ベラルーシ政権打倒訴え 米長官公然と野党支援 [4/21 共同通信]
ロシア通信によると、ライス米国務長官は20日、リトアニアの首都ビリニュスで記者会見し、旧ソ連圏のベラルーシについて「政権交代の時が来た」と語り、独裁色を強めるルカシェンコ政権の打倒を公然と呼び掛けた。
旧ソ連圏のグルジア・ウクライナ・キルギスで民主化革命が達成され、勢いに乗るアメリカの次の狙いはベラルーシ共和国。この欧州最後の独裁国家は、トルクメニスタン等の独自路線による独裁ではなくロシアとの統合を目指す親ロシア路線です。
外務省HPよりベラルーシ共和国
バルト三国とポーランドがNATOに組み込まれつつある今、ウクライナまでがそれに加わろうとしています。その上にベラルーシまでロシアから離れてしまうと突出部が失われ、防衛ラインが大きく後退。全線に渡って最前線からモスクワまでの距離は400km弱となってしまいます。これはロシアにとって悪夢でしょう、万が一西側と戦争になれば2週間足らずで首都が陥落しかねません。
そんな独裁国家ベラルーシの指導者ルカシェンコ大統領はこんな人。
ベラルーシ共和国 [Russigator]
「『独裁?』。これのどこが独裁なんだ。わしは独裁者じゃない。わしは、スーパー民主主義者なのだ」
・・・これ、実話なんでしょうか。(´-ω-`)
最早、酔っ払いが「俺は酔ってない!」と言うよりも凄いというか何と言うか。ルカシェンコ大統領は前ロシア大統領エリツィン氏と凄く仲が良かったらしいのですが、きっと飲み友達だったんでしょう。でもプーチン大統領とはあんまり仲が良くはないのですが、ルカシェンコ大統領の親ロシア路線は変わっていません。きっと親欧米路線だと好き勝手できなくなるからでしょう。それと旧ソ連へのノスタルジーが非常に強いのだと思います。・・・もし本気でロシア・ベラルーシ連合国の指導者になろうとしているのだとしたら、壮大な野心家と言えますが。
ロシアとしても安全保障上、ベラルーシを失う訳にはいきません。しかし経済上のお荷物なので、本音では抱え込みたくない。しかも大統領がアレでは、統合するのもあまり良い気分ではない。でも、ウクライナまで離反してしまった状況ではベラルーシとの統合は早急に進めなければならなくなりました。
バルト三国は陥落、南方のウクライナを失陥、さらに中央でもEUが攻勢・・・これが50年前に起きていたらどんなにいいことでしょうね。
Posted by ミコやん at 2005年04月24日 18:19:33
>お荷物なので、本音では抱え込みたくない。しかも大統領がアレでは、統合するのも
>あまり良い気分ではない。
その場所にさえ居なければ、ただの厄介もの。
ロシアの気持ちが良く解る・・・というか身につまされますね。
Posted by そーにゃ at 2005年04月24日 18:21:26
まあ日本の場合今も敵ではありますが。
Posted by anion at 2005年04月24日 18:49:40
現在の欧州にはありえない感じの独裁者ですね。
まあ、資源も見るべき産業も無い状態では勝手知ったる
隣国にコバンザメというのもアリなのですかね。
アメリカがどの程度本気解りませんが、以外とあっさり
亡命に追い込まれる気もします。
Posted by 名無しОбъект at 2005年04月24日 20:01:57
放射能に汚染されたこの国に、未来は在るのだろうか・・・
Posted by 名無しОбъект at 2005年04月24日 20:28:15
Posted by 唯野 at 2005年04月24日 20:44:33
Posted by 名無しОбъект at 2005年04月24日 21:10:00
核戦争になったら世界が終わり、という発想を米ソはしていなかった。彼らは本気で核兵器を普通に撃ち合う戦争を想定していた。
戦略核兵器だけで戦争が決まるなら、首都正面の縦深などあまり意味は無いでしょう。しかしその後に攻め込む気なら大きな意味が出てくる。戦術核兵器を使用する戦いは通常戦闘の延長です。
Posted by JSF at 2005年04月24日 23:10:41
私の認識としては、「核兵器は核保有国との全面対決用、通常兵器は、全面対決に至らない紛争もしくは非核保有国との戦争用」というものなんですよ。モスクワ戦が起こるとしたらそれは「核保有国との全面対決」で通常兵器の出番は無くなっちゃうんではないかと思いまして。
戦略核を撃ち合った後に、通常戦力で戦争する余裕があるってことですか?
