とあります。それがインターネットが創る新たな世界の枠組みであり、革命であると。

佐々木俊尚氏はベルギーの女性政治学者シャンタル・ムフを引用してこう説きます。ラディカルな民主主義とは、お互いの意見を交換し、議論していく事によって本格的な民主主義を実現していく。「アゴニスティック・デモクラシー(闘技的民主主義)」。そこに友愛は必要無く、議論し、闘い続けるその上で、お互いの存在を許容し、向き合う世界。

友愛は必要ではない―ある意味衝撃的なこの言葉は、私(JSF)の頭に深く印象に残りました。民主主義の要件を分かり易く言うとすれば、フランス革命時の「自由・平等・同胞愛」の標語がそれにあたります。(同胞愛(Fraternite)は、日本語では「博愛」と訳される事が多いのですがそれは間違いで、より狭い範囲の同胞愛、友愛という意味に近い。)

新たなる民主主義では、それは要らないというのです。闘って闘って、お互いを認め合う。それは相手の意見を認めるという意味ではありません。相手の存在を認めるということ。意見の違いを認めるということ。議論の存在を、認めるということ。

以前、名古屋大学の大屋准教授は「議論とは相手の説得を目的にするものではない」と仰られました。そうです、相手を説得することは、必ずしも必要ではありません。何故なら、民主主義は多数決だからです。説得力のある主張が第三者の目に触れ、大勢がそれに賛同すれば、論争相手が納得していなくても構いません。議論の経過が可視化されていること、それが誰の目にも触れられる事に意味があります。

林信吾騒動は、序章を読めば分かりますが、発端は大屋准教授のブログからでした。私は林信吾氏との対話で、最初から相手の説得を意識していませんでした。見せるべきは、ギャラリーである第三者です。よく、説得できない相手と議論をするのは不毛だと言われますが、そんなことはありません。議論をする事そのものが、民主主義を育てていく意義のあることなのだと思います。
17時46分 | 固定リンク | Comment (71) | 議論 |
2007年08月14日
派手に炎上した石田日記は、最近の日付からブログ版のコメント機能とトラックバック機能を消してしまいました。最早そうなってしまうと通常版の日記と何も変わらない(RSSはあるが)以上、一体何の意味があるのでしょうか。

コメント欄があるなら、間違いをそれとなく指摘する事も可能なんですが・・・無い以上は、外部から指摘する以外に方法がありません。


石田日記: 8月8日(水)「DDR:武装解除」
現地にいた専門家の話というのは、すごく重みがあって興味深い。

2001年のテロ特措法の審議の時に良く覚えているのが、委員会での参考人質疑にペシャワール会(アフガンで井戸を掘っているNGO)の中村医師が来られて、発言され、その中村医師の発言があまりに、いままでメディアを通じて入ってきている情報と違うので、与党の先生方が動揺している光景だ。

(詳しくは 2001年10月13日(土)「花の都ペシャワール」をご参照ください)

政治とか政策はイデオロギー云々とか以前に、現場に聞き、現地から考えれば、自ずと正しい答えが出るというのが良く分かる話です。


・・・よりにもよって、ペシャワール会の中村哲医師ですか。彼の言ならば、メディアを通じての情報とは違っていて当然でしょう。中村医師の証言が如何に荒唐無稽であるかは、「軍事板常見問題」の消印所沢氏が何年も前から特集を組んでいますので、その中の「アフ【ガ】ーニスタンFAQ」から中村医師関連の項目を紹介しておきます。



【珍説】「ブルカを99%の人は自発的に着ていた(ペシャワール会・中村哲医師)」???

【珍説】「アフ【ガ】ーン人党派の乱立・抗争は,米国のせいで深刻化した(ペシャワール会・中村哲医師)」???

【珍説】「マスードはBBCヒーロー」(ペシャワール会・中村哲医師)」???

【珍説】「スティンガー供与により,牧歌的な趣が対ソ紛争から消えた(ペシャワール会・中村哲医師)」???

【珍説】「和平交渉において,パキスタンの意見も無視された(ペシャワール会・中村哲医師)」???

【珍説】「頭越しの交渉に抵抗したハク大統領は爆殺された(ペシャワール会・中村哲医師)」???

【珍説】「マスードはハザラ族居住地無差別砲撃などの暴挙を行った(ペシャワール会・中村哲医師他)」???

【質問】大掛かりな補給がマスード軍へ行われていた(ペシャワール会・中村哲医師),は本当か?

【珍説】「2001年1月の経済制裁は,ある会場の中に警察に追われた人が一人紛れ込んでいる,だから入り口を閉めて食べ物も水もやってはいけないことにする,というのに等しい(ペシャワール会・中村哲医師)」???

【珍説】「ターリバーンが大規模戦闘もなく国土の90%を支配できたのは,民衆の支持のおかげ(ペシャワール会・中村哲医師他)」???

【珍説】「ターリバーンは最も血生臭い匂いのしない,きれいな政権(ペシャワール会・中村哲医師)」???

【珍説】「バーミヤンの石仏爆破は一種の雨乞い(ペシャワール会・中村哲医師)」???

【珍説】 「ターリバーンは農村の慣習法を取り入れていただけ.殆どの人は普段通り生活していればよかった(ペシャワール会・中村哲医師)」???

【珍説】「ターリバーンの禁令に違反しても,刑罰は軽かった(ペシャワール会・中村医師)」???

【珍説】「ターリバーンは徐々に規制を緩めつつあった(ペシャワール会・中村哲医師他)」???

【質問】「アフ【ガ】ーンの女性達は表面,家畜のように扱われながらも,実は内助の功を期待され,家の中で実権を振るい得る」という,小林よしのりやペシャワール会・中村哲医師の言葉は本当か?

【珍説】アフ【ガ】ーン人は日本人が好きである(ペシャワール会・中村哲医師」???

