



これがシャウルヤの発射実験の画像です。弾頭部の保護カバーが空中で個別にロケット噴射を行って外れていく様子が分かります。これはSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)が水中発射された場合に水面に出るまで弾頭部を保護する為のもので、空中に飛び上がってから外す仕様なのだと解釈されました。つまりシャウルヤは、K-15サガリカSLBMの地上発射試験用の機材であると理解されました。
シャウルヤ発射実験の動画もあるのですが、弾頭部の保護カバーが外れるシーケンスは、ほんの一瞬の出来事です。
その為、じっくり見るにはコマ送り動画になります。
保護カバーをロケット噴射でミサイル本体から外す時、2回目の噴射を片方だけにして保護カバーを横方向にずらし、ミサイル本体が保護カバーを引っ掛けないようにされています。
このシャウルヤと同じようなシーケンスを行うSLBMが、ロシア海軍の史上最大の戦略原潜「タイフーン」級に搭載されていた、史上最大のSLBMである「R-39」です。

この動画でのR-39がシャウルヤと違う点は、保護カバーを真っ直ぐ打ち出した後に、ミサイル本体が方向を変えて飛んでいく点です。保護カバーを引っ掛けないようにする意図は同じですが、方法が異なっています。なおR-39は、ミサイル本体は真っ直ぐそのままで保護カバーを横方向に弾き飛ばす事も、両方出来ます。
このように「空中で弾頭部保護カバーを外す」というシーケンスは、基本的にSLBM以外には必要がありません。固定陣地のICBMならサイロの蓋を開け閉めするだけでいいですし、保護カバーは要りません。移動式ランチャーに搭載されるロシアのICBM「トーポリ」などは、発射前に蓋を外してしまいます。
以下はトーポリ転用の民生ロケット「スタルト」によって、人工衛星を打ち上げる動画です。発射装置は軍用品と何も変わらず、これは弾道ミサイル発射の手順と同じです。
高感度カメラで捉えた映像ですが、スタルトが寝かされている状態で、何の工夫も無く蓋をそのまま地面に落としています。大きな金属音を立てて転がる蓋。それからスタルトを垂直に立てて、発射態勢に・・・という流れです。つまり、地上発射型の弾道ミサイルならば、わざわざ空中で弾頭部の保護カバーなり蓋なりを外す必要性が特に無く、地上で前以て外しておけばいいわけです。
以上の点から、「シャウルヤ」弾道ミサイルはK-15「サガリカ」弾道ミサイルの地上発射型である、そういうものだと思っていました。発射直後にロケット噴射で外す弾頭部保護カバーは、地上発射型には必要が無いものです。
しかしシャウルヤ発射実験の直ぐ後に、DRDOは「シャウルヤとサガリカに関係は無い」と主張、こちらは困惑する羽目になっています。
インド 弾道ミサイル"Shaurya"、打ち上げ実験に成功:インド新聞 11/12/2008
シャウルヤについては、現在開発中のK-15潜水艦"サガリカ"用弾道ミサイルではないかとの予測が出ていた、DRDOはこれを否定。新ミサイルは地対地ミサイルであり、"サガリカ"プロジェクトとは無関係としている。
同情報筋はこれについて、「実験発射は、特殊な内臓燃料により地下30-40フィートから行われた。発射ピットには水は一切入っていない」と説明した。
それじゃあ、SLBMと同じ空中でロケット噴射で外す弾頭部保護カバーは一体何なのか、よく意味が分からないです・・・地上発射型の弾道ミサイルで同様の装備を持ったものの例を、自分は知らないですから。もしかして意外と普通のものなんでしょうか、私が知らないだけで。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月29日 22:34:25
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月29日 22:41:54
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月29日 22:44:14
発射母体といい、ミサイルといい、現状は謎だらけだ・・
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月29日 23:06:59
. ィ
.._ .......、._ _ /:/l!
:~""''.>゙' "~ ,、、''‐'、| _
゙、'、::::::ノ:::::::_,.-=. _〜:、 /_.}'':,
``、/:::::::::__....,._ `゙'Y' _.ェ-、....._ /_゙''i゙ノ、ノ
,.--l‐''"~..-_'.x-='"゙ー 、`'-、 ,:' ノ゙ノブ <またまたご冗談を
" .!-'",/ `'-‐'') /\ `/ でノ-〈
.-''~ >'゙:: ‐'"゙./ ヽ.,' ~ /
//::::: ', / ,:'゙
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月29日 23:13:36
ただし、この試験に使われている保護カバーの技術は、"サガリカ"で利用される。
こういうことではないでしょうか?
それとも、以前から"シャウルヤ"にはヘッドカバーがあったのかな?
