Raytheon Pushes for More NCADE Funding | AVIATION WEEK
Officials last year had hoped to develop a liquid-fueled second stage for higher thrust, but dashed those plans after encountering developmental challenges.
当初、軍当局は二段目に液体燃料を使用する事を望んでいましたが、この計画は破棄され、二段目も固体燃料で行く事になりました。

↑当初の液体燃料計画案↓現在の固体燃料計画案

固体燃料に変更されたことで、SM-3のキネティック弾頭のSDACS(Solid Divert and Attitude Control System)技術が使用されることになったようなのですが、図からは何処にサイドスラスターが付いているのか今一よく分かりません。
固体燃料より液体燃料の方が姿勢制御に向いているという事は、ちょうどTFR師が記事に書いたばかりなのでそちらをご覧下さい。
DACS、リキッドとソリッド:シベリアンジョーク集積所
1個前の記事も参考になります。
空より高く上昇!:シベリアンジョーク集積所
これと「ミサイル入門教室」の弾道ミサイル迎撃 第3章 ターミナル・フェーズにおける迎撃も併せて読むと理解が深まると思います。基本的な事はWikipediaの「ミサイルの飛翔制御方式」にも書かれてあります。
ミサイル防衛システムは、PAC3とSM3が固体燃料サイドスラスターで、THAADとGBIが液体燃料サイドスラスターです。姿勢制御の性能から行けば液体燃料を使いたいところですが、整備の観点もあり、弾道ミサイルだけでなく通常の航空機も迎撃する目的のPAC3(PAC3MSEはMEADSの使用ミサイルに予定)は、大量配備する事になるので整備の手間は省きたいですし、洋上の艦船に搭載するSM3も整備上の都合で、固体燃料となっています。潜水艦のように、普段は奥の弾薬庫に魚雷を置いて発射前に発射管に装填する方式ならば、液体燃料の使用も容易なのですが(石油燃料よりも危険な種類の液体燃料を使う魚雷もある)、VLS(垂直ミサイルランチャー)は弾薬庫兼発射装置なので、一旦入れてしまうと整備が困難です。ロシアの原潜は今でも液体燃料の弾道ミサイルを運用中であり、VLSだから駄目というわけではありませんが、Mk.41という汎用VLSを使う限りは、装填した後の整備・調整は難しくなります。
ところが艦船あるいは地上移動式で使用する予定のKEI(kinetic Energy Interceptor)は、どうやら液体燃料を使用する予定だったらしく、どちらみち既存のVLSでは収納不能な大型ミサイル(直径約100cm)の為、液体燃料の貯蔵・整備についてどうにかする気だった模様です。
Kinetic Energy Interceptor (KEI) Technology Status : GlobalSecurity
A key advantage of the engine is its use of storable liquid propellants, which are fully-characterized with well-documented technical, performance, operational, safety and handling data.
KEIは弾道ミサイルの上昇段階で迎撃するシステムで、開発予算は削られましたが、軍内部での評価は低くなかった為、将来的に計画が復活する可能性は残されています。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 19:13:27
KEI艦載型の方は立ち消えそうな悪寒が…
新型DDGやらCGXといった発射母艦の計画があまり面白くない展開だから…
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 19:18:15
あと、NCADEが液体燃料を諦めたのはどういう理由なんだろ。AVIATION WEEKにも詳しくは書かれていないし。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 19:22:13
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 19:26:51
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 20:29:09
しかし2段目をブースターと呼ぶことには、やや違和感があるもさね。
Posted by もっさりさん at 2009年07月15日 20:30:09
「セコンド・ステージ・ロケット・モーター」だと長くなり過ぎるし。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 20:57:37
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 21:01:47
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 21:06:20
その後の加速を行うものをサスティナと呼んだりするもさね。
その一方で、サターン5型ロケット全体をスーパーブースターと呼ぶことがあるのを思い出したもさ。
原文で2段目をブースターと呼んでいるのかどうか、気になるもさもさ。
Posted by もっさりさん at 2009年07月15日 21:22:31
サスティナ・・・初めて聞く単語ですよ、師匠。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 21:24:07
>先月聞いた市ヶ谷界隈の噂です。
>
>浜田防衛大臣が自ら更迭した田母神元空幕長と手打ちを画策しているそうです。あくまで噂ですからね、噂。