【珍説】「ヒロシマ・ナガサキはアフ【ガ】ーン奥地にまで知られている(ペシャワール会・中村哲医師)」???

【珍説】「ターリバーンがいなくなって,エロ写真が巷に氾濫するようになった(ペシャワール会・中村哲医師」???

【珍説】「米軍はアフ【ガ】ーンでベトナム以上に負けている(ペシャワール会中村哲医師)」???

【質問】 中村医師は,大手国際機関がスタッフを高給で引き抜くことを非難しているが?

【珍説】「識字率の高さ=文化的」という神話による援助が,貧困とスラム化を進行させた(ペシャワール会・中村哲医師)」???

【珍説】「アフ【ガ】ーンは,遊牧と農耕とで何とかしてきたのに,民主主義だのなんだの入ってくると,医者のほうが農民よりも多いという異常な社会になってしまう(ペシャワール会・中村医師)」???



なにやら凄まじい数になりましたが・・・中村医師はターリバーン擁護派であり、あたかもターリバーンの代弁者であるかのような言動が目に付きます。現場に聞き、現地から考えれば何もかも上手くいくというのは幻想に過ぎません。現場に居る人間が公正中立な視点から報告する保証など無いのです。いや、むしろそれは有り得ないと思わなければなりません。そういった場合は複数の情報ルートを照らし合わせて現地の状況を把握しなければならないでしょう。考えるのは後方でなければならない。情報を集めて精査する必要があります。

ペシャワール会の中村哲医師は、ターリバーンに感情を移入し過ぎています。結果的にターリバーンのプロパガンダ宣伝に協力する形となっており、彼の証言を鵜呑みにするのは危険です。
13時31分 | 固定リンク | Comment (97) | 平和 |
2007年08月18日
明日はコミケ三日目ですが、参加する各自は身辺に十分に注意して行かれることをお勧めします。

“アキバ解放”ひみつ結社:世界の中心で左右をヲチするノケモノ

6.30アキハバラ解放デモの運営陣の秘密作戦会議の内容が、内部情報提供者の手によってplummet氏の手に渡り、公開されています。その内容は驚くべきものであり、アキハバラ解放デモを批判した者が出すブースへ直接乗り込む計画すら練られています。「あいつらシメてしまいましょう」等という発言まで飛び出しています。

既にコミケ運営当局と警察には通報が行き、襲撃ターゲットへの警告が行われました。

最早、6.30アキハバラ解放デモ運営陣の行動は、過去の左翼運動を真似た洒落では済まなくなりました。彼らの内部事情は、内ゲバ・粛清・自己批判の強要と、左翼過激派の真似事としてはあまりにも過激すぎます。

何も知らずに解放デモに参加していた人達は、もうこの団体から抜けて、今後一切関わらない事をお勧めします。


【追記】
時系列で追う『内部情報リーク』とその余波:世界の中心で左右をヲチするノケモノ
18時58分 | 固定リンク | Comment (91) | 議論 |
2007年08月19日
一部をワザと伏せていたのですが、既に真相の一部が2chのスレッドで語られ始めており、それが一部不正確な面があるので、出来る限りの範囲で正しい情報を公開する事にしました。以下は、コミケ運営スタッフから報告された経緯の顛末と、こちらの対応についてです。

実は6.30アキハバラ解放デモ運営陣によるコミケ襲撃計画は、一日目の段階で既に失敗しています。犯人は現行犯で取り押さえられました。事前リーク情報で警戒していた事が、功を奏しました。故に既に危険は取り除かれています。


コミケ数日前に襲撃計画の具体的な内容が判明、深川署へ通報

一日目当日、コミックマーケット準備会へ通報。警戒態勢の強化

事前リーク情報通りに相手が動き、現行犯で捕縛。準備会へ連行


取り押さえられたのは、彼らが先行して放ってきた写真偵察部隊でした。新刊も何も置いていない、空っぽのブースを撮影しようとしたこの不審者は、解放デモ運営陣に雇われた、事情を何も知らない未成年でした。雇い主は解放デモの実質的な運営実務の中心役である「Syuu-Chan@Moemoe」と呼ばれる人物です。彼に詳しい事を何も知らされず動いたこの未成年は、むしろ騙されてしまった被害者だと言えます。

襲撃計画の首謀者である解放デモ運営陣「Syuu-Chan@Moemoe」と「パルチノフ」の両名は、コミケ準備会へ呼び出しを受け、厳重注意を受けました。それは大変厳しいもので、Syuu-Chanのサークル「PC-FX MoeMoe」は実質的な最後通告を受けています。今後、二度とコミケには参加できないでしょう。今日の三日当日にはパルチノフのサークルが出展していますが、もう不穏な動きは何も出来ない筈です。

襲撃被害者は「神聖マルチ王国」の進壱さんでした。彼はSyuu-Chanらと話し合い、実行犯が未成年、それも何も事情を知らなかったということで、彼を巻き込むのは可哀想であるという結論に達し、警察への被害届は提出しませんでした。最終的に平和的に話し合って問題が解決した事を、コミケ準備会運営スタッフは歓迎しています。

ただし、警察には被害届が出されなかっただけで、襲撃計画の全貌は深川署に提出されています。また、6.30アキハバラ解放デモ自体が法政大学の中核派から技術指導を受けている事もあり(直接デモの運営には乗り出していない)、彼らが再び不穏な行動を始めたら警察は即座に動く事になります。

今回の事件は、もし共謀罪が成立していたら、最初に襲撃計画が露見した段階で警察の手入れが入り、首謀者全員が検挙されていた筈です。彼ら左翼が何故、共謀罪に反対するのか、その理由を垣間見た気がします。

