UNIFIL参加の仏軍、ハイテク戦車を投入 - レバノン [9/15 AFP]
国連レバノン暫定軍(UNIFIL)に派遣する部隊を構築する中で、フランスは少なくともルクレール戦車を90台と、装甲車約10台を投入した。
90両とは多いな、これは・・・「白く塗られ国連マークを描いたルクレール戦車」
一方、投入された車両の中で非常に気になる存在が。
UNIFILへの仏軍増援部隊が到着 - レバノン [9/13 AFP]
写真はベイルート(Beirut)の港で、貨物輸送船「Fast Arrow」から陸揚げされる仏軍戦車の「ルクレール(Leclerc)」

違う、これはルクレール戦車じゃありません。AFP通信の解説にはそう書いてあるけど、あからさまに違う。これは戦車ではなく自走榴弾砲です。この車両はフランス軍のGCT155mm自走榴弾砲。
戦車研究室より
・GCT 155mm自走榴弾砲
・AMXルクレール戦車

フランス軍主力戦車ルクレール

参考比較:75式155mm自走榴弾砲
フランス軍は一体なんてものをレバノンに持ち込んでいるんですか。この戦闘車両を持ち込むということは、戦車を持ち込むこと以上の大きな、重い意味があります。
自走榴弾砲と戦車の違い。それは自走榴弾砲が間接射撃を行う目的の戦闘車両であり、戦車は直接射撃を行う戦闘車両である事。その違いです。戦車は直接目標を視認して射撃を行いますが、自走榴弾砲は目標が直接見えていなくても、敵の位置が偵察情報などで把握できていれば曲斜弾道で長距離砲撃を行う事が出来ます。戦車の主砲の有効射程は数km程度ですが、自走榴弾砲の射程は数十kmに及びます。
フランス軍はGCT自走榴弾砲を持ち込む事で、ヒズボラからロケット弾攻撃を受けた場合に対砲迫レーダーで発射位置を特定し、GCTの間接砲撃で反撃を行う気なのでしょう。敵を直接目で見て確認せずに反撃を行うという事です。つまり付近に民間人が居た場合攻撃に巻き込まれる可能性が、戦車による攻撃よりも大幅に高くなります。そもそも間接砲撃は直接砲撃よりも命中精度が低く、数を撃って面で制圧する方式なのです。
これが国連平和維持任務の装備として、自衛の範囲を逸脱していない・・・これが逸脱していないのか、それが世界の常識なのでしょうか。
・・・それならば自衛隊も迫撃弾対策として、イラクのサマワに対砲迫レーダーと自走榴弾砲を持って行っても良かったのではないか。自走榴弾砲では相手の迫撃弾に対し射程が長過ぎるというなら大型対戦車ミサイルや迫撃砲でもいい。とにかく"国連平和維持活動"ですらこのような火力装備が認められるなら、構わない筈だ。・・・そういった論議が為されるべきでしょう。
フランス軍がレバノンに投入した戦力は非常に強力なものです。本格的な戦闘にも対処する事を想定しており、ヒズボラ相手のみならず、IDF(イスラエル国防軍)の再侵攻があったとしても、無視できない存在と成り得ます。
平和維持活動を行うという事の意味を、改めて考えさせられました。
と思って調べたら、
ttp://nishio.main.jp/blog/archives/2005/02/post_99.html
番匠さん曰く、検討したけど持って行かなかったみたいですね。
Posted by kkk at 2006年09月25日 22:38:23
しかし妙な編成ですよね。実は逆で、戦車が10台で装甲車が90台だったりして。GCTをルクレールだと思い込んで報道するような所だから、有り得る・・・。
Posted by JSF at 2006年09月25日 23:51:18
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月25日 23:58:38
自走砲投入はボスニア以来?
