国連安保理はこれを非難する決議案を採択、アメリカと日本は直ちに経済制裁を含む厳しい措置をインド、パキスタン両国に講じたのに対し、フランスとロシアは懸念を表明したものの制裁措置を取ることには反対するという足並みの乱れが見られました。アメリカは1990年のパキスタン核開発疑惑の時点で、パキスタンと契約していたF-16戦闘機売却を引渡し途中で中断するなどしていましたが、ロシアとフランスにとってインドとパキスタンは大事な顧客であり、輸出制裁は取りたくなかったからです。

[陸軍]・・・主力戦車はT-72などロシア製。新型国産戦車アージュンは失敗作の為、新たにロシアからT-90を配備開始。
[海軍]・・・潜水艦はドイツ製TYPE209級とロシア製キロ級。駆逐艦やフリゲート艦は自力建造。更に航空母艦(イギリス製)を保有。
[空軍]・・・作戦機はMig-21やSu-30などロシア製戦闘機で大半を占める。これにフランス製ミラージュ2000、英仏共同開発のジャガーが加わる。

[陸軍]・・・数上の主力戦車は中国製の59式戦車、69式戦車、85式戦車。他にアメリカ製のM48戦車、ウクライナ製のT-80UD戦車を装備。
[海軍]・・・主戦力となる潜水艦はフランス製アゴスタ級。水上戦闘艦はイギリス製のTYPE21級フリゲート。
[空軍]・・・作戦機は中国製:フランス製:アメリカ製が6:3:1の割合。殲撃7、ミラージュV、F-16など。
このようにインド軍の主力装備はロシア製であり、対するパキスタン軍の装備は中国製とフランス製が主力です。ロシアとインドの関係は良好であり、パキスタンはロシアから兵器を買う事ができません。しかし国力的に軍事予算も少なく、欧米の高価な兵器を主力にする事は出来ません。すると必然的に安い中国製の兵器を主力にせざるを得ませんが、基本的に中国製兵器はロシア製兵器の劣化コピーです。数的にインドを上回る事ができないパキスタンが質でも劣っていたら勝ち目はありません。そこでフランス製やアメリカ製の兵器を一部に混ぜています。ところがフランスはインドにも武器を大量に販売しており、フランス製兵器を準主力としてしまうとやはり質の面でも差が出なくなってしまいます。
そこでパキスタンはアメリカ製兵器の導入を始めました。1980年代はソ連のアフガニスタン侵攻が始まり、アメリカは対ソ連ゲリラのムジャヒディンを支援する為にアフガニスタン後背地のパキスタンと接近する必要性がありました。パキスタンはその引き換えに武器購入を要求したのです。インドはソ連と仲が良い以上、インドがアメリカ製兵器を買おうとしたらソ連はあまり良い顔はしません。・・・ならばパキスタンがアメリカ製兵器を採用すれば、インドに対して質の差が維持できます。
しかしその矢先に、ソ連がアフガンから撤退し利用価値が無くなったパキスタンに対して、アメリカは核開発疑惑を理由にパキスタンへ武器を売ってくれなくなったのです。それに対しインドはイスラエル製の兵器を購入し始め、質の面でも向上を図り始めました。ならばパキスタンはフランス製の最新兵器を購入すれば良いのですが、既に述べた様に予算は足りない上に、フランスは平気な顔をしてインドにも武器を売ってしまいます。どうやって安く高性能な武器を手に入れてインドに対抗するのか。相反する条件に悩むパキスタン・・・そんなパキスタンへ武器の商談を持ちかける国がありました。
それは中国でした。将来のライバルとなるであろうインドに対し挟み撃ちとする為に、海洋進出の拠点として海外軍港を得る為に、パキスタンとの接近を図ってきたのです。


