2008年11月30日
インドのムンバイで起きた同時テロは200人近い死者を出す惨劇となりました。捕まった犯行グループの供述からパキスタンに本拠を置くイスラム過激派組織「ラシュカレトイバ」の関与が疑われています。これはまだ初期段階の情報なので確定ではありませんが、ラシュカレトイバが犯行グループだとするとインドとパキスタンの関係が非常に危うくなります。

何故ならラシュカレトイバはアフガニスタンのタリバーンと同じく、パキスタン三軍統合情報部ISI(Inter-Services Intelligence)の子飼い組織である疑いが濃厚だからです。


インドにおけるテロの新しい流れ : フォーリン・アフェアーズ
ラシュカレトイバは1989年にパキスタンの宗教組織が立ち上げた軍事部門だ。1990年代には、この集団はパキスタンの軍統合情報部(ISI)から資金と訓練を得る代わりに、ジャム・カシミールのヒンズー教徒をターゲットに攻撃を行い、インド内のイスラム過激派を訓練することを約束したとも言われている。

9・11後、アメリカ政府がラシュカレトイバをテログループのリストに公式に加えると、イスラマバードはこの組織を非合法化した。その後、この組織は地下にもぐり、分散し、違う名前を用い、テロの犯行声明を出さなくなった。しかし、ラシュカレトイバは、2001年12月のニューデリー議会の襲撃テロ、2006年のムンバイの列車爆破テロ、2007年2月のインド・パキスタン横断鉄道の爆破事件にも関与していると考えられているし、2008年11月のムンバイでのテロへの関与も取りざたされている。


そこで今回のインド同時テロに関して、ISI長官がインドに呼ばれて直接問い質される事になっていたのですが、僅か数時間後に取り止めになりました。

パキスタン:ISI長官訪印を撤回 軍統制の弱さ露呈 - 毎日新聞

911テロ後、公式にはラシュカレトイバとISIとの関係は切れたことになっていますが、インド側はそうは思っていません。これはアフガニスタン政府がタリバーンとISIの関係が切れていないと思っているのと同様です。そしてこれについてアメリカやヨーロッパ諸国も同じ疑いを抱いています。パキスタン政府はISIを統制できておらず、ISIは独自の活動を行っていると疑われています。この事についてパキスタン政府自身も頭を悩ませています。


情報機関の政治部門廃止か パキスタン
【イスラマバード24日共同】パキスタンの民放ドーンニュースなどによると、同国政府筋は23日、軍の情報機関「3軍統合情報部(ISI)」の政治部門を廃止すると語った。本来の任務である情報活動に人員を配置転換し「テロとの戦い」に傾注するとしている。

政策決定にもかかわるISIは絶大な影響力を誇り「国家内国家」とも呼ばれ、国内政治にも度々介入してきた。政府高官は同ニュースに「(ISIは)今後、政治家の調査や政治工作、操作は行わない」と語った。

今回の「廃止」には、政権基盤が弱く軍とのかかわりが薄いザルダリ大統領が、ISIの影響力を排除しようとする狙いがありそうだが、その実現可能性を疑問視する声もある。

ISIは旧ソ連軍による1979年のアフガニスタン侵攻後、イスラム過激派に資金を供給し、アフガンの旧政権タリバンやパキスタンのイスラム武装勢力を育成したとされる。


1948年に設立されたISIは、クーデターで成立したパキスタン初の軍人政権アユーブ大統領の時代、1950年代後半から急激に権限が拡大され、今やパキスタン国内で強大すぎる存在と化しており、ザルダリ政権はISIの権限を取り上げようとしています。2ヶ月前にISI長官の首を挿げ替えたのに続き、大胆な組織改革を行おうとしています。




しかし5ヶ月前の7月の段階で仕掛けた、ISIを内務省の管轄下に置こうとする政治闘争は軍部の強い反対に遭い頓挫しており、今回のザルダリ大統領の目論見が実現するかどうかは全く不透明です。下手をすれば暗殺の危険性すらあります。この国では昨年、ブット元首相が暗殺されたばかりです。