そして「対テロ戦は事前の情報戦の段階で全てが決まる」というセオリーが実証された、非常に興味深い事例として歴史に残る事となるでしょう。

こうしてこの事件は、事前リーク情報によって犯行が寸前で防がれました。6.30アキハバラ解放デモ運営陣は、左翼過激派の真似事をしようとしていましたが、最初は洒落だった筈のそのオママゴトは洒落ではすまなくなりました。

もう一度呼び掛けます。何も知らずに解放デモに参加していた人達は、この団体に関係した人物と、今後一切関わらない事をお勧めします。


11時11分 | 固定リンク | Comment (227) | 議論 |
2007年08月21日
あれからアキハバラ解放デモ関係者から幾つかの反論が出てきました。その一方でmixiコミュ[×××○○ひみつ結社]に参加していた柳橋氏は「暴露されたログは本物」であると認めたり、内ゲバや投降も相次いでいます。inumash氏あたりは碌に状況を把握していないまま「襲撃計画など無かった」「警察は動いていない」と主張されているようですが、それは全くの間違いです。


深川署はコミケ会場で神聖マルチ王国の護衛として、私服警官を警戒用に配置しています。現場で進壱さんと接触し、現状の報告などをやり取りしています。襲撃計画が無かったというなら、警察が当日に介入してくる筈がありません。深川署はこれを犯罪相談事案として扱い、実際に動いています。コミケ準備会のスタッフも神聖マルチ王国のブースを頻繁に訪れ、声を掛けています。1日目は東456が厳戒態勢に置かれました。


これ等が、襲撃情報に対処する為の関係各所の動きです。


12時36分 | 固定リンク | Comment (389) | 議論 |
2007年08月23日
前回のエントリの続きになります。実はあの後、inumash氏とお互いの持っている情報を出し合い、すり合わせる作業を行いました。inumash氏は元々デモ側の人ですから、デモ運営陣の失態を小さく見せようとするのは立場上、当然の事です。逆の事は私にも言えます。JSFは大袈裟に言っているのではないかと疑念を持たれて当然です。そこで立場の異なる者同士で、より真実に近い情報を纏めようということになりました。この作業は21日夜から始まり、先ほどようやく終わり、inumash氏の今回の事件に関する最終エントリーがupされています。


『アキバデモ実行委員会コミケ襲撃未遂事件(仮)』に関して:そのA 想像力はベッドルームと路上から


全ての点で共通見解を得るまでには至りませんでしたが、多くの面でお互いが納得する見解が得られたと思います。


Q.事前リーク情報は本物か
A.本物

両者とも暴露されたリーク情報が本物である事を前提に話しています。また該当コミュニティに参加していた柳橋曹長氏も、本物であると証言しています。

Q.禁止行為の写真撮影実行未遂・実行犯捕縛について
A.事実

これに加え、inumash氏は「実行犯はデモ実行委員関係者」と暴露しました。私は休戦協定の事を考え、隠していました。「Syuu-chanが雇った」という事実はありません。「Syuu-chanが頼んだ」が正解です。

Q.実行犯はコミケ準備会スタッフに連行された
A.事実

一時間ほどお説教されています。この際に「Syuu-chanに頼まれた」事を自白しています。

Q.Syuu-Chanと進壱氏の間で話し合いが持たれた
A.事実

今回の件に関して「以後互いに言及しないこと」などを条件として休戦協定が結ばれました。

Q.Syuu-Chanはコミケ準備会スタッフに連行された
A.間違い

実行犯の連行と、進壱氏との間で話し合いの件を混同していたようです。申し訳ありません。

Q.Syuu-Chanはコミケ出入り禁止になったのか
A.ブラックリスト入りした可能性

私が「Syuu-Chanのサークルはブラックリストに入りました」とinumash氏に報告すると、驚くべき事にinumash氏も同様の情報を掴んでいました。ですが確定情報とするには少し弱いのではないかと提案され、保留中。

Q.襲撃計画を示す証拠はあったか
A.リーク情報を参照せよ

証拠としては十分かどうかは個々の判断による。不穏な書き込みがあったことは事実。襲撃対象は名指しされており、事件が解決した今も脅えている。引越しを検討したり、イベントの参加を当分見合わせるなど、大きな不利益を被っています。

Q.事前に警察への通報が行われたか
A.行われた

深川署への通報です。

Q.警官がそれとわかる形で警戒にあたったか
A.確認されていない

私服ですから、それとわからないような形で警戒にあたっている筈ですが、「警備行動」に関しては、当事者以外確実なソースを持っていないため、当日の警備行動の有無や内容に関しては確認することが不可能。

Q.コミケスタッフに連絡は行っていたか
A.情報は流通していた

そもそも襲撃対象者にコミケ準備会スタッフが含まれていたので、情報が伝わっていない事はない筈です。警察との連動した警備については、私もそのような事があったとは記述していないと思います。


基本的にinumash氏は事件自体の存在は認めており、警察の警備行動の記述が大袈裟なのではないか、という疑問がメインです。私の見解としては誇張したつもりは無いのですが、証明が難しいのも確かです。


また最後に誤解を解いておきたいのですが、「クリルタイ」に関係した人達が今回の件で擁護派に廻っている人達が多いとはいえ、彼らをを中核派呼ばわりするのは事実誤認です。例えばfurukatu氏は7月終盤にアキハバラ解放デモ運営内部で粛清されて失脚しており、今回の騒ぎには関与していません。他のクリルタイ・メンバーは更に謀議の事を把握している筈が無いので、クリルタイをアキハバラ解放デモ運営と混同するのは間違いです。
03時58分 | 固定リンク | Comment (7) | 議論 |
そういえばkanoseさんもクリルタイに寄稿していましたね。

アキハバラ解放デモ実行委員会コミケ襲撃未遂事件についての疑問。JSFさんはコミケスタッフをやっているnewさんの記事に何でコメントしないんだろう:ARTIFACT@ハテナ系