欲しいのは安くて性能の良い兵器であって、安くて性能の悪い欠陥兵器じゃないっての」

成都航空機工業公司 (CAIG)が総力を挙げて開発中の最新鋭戦闘機アル」
超七「梟龍」戦闘機



・・・って、そのスペックじゃMig-29の相手も難しいじゃないか」

でもラファールどころかミラージュ2000の商談すら予算不足でお流れになったと聞いたアルね。どうする気アルか? 代わりに追加発注した中古のミラージュVでは、焼け石に水アルよ」

独自開発のステルス戦闘機 [現代中国ライブラリィ]
「梟龍」(きょうりゅう、Xiaolong)FC1型機は、中国が初めて市場経済メカニズムによって開発した新型軽量ステルス戦闘機。開発にはパキスタンが参加した。従来の主力機「殲7」を改良した単発1人乗り機であることから、これまで「超7」の名称で開発が進んでいた。
こうして中国の“自称ステルス戦闘機”はパキスタンが出資して鋭意開発中・・・なのですが、試作機は飛んでいるものの量産機はまだ納入されていません。その頃、世の中の流れは大きな変動がありました。
ソ連軍が撤退した後のアフガニスタンでの影響力を得ようと、パキスタンはタリバンを援助し隣国アフガニスタンを事実上の勢力下に置きました。しかし・・・911テロの後、アメリカはビンラーディンを匿うタリバン政権を敵と認識し戦争が始まり、首都カブールはアメリカ軍の援護を受けた北部同盟によって陥落。タリバン政権は崩壊してしまいます。そしてアメリカはパキスタンに対し対テロ戦争への協力を迫り、アルカイダ掃討戦を始めたのです。

断れば・・・わかっているだろうな? もしそうなったらインドが喜びそうだが」


とはいえ当時の契約そのままだと古い型になるから、新しく契約し直して新型のF-16を売却してもいいぞ」




米大統領:パキスタンへのF16戦闘機売却を許可 [2005/03/26 毎日新聞]
米政府当局者は25日、ブッシュ大統領がパキスタンに対するF16戦闘機の売却を許可したことを明らかにした。パキスタンの核開発問題で15年間にわたり続けてきた凍結措置を解除したもので、「テロとの戦争」に関するパキスタンの対米協力に報いるための政策転換と言える。
こうしてパキスタンはF-16戦闘機を得ることができました。これは対テロ戦争協力への報酬という面もありますが、接近していた中国とパキスタンの間へアメリカが打ち込んだ楔であるとも言えます。
大統領は25日、滞在中のテキサス州クロフォードからインドのシン首相に電話し、事情を説明。ロイター通信によると、同首相の報道官は首相が「大きな失望」を表明したことを明らかにし、インドの安保環境に悪影響を与える可能性を指摘した。
しかし米政府当局者は、インドが極めて多数の戦闘機導入を考慮中であり米国からも購入できると指摘し、パキスタンへのF16売却が印パ両国の軍事バランスを崩すことはないと主張。この売却はパキスタンに安心感を与えるものであり、印パ双方が安保上の安心感を抱くことが両国の関係改善の環境作りになると説明した。
インドはF-16売却決定に懸念を表明しました、そこでアメリカはインドにもF-16を売っても良いと言っています。しかしロシアとの関係を考えれば戦闘機のような大口の商談でアメリカ製の機体を選択する可能性は低いでしょう。インド空軍が最近計画しているMRCA(Multi Role Combat Aircraft)調達計画では候補としてMig-29、F-16、グリペン、ミラージュ2000が挙げられています。恐らくMig-29かグリペンのどちらかです。