ISI長官の首を挿げ替える程度のことはムシャラフ前政権の時代にも行われており、前長官のナディーム・タジ、前々長官のアシュファク・パーヴェズ・キヤニ、前々々長官のエサン・ウル・ハクの何れもムシャラフ派です。4代前のISI長官マフムード・アーメドはムシャラフと仲が悪く、タリバーンと深い繋がりがあり、911テロ実行犯の関係者への資金提供の疑いがあったことで解任されています。ISIはアルカイーダ本体との繋がりすら疑われており、この時にムシャラフ政権はISI内部を浄化した筈でした。ですが、水面下で表に出さないように処理してきた為に粛清しきれてはいませんでした。

2001年のインド国会襲撃事件でも、犯行グループ(「ラシュカレトイバ」ないし「ジェイシモハメド」が疑われるも犯行声明無し)とパキスタンISIの関与が疑われ、印パ両国は国境線に大規模な兵力を移動させ、一触即発の状況になりました。印パ両国が1998年に核武装した後、1999年にカシミールでカルギル紛争が起きた時には、全世界が核戦争への発展を懸念しました。核武装国同士の直接戦争は小規模な紛争レベルであっても常に核戦争の危機を孕んでいます。

印パの情勢不安、アフガニスタンでのタリバーン掃討、そしてアルカイダとの対テロ戦争について、パキスタン三軍統合情報部ISIは現在も鍵を握り続けている疑いがあります。パキスタン政権によるISIのコントロールが失敗に終わった場合、最終的にはアメリカが動き出すでしょう。そして次期アメリカ大統領バラク・オバマは、パキスタンへの介入を積極的に行う事を政策に掲げています。次期オバマ政権では国防長官にゲーツ長官が留任する可能性が高くなっていますが、これはゲーツ長官が主導したイラクで行われている新戦略(敵勢力の一部を味方に引き込む)が評価されているのと同時に、元CIA長官であるゲーツ長官が同じ情報機関であるISIへの対応に適していると判断されたのかもしれません。


03時43分 | 固定リンク | Comment (71) | 軍事 |

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  1. こういう記事読むと今はイラクよりアフガン方面が今は重要って思うねぇ

    小浜新政権には頑張ってほしい

    ”もし”アフガン、パキスタンで何かが起こった場合、日本も自衛隊を派遣とかに最終的になるのかな
    でも首相が小泉さんじゃない限り大丈夫そうだけどw


    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 03:56:38
  2. むしろ小泉首相だった場合の方が強運によって切り抜けられると思う。イラク派遣は結果的に死者を出さなかった。出す前は「絶対戦死者が出る」と煽られていたものだがね。民主党の小沢はアフガンに陸自を派遣しろといっているけど、ドイツ軍があの地で何人殺されてるか知らないのかな。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 04:09:46
  3. >>1
    支援の要請なら当然あるでしょ。
    それが自衛隊派遣か資金援助なのか、要請が公然と行われるか秘密裏に行われるかは別としてね。

    あれだけ(マケインよりも)オバマを支持した日本国民なんだから、
    オバマの願いなら自衛隊の千や二千くらい出しても文句は言えないんじゃないだろうか。
    欧州各国の国民なら、各国五千ずつくらい増派しても文句は言えないだろうけどww

    まあ冗談はさておき、ISIをこのまま抑えられないと危ないだろうなー。
    合理的な選択を行えるような環境が消えつつある(つまり、核オプションの選択可能性の増加)ように思えるわ。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 04:44:53
  4. リアルムーンライトマイルですね

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 05:04:35
  5. ムシャラフに処理できなかったものが、ザルダリに処理できるわけがないと思えてしまうのが困る。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 05:24:19
  6. 結局ISIもしくはその将校連は何がしたいのだろう?印パ戦争?イスラム原理主義の布教?イスラムの盟主として世界にジハード?

    Posted by ト at 2008年11月30日 05:37:56
  7. >>4
    よし、次は静止軌道上の早期警戒衛星破壊だ。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 09:32:14
  8. >>3
    あれだけ福田首相を支持した日本のマスコミや一部市民達は文句たらたらでしたよ。
    基本的に中朝に利するみたいな事項でもないと反米反自衛隊的な基本方針は変わらないでしょう。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 09:34:24
  9. ISIってパキスタンの政府機関なのかと思ったら、政府を離れて軍閥化しちゃってるのか…。
    核保有国同士の紛争もアレですが、核保有国の内戦はもっと避けたいところですなぁ…。