もし無かったのであれば、"サガリカ"の試験の前に、スケジュール的に早かった"シャウルヤ"の試験で、事前にヘッドカバーの動作を確かめたかったとか・・・。・・・でもそれだと、万が一の時にシャウルヤの実験を妨害する事になるのかorz
まぁ多分、地上配備型のシャウルヤからは、ヘッドカバーが消えるんじゃないかなと。必要無い物ですし。
Posted by 利緒 at 2009年07月29日 23:20:55
このコントのような『ガンガラリン』で撃たれて死にたくはない。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月29日 23:26:24
何も知らない人が見たら
( ゚д゚)ポカーン
だろうなぁw
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月29日 23:29:45
シャウルヤはサガリカと同一のもので、このテストでは弾頭保護カバーが付いていた。シャウルヤが実戦配備される時には、これは無くなる。
と言うのが真相かと。つまり結局、両者は元は同じミサイル。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月29日 23:35:49
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月29日 23:49:09
それを見て大橋巨泉の万年筆のCMと分かる人は年寄り。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月29日 23:57:56
Posted by KY at 2009年07月30日 00:03:37
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月30日 00:12:43
記事本文くらいちゃんと見ろよ。
新ミサイルは地対地ミサイルであり、"サガリカ"プロジェクトとは無関係としている。
http://indonews.jp/2008/11/-shaurya.html
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月30日 01:03:37
>弾き飛ばす事も、両方出来ます。
Russian Submarine
http://www.youtube.com/watch?v=Wlp1lUWqRYI
50秒後にそういう映像があったよ。弾頭保護カバーが回転しながら横に弾き飛ばされてる。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月30日 01:47:09
自分もwあんなに素敵なシュールな間はなかなかないw
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月30日 02:04:16
劇場版見た直後とは言えどうかしてるぜ俺。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月30日 05:00:08
これ自体は地上用装備で艦載用装備のテストなんかも兼ねているだけかも知れない。
艦載用は改めて別の型番とサイズや構造なんかを修正した内容となるという事なのかも。
そういう場合、まるっきり嘘を言っているともいえない。
もっとも、カバーの目的が地上用でも何かある可能性もあるんだけど。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月30日 05:42:14
しばらくは地上用のみで運用して艦載は見送るか、もっと小規模なものを多めに積む方向で
先行させるというだけの話かも知れないが。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月30日 05:43:59
弾道弾という緊張感漂うはずのモノで、微妙に間の抜けたシーケンスだからなぁ。
音もそれに拍車をかけてるし。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月30日 08:53:50
発射筒から押し出す途中に胴体側面で爆発が起きてるけど、あれは何のためなんだろう?
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月30日 13:09:40
スペーサを固定しているバンドを爆砕しているのかも
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月30日 15:52:59
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月30日 19:28:04
Posted by KY at 2009年07月30日 19:29:14
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月30日 20:05:55
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月31日 00:04:43
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月31日 00:13:42
>外れて
痛い痛い痛い
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月31日 08:16:56
ザカリカではなくサガリカ。
ちなみに俺は初見でザカリテと読み間違えた。
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月31日 10:07:27
シルフィード乙。
Posted by 別スレ6124 at 2009年07月31日 10:46:39
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月31日 22:32:11
Posted by 名無しОбъект at 2009年07月31日 22:47:09
チェリーボーイから卒業したミサイル(棒読み)。
Posted by KY at 2009年08月01日 00:07:36
Posted by 名無しОбъект at 2009年08月02日 02:44:46
アメリカに注文されたんだけどロシアにはこのサイズが一番小さくてね。
Posted by 名無しОбъект at 2009年08月02日 04:58:04
Posted by 名無しОбъект at 2009年08月02日 09:36:15
http://www.youtube.com/watch?v=1NOkwGoxMFo
垂直射出、カバーに仕込んだロケットで姿勢変更、分離、メインブースター出力最大
という感じです。
ブラモスは潜水艦仕様もありますが、見越し角付与ロケットを切り離して飛行するために地上発射でもカバーが分離するのかも。
Posted by 名無しОбъект at 2009年08月02日 20:09:09
ただ、このシャウルヤは別にそんなメカが必要とは思えないですが・・・。
Posted by 名無しОбъект at 2009年08月02日 20:13:54
>ただ、このシャウルヤは別にそんなメカが必要とは思えないですが・・・。
R-39のカバーはどう説明するの?
Posted by 名無しОбъект at 2009年08月02日 20:18:37
Posted by 名無しОбъект at 2009年08月02日 20:42:43
保存に役立つなんらかの配慮があるのかとか、まあ色々理由は思いつくけど、
ここまでして実装するべきものなのかどうかはなんとも。
各国の技術の差や留意点の違いなんかもあるからなあ。勘違いとか将来的な転用試験とかもあるし。
特定分野向けの技術が流用テストされたからといってこれ自体がそのままその目的になるとも限らないし。
Posted by 名無しОбъект at 2009年08月04日 20:34:15
普通に水中発射用が陸上向けになったと考えれば理解しやすいと思うよ。
Posted by 名無しОбъект at 2009年08月08日 03:55:41
このミサイル自体は陸上用だが、水中発射用の関連技術も同時にテストしたという可能性もあるという話だよ。
次世代用のテストを既存の機体や実験のついでにやることもあるので必ずこのミサイルを艦載しなくては
ならないという訳ではないという事。
あと、陸上発射でもこの装置に意味があるのかというのもあるのでそう安易に考えない方が
良いのかも知れない。そのまま転用出来る可能性が高いどまりにした方が良いかと。
転用出来ると転用するは別の意味の話なので。
Posted by 名無しОбъект at 2009年08月08日 04:17:49