あるいは、モスクワを失うぐらいは、ロシアにとって、戦略核を使うほど深刻な事態ではない、ということなんですか?
Posted by 唯野 at 2005年04月25日 10:27:30
戦略核を叩き込んだ後に、戦術核を使用した戦争を開始します。そして米ソは戦術核を通常戦力の延長線上の物として使用する気でした。戦術兵器であるが故に。
>あるいは、モスクワを失うぐらいは、ロシアにとって、戦略核を使うほど
>深刻な事態ではない、ということなんですか?
何を仰られたいのか読み取れません。
Posted by JSF at 2005年04月25日 20:50:43
>深刻な事態ではない、ということなんですか?
事態が深刻だからこそ戦略核兵器を使う…という発想は間違いではないと思います。
但し、戦略核兵器とはその名の通り、国家間戦争に於ける長期戦略で自国が有利になるための兵器であり、その目標は大規模な軍施設及び銃後の支えたる都市群です。
平たく言えば敵の国力を殺ぐ兵器です。
その点では生物兵器や化学兵器と同様であり、それ故に大量破壊兵器として指定されています。
そして戦略核はその名の通り、国家間戦争に於ける限定された一戦術面で使用し、正面装備を含む敵軍隊(もしくは自軍にとって直積的な脅威となるもの)を破壊する為の兵器です。
その点ではJSF様が仰るように、火砲や爆弾・ナイフと何ら変わりません。
仮にモスクワに敵軍が迫っているならば、使うべきは通常兵器による軍隊であり戦術核兵器です。
その時点で戦略核兵器を敵国に見舞ったところで、目の前の敵軍は消えません。更に激しく攻めてくるだけです。
戦争に於いて、敵軍が首都に迫り来る事態を未然に防ぐために、または、その侵攻を少しでも弱めるためにあらかじめ打つ一手、それが戦略核兵器の意義と言うことです。
Posted by 佐倉河 at 2005年04月25日 23:21:42
Posted by 唯野 at 2005年04月26日 10:15:27
戦略核はいわゆる「使えない兵器」なのだから、それ以外も疎かにしてはいけないということでしょう。
Posted by 名無しОбъект at 2005年04月26日 18:29:12
そうですね…実際に派手なパイ投げをやったら、唯野様の方が正しいという結果になるかも知れません。
でも、ならないかも知れません。
やってみなければ結果は出ません。
だからこそ、国はパイ投げ後を想定して様々な準備を整えるのです。
その点で縦深は戦略核戦争でも意味があるのです。
更に言えば、軍は派手なパイ投げをやっても自軍の戦力を維持する手を打っており、それならば敵も同様であろうと想定しているが故に、パイ投げで雌雄は決しないという前提があるのです。
ちなみに1メガトンの核弾頭は、半径7km程が直接的な破壊圏であると言われていますが、耐核地下シェルターが相手ならば破壊圏はもっと狭いでしょう。
その所在が隠蔽されている場合、当たるかどうかも定かではないですね…
Posted by 佐倉河 at 2005年04月26日 19:29:19
戦略核兵器では戦術目標を叩くことは出来ない(出来ない事も無いが効率が悪い)です。
だから戦略核の威力が多かろうが少なかろうが、軍隊は移動して攻撃する事が出来ます。戦略核の威力が大きく本国のダメージが大きければ、満足な補給は望めず侵攻限界点に達するのは早くなりますが、距離が短ければ限界に達する前に占領が可能となります。
Posted by JSF at 2005年04月26日 20:44:32
お騒がせしました。
Posted by 唯野 at 2005年04月27日 10:28:37