    Posted by 名無しコメット神信者 at 2008年11月30日 09:35:23
  10. >>6
    パキスタンの国名や独立経緯からわかる様に、最初からムスリムの分離独立を掲げて成り立ってる国ですので。
    パキスタンというのは五大地域であるパンジャーブのP、北西辺境州に住むアフガーン人のA、カシミールのK、
    シンドのS、バローチスターンのTANを表しているのです。
    したがって、ISIが突然変になってというより、昔のこうした運動方針や国家感が脈々と続いていると
    考えたほうが理解はし易いかも知れません。また、いろいろな州がくっついてるので、
    中央が全体を把握、掌握するのも難しいです。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 09:47:25
  11. >>6
    まがりなりにも諜報部なんだからもっと現実的な目標があるような気もしますが…実は「良く躾けられたが自らの鎖を断ち切ってしまった番犬」状態だったりして。

    3軍統合の情報機関って事は日本の情報本部や米国の国防情報局みたいなものなのか。これを内務省に移管しようとするとは、よっぽど切羽詰った事態だったんでしょうね。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 09:49:41
  12. 国の成り立ちからしてパキスタンがアフガーン人に肩入れするのも、カシミールに肩入れするのも、
    なんら不思議はないという事です。そして、同じイスラムでもイランとは対立関係にあります。

    ちなみに、パキスタンへの軍事援助を後退させたのは実はブッシュの父の共和党政権です。
    理由は核開発疑惑。そして、その援助を再開したのはビル・クリントンの民主党政権なのです。

    こういう経緯からもわかる様に、オバマ大統領が再びパキスタンに着目するという図式が理解し易くなると思います。

    そもそも、パキスタンとの同盟によってインドの非同盟、イランの革命主義と対立するという図式を
    考え出したのが民主党政権なのです。

    そして、リンカーンやブッシュ等の共和党政権ではインドとのバランスを取る為にパキスタンとの関係を見直す方向性を示しています。
    日本のマスコミが言うのとは逆に、民主党政権によってパキスタンとアメリカの関係は深くなる可能性があるという事です。

    中国-パキスタン-アメリカという形で中央アジア方面での影響力でつながってもいます。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 10:08:19
  13. >6
    単に組織の存続だろう。
    今もってる権限一つとして落としたくないわけで。

    >2
    麻雀で全て解決するんですね?わかります。



    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 10:09:37
  14. パキスタンの地域独特の特定部族がいっしょに分離独立という思想をいかに欧米の要求に合致した
    緩やかなものに妥協させるかという問題と捉えたほうが良いかも知れませんね。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 10:11:08
  15. >>10
    確かPAKiSTanって俗説じゃなかったっけ?
    ベンガルどこいったんだよって思ってしまうが。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 11:33:07
  16. JSFは誤報で誹謗中傷した相手に謝っていない




    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 12:33:05
  17. またオルタナティブ掲示板の人が出鱈目な印象操作に来たんですか?

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 13:24:09
  18. >>16
    いい加減話題が違う上に毎回出てくると見てるだけの人にとってもこいつうざいって言う印象しか与えないぞ。結果的にあなたがたの方が印象悪くなる。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 13:44:07
  19. >17
    もしくはターボプロップの件でフルボッコにされたキヨ信者かも

    キヨに信者なんていないか
    だがコヴァにも信者はいることだし・・・

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 13:48:30
  20. >>15
    ムハンマド・アリー・ジンナーのパキスタン構想は1930年からある話です。
    そして最初に出てきた時は北西インドをパキスタンと呼ぶとするものでしたので
    初期案に北東にあるベンガルが地理的に入ってなかったという事です。

    そして、地名から構想へと発展していき、長い論議や選挙等を経て独立した時に
    名前が使われたという形でパキスタンという言葉自体は建国よりもかなり古い名前だった訳です。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 14:04:03
  21. 米オバマ政権がパキに肩入れするには、ISIをパキ政府が統制するか排除・解体・粛清する必要があるんじゃね?
    少なくとも友好国間でISIの透明性担保が要求されると思うけど軍部が強い国だから、軍部門がISIに対してどう処断・対処するかというのが要かなぁ。
    もし印パ間正規軍の本格的衝突になれば、双方にテロや工作員・民兵の出す被害より大きな影響があるし、たぶん周辺も含めて内紛やテロの温床が増す結果になると思う。

