・・・しかし毎日新聞の金子秀敏編集委員は、「ミサイルの迎撃は大量の宇宙ゴミを出すので、低軌道を使う人工衛星が永久に使えなくなる」とアメリカの科学者の話を紹介する形で、スペースデブリ(宇宙ゴミ)となる危険性を訴えています。仮にも報道機関でそれなりの役職にある人物の主張です。科学者の具体名も何も紹介されていませんが、全くの無根拠、妄想というわけでもないでしょう。
そこで金子氏の主張するような事実があるのか、検証して見たいと思います。
まず、地球から打ち上げられた物体が地表面に落下することなく人工衛星として飛び続けるために必要な速度を「第一宇宙速度」と呼びますが、これは地表面の零高度で秒速7.9kmです。高度が上がれば引力(衛星を引く力)は弱まりますので、高度200kmでは秒速7.73km、高度1000kmでは秒速7.45km、高度3,6000kmでは秒速3.1kmで地球周回軌道を回り続けることが出来ます。
弾道ミサイルの中で最も速く最も到達高度が高いのは射程の長いミサイル、つまり大陸間弾道弾(ICBM)です。これは秒速6km、最大到達高度1000kmくらいになります。弾道頂点付近で迎撃・破壊するとして、命中時に出た破片が弾道ミサイル進行の水平方向へ・・・もう秒速1.5kmほど加速されれば、この破片はスペースデブリとして地球周回軌道に乗ることになります。
つまりミサイル防衛システムの迎撃体が、敵弾道ミサイルに対し真後ろから秒速7.5km以上で追突すれば、破片の一部が第一宇宙速度まで加速して・・・って、後から追いかけて迎撃が間に合うわけが無いですね・・・というか秒速7.5kmも出ていたら迎撃体自身が人工衛星になってしまいます。
ミサイル防衛システムの内、宇宙空間で迎撃するシステムは現在のところ三種類です。SM-3、GBI、THAAD。この中で最も速く、到達高度が高いのは、一番大きなブースターを持つGBIです。これに載せたキネティック弾頭は最大で秒速6.4kmのスピードになります。第一宇宙速度までは到達しません。
やはり結局は、目標である弾道ミサイルも、迎撃側であるミサイル防衛システムも、地球周回軌道に乗るような兵器ではありません。お互いがそうである以上、ぶつかり合ったとしても発生した破片は地球周回軌道には乗らないわけです。スペースデブリは発生しません。
そこで「アメリカの科学者が言っていた」そうですから、該当しそうなキーワードを使って検索を掛けて見ました。「space debris missile defence …etc.」すると何となく、該当しそうなものが見えてきました。
科学者の懸念していることは、SM-3やGBIのような従来型の地上(艦上)発射、或いは空中発射などの地球から打ち上げる迎撃システムではなく、将来に登場するかもしれない衛星軌道上に存在する迎撃システム・・・つまり人工衛星に弾道ミサイル迎撃用のキネティック弾頭を積む場合の話を、しているのではないかということです。
母機である人工衛星が地球周回軌道に存在している以上、キネティック弾頭も第一宇宙速度を維持しています。切り離し時に逆噴射を掛けながら突入(例えば部分軌道爆撃システムが地上に再突入するように)するならば問題ありませんが、軌道に乗ったまま突入した場合、スペースデブリが発生する事になります。
しかし、キネティック弾頭を積んだ迎撃用戦闘人工衛星の構想は計画にGoサインが出たわけでもなく、全くの白紙状態といってよいのですが・・・ただし中国のASAT(衛星破壊兵器)実験を受けて、この迎撃衛星の配備へのハードルが下がったようには、見受けられます。
デプリが出る可能性はありえますね。
金子氏の記事は、意図的にミスリードを誘ったものなのか、
それとも本人自身気付いていないのか・・・
たぶん前者でしょうな
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 00:55:59
米科学者が「将来、もし人工衛星にキルビークルを積んだら〜」という"仮定の話"をしている事を。
科学者がこう言っている→それだ!とばかりに、内容を読みもせずにダボハゼのように飛び付いたんじゃないかと。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 01:05:27
素で理解できてなかったっぽいですけどね。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 01:15:32
第一宇宙速度?光速とどっちが早いの?って感じで。
よくわからないけどそれっぽいこと書いてMD反対しとこwこれなら主婦も釣れるしwって言うのが本音かと。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 01:28:47
専門外でも経験と見聞、時事の関連性から
書いちゃう人が多いとか……
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 01:42:06
まして衛星軌道なんか、一本の線程度の認識である可能性は否定できない・・・
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 02:10:36
貴社とは楽な商売ですね。
Posted by ヨッチ at 2007年02月12日 02:29:49
要は理解しようとする意欲じゃない?
