2006年10月08日
前回、「山田朗教授は軍事学講座を開くべきではない」と指摘してから約一ヶ月。ついに連載コラム第4回で訂正記事が入りました。コラムの最後の方に載っています。しかし残念な事に、その訂正記事もかなり間違いだらけで・・・訂正記事に更に訂正を入れなきゃならないかもしれません。

ではザッと指摘してみます。


『教えて!山田先生 -短期集中軍事講座-第4回』
(訂正)

 第3回目の講座で私は、日本の航空自衛隊のF−2支援戦闘機(戦闘爆撃機)は、アメリカのF−16をベースに開発されたものだが、9条のしばりもあって航続距離が2000キロの抑えられている、と説明しましたが、これは、F−2支援戦闘機ではなく、その前に開発されたF−1支援戦闘機の間違いでした。

 2000年度から配備されているF−2支援戦闘機は、4000キロの航続距離を有しており、F−1の段階の航続距離の制約を大きく突破しています。F−1支援戦闘機は現在でも配備されていますが、次第に退役中です。日本の戦闘爆撃機は、憲法の制約上、大きな航続距離を持ち得ない、という原則が守られていると思いこんでおりましたが、実態は、さらに憂慮すべき方向に進んでいたということです。

 なお、航続距離と「戦闘行動半径」の関係についてのご質問もありましたが、一般に、軍用機の「戦闘行動半径」とは、その飛行機の最大航続距離の3分の1程度と説明されています(ただし、「戦闘行動半径」とはあくまでも目安であり、どのような戦闘をおこなうかで、実際の行動半径はかなりかわってきます)。

>第3回目の講座で私は

いえ、第1回目の講座の筈です。・・・お願い先生、訂正を入れる時くらい読み返してください。

>これは、F−2支援戦闘機ではなく、その前に開発されたF−1支援戦闘機の間違いでした。

F-1支援戦闘機の最大航続距離は約2600kmです。2000kmではないですよ。ちなみにF-1以前に航空自衛隊が支援戦闘機として使っていたのはF-86Fセイバーですが、航続距離は約1900kmです・・・ってまさか、山田先生。

貴方もしかしてF86FとF-2を勘違いしていたんですか? 幾らなんでも古過ぎです。

>2000年度から配備されているF−2支援戦闘機は、4000キロの航続距離を有しており、F−1の段階の航続距離の制約を大きく突破しています。

そもそも「F−1の段階の航続距離の制約」なんてものは存在しません。普通に設計して、普通にあれだけの航続距離になっただけです。特に短いわけじゃないですよ。F-1導入が決定する前の選考時に対抗馬となった、アメリカ製のF-5戦闘機と殆ど同じ航続距離です。勿論、アメリカには9条の縛りなど無いわけで・・・。

>F−1支援戦闘機は現在でも配備されていますが、次第に退役中です。

いいえ、今年3月9日にF-1支援戦闘機は全機退役しました。

>日本の戦闘爆撃機は、憲法の制約上、大きな航続距離を持ち得ない、という原則が守られていると思いこんでおりましたが、

というより、そもそも原則の存在自体が山田先生の思い込みなのでは?

>実態は、さらに憂慮すべき方向に進んでいたということです。

ところで、F-2開発をF-16ベースにするという決定は、20年位前の話ですよね・・・

>一般に、軍用機の「戦闘行動半径」とは、その飛行機の最大航続距離の3分の1程度と説明されています

すると山田先生。貴方の連載第1回目の記述と整合性が取れなくなるわけですが・・・(F-15に爆装させて北朝鮮まで2往復させるとか)

【追記】
それに、F-2の最大航続距離は4000kmですが対艦ミサイル4発搭載した状態での戦闘行動半径は830km、つまり5分の1程度です。


うーん、先生やっぱりまずいですよ・・・根本的に専門外の分野なんですから、手を出すのは止めた方が・・・せっかく戦間期の研究で名声を得ていたのに、こんなつまらないことで評価を下げてしまっては勿体無いです。


22時43分 | 固定リンク | Comment (35) | 平和 |

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  1. 山田先生
    マジ
    迂闊

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月08日 22:50:28
  2. 山田先生は「一般に、軍用機の戦闘行動半径は〜」と説明してますが、本当にそれは正しいんですか?だってF2の戦闘行動半径は830キロくらいじゃないですか。

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月08日 23:51:09
  3. どうしてこう、ほんのちょっと調べりゃすぐ解ることすら間違えるんだろう。
    だから左翼系の人とは話をする気にもならんのよね。