    Posted by ト at 2008年11月30日 14:51:41
  22. >>21
    今回の事件で流石に一度は距離が開くと思います。そこでアメリカはパキに改善案を提示して、
    それをクリアしたら関係改善という方式にしていくでしょうね。

    パキの運動は半世紀以上前から続いてますので、長官や一部上官を入れ替える程度では
    なかなか一筋縄にはいかないでしょうが、外交上問題をぼかす程度には使えます。

    あとはザルダリが今回の事件をどういう風に調理するか。ISIを追求する材料にしてうまく立ち回るか、
    やぶへびにあって怪しげな事態になってしまうか、グダグダになって国際的批判が高まるか。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 14:57:19
  23. 今度のインドの同時襲撃事件も、テロリストはかなり訓練されていたようだし、パキスタンの諜報当局が一枚かんでるんじゃないかなァと思ってましたが、やっぱりそんな匂いがしますね。

    今までパキスタンはアメリカと組んで対テロ戦争に参加する一方で情報機関はタリバンとつながっているというし、なんでこんな裏表があるのか疑問に思っていましたが、そうですか、パキスタン政府はISIを抑えきれてないわけですね。納得しました。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 19:02:30
  24. >22

    ISI長官の首を挿げ替えた程度ではISIをコントロールできないんだね。ISIには長老みたいな感じの影の大物が更に居たりするんだろうか。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 19:09:19
  25. パキスタンが緊急閣議、ムンバイ同時襲撃事件の対応を協議
    http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2543902/3568602

    【審議中】
        ∧,,∧  ∧,,∧
     ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
    ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
    | U (  ´・) (・`  ) と ノ
     u-u (l    ) (   ノu-u
         `u-u'. `u-u'

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 20:02:12
  26. いよいよ核戦争が見れると聞いて飛んできました

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 20:29:56
  27. そして20年後・・・
    そこには虐殺を繰り広げるヒンドゥー・インディア共和国暫定陸軍の姿が

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 20:34:42
  28. ISIが裏で動いていたとしても、こんなテロは誰にとってもマイナスにしかならないだろうに。
    何が目的なんだろう。

    テロにかける情熱と資金と行動力をもっと生産的なことに使えば、世の中は相当変わるんじゃないかとは思わんのだろうか…

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 20:35:01
  29. >>28
    ISI内部も一枚岩では無い可能性もあるのでは?
    よくある派閥抗争でさ
    おっと、憶測で適当な事は言うべきじゃないな・・

    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 22:02:00
  30. >>28
    当事者とスポンサーにはプラスなんでしょうね。
    テロと見るかは外からの視点ですから。
    スポンサーがISI単独ともISI&その他であるとも決定された事項ではありませんし、>>29さんのおっしゃるとおり、憶測で適当な事言ってもしょうがないですけど。
    末端の駒側から考えると、教育というものがあらゆる意味でいかに大切か思い知らされます。


    Posted by 名無しОбъект at 2008年11月30日 22:15:10
  31. >これはゲーツ長官が主導したイラクで行われている
    >新戦略(敵勢力の一部を味方に引き込む)が評価されている

    これって確か親米派の宗派に武器を与えて戦わせるという作戦じゃなかったっけ?
    冷戦時代とやってる事変わってない気がするんだけど・・・
    テレビで見た報道(かなり前のニュースジャパン)だと冷戦時代とは違って今回は武器の横流しを防ぐために
    武器に個別のIDを記録しておいたらしいけど果たして結果はどうだか

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 02:22:13
  32. >これって確か親米派の宗派に武器を与えて戦わせるという作戦じゃなかったっけ?

    これまでアメリカが敵視していたスンニ派を取り込んでるよ。

    イラク:米軍、建前崩してイラクのスンニ派と協力
    http://www.news.janjan.jp/world/0708/0708201063/1.php

    >冷戦時代とやってる事変わってない気がするんだけど・・・

    違うよ、実はこれまでやってきたラムズフェルド戦略は「テロリストと交渉せず殲滅せよ」なんだよ。これはラムズフェルドが辞めた後も続いていて、ゲーツ長官の時代で戦略が急転換した。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 02:47:29
  33. >31
    >これって確か親米派の宗派に武器を与えて戦わせるという作戦じゃなかったっけ?
    >冷戦時代とやってる事変わってない気がするんだけど・・・