ちまきingさんの歴史大河4コマ「あふがにすタン」はなんと一般書籍化されるそうです。(後日談)
雑誌「軍事研究」2005年4月号によれば、
FC-1は中国空軍は殲撃9(西側呼称F-9
中国略称J−9か。)として採用を決定、
50機を発注済との事。
なお、2010年までに200機程度を揃える計画との事なり。
パキスタンの仮呼称はJF-17。火器管制レーダーはイタリア製グリフォS-7パルス・ドップラー
レーダーとの事だが、中国版に搭載されるレーダーが何になるかは現在のところ不明。しかし、
イスラエル製エルタEL/M2032やロシアの
ファゾトロン社製コピョーなどが提案されている模様。
長文失礼しました。
ただ、発注されているところを見ると、
もう完成はしているのではないでしょうか。
Posted by QP5027 at 2005年03月27日 23:52:26
F-16来るのにー。
Posted by JSF at 2005年03月28日 00:09:14
ところで、インド空軍はLCAを20機ほど生産するという情報がありますよ。たぶん、もうご存知だと思いますが。
>http://www.kojii.net/jdw/jdw050316.html
MRCA計画では、Mig29SMT?を購入するらしいですし、任務の被る機体を新たに採用する意味がよく分かりませんね。インド空軍の調達計画は混乱しているのではないか?と疑ってしまいます。
ところで、F−16が配備されるとそんなにもパワーバランスが崩れるものなのでしょうか?既に質でも量でも、パキスタンはかなり負けているような気がします。
Posted by ミコやん at 2005年03月28日 00:43:19
http://www.kojii.net/jdw/jdw040929.html
プロトタイプは1年以上前に飛行していますね。しかし量産機の納入は2006年予定となるも、実現するかどうかは未定・・・あと、FBW使用しているという情報も見つけました。裏が取れたら少し書き直しですね。
Posted by JSF at 2005年03月28日 00:47:47
インドは「アメリカに貸し作っておこう」とちょっと言って見ただけではないかと。
でもパキがF-16購入を凍結させられたのは核開発疑惑が原因だったわけで、今やインドもパキも核武装しているのだからインドは文句を言う資格は無いような気がします。
Posted by JSF at 2005年03月28日 00:52:33
自国で生産できない以上リスクコントロールの意味もあるんでしょうか?
それとも整備も生産国まかせ?
Posted by 名無しОбъект at 2005年03月28日 01:03:58
何よりもレーダーに映らないステルス性能。
FC-1はモスキートの系列に連なる、木製機ではないのでしょうか?!
と、ネタはこれくらいにしておいて。
核抑止力がある以上、もし第4次印パ戦争が起こるにしても、大掛かりな
総力戦は想定しにくいので、通常戦力による短期間限定戦程度を想定すべきかと。
そうなれば数よりも質と言う方式も成り立つので、F-16輸出に意味が
出てくるのではと思うんですが、いかがなものでしょう。
Posted by hige at 2005年03月28日 01:07:15
>何よりもレーダーに映らないステルス性能。
>FC-1はモスキートの系列に連なる、木製機ではないのでしょうか?!
何言ってるんですか、機体規模、エンジン出力、最大速度、ペイロード。どれをとっても韓国のT/A-50ゴールデンイーグル号と良い勝負の良い機体ですよ?
・・・アレッ?
Posted by JSF at 2005年03月28日 01:41:00
Posted by 名無しОбъект at 2005年03月28日 13:02:59
Posted by nanas at 2005年03月28日 13:51:29
http://mltr.e-city.tv/faq09d.html#00990
>ステルス性とは機体の外形だけで決まるものではない。
>機体の外板は電波を完全に反射するわけではなく、一部機体内部に透過する。
>透過した電波は機体の内部構造に当たって反射します。
>つまり機体内部構造の電波反射まで考慮しないと、
>「レーダーにほとんど写らない」というレベルのステルス機にはならない。
ステルス機の設計は大変ナノデス。
Posted by JSF at 2005年03月28日 14:10:57
要はレーダーに写らない(写りにくくする)事を目的としたモノは
レベル云々に関係なく全てステルス機と呼べるわけで。
形状についてのツッコミが微妙ってことですよ。