何故って、コメントする必要が無いからです。


1日目は館内スタッフとして動いていた私なのですが……。:J& blog
こんばんわ、初めまして
東6スタッフですw

えと、当然(?)の事ですがこのこと自体知っているのが
ブロック長とその上の人間数名です
ってそんなん書いてる時点で私が誰かばれる可能性が高くなるのですが(;><)

ブロック員にはサークルのトラブルがあるので注意してくれとだけ
他のブロック員には何も言ってないので知らないかと思います

まぁ色々とあったと言うことで頼みますw

Posted by: : 20070822 23:27


どうも、書き込みありがとうございます。すみませんヘンなエントリー上げちゃいまして……。あと、私についてもmixiに同じ名前で登録していて、「風のクロノア」コミュニティの管理人なので、そこから辿って行かれると多分私が誰か、東6ホールの方なら推測がついちゃうと思います(汗)。タコ殴り件を発行しましたので、今度の拡大集会の時1発殴りつけてやってください、ホント、お騒がせして申し訳ございません……。

>ブロック員にはサークルのトラブルがあるので注意してくれとだけ
あーこれは私が知っている情報とほぼ同じですね。

>まぁ色々とあったと言うことで頼みますw
こちらこそお騒がせして申し訳ございません。この件に関してはもうこれ以上何も言わない予定です。かさねかさね失礼しました……。

Posted by: new : 20070822 23:51


記事本文中で「私は聞いてない」というような事を書いたnew氏ですが、その後にコメント欄で撤回しています。上で書き込んでいる人はブロック長の方でしょうか。


【追記】より正確な状況説明。

実録・ハシゴを外された男たち:やまざき(’A`)のボンクラ日記
■エントリーナンバー2:kanoseさん

ブログ:ARTIFACT@ハテナ系

inumashさんとは非モテ同人誌・奇刊クリルタイつながりのお友達らしいkanoseさん。これまで特にデモ関連のエントリを取り上げていたワケではなかったのに、ここに来てJSFさんが公開したエントリの信憑性を問うエントリを投下しました。しかし、論拠にしていたコミケスタッフのnewさんが「単に事件を知る事ができる立場にいなかった」だけであったことが判明し、ロクに情報を持っていなかった事が露見。さらにデモ実行委員会が解散し、コミケの一件も説明と謝罪をすると云う発表が出てしまって\(^o^)/オワタ

ボンクラからのアドバイス:触らないほうが良かったね


事件の核心に近い場所にいたinumash氏はともかくとして、kanoseさんは何も知らない筈ですよね。だからまぁ、kanoseさんトコは放置してinumash氏との情報すり合わせを優先したわけですが。



【追記】plummet氏からkanose氏への答え

■疑問に対応します:世界の中心で左右をヲチするノケモノ

これを見て頂ければ、ご理解頂けると思います。
04時21分 | 固定リンク | Comment (104) | 議論 |
事態の収拾が早期に付いた事を、歓迎します。


実行委員会解散報告 (一部訂正いたします):6・30アキハバラ解放デモ 〜公式blog〜
 デモ終了後に頂きました、多くのご意見・ご感想は、実行委員一人一人が真摯に受け止めさせていただきます。このような形での当然の解散報告となり、多くの方にご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。

本当にありがとうございました。

2007年8月22日 6・30アキハバラ解放デモ実行委員会

■追記・一部訂正・謝罪について■

 本解散宣言につきましては、デモおよびデモに付随する各種行動の実行委員会の解散宣言であり、この解散宣言はコミケ72が終了した時点での既定路線ではありました。

 しかしながら今回、コミケ72の会場においてトラブルが発生したとの報道もあり、本件に関しての対応のために執行委員会は、問題が解決するまでの間、確実に活動を続けることをここで表明いたします。また、ここで表明される執行委員会とは、実行委員会内の決定権をもった者によって構成されることをも併せて表明いたします。

 コミケ72の会場におけるトラブルにつきましては、一部の実行委員による極めて重大な問題であることを執行委員会は認識しております。その上で現地において当事者間でトラブルの解決が行われたことは事実ではありますが、デモに参加した多くの方々や賛同者などの方々への謝罪と説明は必ずなすべきであると執行委員会は考えております。

 つきましては上記「実行委員会解散報告」において記述のある「一定期間後に消滅」との文面は、コミケ72の会場におけるトラブルへの謝罪と説明がなされて後という意味であることを取り急ぎご報告させていただくとともに、稚拙な表現により混乱を招いてしまったことを取り急ぎ謝罪いたします。


訂正後の方にコミケ72会場でのトラブルについての説明があります。今後は、今回のトラブルの被害者である神聖マルチ王国の進壱さんや、他の襲撃ターゲットとして名指しされた方々への謝罪と説明責任が求められます。

それと、実行委員会に粛清されてしまったfurukatsu氏の名誉回復を求めます。粛清された原因の私が言えた台詞ではないかもしれませんが・・・
04時51分 | 固定リンク | Comment (74) | 議論 |
2007年08月24日
どうにも反省しているようには見えないですね・・・


もうたくさん:OTAKU Revolutionist
8月 23rd, 2007 by Syuu-Chan@Moemoe

人をいいように操り役割が終わったら切り捨て、それでも良いように使い続けようとする連中には飽き飽きだ。ボクはボクの想いを完全に利用された。そして追放されてはこのざまだ。全て初めから計算されていたとしか思えない。これ以上、ボクから何を奪うのか、死ぬまで連中の尻ぬぐいに使い続けるだけか。冗談じゃない。その前にこっちから死んでやる。

