旧ブログで幾らか紹介してきた著名人達、最近では弁護士の小倉秀夫さんや朝日新聞記者の団藤保晴さん達ですが、そのブログ上での議論は完全に崩壊。幾つもの疑問点・矛盾点にはもう答えてくれそうにありません。一番残念だった事は、二人とも自分の立場を全く生かしておらず、ネット上のアマチュア達と同レベルの話を繰り返している・・・噂話、陰謀論、風説・・・その類の話を大真面目に論じていたことでしょうか。
弁護士や記者からの視点はそこには無く、煽っている人達と一緒になって新しいレッテル貼り用語を喜んで使い、大真面目に考察し、レッテル対象を批判するその有様は見ていて情けなく、失望しました。彼らが弄んだ言葉は「ネット右翼」なるものでした。しかし例えば「プロ市民」「ホロン部」といった存在を真面目に考察し、批判した著名人がいるとは聞いた事がありません。「ネット右翼」を真面目に考察する事はそういう事です。
「ネットやってるガキがレッテル貼って喜んでるのを見て、それを真似して恥ずかしくないんですか?」
それはレッテルを貼る方向が右でも左でも、どちらでも同じ事です。責任の無い人達がそういう話題で盛り上がるのは別に構いません。でも、社会的立場のある著名人がこんな話題を大真面目に語ってどうするんですか・・・あまつさえ、陰謀論を主張し始めて見えない敵相手にシャドウボクシング・・・どうかしてると思います。
それと似たような出来事を、西村幸祐さんの酔夢ing Voiceで目にしました。
虚報――朝日新聞の皆さんへ[酔夢ing Voice]
朝日新聞の社説をパロディにしたネタ記事です。・・・私としては、西村さんにはこういった事をして欲しくありません。ネタ記事なんかは私達に任せて、もっと高尚で為になる話を書いて欲しい。私では説得力のある記事は書けない、でもプロの言論人である西村さんなら出来ると思うからです。ネタ記事でしたら、きっと私達のような素人のほうが楽しい記事を書けるでしょう。なにしろネタの収拾ばかり考えてネットを徘徊していますから。
ですが問題はそれだけではありません。ネタとしてこの記事に使われている写真、もちろん嘘写真なのですが上手く出来ているので信じ込んでしまう人が出てくるかもしれない、あるいはそれを狙っているのではないか、ネタだと分かっている人にも実体よりも大袈裟に見せて印象操作になってしまっているのではないか、という懸念が出ています。つまりネタ写真に載っているような情況は、例え人権擁護法が通っても実現しないような大袈裟な事が書かれているのです。
このネタ記事は、、、なんじゃ?[若隠居の徒然日記]
ただ、私としては若隠居さんが怒っているほどの感想にまでは至りませんでした。どう見てもネタだと分かる日記だと。ですが、ネタ日記である事自体が私にとっては・・・失望でした。朝日新聞の社説をパロッた主旨は良く分かります。朝日新聞への皮肉であり、こんな社説を書いてどうする、というメッセージ。でも、どうにもアマチュアレベルの記事内容であり、他の人のブログなら笑えたかもしれませんが西村さんのところでは・・・笑えません。
私達アマチュアは、プロに対してそういった事を求めていません。これは小倉弁護士や団藤記者にも言える事ですが、その責任ある立ち位置からの考察を聞きたい。外野でワーワー騒ぐのは私達の役目です。立場を放棄して外野と一緒になって騒いでいるのは、役割分担を間違えているのではないでしょうか。
わたしはまだちゃんと言葉に出来ないのですが。西村さんは、人権擁護法の話を前後に挟んで、あいだに朝日の虚報として記事を書き、わざわざあのネタをアップしている訳です。ある意図があった、と思われても仕方がないじゃありませんか。
一つの可能性としては、朝日はこんな虚報をやりかねんな、あっはっはというネタかもしれない。それならばわたしも安心です。しかし、もしそうなら、それらしい注をつけないと、文章にそれらしいところがないと。
