世界の傑作機「WW2ヤコヴレフ戦闘機」でリトヴャクの記事を書いた藤田です。ご指摘のとおり、彼女にロシア連邦英雄の称号が授けられたというのは間違いで、正しくはソ連邦英雄でした。ブダノヴァと混同してうっかり書いてしまいましたが、「うっかり」が言い訳にならないことはいうまでもなく、深くお詫び申し上げます。
あの記事の中には、ほかにひとつ確信が持てないまま書いてしまったことがあります。それはリトヴャクが乗機に百合を描いたという話で、写真がまったく存在しないので疑いながらも、Reina Penningtonの"Wings, Women, and War"に彼女の乗機の整備員だったPasportnikovaの証言が掲載されているので(ただし、「百合」とはっきり書いているわけではなく、「花」を描いたとしています)、通説に従いましたが、その後同じ連隊の整備員で、部隊の記録係となっているPoluninaが「百合を描いたというのはジャーナリストによる創作で、機体には2桁の番号だけを描いた」と証言している雑誌の記事(Aviation History March 2002 "Russia's Women Top Guns")を発見しました。現在その点についてさらに調査を進めており、はっきりと結論が出せるかどうか分りませんが、調査結果を航空ファンの本誌で発表させてもらうつもりでおります。そのときにロシア連邦英雄とソ連邦英雄の混同もお詫びしたいと思っております。
なお、ほかにおかしいと思われる部分がございましたら、ご指摘のほどをお願い申し上げます。間違いを指摘されるのは筆者にとってまことにありがたいことで、皆様のご協力が得られましたら、うれしい限りです。
また、イカロス出版では既に訂正が入っています。
MC☆あくしず公式ページ
MC☆あくしず Vol.17
お詫びと訂正
●別冊付録45ページ
リディア・リトヴャク中尉の説明文で「90年にはロシア連邦英雄の称号が送られている」となっておりますが、正しくは「90年にはソ連邦英雄の称号が送られている」です。
読者および関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。
大変迅速な対応、ありがとうございます。以前にF-2戦闘機の件で岡部いさく氏が降臨、「世界の駄っ作機5」での訂正を約束された事や、イタリア軍パスタ伝説が間違いだった件で、MC☆あくしず編集部と野上武志氏が訂正漫画を掲載した事を思い出しました。今回もMC☆あくしず編集部さんは二日と経たずに素早く反応し対応されています。作り手に読者の声が届くというの素晴らしい事だと、改めて感じました。
(2007/06/18)伊軍パスタ伝説訂正漫画が「MC☆あくしず」Vol.5に掲載
(2009/10/15)岡部いさく氏『世界の駄っ作機5』の後書きでF-2戦闘機の記述訂正
なお、リディア・リトヴァクの英雄称号の件を最初に突っ込みを入れたのは私ではなく、mixiでの「CRS@空挺軍」さんです。彼が気付かなければ私は本をチェックもしていなかったでしょうから、今回の結果は全て彼のおかげです。
いい内容で一安心
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 05:39:31
デンマークに勝ったどー!・・・という理由で皆は起きてるんじゃないの?
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 05:42:54
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 05:44:14
藤田氏は航空ジャーナル元編集長で航空評論家として著名な方だよ。尊敬すべき人だと今回の件で改めて感じた。リトヴァクの英雄称号の件以外にも対応されるとは、言ったら言いっ放しのライターが多い中で藤田氏の真摯な態度は特筆に値する。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 05:51:45
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 06:19:09
その実績がここを閲覧したりmixyに参加する人を増やし、間違いの指摘や筆者への目に止まる機会を増やす。
まさに良い方向への循環ですね。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 06:24:22
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 06:31:30
誰も大石英司の話なんかしてないだろ。アレがどうにもならない不誠実な奴だってことは知っているが、「思いますけど」って誰に向かって言ってるんだよ。全然会話になってない。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 06:40:16
しかもあのベテラン藤田さん!
これが本物のジャーナリストだ。とホッとしました。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 06:43:52
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 06:47:15
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 07:01:32
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 07:04:30
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 07:20:29
そっちは6/19のエントリーのコメント欄で触れられてたはず。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 07:32:07
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 07:32:20
出してそこで触れていただけると凄く嬉しいんですが。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 08:28:15
朝から気分が凸なしスッキリになれますた。
各位GJ!