もういい。運動なんかくそくらえだ。ボクを良いように誑かせて、結局は汚いことまでボクに押しつけて、もしくはタイミングまで計って事件に巻き込んではそれを理由にしてボクを追い落とし、それでもボクの骨までしゃぶろうとする連中が運動などという正体ならば、ボクはあらゆる手段を使ってそこから逃走するしかない。状況証拠しかないだろうとか思っている連中に告ぐ。ボクの逃走をも妨害する気があるのなら、ボクは状況証拠の全てをばらまいてから最後の行動を取るから。

運動なんかボクにはもういらない。ボクを運動に巻き込もうとする企みは、全てボクを殺そうとするモノであると判断させていただく。というか、そう判断するしかない。一度追放したんだからな。これ以上ボクを怒らせたら容赦はしない。

以上、アキバデモについての率直な事実と感想だ。念のため繰り返すが、これ以上ボクだけを悪者にして処理させるつもりなら、ボクは全部ぶち壊してから死んでやるからな。


この理屈が通るなら、コミケ事件直前にデモ運営内部で粛清され失脚に追い込まれたfurukatsu氏は、貴方達に対し情け容赦の無い報復を仕掛ける権利がある筈です。しかし彼は粛清された後も「嘗ての仲間は裏切れない」と義理立てしていました。それと比べると、余りにも情けないですね。

Syuu-chan、貴方は以前、拉致被害者家族を「拉致ヴァカ家族」と呼んでブログが炎上した際に、火消しとしてfurukatsu氏に協力して貰い、彼には多大な恩義があった筈です。(その時のfurukatsu氏のHNは「81式」)furukatsu氏は貴方を庇い、一時は貴方と同一人物扱いされるほど評判を落としました。最終的に貴方が謝罪して終結した騒動の後、Syuu-chan、貴方はfurukatsu氏に感謝の辞を述べていた筈です。

だから私は、貴方が簡単にfurukatsu氏を見捨てる事はしないだろう、と思っていました。ところがfurukatsu氏が糾弾され始めると、あっさり見捨てましたね。私は、furukatsu氏が粛清される路線は変わらないにしても、Syuu-chanが異論を唱える事を期待していました。しかし、それすら無かった。

furukatsu氏が粛清された原因は、私とのやり取りが問題視された為でした。私は「問題を起こしたSyuu-chanは解任、鷲尾拓は追放すべき」と提案し、furukatsu氏もそれに同意していました。これを知ったSyuu-chanは「furukatsu氏に裏切られた」と感じたのでしょうが、そもそもの原因(批判派ブログに対する荒し行為)を作ったのはSyuu-chan自身であり、組織が存続する為には当事者が責任を取る事は当たり前の話です。

過去の恩義を忘れ、自分の暴走の責任を取らず、処分されかけると逆切れし、粛清劇に手を貸した。そんなSyuu-chanは自分が追い出されると「一度追放したんだからな。これ以上ボクを怒らせたら容赦はしない。」ですか。リーク情報を読む限り、一番ノリノリで計画を練っていた貴方が、何の責任もないとでも? 嘗ての仲間に対し、「逃走を邪魔したら状況証拠の全てをバラ撒いてやる」と脅すに至っては、粛清されてもなお口の固かったfurukatsu氏と比べざるを得ません。

Syuu-chan、貴方はfurukatsu氏に恩があった以上、むしろ積極的に処分を受けるべきでした。彼のおかげで助かった命は、彼の為に使うべきでした。そうする以外に組織が存続する方法は、無かった筈です。(もっと言ってしまえば、あの当時なら、Syuu-chanの処分は擬装でもよかった。鷲尾は駄目だが)それを拒み、唯一の良識人を粛清し追い出した時点で、今回の結末は決まっていた事でした。

どちらにせよ責任を取る羽目になるなら、前者の段階だったなら、やり直す余地も残されていましたが・・・今の状況では、それも望めないでしょう。

『全て初めから計算されていたとしか思えない』

いいえ、もう少しだけ良い選択肢は、あった筈なのです。貴方にはそれが見えなかっただけ。
17時32分 | 固定リンク | Comment (72) | 議論 |
コミケが終了してから事件に関する議論が活発になり、批判や反論も増えてきました。一部には「事件は批判派の自作自演である」とまで主張する人まで出て来ましたが、そういった人達は「アキハバラ解放デモ実行委員会は解散、コミケ会場でのトラブルを認める」という状況で完全に梯子を外されてしまい、困惑している事でしょう。

そんな人達の中で一番悲惨な有様なのがArtane. さんでしょうか。


とっととぶっとばされる前に、そこから失せろよ:月よお前が悪いから

「ばーか」「コミケ襲撃は自作自演」by artaneタン:孤高


8月初め、Artane. さんは何故か作家・大石英司さんのブログの中国空母に関する記事で、6.30アキハバラ解放デモの件を持ち出して私に突っ掛かってきました。そこで私は「無関係な話題はしないように。コミケ前にでも関連の記事を書くので、そこで反論してください」と返答し、実際に18日に「6.30アキハバラ解放デモ内部作戦会議の情報リーク」という記事を書いたので呼んでみました。しかしこちらにやってくる事は無く、他人の書いた批判に乗っかる形で、21日に前述の反論記事を御自分のブログで書かれました。しかし22日夜、アキハバラ解放デモ実行委員会は解散、コミケでのトラブルを認め、謝罪をする事になり・・・その後、Artane. さんは姿を現していません。

タイミングが悪かったのはkanoseさんです。


アキハバラ解放デモ実行委員会コミケ襲撃未遂事件についての疑問。JSFさんはコミケスタッフをやっているnewさんの記事に何でコメントしないんだろう:ARTIFACT@ハテナ系


恐らくkanoseさんは、クリルタイ繋がりでinumash氏の援護をされた積もりなのだと思いますが、既にこの時点で私はinumash氏と手打ちを済ませており、互いに持てる情報を出し合って検証するすり合わせ作業に入っていました。実は二人は敵対しているわけではなかったのです。