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 00:56:35
セールスの為のデモって気がしないでもない・・・
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 01:01:19
ルクレール戦車投入はボスニア以来。GCS自走榴弾砲は、ボスニアにも姿を見せて居ない筈。今回連れて来たのはヒズボラのカチューシャ・ロケット対策なのだろう。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 01:07:58
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 01:24:55
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 01:44:12
ノシ
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 01:52:42
しかし自走榴弾砲がPKO任務部隊の切り札とは・・・使う気漫々じゃないか。もう何でもありだな。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 02:14:21
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 02:36:38
予想の斜め上を行きやがる。
装甲大隊規模の兵力投入とはw
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 07:56:44
AUF-1はボスニア緊急即応軍に仏第40砲兵連隊が投入されてるらしい。俺が持ってる国連PKFの特集本(洋書)にAMX10RCなんかと一緒に作戦中の写真が載ってる。このときは英105mm砲、蘭仏120mm迫撃砲部隊とともに間接射撃戦力として活動したとの事。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 08:38:24
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 08:45:42
ヒズボラに対しては強力な報復能力を備えてることを見せて抑止効果を狙い、装備が過剰でないかという指摘に対しては、イスラエル軍の再侵攻への抑止でもあるとして非難をかわす。ヒズボラもイスラエルも混乱状況が長引いて現場レベルで挑発しあう等して再び戦闘状態などになれば、自分たちにとって都合が悪くなりそうなので兵力引き離し自体には不服はないだろうと思います。
そこで両者のメンツを保ちつつその思惑をとらえフランス軍の存在感で両勢力の兵力引き離しを実現できれば、フランスの影響力も増すので(゚Д゚)ウマーてことなのでは。
こういう時に一番まずいのは、兵力引き離しが任務の平和維持部隊が力不足を見透かされ舐められてその役割を果たせず、結局戦闘再開となることだと思いますので(確かセルビアあたりで軽装備・少数部隊のオランダ軍が舐められて任務を全う出来なかったケースがありましたよね)、戦闘をしたくないなら重装備を投入したり大兵力を展開するというのは有効なのだと思います。
Posted by ふじこp at 2006年09月26日 08:58:28
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 17:27:08
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 18:03:23
どうもルクレール90台というのはAFP通信の誤報で、一個中隊13両が真相らしい。各種装甲車両を全部合わせて100両だと。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 19:30:09
日本のマスコミと変わんないね。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 19:35:31
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 21:05:19
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 21:35:20
月刊『正論』編集長のひとことメモ
潜水艦は何日間もぐっていられるか
ttp://oshimas.iza.ne.jp/blog/entry/45764/
>>海上自衛隊の場合は、どうでしょうか。海上自衛隊は、原子力潜水艦を保有していませんので、単純な日米比較はできませんが、だいたい、30日が限度のようです。これは、潜水艦の機能の差というよりも、食べ物に理由があるようです。つまり、アメリカ海軍の乗員のほうが、粗食にたえられる、ということですね。
そんなに潜行時間が長いとは知りませんでした。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 21:38:00
行動日数の要求そのものが違うなんてレベルの高い事を知らないのは当然だろうね。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 23:19:21
国連の権威(そんなものあったのかどうかわからないけど)が地に落ちつつあるのでしょうか。
もっとも「平和」を「維持」する「軍」が重武装というのはさして違和感が無いのも確かです。
でも国連の理念とは相容れないですね。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月26日 23:42:54
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月27日 00:19:05
国連平和維持活動は飾りじゃない、実効性を担保できなきゃ意味ないですし。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月27日 00:52:23
と、でっちあげてみる。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月27日 04:54:34
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月27日 08:06:52
そんな「ピースメーカー」な…
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月27日 12:29:51
力なくして平和はありえない。
ってことなんでしょうね。
このフランスの行動に驚いた我々もまた、平和ボケした日本人だったということか。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月27日 13:05:58
>力なくして平和はありえない。
実にフランス的で納得。まあ双方になめられてたからこうなるのは必然だが。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月27日 14:13:05
スクープ!亀梨和也暴行事件(情報提供○ラッシュ)
KAT-TUN亀梨和也…やってくれました!!先日ドラマサプリの打ち上げ後スタッフと口論になり、
なんとキレた亀梨は殴りかかってしまったのだ。その暴行の写真を入手!詳しくはどうぞ!