Posted by 名無し72cm神信者 at 2010年06月25日 08:40:52
間違いを指摘し合い、結果正確な雑誌が生まれれば、それはとても素晴らしいことだ
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 09:44:37
しかし評論家にとっては容易に評価され、淘汰される大変な時代だな。もちろん受け手の我々としてはとても素晴らしいことだけど。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 10:43:59
権威のある人の発言や、権威ある書籍で書かれた内容は引用されて広まることも多いので、こうした
形で内容、情報の正確性が高まれば読者も安心できます。
従軍慰安婦問題で、いわゆる河野談話により間違いのほうが事実より優勢になってしまった例も
あります。
当の河野氏が、「新聞に書かれていたので事実と判断した」と語ったように、影響力のある活字
情報の間違いはすみやかに正したいものです。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 10:45:35
他にも間違いがあったら指摘してほしいなんてなかなか言えないですよ
プロの心意気を感じました
ところであの、デアゴスティーニは・・・
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 11:28:48
真のジャーナリストとは、知識人とはかくあるべしですな。
素晴らしい!
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 11:35:29
どーにもならんだろデアゴスティーニは。あそこが訂正するタマと思うか? 今回は「世界の傑作機」が訂正するのでこれで十分。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 12:15:06
6月19日に書いた記事『リディア・リトヴァクはソ連邦英雄でありロシア連邦英雄ではない』に書かれた問題は全て解決した。デアゴスティーニは軍事誌とは呼べないし、一応はクレーム入れて置いたから後は放置しても構わん。そこまで相手しきれない。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 12:24:31
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 12:27:01
それを正しく修正できる誠意と能力のある人は貴重なんだな。ご立派。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 12:35:31
過ちては改めるに憚る事なかれ って言いますが、改めない人が多すぎますね
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 12:57:17
なんであいつらは出来ないんだ?
もはや資質の問題だろ?
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 14:09:03
こういう事態には従来よりも真摯さが求められるよね。
岡部氏、砂漠パスタに続き、今回も本当に理想的な対応だと思う。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 14:13:21
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なお、ほかにおかしいと思われる部分がございましたら、ご指摘のほどをお願い申し上げます。間違いを指摘されるのは筆者にとってまことにありがたいことで、皆様のご協力が得られましたら、うれしい限りです。
--
間違いを認め、訂正し、感謝をする。それだけで、返ってその人への信頼性がアップする。
人と人との間の信頼関係って、こういう事でも維持されると思うんだ。
どこぞの嘘ばかり言う元政治家秘書には出来ない芸当なんでしょうなぁ。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 14:27:28
当たり前のことを当たり前に実行することが如何に難しく、そして稀有であることか。素晴らしいな流石すばらしい。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 16:21:23
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 16:48:30
いいことはいい。悪いことは悪い。それだけだが、
当たり前のことができないモノカキがいるから、ちょっとしたことでも際立つな。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 17:36:52
こんなに誰かが褒め称えられるなんて珍しい
いつもそのように相手を赦せる心があれば平和なのですよ
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 18:11:16
この記事では炎上用の釣り餌をばらまいたところで
その当人が自爆するだけだから手だしてないだけかと。
放火犯が現場にいってザマァと笑うのが彼らの行動理念。
内容や発言の成否とかそういう次元を超越していて燃えりゃどっちでもいいわけだから。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 18:21:49
ミスとその訂正を行うことについて、読者から良い反応があれば、
誠意ある訂正への筆者のモチベーションを後押しできるでしょう。
なので、このような場での絶賛も意味があると思います。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 18:25:33
しっかり誤った情報を訂正しつつ、ソレそのものをエンタメとして発信できる。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 18:41:05
見え見えの釣りは他所でやれ、何時ものアンチさん。嘘ばっかり書いても誰も騙されないから。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 19:22:01
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 20:36:28
某作家と某軍事ジャーナリストに爪の垢を煎じて飲ませたいね。誰って…>25に書いてある。
Posted by 90式改 at 2010年06月25日 21:31:18
「送る」ではなく
「贈る」ではないのでしょうか。
規定で使えない漢字なのでしょうかね。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 21:33:19
細かな間違いでも気付いたら訂正する
というのは良いことだなぁ。
そして初版と修正版の両方が欲しくなる
業深き輩がここにw
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 22:06:16
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 22:25:42
だれうま。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 23:05:02
矜持も覚悟もなく、ちょっと茶坊主に囲まれたくらいで、自分を優れた存在だと慢心する、卑しいどこぞの軍事評論家モドキや軍事小説家モドキにも見習って欲しいものだ。
いー加減、ムダに年取っただけのトッチャン坊や共は、自らの言動を客観視するだけの知性も無いのかね。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 23:15:17
この名前見るとどうしてもラーゼフォンの空母(リーリャ・リトヴァク)思い出しちゃう・・・
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 23:17:34
ちょうど『天空のリリー』を読み直してるところだった(笑)。
前のエントリーで書き忘れてたけど、デアゴの記事だと、リディア・リトヴァクはソ連邦英雄とロシア連邦英雄を両方もらったことになってたりする。
よく考えたら、ひとつの功績に対してふたつも勲章もらえる訳ないよな…。
しかし何でリディア・リトヴァクとカーチャ・ブダノワで、叙勲の時期に開きがあるんだろう?