■疑問に対応します:世界の中心で左右をヲチするノケモノ

なんでコメントしなかったのかは、上記のplummet氏の記事で精細に語られています。ぶっちゃけて言えば、事件の解決の為にはより問題の核心に近い場所に居る人達…inumash氏や関係各所との調整、情報交換などを優先させる必要がありました。何も知らない外野陣の相手は後でよいと思ったからです。「情勢有利になるまで引っ込んでいた」のではありません。事件の解決の為に、フル回転で動いていたのです。

new氏とは後になって連絡を取り合いました。当日の警備状況も教えて貰いましたが、警備上の問題があるので此処には書けません。(警備体制を教えてしまう事になり、悪用されてしまう恐れがあるので止められました)此処で出せる結論としては、「嫌がらせを受けているサークルがある」という通達があったこと、そして「1日目は館内スタッフとして動いていた私なのですが……。」でコメント欄に書き込んでいる「東6スタッフ」の人は、実際にブロック長クラスの人間である可能性が高い事(new氏の推測)ぐらいです。



[mixi] 6・30アキハバラ解放デモ交流会 | 公式発表用トピック



2007年08月17日02:51
15: カモメのジョナさん
おまえってほんと人間がチャラいな>JSF

擬装って(笑)

いかにも内情に詳しそうなふりするのはうまいな。知ってる人からすれば全然ズレてるんで腰砕けになるだけだぞ。

おまえが出てきた当時は俺も魔王の魔力に侵されてネトウヨになってしまふのかも?とかチラッと(笑)思いかけたが、まったくそうなりませんね。ネトウヨの英雄ってこの程度なのかあ、と改めて現実の厳しさを知りましたとさ(笑)


既に皆さんがご存知の通り、デモ運営陣の情報は筒抜けでしたので、私は実際に内情に詳しかったのですが。むしろジョナーの方が何も知らない筈なのに「知ってる人からすれば全然ズレてるんで腰砕けになるだけだぞ」と虚勢を張っています。



2007年08月20日20:57
28: 人類皆兄弟@冷却中

はいはい。
運営のスキャンダルを使って、デモに参加したりした人たちをばらばらにして、また集めさせない様にしようという目的で煽っているのは大体読めましたから。

表でばらまかれている「会議録」なる文書を一通り拾わせてもらいましてそこそこよみましたけど、単純に荒らしの連中のさばりすぎ、どうしよう。って異で怒り狂っていた人が何人かいただけじゃない?

それでも大して運営の中の人が参っていないようだから、スネークがどうこうとか思わせぶりな事書いたり、あったかなかったかわからんような「襲撃事件」が確実にあったかのように2ちゃんねるにスレッドぼこぼこ立てて煽り立てて、参加者だった人や好意的な人同士をひきはがそう。と。

そこまでの異がよくできるよ、尊敬しちゃう(´・ω・`)
ここまでになると、趣味とか何とか越えてるよね.
「プロ」奴隷って呼ばれている類の、お金もらってるんだかなんだかはともかく、ネトウヨな他人と違った考えは人を煽って炎上させて潰して言いにくくする「空気」を四六時中作ることだけをやっている人たちが、本当にいる気がしてきますよ。怖いものですよね。


まぁ、そりゃ、最大のスネークはmixiの運営だろうからね。
確か、「サイゾー」の二月号だったっけ、mixiの運営の下請けのバイトの中には、もらった管理者権限を悪用して、私信を覗き見たり気に入らない事書いてる奴を見つけてあら探しして、雇ってる会社の人にテキトー言ってアカウント削除したり、自分の仲間にログながしたりしてるのが書いてあったよね…あれが事実だったって異だろうね。スネークがどうこうっていいd出したり、
ばらまき出してすぐに別の人がブログで「偶然見つけました」見たいな感じでログとやらの存在を言いふらしたり
…他の異も含めて煽り方が出来すぎてるタイミングの事ばっかしだったよね、よく考えると。
 
まぁ、話を戻すと、このばらまかれているものの中身、わるいけど運営の中の人が「スネーク」であったにしては何かすごい分量と悪意的な選び方だよね。

クラッキングでもやって元から潜伏して隠しよんでいたか、バイト君をスネークにして集めさせていた感じがビンビンしてきますしね
…ま、さんざん怪文書と言われるもののを使ってネット使って喧嘩して来た連中をたくさん見てきた自分の経験からいってる事だから、信じるも信じまいも、よんでる皆さんの勝手。と言うことで。


「人類皆兄弟」もジョナーと同じく運営中枢から外れている人なので、真相は全く知らない筈です。そうなるとやはり分析は大間違いで、思わずコーラを鼻から噴出す勢いでした。

『クラッキングでもやって元から潜伏して隠しよんでいたか、バイト君をスネークにして集めさせていた感じがビンビンしてきますしね』

ス、スーパーハカー?
20時54分 | 固定リンク | Comment (343) | 議論 |
2007年08月27日
日本が長距離爆撃機を開発? ソースが韓国の新聞、統一教会系の世界日報ですから、一体何処から与太話を拾ってきたのやら・・・と思って見ていたのですが・・・以下はヤフーコリアに載った世界日報記事(韓国語)です。それを自動翻訳に掛けた後に少し手直しし、日本語に翻訳してあります。


日本、長距離爆撃機を独自開発へ [8/24 世界日報]
24日、東京の軍事消息筋によれば、日本は今後、自衛隊を自衛軍に改編して海外派兵を本格化し、米軍と共同展開する海外作戦に備えるための拡充方針に従って爆撃機を開発する事を決めた。この爆撃機は空中発射巡航ミサイルと精密誘導爆弾などで武装して軍事衛星通信装置などを搭載して全天候作戦能力を持つように設計される。この消息筋は 「米ボーイング社が製造する旅客機主要部品の40%以上が日本から調逹される点を勘案すれば、日本の基幹防衛企業たちが爆撃機を製造するのに技術的に問題は無い」と語った。日本航空自衛隊は戦闘爆撃機と輸送機などを保有しているが、長距離戦略爆撃機は持っていない。