    対テロ戦争では冷戦時代とは違い「テロリストとは一切妥協せずに殲滅せよ」だった。これは冷戦時代は東西陣取りゲームで味方を増やす事が肝心だったけど、対テロではその点が関係が無いから。

    それを見直したのがゲーツ戦略。元CIA長官らしく、敵を内部から切り崩す事に重点を置いている。

    ゲーツの新戦略はイラクで、アルカイダと共闘していた「反アメリカ」のスンニ派部族に資金や武器を提供し「反アルカイダ」に転換させた。

    つまり、元々の親米派に援助しているのではなく、敵を内部から切り崩し離反を誘い味方に引き込むという高度な戦略だ。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 03:15:42
  34. http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2008120102000058.html
    >パキスタン国軍幹部が29日「印パ関係において48時間以内に
    >重大な決断がある」と述べるなど両国間の緊張が急激に高まっている。

    西部アフガン国境に集中している戦力を、東部インド国境に移動させる気だな・・・


    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 05:19:16
  35. な〜んかISIが我が国の関東軍様相に見えてきたw
    そんなこんなで東トリキスタン独立運動とかが共振したら中国様も関心持たざる得ないでしょうね。
    インドのヒンドゥー原理主義運動も狂信的で動き出すと怖いぜ。
    確かガンディー爺さんを襲ったのはヒンディー原理主義団体員だったとオモ。

    ・・・テロリストとは妥協しないけど、テロリストの提議や指定が変わったんじゃね?w

    Posted by ト at 2008年12月01日 08:24:44
  36. JSFは誤報で誹謗中傷した相手に謝っていない



    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 10:25:49
  37. >>36
    ISIに謝れということですね、わかります。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 11:52:15
  38. オルタナンは人工無能コピペマシーンを導入しましたか。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 12:31:35
  39. >パキスタンという言葉自体は建国よりもかなり古い名前だった訳です。

    ?昔、なんかの映画だかで「パルチスタン」と言っているシーンがあったような、なかったような。
    ずっとパキスタンの旧国名かと思ってましたが。
    「アラビアのロレンス」だったかなぁ?やっぱ、歳はとりたくないですね(苦笑)




    Posted by BELL at 2008年12月01日 12:41:11
  40. >>3
    >あれだけ(マケインよりも)オバマを支持した…
    >欧州各国の国民なら、各国五千ずつくらい増派しても文句は言えないだろうけどww

    ベルリン演説の大群衆は、アフガニスタン増派を求められたところでは
    しっかりブーイングしたそうな
    ttp://www.csmonitor.com/2008/1201/p03s05-usfp.html

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 15:24:20
  41. 12月8日にどっちかが奇襲開戦するんじゃね?>インパキ

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 17:09:15
  42. >>41
    その後印パ両国の全面衝突によって戦争は泥沼化。
    しかし実は印パ両国の首相はすでにISIによって秘密裡に拉致されており、これに気付いた両軍有志によって首相を解放。
    その合同記者会見によって戦争の真相が明らかとなり、印パ連合軍によってISIフルボッコ

    …という展開を希望(不謹慎)

    Posted by 名無しコメット神信者 at 2008年12月01日 18:35:16
  43. >>…という展開を希望(不謹慎)

    その話、どっかで聴いたことあるけどその後、
    宇宙(そら)から何かが降ってくる…って事はないですよね…

    Posted by 名無し杭打ち機道見習い at 2008年12月01日 19:18:39
  44. >>42
    それって元ネタはトータルフィアーズ?
    確かそれと似たような話だった気が。


    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 19:20:05
  45. >>42
    そして4人の戦闘機乗りが事件解決に暗躍していたと。
    それなんてUNSUNG WAR?


    それはともかく今は紛争とかマジで勘弁願いたいですが。
    今はってのはあれですが。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 19:21:39
  46. >>45自己レス。4人じゃなくて正確には6人だったw

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 19:23:13
  47. >>44

    トータルフィアーズは秘密結社的な連中が米ロを対立させて漁夫の利っていう感じだぞ
    もちろん最後はそいつらあぼーんだけど

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 19:42:46
  48. >>41
    作戦コードネームはパールハーバーですか?