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 02:30:45
これなら第三者が検証できるだけの情報がある。
毎日は自己主張しても根拠もあかさない思い込み記事だからなー。
あれじゃ自分に都合の言い事しか目に入らないカルト宗教とおなじだよ。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 02:55:18
やっぱりツンデレだな。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 03:15:57
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 08:44:37
Posted by 名無しT72神信者 at 2007年02月12日 12:21:41
でも、JSF氏の説明を読む限りだと、秒速6km同士の衝突じゃそれも無理、ってことだよね?
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 13:29:24
Posted by 名無し市民運動観測者 at 2007年02月12日 14:29:59
じゃあその記者と、別の売日記者を、6km/sで正面衝突させてみれば良い。
きっと間違いに気付くはず。まさに骨身に染みて。
Posted by at 2007年02月12日 14:38:31
そういやと学会の山本弘会長がマジ切れしたのも売日の記者だったなあ。
Posted by SLE某 at 2007年02月12日 15:26:00
これなら、デブリが発生する可能性は十分ありますなあ。
>素人考えで無理やり毎日新聞を擁護してみるとすれば、迎撃時の衝突・爆発の衝撃で、色んな方向に飛び散った破片のごく一部は第1宇宙速度に到達する
キネティック弾頭+核弾頭の衝突では爆発することはありません。いや、残燃料がどうとかというのはありえるけど。しかし、わずか23kgを機動させるための燃料でどうにかなるとは思えんし。
>「秒速6km同士が衝突すれば秒速12kmになるじゃないか!」と言い出したりしてw
…言い出しそうで怖い。
つ「運動量保存則」
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 20:06:40
流石に無いよねぇ?
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 21:07:24
Posted by JSFさんに感心した者 at 2007年02月12日 21:08:24
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 22:53:46
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 23:40:32
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月12日 23:48:27
これもありきたりの反論で面白みが無いね。
旧時代の技術で作られたマジノ線は新技術の戦車によって無力化された。だがMDは新技術で旧技術の弾道ミサイルを無力化する気であり、対象が逆。
>MDという盾とミサイル・空母部隊という剣を持つ西側に
>対峙する側としては盾を無効化したいという戦略自体は合理的とはいえます。
そう、外交的な倫理は別にして戦略自体はべつに構わない。そして盾と矛の鬩ぎ合いは「矛盾」と言う。矛を無力化するために盾を持つ。その盾を貫く矛を作る・・・その繰り返しが、兵器の歴史だ。
当たり前の話なんだよ。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月13日 00:01:28
いや、対抗出来るも何も、本来この話(デブリばらまいて迷惑)はMDとは関係ないよね。
なんだか、MDへの対抗で(デブリを)ばらまいてると思っているように読めるのですが、考えすぎでしょうか?
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月13日 00:58:20
ええと、弾道弾による偵察衛星攻撃は今のところMDに対してあまり効果がないようですが
>http://obiekt.seesaa.net/article/32367893.html
何の話をして居るんですか?
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月13日 01:03:34
7.5km/s × 1時間(3600秒) = 27000km/h!!