Posted by 裏芸能ニュース at 2006年09月27日 16:35:43
一瞬、何を目標と想定しているのかと考えたわけだが、存在感を見せ付けるためであるかも知れないとも思った。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月28日 00:17:41
自分が痛い思いをしないためにはこれだけの装備が
いると判断したということなのしょう。
どちらなのでしょうか。
フランスが特異なことをやっているのか
あの状態のあの場所に出向くにはどこの国でも
これぐらいは必要だと考えるのか
Posted by 白い雪 at 2006年09月28日 10:04:44
シリアやイランからもらった長距離ロケットをはじめとする兵器を装備するヒズボラの実力を考えれば、妥当な線じゃないかと思います。
十字軍とか書いてるトラバ先もありますけど、フランス自身は中東はこりごりと既に百年前に悟ってます。
Posted by SLE某 at 2006年09月28日 12:15:37
ボスニアに投入した時に比べれば、白く塗ってUNと書いてあるだけまだマシ。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月28日 12:51:31
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月28日 17:08:36
Posted by 機長 at 2006年09月28日 19:41:23
あれは元々国連の仕事じゃないし。
むしろ今回は国連の仕事なのに自走榴弾砲まで持って行っている事が驚き。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月28日 19:52:37
政治的に「国連軍」と「国連平和維持軍」って別物だよな?
「国連軍」として考えると特にどうとも思わないが・・・・
「国連平和維持軍」と考えると滅茶苦茶重武装に感じる・・・・
・・・こう言う感じ方が平和ボケなんだろうか・・・・
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月28日 23:17:45
国連軍 United Nation Forces [英] こくれんぐん
http://www.tcat.ne.jp/~eden/Hst/dic/un_force.html
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月28日 23:45:03
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月28日 23:46:49
うんにゃ。AUF-1は1995年の初夏、つまりUNPROFOR時代に投入されてる。NATO主導のIFORは1995年12月から。IFORとて
安保理決議1031に基づく派遣だよ。その後SFORになり、安保理決議なしのコソボ介入に至る。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月29日 01:51:59
きっとこう言うんだよ↓
ロケット弾による第一波攻撃がされたので二次攻撃による被害を防ぐために(対砲迫レーダーで発射位置を特定し)攻撃を行った。
とか。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月29日 08:22:38
それUNPROFORの最後のあたりですでにやってる。
対迫レーダーもUNPROFORに白く塗装してUNと大書したのが
投入されてる。白く塗られた英105mm砲も1994年にはある。
UNPROFORはUNマークの丁抹レオパルト戦車まで持ってたし。
国連PKFといえども、脅威度に応じてそれなりの戦力を投入しな
ければならないってのはユーゴ紛争の教訓。
今回は脅威度と、話が通じにくい相手ということでは
ユーゴ以上だから、この程度の装備を最初から持っていく事
にしたんでしょ。印象的ではあるがそう驚く事でもないと思うぞ。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月29日 10:01:21
155mm榴弾砲では射程が長すぎて近距離から発射された迫撃弾に対処できないなら、こちらも迫撃砲を持っていけば良い。でも全周砲塔じゃないと反撃の迅速性に劣るか・・・AMOSみたいなシステムがあればな。
なら・・・弾が高価だけど、96式多目的誘導弾。光ファイバー有線誘導だから、直接射撃も間接射撃も両方可能。搭載車両も高機動車だから威圧感も無い。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月29日 12:47:28
おそらくこれはフランスが、これくらいできないとフランス軍は出さんといってたやつでしょうが。
軍板FAQより(http://mltr.e-city.tv/faq02c04.html#06275
この国連軍はレバノンにおける平和維持という任務達成のために,国連憲章第7章に基づく武力行使ができることとされていたところ,第7章への言及はなくなったけれど,(国連憲章第6章に基づく)平和維持活動の域(部隊の自衛)を超えて武力行使ができることとされたことですが,これらは実質的にはさしたる違いではありません.