爆撃機開発計画に対する政府内の反論も強いと消息筋は伝えた。戦争を放棄した国家が攻撃用武器を開発することは名分が立たず、憲法に違反するというのが反対論者たちの指摘だ。しかし日本政府は爆撃機を防御用だけではなく各種災害災難に緊急投入、国際的な貢献度を高めるのに必要だと強調する計画だと消息筋は伝えた。


一方その頃、日本では・・・


J-RCOM 最新情報 [8月24日]
政府が空母と同じように”わが国では保有が許されない兵器”として、長距離爆撃機の名前が挙がっている。なぜ長距離爆撃機がダメかと言えば、「国土防衛に限定して配備した自衛隊は、他国を攻撃出来る兵器は持てない」という説明だった。しかし長距離爆撃機なら、爆弾の代わりに大規模災害の援助物資を搭載し、国際貢献に活用出来るという話しが可能になる。だから政治的には空母同様に日本が長距離爆撃機(空中発射巡航ミサイルや精密誘導爆弾を搭載)を配備する可能性が出てきた。それくらい今までの防衛論争は暴論が平然と行われていたことになる。だから防衛政策の解釈を変更することも「指先で弾(はじ)く」ぐらいに簡単にできることになる。



か、神浦さんが情報源だったのか。・・・と思ったのですが、記事の日付からすると世界日報の記事のほうが早い(午前6時35分)です。となると世界日報が神浦さんのサイトを見て書いた可能性は無いわけで、すると前日までに世界日報が神浦さんに取材を済ませていたのか、それとも世界日報の記事を読んで神浦さんが参考にしたのか、或いは両者がそれぞれ別個に似たような結論に辿り着いた、というのか・・・ただ、神浦さんが世界日報の記事を読んでいるとは考え辛く(日本語版にはこの記事は無い)、それぞれが別個にこの結論に辿り着くにしては突拍子も無い論調なので、謎が深まるばかりです。

少なくとも今現在、世界日報の主張と同じ様な事を言っている日本の軍事評論家は、神浦元彰さん以外に知りません。

ところでそもそも、日本が長距離戦略爆撃機を開発するという情報自体が突拍子も無い主張なのですが、「爆撃機を災害救難用に活用する」という主張も相当におかしいと言わざるを得ません。爆弾倉には嵩張る荷物は積めないのです。爆弾は鉄と火薬の塊であり、小さい割りに重い荷物です。ですから爆弾倉のスペースは意外と狭く、輸送機のカーゴスペースとは比較になりません。輸送機は重さの割りに嵩張る荷物を運ぶ為に、太くて広い胴体を持っているわけです。というかそもそも爆撃機の爆弾倉の扉は下に向かって開くわけで、荷物の出し入れには向いていないでしょう・・・。


日本が、単純に空中発射巡航ミサイルの大型母機が欲しければ、P-X哨戒機をそのまま無改造で使えばいいことです。外装レールに対艦ミサイルを8発も搭載できるのですから、長距離巡航ミサイルさえ確保できれば相当な打撃力を有する事になります。

しかし敵地に乗り込んで爆撃をする気なら、今の時代ではステルス性能が必須です。ステルス能力が低ければ、高速性や低空侵入能力が最低でも要ります。それらはP-Xには有りません。

最後に。神浦さん、過去の国会答弁で保有できない兵器として名指しされたのは「大陸間弾道弾、長距離戦略爆撃機、攻撃型空母」の三種類ですから、中距離弾道弾や戦術爆撃機、ヘリ空母はそもそも関係が有りません。(訂正:IRBMも国会答弁で言及されていました)かといって中距離弾道弾を保有しようと言い出したら、諸外国の反発は物凄い事になるでしょうが・・・爆撃機はSu-32やF-111ぐらいの規模の機体なら戦略爆撃機扱いされませんし(必要とも思わないが)、諸外国も気にしないでしょう。ちなみにそもそも攻撃型空母は今や存在しない艦種です。アメリカ海軍が戦後の一時期、攻撃型空母(CVA)と対潜空母(CVS)という分類を行っていたのですが、今では空母(CV)に統一されており、攻撃型空母(CVA)は存在しません。

攻撃型空母 - 通信用語の基礎知識

つまり存在しない以上、日本が普通の空母を持とうとも国会答弁には反しないわけで(訂正:ニミッツ級やフォレスタル級を名指しする国会答弁の存在)・・・必要性があるかどうかとは、また別の話ですが。



訂正協力…Posted by 名無し(T72神信者ではない) at 2007年08月28日 20:47:31さん
19時16分 | 固定リンク | Comment (96) | 報道 |
2007年08月28日
最近、plummet氏から情報を得ようと騙りがメールを送ってくるという事件がありました。


ちょいとした出来事:世界の中心で左右をヲチするノケモノ
そのしばらく後、俺が呼びかけた相手を名乗る――ただし、さっきやりとりした相手さんと違う姓名・メアドからメールが来たΣ(゚Д゚,;)エーッ!?