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 19:54:52
  49. アメリカは壮大なおとり捜査として今までのパキスタンを大目に見ていたのだとしたら、今回みたいな事態になると
    中東戦略を大きく変更するだろうな。今日までパキスタンに多大な援助をしてきてこの見返りじゃ、金をドブに捨てるようなもんだ。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 21:44:58
  50. >>42
    ISIとパキスタン軍有志により編成された「インド無き世界」が、ダム擬装型ミサイルサイロ基地を占拠、これを拠点に(以下自粛)

    しかし、インドじゃ野党もメディアも強硬論を煽ってますね(当然といえば当然ですが)…
    結局インド・パキスタン両政府の関係悪化がISIの目的なのか…

    とりあえず何処ぞのヴぁかのように
    「同盟国アメリカが必ず助けてくれるさ〜」
    などと考えて双方開戦を早まったりしないでほしいな…

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月01日 22:20:46
  51. パキスタンはPak「清浄な人」+(i)stan「国」で
    「清浄な人々の国」ですよ。

    Pはパンジャブ…は後付でしょう。
    「tanはBalutistanのtan」なんて強引過ぎるw
    iはどこから来たのかと…


    なんでこんな語呂あわせが出来たかといえば、
    パキスタン人が清浄な人ってことは、暗に「インド人=不浄」と言ってるに等しいと叩かれたから。
    本音だと思うけど…

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月02日 00:08:52
  52. ISIは支援対象のタリバンや他の武装集団に、「思想的に」逆浸透されているとも言われています。

    こうなるとパキスタンの国益や生存すら無視しかねない。


    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月02日 00:17:07
  53. >>49
    民主党政権の狙いはインドの非同盟がロシア(旧ソ連)から軍事提供を受けている事、
    イラン等のイスラム革命勢力などに対抗する為の中央アジア方面への楔です。
    また、むしろインドとの関係強化も狙う共和党政権の方がパキスタンには厳しいです。
    戦争協力するというので民主党時代のパイプで繋がってましたが、最近はパキ領内にぶち込んだり
    苛立ってます。
    ブッシュパパがたたいた後にクリントンが戻すという、北朝鮮等とも近い感じです。

    >>52
    カシミールはパキスタンであるという思想が根底にありますし、古い層がその時代の人たちですからねえ・・・
    もっとも、ISIが育てた組織は地下に潜ってからはよりコントロールし難い存在になってます。
    ISIの一部がいまだにつながりをもって支援してる可能性はありますが、ISIが直接糸を引いているというのは
    難しいかも知れません。おっしゃるとおり、一部が協賛者みたいな状態になってるかも知れませんね。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月02日 00:42:04
  54. >>51
    だから、1930年にムスリムが多い北西インドを表す為に暫定的に考えられた言葉ですよ。
    パーキスターンも由来である事は確かですが、当時から明確に北西のこれらの部が
    独立するべき、その時はそう呼ばれるべきだろうという候補で、後にその名前で
    独立運動構想になっていったものです。パキスタン建国時の理解より十数年前の話です。
    パキ建国の時にはもっと地域的に複雑でしたから、別の解釈になります。
    しかし、建国前から根ざしているパキスタン構想運動としてカシミール等が入っているのが
    重要な判断ポイントです。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月02日 00:47:11
  55. 米がインドテロでパキスタン政府関与否定
    http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20081202-435670.html
    ペリーノ米大統領報道官は1日の記者会見で、インド西部ムンバイの同時テロについて「パキスタン政府が関与しているという話は聞いたことがない」と述べ、パキスタンの軍情報機関、3軍統合情報部(ISI)などの関与を否定した。

    ISIは過去にインドで起きたテロへの関与がささやかれている。インド政府は今回、パキスタンに拠点を置くイスラム過激派が同時テロに関与したとしてパキスタン政府を非難しており、報道官は両国の関係が必要以上に悪化しないよう配慮を示した。

    ライス米国務長官も3日にインドを訪問、インドへの協力を表明し、パキスタンとの関係悪化回避を働き掛ける。
    -----

    うっかりアメリカが公式に「ISIが怪しい」と言っちゃうと、下手すれば全面戦争の引き金になるからな・・・


    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月02日 01:49:22
  56. >ISIは支援対象のタリバンや他の武装集団に、「思想的に」逆浸透されているとも言われています。

    タリバンもアルカイダに思想浸透されているし、もうグチャグチャだな。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月02日 02:18:50
  57. >>55
    想像以上にパキ側援護の立場で出てきたね。
    まあ、紛争回避の為にも知っててもナーナーで済ますべきと思ってる面もあるのかも知れないが。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月02日 02:19:45
  58. >パキスタン政府が関与しているという話は聞いたことがない

