はてなブックマーク - 照明弾と白燐弾を混同したアムネスティ報告書 : 週刊オブイェクト
scopedog 白リン弾, 白燐弾, 誤読・誤訳 ”phosphorus”には、光を発する物質という意味もあるんだよ。別にリンに限定されるわけじゃない。”white phosphorus”とは書いてないから、わかりそうなもんだが。 2009/03/06
「phosphorus」は燐(リン)を意味する英語です。
phosphorus の意味とは - 英和辞典 Weblio辞書
ギリシャ語の語源では「光を運ぶもの」という意味ですが、これは英語の報告書ですからそのような意味に解釈して翻訳する人は誰も居ないです。常識で考えて下さい、「光を発する物質」と言いたいなら「light」なり分かりやすい単語がある筈でしょう。間違えてしまった言い訳を無理矢理捻り出すにしても、あまりにも苦し過ぎて全くお話になりません。アムネスティ報告書は白燐弾の項目でも「white phosphorus」と書かずに「phosphorus」のみで書いている個所もあり、当然それは燐を意味し、白燐の事を指す表現です。報告書には白燐以外の別の燐の同素体は出て来ませんので、「phosphorus」と記載されてる箇所は全て白燐を指していると考えてよいでしょう。照明弾の項目で使われている個所だけギリシャ語の意味で表現されていると解釈するのは、とてもおかしな話です。
他に、アムネスティ報告書の翻訳で分かってない方にはこのような人も居ます。
アムネスティ・インターナショナルGAZA報告書(4): ni0615の日記
Missiles from UAVs – or “drones”, helicopters and aircraft
無人機すなわち「ブォ〜ン(drone)」(機)からのミサイル、そしてヘリコプターと飛行機
ドローン(drone)とは無人機の別名です。UAVもまた無人機の意味です。ドローンという言葉は他にも沢山の意味があり、「怠け者」「雄蜂」更には蜂の羽音が「ブンブン」という音を出す意味でも使われ、持続低音を意味する音楽用語にもなっています。そして音の意味としては不可算名詞として、単数形でしか使えません。
drone の意味とは - 英和辞典 Weblio辞書
アムネスティの元文では「drones」とあり複数形ですから、音の意味で翻訳するのは間違いです。ですからブログ主のpippoさんには翻訳ミスですよと伝えたのですが聞き入れて貰えませんでした。「ブーンブン」が「ブォ〜ン」には変更されましたが、これではお子様が自動車の事を「ブーブー」と呼ぶのと同じような有様で、真面目な報告書が台無しになってしまいます。
更にアムネスティ報告書には無人機の語源の話は一切出て来ないので、ここでのドローンの事を「雄蜂」といった意味で翻訳すべきではありません。語源の意味と文章の翻訳は異なります。それは「drone」でも「phosphorus」でも同じ事です。ドローンの場合は普通にそのまま無人機と訳せばよいでしょう。ただしUAVも無人機の意味なので、直訳すると無人機が二つ並んでしまい適切ではありません。ですからこの場合は以下のように翻訳するのが良い筈です。
Missiles from UAVs – or “drones”
無人機(UAVまたはドローン)からのミサイル
それでは最後に、可能性だけなら何でも言えてしまうお話です。
こういう可能性はないのか。
M485A2 - 155mm のなかの、「the Illuminate candle」。その中身である火薬を入れ替えることも可能なのでは? つまり、「compatible」。
前に、「marine markers」についての説明かなにかに、「phosphorus candle」の火薬を入れ替えることも可能だ、という表現がどこかにあったような気がする。
まあ、中身を入れ替えないまでも、言葉として、
「the Illuminate candle」を通称「the phosphorusu candle」とか「the phosphorusu canister」、つまり「リン缶」とか呼んだりして。
私には半解なので詳しい人、教えて!
Posted by 名無しT72神信者 at 2009年03月07日 11:11:20
何とかアムネスティを擁護しようと必死なのは分かるんですが、ソースは御自分で見付けて来てください。私は「悪魔の証明」に付き合う気は無いので知りません。中身を入れ替えたら〜って、勝手にそんな仮定を前提にされても話にならないです。