しかも、つねづね西村さんは反朝日でしょう。にもかかわらず、この記事。おかしいと思って当然です。ここは、怒らなければなりません。右も左もありません。左のレッテル貼りは許せないけれども、右には甘いぞということは、絶対に有ってはならないのです。ネット右翼の存在に反対した若隠居の心情を察してください。
どういう理屈でこの記事を説明するのか。わたしは、小倉さん、団藤さんと同じように、どうするかを見ておくつもりです。
Posted by 若隠居 at 2005年03月21日 01:54:32
私はあの記事をアマチュアの領域だと考えます。レベルの問題というよりはむしろ役割分担の問題であり、プロの言論人に求められている記事ではないと感じています。
つまり私達の仕事を取らないでぇぇぇそういった方向なら私達の方が得意だし無責任にヤジれるからぁぁぁ
というわけで責任ある立場の方は責任ある言動を心掛けて欲しい訳です。
Posted by JSF at 2005年03月21日 04:26:50
事に反応を示し、拙blogで批判した事が有り
ましたが今回は多少違和感を感じた程度ですかね。
「俗物」にせよ「ネタ記事」にせよこれが殿下の
blogだったら「あはは殿下らしいや(^o^)」
の一言で済む話ですが、安田殿下ならネタ芸と
してblogに書いても不思議ではありませんので。
西村幸祐氏らしいエントリーではありませんね。
Posted by abusan at 2005年03月21日 10:30:35
著名人かてオールマイティに知識を持っているわけではありませんから,日記程度のもので印象論で語れば,痛い記述も出てくるでしょう.
金貰って原稿を書いているなら,いいかげんなものは書けないから少しは調べて書くでしょうが,自分が好きで書く日記ですから,調べる努力をそこまでやるはずがなく,ゆえにアマチュアと同レベルとなるのではないかと愚考いたします.
それより問題なのは,ツッコミ食った時の態度で,要は
・江畑謙介氏のような,分からないときには分からないと言える勇気
・江畑謙介氏のような,自分が間違っていたときには間違っていたといえる勇気
を持ち合わせているか否かではないかと.
残念ながら,勇気のない著名人が多いわけですが.
勇気がないがゆえに嘘に嘘を重ね,言動がアナザ・ワールド化している例を,中村医師を始め,何人見たことか.
そんな祝移転レス.
Posted by 消印所沢 at 2005年03月21日 22:19:08
Posted by JSF at 2005年03月21日 22:49:27
読者のイメージが対象的だと思うのですね。
安田隆之氏は「大衆文芸人的」なイメージがあるのに
対し、西村幸祐氏は、あくまで「ジャーナリスト」
(元々はスポーツジャーナリストであった!)て
事ですね。当然、期待する部分は違うと思うのです。
逆に言えば安田隆之氏は「ネタ芸」で世相を斬る
「プロ」で有ると言うのが大方の認識であり、或る
意味「波田陽区」的な世相斬りを期待されている
論客と思われますので。
尤も偶には安田隆之氏もシリアスに世相の事に対し
鋭く指摘される事も読者というか利用者の端くれと
して期待する次第であります(^^;ゞポリポリ
Posted by abusan at 2005年03月21日 23:22:29
トラックバックもお送りしましたが、内容は正直「愚痴」です。不快でしたら削除してください。
Posted by J2 at 2005年03月22日 17:55:59
みんなの気持ちが何となく解りますね。お騒がせしました。
Posted by 西村幸祐 at 2005年04月07日 17:13:42
ご訪問ありがとうございます、
こうして見て頂けるだけでも、とてもありがたいですね。
>お騒がせしました。
いえいえ、こちらこそ・・・
Posted by JSF at 2005年04月08日 02:03:17
リンカーンにしてもらえるなら「どうぞどうぞ」って感じじゃないですか!?
Posted by isabel marant sneakers at 2012年04月26日 12:31:10