Posted by F23好き at 2005年03月28日 17:40:01
それ本気で言ってるの?
Posted by 名無しОбъект at 2005年03月28日 17:50:00
羽布張りの複葉機を「ステルス」だ! と言い張るのと同じだな・・・
Posted by ラプター22 at 2005年03月28日 17:53:37
Posted by 雪風 at 2005年03月28日 18:12:31
Posted by kkk at 2005年03月28日 19:26:54
>レベル云々に関係なく全てステルス機と呼べるわけで。
それはひょっとしてギャグで言ってるのですか?
>形状についてのツッコミが微妙ってことですよ。
な、なんだってぇぇぇ〜!!
Posted by JSF at 2005年03月28日 19:43:49
ましてやあのデッカイ垂直尾翼は何ですかと・・・
既存のステルス機やステルス性に配慮した機体が、何故垂直尾翼を2枚持つか、もしくは無いかを考えて下さい。
また、航空機に於ける電波吸収材は、ステルス性の極々一部を担っているだけです。
(艦艇や建築物なら話は別ですが)
ステルス性に配慮した設計(F-22・23とか)と、ステルス機能があること(F-117やB-2)の間には、海よりも深く広い断絶があると思いますね。
Posted by 佐倉河 at 2005年03月28日 20:34:51
超7とステルス性に配慮した設計の間にも、海よりも深く広い断絶がありますね〜
補足:
艦艇の場合、航空機ほど重量が厳しくないというだけです。
電波吸収材を使うのは充分な有用性がある部分だけであり、無用な所まで使ったりはしません。
たとえば舷側などは傾斜のみでステルス性を付与出来ます。
Posted by 佐倉河 at 2005年03月28日 20:47:03
ところで、作中では契約を更新して新型のF−16とありますが、それは最新型のF−16とはブロック60でしょうか?それともブロック40や、、50にCCIP改良を施したものになるのでしょうか?
既に引き渡したF−16Aは武装がAIM−9Pの上に、TWS能力もないモンキー仕様なので、Su−30MKIをそろえつつあるインドに対して厳しい状態ですが、AIM−120があればかなり条件はよくなりそうですね。
Posted by ミコやん at 2005年03月28日 22:16:44
そもそも現代戦においては、機体の単体でのスペックよりもデータリンク等々の支援能力の方が大切なのに。もっと作るべき物とかあるでしょう。
アクティブな対空ミサイルとか・・・(w
Posted by 漢と書いて「おとこ」と読ませたい。 at 2005年03月28日 23:10:53
時期が時期だけに,エイプリル・フールのための伏線ではないかと,密かに疑っていたり.
それにしても,今後どうするんだろうなあ,ぱきすタン.核開発のために一般軍備はおろか,社会インフラのための予算も不足して,構造的貧困.
その核にしても,よりによって北朝鮮へと技術輸出するわ,「広島・長崎」を「核を保有していれば,こんな悲劇は起こらなかった!」と自己正当化の道具にするわ.
(ちなみに,ぱきすタンに核技術を輸出したのがちゃいなタン.……NPT違反でわ?)
しかも野党を活動停止に追い込んでいるため,不満層がイスラーム過激原理主義政党へと流れて,ペシャワールではターリバーンよりややマシという程度の,過激原理主義政府が成立(野党が選挙ボイコットしたせいもあるが)
このままでは,アフ【ガ】ーニスタンを笑えない失敗国家に成り果てるんだが…….
Posted by 消印所沢 at 2005年03月28日 23:59:37
よく考えたらAMRAAMとだけ書かれても一般人には何が何やらワカラナイですし。
>漢と書いて「おとこ」と読ませたいさん
中国はBVR(Beyond Visual Range,目視外射程)戦用の中距離空対空ミサイルを自主開発出来ていませんから、その辺はロシア頼みです。
>消印所沢さん
四月馬鹿は無いでしょ、当日だけやるならともかく、今から仕込んでそれやったらお終いデス。
Posted by JSF at 2005年03月29日 00:14:35
seesaaはコメント・フォームがちと不安定でわ?
Posted by 消印所沢 at 2005年03月29日 00:28:39
Posted by JSF at 2005年03月29日 01:01:45
さすが先行者でホンダやソニーの技術に追い付いたと豪語するだけの事はあるw
Posted by キック at 2005年03月29日 02:28:34
・・・Civ脳の恐怖w
