そして意外にも同じ状況に陥った軍艦の例が他に見当たらず、この2隻特有の事例となっています。あれから可能な限り軍艦が衝突事故を起こした際に炎上した例や弾火薬に引火爆発した例があるかどうか調べ直して見ました。ですがやはり他には見当たりませんでした。
近い事例として、第一次世界大戦中にアメリカ海軍の駆逐艦「マンリー(Manley)」が、対潜護衛任務中にイギリス海軍の仮装巡洋艦「モタガ(Motagua)」と衝突事故を起こし、爆雷が暴発した事故なら見付かりましたが、引火しての爆発ではなく衝撃で爆発し、その後に炎上(熱せられた弾片がガソリン缶とアルコールタンクを貫通、炎上)という事例なので、状況としては順序が逆になります。
マンリーとモタガの事故は凄まじい状況だったようです。
http://www.ussmanleydd940.org/Newsletter/Jan2009/ManleyNotesJan2009_1.pdf
The HMS Motagua had rolled down on a depth charge in the depth charge projector which was mounted on the port side of Manley’s after deckhouse. The charge blew up in a shattering detonation as the destroyer shuddered and lost way .
モタガが、マンリーの爆雷投射機の上に乗り上げてきた? 「had rolled down」とあるから爆雷が転げ落ちてきた・・・のではなく、爆雷の上に仮装巡洋艦がロールしながら乗り上げてきたという話のようで、その衝撃で爆雷が暴発した結果の事故のようです。
水上戦闘艦用の対潜水艦兵器である爆雷は旧式兵器で、今はもう主流ではありません。爆雷の設置はこのような方式で、剥き出しに並べてある場合が多くなります。写真は「爆雷投下軌条」で、「爆雷投射機」は若干の火薬で爆雷を打ち出す装置です。
剥き出しで並べてある上、艦の一番外側の低いところに置いてあるので、その上に他艦が乗り上げてきたら確かに危ないです。ただ、この種の事故例もこれだけみたいです。
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 00:09:49
http://www6.atwiki.jp/namacha/m/plugin/ref/?guid=on&serial=183
最近、北朝鮮の艦艇と銃撃戦を行って勝った韓国のチャムスリ型戦闘艇だが、今時まだ爆雷を搭載している模様。爆雷の形状は近代化しているようだが、特殊潜航艇対策かな。
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 00:33:44
爆雷投射機の発射手順ならこの図がいいかも。
Depth Charge Projector Mark 6, Mod 1 and Mod 2
http://www.hnsa.org/doc/destroyer/depthprojector/index.htm
K型砲だと思う。
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 00:35:46
私は「バトルフィーバーJ」で、その存在を知りました
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 00:43:28
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 00:50:07
そう言えば、「少年ジェット」でヘッジホッグ攻撃を見た事がある。
が、見た事のある人は希少だろうし、こんなミクロな場面を覚えている人はさらに少ないだろう・・・
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 00:51:50
沈黙の艦隊だかでみたかな・・・
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 00:53:29
The HMS Motagua had rolled down on a depth charge
(英国軍艦Motaguaは、爆雷の上に転がり落ちました)
|l、{ j} /,,ィ//| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ | あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ | < 『おれは爆雷とは転がるものだと思っていたら
fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人. | いつのまにか爆雷の上に軍艦が転がっていた』
ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ | 催眠術だとか超スピードだとか
ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉. | そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ. │ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
/:::丶'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ \____________________
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 01:12:06
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 01:29:42
ああ、こないだデアゴのDVDで見たっけ。
劇中に出てくる海上保安庁の爆雷攻撃訓練の映像って、よく考えたらかなり貴重な気がするな。
>ヘッジホッグ
あと水木しげるの『大海獣』にもヘッジホッグが出てきたっけ。
旧陸軍の○レ艇の主武装が爆雷だったから、この事故は…(汗)。
Posted by 名無しコメット神信者 at 2009年11月17日 02:14:47
駆逐艦パーシバルが機雷を投下してましたねぇ
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 02:46:01
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 10:02:27
日本ニュースの1945年4〜6月頃に対潜水艦活動に関する映像があったはず。
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 10:18:56
シービュー号でも似たようなシーンが、あったような。舞台は確か未来なのに。
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 12:03:53
むしろ数だけはあるが小型で旧式な北朝鮮潜水艦相手なら、費用対効果の面で韓国軍は正しい選択をしている気がする
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 13:31:52
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 14:07:50
あんまり浅いと短魚雷が誘導できないことがあるのでそれなら分かるが、なんで対潜ロケットじゃないんだろう?
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 20:07:56
あるいは沈めるより浮上させたいとか
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 20:47:47
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 21:20:31
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月17日 22:12:41
今『ゴジラ』のDVDを観直したら、劇中に出てくるのは爆雷投射機で、調べたら当時の海上保安庁の警備艦は爆雷投下軌条しか装備してなかった…。
それと映像に出てくるクルーの服が旧海軍の作業服っぽいので、やっぱり戦前、戦中の記録映像を流用したものみたい。
>>20
ウェーク島攻略戦で駆逐艦如月が、戦闘機の機銃掃射を浴びて搭載爆雷が誘爆、そのまま沈没した例もあったかと。
Posted by 名無しコメット神信者 at 2009年11月17日 23:33:56
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月18日 08:27:12
中小国には爆雷の方が使いやすいとかあるのかな?
http://www.wretch.cc/album/show.php?i=duncanyui1&b=7&f=1694292573.jpg?WVBqcsxDch_tJiqRZ4yZAYNbCp12_Cqf455c3cweT4IaKNpu3YxRN6mD1b2k00Q1Jw--&p=24
Posted by 名無しM11/39信者 at 2009年11月18日 12:33:01
どうだろう
まず第一に、コストの問題だなユーゴ級とかに短魚雷は無駄だしね。あとは威嚇だよね
つーかよく考えたら自衛隊も船にこそ積んでないけど、普通に対潜爆雷持ってるジャン、SH-60Kなんか新たに対応までしてる
能登半島沖不審船事件の時、P-3Cから対潜爆雷を使ったのすっかり忘れてた。
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月18日 16:16:20
艦に搭載していないなら今回のエントリーの内容とは関係はないんじゃね?
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月18日 17:47:04
チャムスリ型戦闘艇が爆雷を搭載しているのはスペース上の関係だと思う。浅海域の潜水艇には短魚雷は役に立たない、ボフォース対潜ロケットの方が使い勝手が良い、でも搭載スペースが無い・・・だから手軽な小型爆雷にしたと。
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月18日 20:02:20
しかもそれくらい時代が離れてると爆薬の安定性が圧倒的格差になっていて現代とはかけ離れすぎてる。
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月19日 00:59:28
船体が真っ二つになるほどの事故だったけど、魚雷は誘爆しなかった
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月20日 06:01:44
魚雷等は推進時に強力な抵抗がかかるのでそれだけで爆発するようでは危ないし、
船舶は不安定なものだ。だから初期は危険だった爆薬をいかにして安定させて
爆発しにくくするかという方向に完成度が高まっていった経緯がある。
だからちゃんとした対策がとられた砲弾でその期限内で正しく運用されたものならば、
意外と砲弾薬というのは安全な部類に入ったりする。総量が少ない上に小分け、
しかも安全措置が施されているなんてのは逆に珍しいからね。コスト度外視も良い所だ。
だから他の物品輸送の方がはるかに危険という話になってくる。
Posted by 名無しОбъект at 2009年11月20日 07:04:21