    別に右翼左翼どちらでもいいけど、最低限基本的な
    事実は事実の通り把握してくれないと、議論すら
    できないんだけどなぁ。

    ものすごく真っ正直に告白する私の印象は。
    左翼ってバカの集団。

    悲しいかな当分覆りそうにない・・・

    Posted by 辨之進 at 2006年10月09日 00:25:58
  4. 第4回の内容にも爆笑させてもらいました。

    >飛行機からのレーザー光線による攻撃というのは、
    >原理は固定機関銃で撃つのと近いことなんです。
    >つまり基本的に飛行機が向っている方向にしかレーザーを発射できない
    >(ある程度の射角の修正はできるかもしれないが)。
    >となると、飛行機は車のように急にクルッと方向転換できませんから、
    >ちょうどミサイルが発射された直後に飛行機がその手前にいないといけなくなります。
    >しかし、そんなにタイミングよく飛行機を近くまで飛ばすことは無理でしょう。

    えーっと、山田先生・・・・まずはグーグル検索などから
    情報収集を始めてみてはいかがでしょうか?

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 01:58:56
  5. 2000kmも2600kmも同じと思ってるんじゃないかね山田センセは

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 02:48:06
  6. レーザーが固定機関銃みたいになる?
    この人寝ぼけて書いたのか?確か機体に当たらない範囲だったら砲塔が回転してカバー出来る様な計画だったと思ったんだが

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 03:00:09
  7. きっと98式戦車と勘違いしているんだよ >レーザー

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 03:10:11
  8. レーザー固定機関銃ワロタw
    つか、光速のレーザーと固定機関銃を同列に考えるとは・・・何で機関砲を使う場合位置取りが大切なのか(その必要があるのか)全く理解していない
    坂井三郎氏の著書でも読んだほうが良いのではないか?

    レーザー兵器の問題点は、他に一杯あるのに何でこんな結論に達するのか・・・もはやワザとやっているとしか思えん・・・

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 03:23:35
  9. >飛行機からのレーザー光線による攻撃というのは、原理は固定機関銃で撃つのと近いことなんです。

    カーク艦長に怒られるぞ

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 06:01:39
  10. レーザー誘導爆弾の照準映像を、どう理解しているんだろうねぇ・・・

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 06:19:58
  11. >>レーザー誘導爆弾の照準映像を、どう理解しているんだろうねぇ・・・

    やっぱり戦闘機が地面めがけて突っ込んでると思ってるのでは?

    山田先生もうだめぽ

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 09:00:30
  12. >日本の戦闘爆撃機は、憲法の制約上、大きな航続距離を持ち得ない、という原則が守られていると思いこんでおりましたが、

    というより、そもそも原則の存在自体が山田先生の思い込みなのでは?

    航続距離をのばすと、目くじらを立てる政党はあるね  でも、原則でも何でもないけど・・・

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 09:32:30
  13.  山田先生、THAADの実験が成功していることはガン無視ですか?

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 09:43:07
  14. そういえば、F-35の嘉手納配備に関する記事がスターアンドストライプスに載ってるみたい。

    http://www.stripes.com/article.asp?section=104&article=40571Kadena
    私なんかはパーレヴィイ朝ペルシア帝国扱いされてる韓国カワイソス、位の感想しかないんだけど、山田先生のご意見なんか聞いてみたいな、もちろんネタとして。

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 10:24:50
  15. >飛行機からのレーザー光線による攻撃というのは、原理は固定機関銃で撃つのと近いことなんです。
    きっと交戦距離が数光秒単位の宇宙空間での艦隊戦を想定してるんですよ。
    え、それでもおかしい?
    だってスペースオペラですから。

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 10:28:58
  16. http://www.globalsecurity.org/space/systems/images/abl2.jpg
    センセイ!大変です! 横向けて撃ってます。

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 10:56:34
  17. >レーザーが固定機関銃みたいになる

     エースコンバットのADFX-01やADF-01で遊んでたんじゃないの?

     あれならF-15だろうがF-2だろうが2往復でも3往復でもして敵の基地を爆撃するシナリオがあったはず。

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 13:56:31
  18. 「嘉手納基地へのF-35配備」についてのリンク途切れてるみたいだったから、類似記事を探してみたが、これで合ってる?