Posted by ヒーター at 2005年03月29日 11:31:48
ステルス性能については資料によって数字がマチマチで実際どうなのかよくわかんない部分も多いですが、http://www.aerospaceweb.org/question/electronics/q0168.shtml
なんかによると、F/A−22のステルス性能は、B-2やF-117にひけをとらないレベルです。コンピュータによる設計技術が格段に進化していますから、ステルスと空力を両立できるレベルに達しつつあるのではないかと。
Posted by 唯野 at 2005年03月29日 19:20:11
>今から仕込んでそれやったらお終いデス。
「ぢつは単行本化はウソでぇーーーーす!
ホントはアニメ化でぇーーーす!」
とか.
>楽天も二重投稿発生率はかなりのものでしたよ。
そうでしたね.何時間か越しの二重投稿もあったなあ……(遠い目
>先行者でホンダやソニーの技術に追い付いたと
>豪語するだけの事はあるw
まあ,そのギャグ・レベルは「笑い飯」や陣内智則に追い付いたかも.
Posted by 消印所沢 at 2005年03月29日 19:49:44
なんやねん,あのアホめりけんは.
Posted by キレ易い世代の消印所沢 at 2005年03月30日 22:52:16
せめてアレ、書きこみを簡潔に纏められないんですかねぇ・・・
Posted by JSF at 2005年03月30日 23:12:15
F-16やMiG-29はJ-10と比較されるべきでしょう。
Posted by 通りすがり at 2005年04月02日 02:34:57
>FC-1はそれほど酷評されるような戦闘機ではないと思います。
誰も酷評していません。ちゃんと「中古のミラージュVよりはマシ」と本文中から読み取れると思いますが? ステルス機じゃないしF-16よりも下だとは言っていますが。
>F-16やMiG-29はJ-10と比較されるべきでしょう。
タイトル読んで下さい。「パキスタン空軍の新型戦闘機」です。
FC-1の対抗馬は中古のF-16、近代化改修したMig-21、韓国T/A-50くらいですが、これらと比べて値段的にも性能的にも突出して良いわけではない。F-35が出てくれば市場には大量のF-16中古機が溢れ返るでしょうし、FC-1の将来は・・・結局、中国が自前で装備する機数が一番多くなりそうな感じです。
Posted by JSF at 2005年04月02日 11:55:15
Posted by ヌルポ at 2005年04月22日 22:59:07
■中国が新型戦闘機500機製造へ=ロシアからエンジン購入
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050420-00000317-jij-int
エンジン100基で1300億円。機体の予定価格は1機20億円以下。・・・機体は、FCSを含めて数億円なのか・・・
>スペックも詳細が分からんし
いや、殆どバレバレですよこの機体。搭載レーダーも、エンジンも判明していますから。
Posted by JSF at 2005年04月22日 23:16:51
遅い昼休みに書き込まさせていただきます。
ヤフー中国より(中国語)
http://cn.news.yahoo.com/050511/472/2bpyp.html
上記報道によりますと、FC-1は合計400機生産の計画で、内訳は中国250、パキスタン150機とのことです。機体操作にはFBWが採用されていることも指摘されております。(他媒体によりますと、FBW化されているのは縦方向のみとの情報もあります。)ただしステルス性については記載がありませんでした。
この記事に限らず、中国の軍事雑誌でFC-1が取り上げられる際にもステルス性については触れられていないことが多いです。ただし設計時にレーダー波反射を考慮したという記述はあります。この記述が記事になる時に「ステルス機」と過大に報じられたのではないかと推測いたします。
FC-1自体の性能は限定されたものだと思いますが、パキスタンにとってのこの期待の価値はそれとは別ではないかと愚考いたします。
アメリカからの兵器供給が中絶した1990年代、パキスタンは、もう1つのの兵器供給国中国との兵器共同開発を積極的に推進します。k-8カラコルム練習機、アル・ハーリド戦車等が代表的なものです。FC-1/JF-17もこの兵器供給源の多様化、国産化という長期的政策の延長線上にあるものと思います。
そしてパキスタン空軍の保有機の旧式化もこの流れに拍車をかけています。既にF-6(中国製Mig19)