    つまりこれこういうニュアンスだろう。

    「でもパキスタン政府が関与していないISIの独自行動かも」

    こう言い出す事も予測できる。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月02日 02:54:18
  59. 過去にISIが関与していたが現在はパキスタン政府とは関係の無い組織である。
    アメリカはパキスタンに対して彼らとの関係を切らせており、パキスタン政府は更に
    ISIの権限低下を目指し前進している。むしろパキスタン政府の緩和方針に反発する勢力に
    よる暴走的犯行、もしくはインド内部での不穏分子による犯行であろう。とかかなあ。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月02日 03:03:33
  60. あーいや、犯人は全員パキスタン人と確定しちゃったよ。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月02日 03:12:29
  61. アメリカさんが自分のことは棚上げして、印パ両国に原理主義運動の取り締まり強化、できれば取り潰しを要請するんじゃね?
    あと米英籍中東・印系移民2世3世の監視プログラムが国外でも強化されるとオモ。

    Posted by ト at 2008年12月02日 06:03:08
  62. >>60
    パキスタン人であるがパキスタン政府とは関係ないって事ね。
    日本赤軍が日本政府と関係ないのといっしょという考え方。
    あと、インド当局の話で我々はその様なパキスタン側の謀略を全く
    察知していないと知らぬ存ぜぬも決め込んでる。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月02日 23:49:59
  63. 田中宇宙超先生がなんかぶちかましたらしい。
    NIに詳しい人のページに解説が出ていたが、なかなか名誉毀損な内容のようだ。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月04日 20:56:00
  64. >63

    詳しく。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月05日 14:27:52
  65. tnfukの人の所に書いてあったな。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月05日 16:47:58
  66. これか。

    http://nofrills.seesaa.net/article/110638701.html
    >田中さんがこの記事について「当局とテロリストの結託を疑わせる証言」と
    >書くとき、「結託」を「疑っている」のはそう書いた本人だ。そう書いた本人が
    >勝手に、積極的に、自発的に、そう疑っているのである。(ていうかこれが
    >「結託を疑わせる」などというふうに読めることが不思議でならないんですけど。)


    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月05日 18:24:16
  67. テロ「パキスタン情報機関関与の証拠」 インド政府筋
    http://www.asahi.com/international/update/1204/TKY200812040346.html
    PTI通信は4日、パキスタン軍の情報機関「軍統合情報局(ISI)」がインド・ムンバイのテロに関与していた証拠がある、とするインド政府筋の話を伝えた。

    政府筋は、ISIがテロの計画と実行犯の訓練に関与していたと述べた。複数の訓練教官の名前や訓練場所もインド政府はわかっているとし、「米国はインドと共有した情報以上の内容を把握しているとみられる」としている。同時に「パキスタンの文民政権の関与は信じていない」とし、ISIが政権の意向とは別にテロに関与したとの見方を示した。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月06日 02:46:51
  68. >>67
    まあ、無難な解釈出来たね>現政権はISIに厳しくしているので違うと思う

    ただまあ、ISIについても過去なのか、一部なのかが関与してるだろうけども、
    どれくらい把握してたのか?ってのは難しい所。

    まあ、インド政府の威信と国民への納得の為にも、ISIにもっと厳しい処罰を下せと
    そくしてるという感じになるのかなあ。インド側としては。

    アメリカとしては政府と反政府的反動勢力は分けて考えるので、
    これですり合わせするかどうかか。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月07日 10:59:43
  69. ISIについてはアメリカもアフガン絡みで苛立ちあるしね。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月07日 11:01:08
  70. パキスタン、イスラム過激派拠点を急襲 複数の逮捕者も
    http://www.asahi.com/international/update/1208/TKY200812080077.html

    パキスタン軍がラシュカレトイバのアジトを急襲。

    印首相、パキスタン空爆を警告=同時テロで要求拒否なら−新聞報道
    http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008120700147

    犯人引き渡さないと空爆するぞとインド首相。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月08日 17:49:14
  71. 民主党に仏教徒と間違えられたシン首相、結構過激だなあ。
    まあ、直接じゃないので過激めにアピールしてるのかも知れないけど。

    Posted by 名無しОбъект at 2008年12月10日 07:23:29
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