長いことMIA扱いだったリディアと違って、カーチャはきちんと戦死が確認されてて、その直後にソ連邦英雄の推薦もあったのに…(単なる知名度の差だったら悲しい)。
Posted by 名無しコメット神信者 at 2010年06月25日 23:35:38
それどうなん?地雷?
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月25日 23:42:00
本人が来てるっつってる傍でその発言は、大概失礼じゃないかな?
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月26日 00:05:17
「天空のリリー」はラノベで著者は千田誠行氏だが、何か勘違いしてないか? 誰が見に来てるの?
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月26日 00:10:09
現代社会の学術分野における信じがたい急激なシンテンハ、このようにほぼ即日訂正改定更新される結果か!と類推する次第
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月26日 00:15:41
あんたもちょっと上から目線なんじゃないの?
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月26日 00:42:11
まあ、仮に当人が見てても、出版という形で公開した以上は誰に何言われようと諦めるべきでもあると思いますが。
読者の感想なんだし。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月26日 00:48:02
あ、いや「ご本人」は藤田氏のことで、それとは別にエントリーと読んでる本のネタがたまたまかぶった、という話でした。
>>48
個人的には、ターボプロップ・エンジンがレシプロ・エンジンだったり、ターボジェット・エンジンとターボファン・エンジンがごっちゃになってたりする某作品よりは面白かった(笑)。
ちなみにモノにはあらかじめ「歴史ファンタジー」と銘打って予防線が引いてあって、作中の細かいアラをスルーできるかできないかがひとつの境界線。
あとこの話、元ネタ的にはどう考えてもバッドエンド一直線なんだけど、それがどうなるかが気になるところ(某ポケ戦のノベライズみたいに、作者がいたたまれなくなって無理矢理ハッピーエンドというのも締まらないよなぁ…)。
ふと思い出したけど、D・L・ロビンズの『クルスク大戦車戦』に、女子夜間爆撃連隊の隊員がPo-2のエンジン回してお湯を沸かす謎のシーンがあった。
アメリカ人でもこういう間違いをやらかすんだな(つかこの作品自体ツッコミどころだらけ…。『鼠たちの戦争』と『戦火の果て』は間違いなく面白かったんだよ!)。
長々と失礼しました。
Posted by 名無しコメット神信者 at 2010年06月26日 01:07:55
そう受け取られたのなら、すまない。
己が何で身を立てているかを自覚できない輩を見過ぎているせいで、語調が厳しかったかも知れない。
ただ、文筆業に限らず、プロ意識のない者についての考えは正論だと認識している。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月26日 01:28:29
今後もMC☆あくしず購読して応援していきますよ。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月26日 07:41:52
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月26日 08:48:59
何が「武勇伝」なんだ? アホかお前は。
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月26日 09:17:23
ブダノワでもいいです。
Posted by ソ連兵器嫌い at 2010年06月26日 19:09:25
「間違って」サーニャたんが出そうで怖い
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月26日 19:16:58
57は藤田氏の「武勇伝」が増えたことをよろこんでいるんだよ、きっと
Posted by 名無しОбъект at 2010年06月26日 20:36:35
/:::::::::::::::::::""'''-ミ 彡
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巛/ \:::::::::::::三. ャ れ 三
_-=三三三ミミ、.//! l、::::::::::三 グ は 三
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,イ,,i、リ,,リ,,ノノ,! | / 三 っ ょ 三
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|} ,,..、_、 , _, |"''》 ''"└┴` | ゝ―- 三 る と 三
|} ,_tュ,〈 ヒ''t| / ヽ "" ,. 三 の し 三
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Posted by 名無しОбъект at 2010年06月27日 03:16:32
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Posted by 名無しОбъект at 2010年06月27日 05:41:51