文面もぜんぜん違う! なんてこった偽物か! それともこっちこそ本物か! とドキドキしながら、本人確認のためブログエントリで反応してくれまいか、とお願いしたんですけれども。

某所で「慄然とした。まさに情報戦」と呟いたのはこの時のことです。

――結果として、二番目が偽物でした(´∀` ;)あぶねー。つーか怖ぇー。順序が逆だったらどうなってたことか。


実は、plummet氏がメールを送ろうとした相手はbiaslook氏です。biaslook氏とplummet氏とのメールでのやり取りの後、biaslook氏を騙る何者かがplummet氏とコンタクトを取ろうとメールで接触してきました。それは情報を横から掠め取る目的であることは明白でした。plummet氏が既にbiaslook氏本人と接触済みであることを伝えると、犯人は騙りであることを認めましたが、一体誰だったのか、その立ち位置までは判明していません。解放デモ関係者か、或いは興味本位の第三者か…plummet氏は前者の可能性は低いとしています。私も同意見です。

ただ、今回plummet氏がbiaslook氏に送ろうとした情報は、最早既に知られている事であり、無理に隠す必要は無いと判断します。plummet氏に「その件はGoogleで検索を掛けたら直ぐ判明してしまいます」と伝えてあります。そしてbiaslook氏は私を名指しした記事を書いており、それに反論する意味でも言及する事にしました。


ことのは問題とアキバ解放デモコミケ襲撃事件:biaslookの日記
ことのは事件における松永さんと、コミケ襲撃事件におけるJSFさんは、立場は正反対ですが、やっていることは同じなんですよね。とにかく他人を攻撃する。自分の中の論理をネットに上げ、他人に押し付ける。フラットなネット上ではなく、裏で情報のやり取りが行われる。(追記)公安の話を持ち出す。(追記終り) 実際に問題がなくても、なにか怪しい雰囲気が漂ってくるのです。


先ず私は「公安の話を持ち出す」事はしていません。(公安云々は"ことのは事件"の方を指すのでしょうか?)ただ、今回の事件と"ことのは事件"との類似性を求める着眼点は、部分的ですが良い線を突いています。ただし、比較対象がズレています。元オウム真理教信者の松永英明氏と比べるべきは私ではなく、むしろ・・・Syuu-chanの方なのですから。


6/30アキハバラ解放デモ part2:同人イベント板@2ch掲示板
795 :カタログ片手に名無しさん :07/07/04 17:23 ID:???
Syuuのマイミクに松永英明がいてワロタ
やっぱコッチ方面の人脈ってかなり繋がってるのなw


これがplummet氏がbiaslook氏に伝えようとしていた事です。(但しplummet氏は私が言うまで2chで既に言及済みであることを知らなかった)実際に、Syuu-chanと松永英明(MAT-TUN)氏は、マイミク関係にあります。(現在進行形)そして彼らの関係はmixi上の付き合いよりも更に古く、furukatsu(81式)氏との関係と同程度或いはそれ以上に古いものです。ただ、彼らの関係がアキハバラ解放デモ運営委員に何らかの影響を及ぼしたような事態は見受けられませんでした。個人的な繋がりだと思います。Syuu-chanは松永英明という個人に、元オウム真理教信者と発覚する以前から心酔しているのではないか…という印象を受けます。

参考までに、松永英明氏のはてなダイアリー最後の日記と、Syuu-chanの8月23日の日記を比較してみます。


■精神的苦痛:備忘録ことのはインフォーマル
疲れた。あまりの悪意の強さに。

あのような真っ黒な思念を放つことができるとは、かわいそうな人だ。どこまで自らを卑しめ貶めていけば気が済むのだろう。

その毒気に当てられて、生命を失うかと思った。奴は殺生石だ。

私はもう生きていけないかもしれない。

生命欲が消えていくのが感じ取れる。

そこまで私の存在が許せないのか。

私は存在していてはいけないようだ。

あなたの勝ちでいいよ、黒崎。

私はそもそも勝ち負けなど興味ないが、

あなたは徹底的に私を葬り去りたがっている。

だったら、あなたの願いを叶えてあげよう。

人一人を殺させてやろう。

徹底的に人をたたきつぶす嗜虐の喜びを味わわせてやろう。

さあ、包丁を持ってうちにおいで。

私は抵抗しない。

頸動脈でも心臓でも好きにすればいい。

私は生きる意思を失った。



もうたくさん:OTAKU Revolutionist
8月 23rd, 2007 by Syuu-Chan@Moemoe

人をいいように操り役割が終わったら切り捨て、それでも良いように使い続けようとする連中には飽き飽きだ。ボクはボクの想いを完全に利用された。そして追放されてはこのざまだ。全て初めから計算されていたとしか思えない。これ以上、ボクから何を奪うのか、死ぬまで連中の尻ぬぐいに使い続けるだけか。冗談じゃない。その前にこっちから死んでやる。

もういい。運動なんかくそくらえだ。ボクを良いように誑かせて、結局は汚いことまでボクに押しつけて、もしくはタイミングまで計って事件に巻き込んではそれを理由にしてボクを追い落とし、それでもボクの骨までしゃぶろうとする連中が運動などという正体ならば、ボクはあらゆる手段を使ってそこから逃走するしかない。状況証拠しかないだろうとか思っている連中に告ぐ。ボクの逃走をも妨害する気があるのなら、ボクは状況証拠の全てをばらまいてから最後の行動を取るから。

運動なんかボクにはもういらない。ボクを運動に巻き込もうとする企みは、全てボクを殺そうとするモノであると判断させていただく。というか、そう判断するしかない。一度追放したんだからな。これ以上ボクを怒らせたら容赦はしない。

以上、アキバデモについての率直な事実と感想だ。念のため繰り返すが、これ以上ボクだけを悪者にして処理させるつもりなら、ボクは全部ぶち壊してから死んでやるからな。


絶望し、諦め、自分一人を殺せと叫んでいる松永氏と、逃走を邪魔するなら嘗ての仲間を巻き込みながら死ぬと叫んでいるSyuu-chanの違いはありますが、それは人としての人格の差なのでしょう。二つの日記には死を連想するイメージがあるという共通点があります。Syuu-chanは23日の日記を書く際に、松永英明氏の末路と自分とを重ね合わせているのではないかと思います。
21時44分 | 固定リンク | Comment (91) | 議論 |