    Kadena is only overseas base in Air Force's Joint Strike Fighter proposal

    http://www.stripes.com/article.asp?section=104&article=40571

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 14:30:00
  19. これってもしかして、日本語が不自由な人が外国人に日本語を教えてるようなものですか?

    Posted by そーにゃ at 2006年10月09日 15:11:40
  20. >日本の戦闘爆撃機は、憲法の制約上、大きな航続距離を持ち得ない、という原則が守られていると思いこんでおりましたが、

    F-4導入時とかC-1開発時のグダグダを勘違いして解釈してるとか?

    Posted by 名無し三等兵 at 2006年10月09日 17:20:22
  21. >そーにゃさん

    それに近い感じですね。しかしどうして山田先生、良く調べもせずに思い込みで大胆な事を書くんだろう。知らないなら知らないで手堅い内容にすればよいのに、なんであんな奇抜な内容に・・・。

    Posted by JSF at 2006年10月09日 21:23:51
  22. >「嘉手納基地へのF-35配備」についてのリンク途切
    >れてるみたいだったから、類似記事を探してみた
    >が、これで合ってる?
    うん、これです。リンク切れを貼って申し訳ない。

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月09日 22:02:02
  23. ところで聞きたいんですが、そのリンクとこのエントリーに何の関連性があるんですか?

    Posted by JSF at 2006年10月09日 22:04:18
  24. > 知らないなら知らないで手堅い内容にすればよいのに、なんであんな奇抜な内容に・・・。

    「良く調べもせずに思い込みで大胆な事を書く」ような人に
    「手堅い内容」とかそんなさじ加減が分かるわけも無し

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月10日 00:11:03
  25. レシプロ機までが専門です。
    飛行機=レシプロこれ常識。by Y氏

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月10日 02:52:58
  26. F-2の戦闘行動半径450浬って、確か
    三沢から宗谷海峡までミサイル4発積んでHi-Lo-Hiで往復できる
    っていう要求仕様だったよな…

    これのどこが専守防衛に反するんだか。

    Posted by ペニス at 2006年10月10日 07:14:28
  27. F-35A の配備先については、これも。
    http://www.af.mil/news/story.asp?storyID=123028419

    Posted by 井上@Kojii.net at 2006年10月10日 09:44:22
  28. 願望を原則にしてる時点でだめだめちゃんでは。

    Posted by ぽへぽへ at 2006年10月10日 13:57:01
  29. 山田朗教授は、C-1輸送機の件と誤解している可能性が高いですね。航続距離を政治的理由で制限されたのはC-1だけですし。

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月10日 14:07:00
  30. U.S. F-35 Fighter May Be Armed with Laser
    Directed Energy Weapon Would Complement Precision Munitions
    http://www.jinsa.org/articles/articles.html/function/view/categoryid/164/documentid/1664/history/3,2360,656,164,1664

    >With an expected power output of 100 kilowatts, a laser mounted on the F-35 would have an effective range of between 6.5 and 10 miles. It would likely be mounted on a moveable turret, similar to those used by current forward looking infrared (FLIR) and other electro-optical devices for use onboard aircraft. Lasers would be used primarily against ground targets, particularly small, moving targets, used in place of precision-guided bombs or missiles. The turret would be mounted at the bottom of the lift-fan bay.
    より。

    特に
    >It would likely be mounted on a moveable turret,

     山田先生!

     F-35でもレーザーは小砲塔にマウントされ、自由な方向へ向けられるようです!

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月10日 20:31:37
  31. なんだかものすごい遅れた情報が・・・
    もしや山田センセの周辺って時間がゆっくりと流れてるのかと

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月10日 23:44:36
  32. え、つまり山田先生は光も捻じ曲げるブラックh(ry

    Posted by 名無しОбъект at 2006年10月11日 11:27:03
  33. ひょっとして、架空戦記に手を出した遠藤昭先生状態なんでしょうか・・・・。

    Posted by ぽてとぱい at 2006年10月11日 22:55:04
  34. どうする?どうしたい?自衛隊
    http://www.magazine9.jp/mob/070502/kekka_fin.php

    の結果が哀れです。時代は変わったもんですね。

    Posted by 通りすがり at 2007年07月08日 14:58:52
  35. 去年の記事にレスをつけるのもなんだが
    単にノーティカル・マイルで書いてあった資料をkmと勘違いしたんじゃないかな、海里なら2,200ぐらい
    NMをnmって書いてるのも時々見かけるし、老眼だとkmと紛らわしいかも

    Posted by KAZ at 2007年07月24日 10:21:13
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