安全保障理事会決議1701
http://www.unic.or.jp/new/pr06-056-J.htm
これの第12項で「強硬な手段により」「あらゆる行動をとること」が自衛および任務の遂行妨害に抗するために認められているようです。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月29日 14:44:01
They are to be accompanied by an amphibious force and special-forces troops as well as a reconnaissance unit with Centauro tanks equipped with 105mm guns.
やはりイタリア軍はUNIFIL派遣部隊にB1チェンタウロを持っていっていますね。C1アリエテは連れていってないみたいです。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月29日 16:20:44
おそらく極秘にGIGN(Groupement D'Intervention De La Gendarmerie Nationale;国家憲兵隊対テロ(特殊)部隊)も投入かと(想像)。
Posted by ハスカップ at 2006年09月30日 01:20:03
むしろ第13竜騎兵落下傘連隊か第11落下傘強襲連隊のティームでは。命令系統や期待される役割からしてこちらの方がより妥当だと思われるが。
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月30日 11:11:40
この自走榴弾砲の存在が抑止に働いてくれれば良いのですが…
軍事常見版を見るとヒズボラは射程70kmのミサイルを持ってるのに対し、GCT155は射程が最大で32kmまでだそうで・・・
やはりいろいろと荒れそうですね…
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月30日 11:29:09
Posted by 名無しОбъект at 2006年09月30日 21:23:58
知人に「自分は昔、外人部隊でイスラエルに駐留云々」とかいってた人がいたもので。
Posted by 名無しОбъект at 2006年10月01日 06:00:47
第一、フランス外人部隊の海外の恒久展開拠点はジブチの第13外人准旅団、コモロ諸島のマヨット隊、ギアナの第3外人歩兵連隊しかない。
イスラエルに対する特殊作戦なんてのも、有り得ないだろうし。
Posted by 名無しОбъект at 2006年10月01日 06:38:59
そっちの方が戦線後方へ降下して奇襲に適してますね。
極秘にGIGNは,開戦前の後方撹乱というSASバリのいつもの奴を「想像」してます。
Posted by ハスカップ at 2006年10月01日 16:32:22
そもそもGIGNってフランス国外の軍事作戦に投入され得るの?
Posted by 名無しОбъект at 2006年10月01日 19:44:14
公式には大統領の特命がなければできないことになっています。しかし非公式となると…ムニャムニャ…。砂漠の何とか作戦の開戦前にGIGNの蜃気楼を見たという誤報が(笑。
Posted by ハスカップ at 2006年10月02日 09:34:59
こちらへは初めて投稿させていただきますです。突然のトラバ、コメント失礼いたします。
レバノンへの仏軍上陸とのことですが、しかしMBT90輌に装甲車10台とは、バランスが悪すぎるような気がします。
やはりMBT10輌に装甲車90(そもそも本記事記者の軍事知識を見るに分類すら間適当かもしれませんが)の方が妥当かなぁという気もしますね。
あるいはルクレルク、GCT合わせて90輌なのでしょうか…
にしても、難民キャンプのすぐそばからロケットを撃ち込むという難民を人質に取った格好のヒズボラの戦術に対し、実際にGCTの砲火が噴くんでしょうかねぇ。
私は背後にいるイランへの一種の政治的しい行動の一種だと思っております。
いきなりの駄文失礼いたしました。
これからも楽しませていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
Posted by ねたねこ at 2006年10月02日 23:43:09
Posted by ぽへぽへ at 2006年10月03日 12:01:27
http://www.afpbb.com/article/936696
ルクレールとメルカバ、早速威嚇し合ってます。
Posted by 名無しОбъект at 2006年10月07日 02:20:57
Nagmachon
http://www.israeli-weapons.com/weapons/vehicles/engineer_vehicles/nagmachon/Nagmachon.html
Posted by 名無しОбъект at 2006年10月07日 02:31:31
何この出来損ないの監視塔みたいな、、、
Posted by 名無しОбъект at 2006年10月07日 19:01:21
It's simple, yet effective. A lot of times it's tough to get that
"perfect balance" between usability and visual appeal.
I must say you have done a awesome job with this. Additionally,
the blog loads very quick for me on Opera. Exceptional Blog!
Posted by Mohamed at 2024年09月20日 22:48:57