ソースは防衛省出入り禁止を喰らっている筈のキヨより。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 21:26:43
ミサイルの推進機関という意味合いだったような>サスティナー
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 21:31:50
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 21:32:57
エレキギター用語しか思い浮かばなかった。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 21:40:01
http://obiekt.seesaa.net/index-3.html
清谷氏の「スポールライナーと内部装甲はよく混同されるが、別物である」との主張に対して、
JSFさんはこの主張はおかしい、本装甲の内側にあるのは内張装甲=スポールライナーであるとしています。
ですが今月号の「軍事研究」の「装甲の発達と防御メカニズム(4)M1エブライムズ戦車の装甲」の中のコラムで、「『内張り装甲』は、一体化装甲の内側に貼り付けられているももであるが、『付加装甲の定義に含まれないものであり、本来的な装甲としての防弾効果は期待されていないものである」と、述べています。
また本装甲(技本の積層型「軽量装着型付加装甲」)は構想様式と機能を見れば付加装甲の定義に当てはまるが、最内側のFRP層だけを見ればスポールライナー(すなわち内張り装甲)である」と書いています。
つまりJSFさんの主張のほうがまちがっているのではないでしょうか。それとも一戸氏も間違っているのではでしょうか。
そもそも清谷氏は内部装甲とスポールライナーを混同するなと主張しているのであり、内張り装甲と主張していないと思いますが、いかがでしょうか。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 21:58:49
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 22:01:06
該当の記事でやれと1万回言われてるだろ
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 22:08:44
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 22:10:57
エントリと直接関係ないコメントはおやめください。
記事題材とは無関係な書き込みについて
http://obiekt.seesaa.net/article/120144841.html
言いたいことがあるなら、JSF氏に直接メールを送るか
該当する下記エントリのコメントで行ってください
スポールライナーの件で清谷さんが防衛省技術研究本部に喧嘩を売ったでござるの巻
http://obiekt.seesaa.net/article/122555932.html
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 22:13:52
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 22:27:10
というかHANスラスターとSolidスラスターの写真が同じに見えるのは目の錯覚ですかの?
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 22:37:26
>固体燃料より液体燃料の方が姿勢制御に向いているという事
はわかった
大モサ死傷かわいいww
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 22:57:27
な、なんて誤字を・・・モサ師匠逃げてェェェ!!
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月15日 23:08:57
別スレへの転載は、転載内容が間違いだと告白するための自慰行為だと看做しますので悪しからず。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月16日 09:25:46
それはそれとして、液ロケから固ロケに変わった理由としては、現在の米軍における誘導弾の試験方法に影響を受けての話かもしれません。日本ならばPFRT+ハザードテストなのですが、米国ではPFRT+QT(Qualify Test)+ハザードテストという構成で、飛ばす迄に2年間、数にしてPFRT+QTだけでも24発程度の各種安全・経年負荷試験を行います。その中には180日間の加速劣化試験(高温状態で10年とか経ったような状態にする)、加速劣化後における衝撃槌試験(金属製ラムを加速してぶち当て、誘導弾をぶっ壊す)のというのがあり、この試験の全てが固ロケに有利に出来ています。固体推進薬はそうそう反応しないし、何より簡単に流れ出ないですし。
もし、液ロケでQTやれと言われたら、オイラですら安全上拒否したくなるでしょう。SM3のQTですら手に余る(日本の誘導弾開発部門のマンパワー的に)ものなのに、それが液ロケになった日には。。
Posted by さむざむ。 at 2009年07月18日 21:34:37
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月20日 22:16:10
自衛隊に伝わってる話が古かったりズレたものである可能性もあるのでそれを心配したんでしょう。
絶対間違わない情報源は米国の開発内部にしか存在しないからね。存在しないんじゃ?という断言は
可能性が高かったとしても、そう発想しない方が軍事では良いと軍事関係の本でもよく指摘されてる事かと。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月25日 14:47:00