は退役し、ミラージュも今年一杯で退役予定で残るはF-7、A-5。頼みのF-16は30機程度という状態です。この状況では、たとえロースペックでもFC-1/JF-17導入は大きな戦力アップになります。
これらの点から、FC-1/JF-17はパキスタンにとって極めて大きな価値の有る機体であり、共同開発もパキスタンが資金提供というリスクを負う決断をした上で初めて成立し得たものと考えます。
長文の投稿誠に申し訳ございません。
第3世界兵器ファンとして、このような生まれながらにハンディを背負った兵器を見ると弁護したくなる悪癖が出てしまいました。改めてお詫び申し上げます。
最期にFC-1/JF-17のファンサイトを紹介します。
http://mil.qianlong.com/chao7/
(中国語)
それでは失礼いたします。
Posted by 林霧1号 at 2005年05月13日 15:36:30
そっか、パキスタンも旧型機の交換時期だから、Mig18クラスの置き換えなら、立派に役目を果たすという訳ですね。兵器の性能は日本の兵器環境に例えると、ファントムクラスなんでしょうか。それなら、確かに数を入れて置き換えるなら導入する価値がありますね。
Posted by うみゅ at 2005年05月31日 13:13:29
そんな機体は存在しない。
>兵器の性能は日本の兵器環境に例えると、ファントムクラスなんでしょうか。
全然方向性が違う設計の機体なので比較対象としては不適当。
Posted by 名無しОбъект at 2005年05月31日 16:40:52
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051106-00000010-san-int
パキスタンのムシャラフ大統領は地震の被災者救済を優先、悲願の米製戦闘機F16の購入を延期すると表明した。巨額の支援を国際社会に求めている手前、軍事費削減に踏み切ったものだ。ただ、購入は当初から四年間をかけて行われる予定で、四年後には計画通りすべてのF16が配備される見込みだともいう。
売却が予定されるF16の新機種は七十五機で、一機当たり三千万−三千五百万ドルとみられている。このほかに米軍の中古機種四機が無償でパキスタンに供与される計画だ。
イスラマバードの消息筋によると、無償機種は予定通り来月にもパキスタンに引き渡される予定で、残る七十五機の購入も延期はされるものの、四年後までには予定通り終わる見通しだという。
Posted by 名無しОбъект at 2005年11月08日 23:58:06
http://www.janes.com/aerospace/military/news/jdw/jdw050718_2_n.shtml
>Russian engine manufacturer Chernyshev Moscow Machine Building Enterprise has banned China from entering its RD-93-engined FC-1 attack fighter aircraft in any procurement competition where it is up against a Russian aircraft.
端的に言うと、「中国がFC-1輸出時にロシアのエンジンメーカーのOEM生産エンジン組み込んで輸出するのを禁止する。」ですか。
・・・F16導入延期だし、パキスタンが一方的に貧乏くじ引いて終了ですか。
Posted by うみゅ at 2005年12月16日 10:45:21
それに、パキスタンの空軍高官がFC-1は従来のF-16より高性能と評価してますよ。(http://mil.news.sina.com.cn/p/2007-08-13/0812459434.htmlより)
Posted by T-64信者 at 2009年01月31日 19:09:18
そりゃパキ空軍が持ってたF-16はA型だもん。当たり前の話。
Posted by 名無しОбъект at 2009年01月31日 19:29:09
だからそれがどうしたの?
共同開発なんだから初飛行よりも前からパキスタンはFC-1に関わってきたでしょ?
Posted by 名無しОбъект at 2009年01月31日 19:30:30
>ただ単にステルス関連の技術の導入があるとしか言ってませんよ。
いや、政府広報がステルス機だって宣伝してたけど。
Posted by 名無しОбъект at 2009年01月31日 19:31:16
結んでるから アメリカ製兵器は 昔から多い
Posted by 新作 at 2012年03月27日 16:37:04