音速が大雑把に0.3km/s(時速1000kmチョイ)ですから、普通のジェット戦闘機の最高速度の9倍ほどのスピードにそう易々と何でも到達されてたまりますかっての…。
「ロケット」とか「ミサイル」だったら何でもかんでも宇宙に行けちゃうとおもってるんじゃないかな?このブン屋の人は。
はずかし〜w
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月13日 09:48:45
あれは(ほぼ)フランス単独でドイツと対峙せにゃならん=攻勢作戦は無理、という前提があるんです。
つまり軍事バランスがそもそも仏<独で均衡じゃないわけです。
今の日米同盟はどうかと言えば、東京なり沖縄なりに核弾頭が打ち込まれれば、即座にアメリカからの報復攻撃があるでしょう。つまり軍事バランスは成立しています。
その上で(万が一に備えて)可能な限り被害を軽減したいという発想がMD構想です。
Posted by SLE某 at 2007年02月13日 18:08:15
簡単に想像する。APFSDS弾の5倍の速度。・・・デブリがぶつかったら死ぬなぁ、そりゃ・・・。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月13日 18:11:52
ダメダメ!そこはきちんと
「公務員対消滅反応っすね」ってやらなきゃ何のためにネタを振ってもらったんだかわかんない。
あ、これ小官がレーザー推進の記事を書いたときに引用した資料ね。
http://www2.hamajima.co.jp/~tenjin/labo/otinai.htm
こいつを貼り付けてやって、それでもまだデブリの危険がアブナイとか言ってたら、そこで初めて「認定」すればよいかと。
Posted by ハインフェッツ at 2007年02月13日 19:52:25
大筋じゃあ間違っちゃいないが、随分大雑把な計算だなあ。
つうか、金子某は最初に出てくる式すら理解できないような気がするw
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月13日 22:41:41
成程、マジノ線の比ゆは適当ではなかったかもしれません。ただ、戦車自体が要塞を無効化したというのではなく、機甲師団の迂回新劇によって無効化したのが電撃戦の肝ではなかったでしょうか。第二次大戦時の、要塞攻防では(セミパラチンスク要塞)などでは、戦車よりも巨砲の方が効果があったかのような気がします。
低周回軌道がMDに関連しないことは了解しました。ただ、今週号の週間東洋経済の藤原帰一のコラムでは低周回軌道の衛星もアメリカの軍事大系には必要不可欠な要素であり、それが脅威にさらされるというのは根本的な戦略の練り直しを迫られるというのは間違いないようです。
華々しい新技術だとて、有効性が?でひたすらの金くい虫となるのならば、第二のトカマク核融合実験炉と同じ羽目にならないでしょうか。いつになっても実現しない逃げ水のような技術でないことを期待します。
>その繰り返しが、兵器の歴史だ
クールですね。盾と矛の比ゆでいうなら、中世ヨーロッパで極限まで重装備化した騎士の甲冑が英仏百年戦争において、安価な英国長弓兵になすすべもなく仆れたという故事を想起させます。
すくなくとも、80年代のレーガン戦略にソビエトと同様に嵌ってくれるほど北京の連中は甘くないかも知れません。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月14日 00:37:09
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月14日 00:42:11
野田敬生氏のブログからリンクを貼っておきます。
いや、何も相対主義ぶった見方をクールとして悦に入っても有益ではありません。
中国のASATを対宇宙テロ行為とか騒ぎ立てるあなた方の感情は西側にとって有益でしょう。冷戦時代の反核運動と同じことです。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月14日 00:55:02
そのリンク先のどこを読んでほしいの?
自分はそれによってどういう主張がしたいの?
後段はこのエントリのどの書き込みに対して書いてるの? なんか激しく的はずれに見えるんで該当書き込みを示してみてほしいんだが
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月14日 02:28:50
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月14日 05:34:53
資料を紹介する際は「この部分がこうで、こういう結論が言える」といったような自分で中身を解説する努力が必要です。
それを放棄した場合、資料の紹介としては意味がありません。何故かというと貴方自身もその資料を理解していないと見なされるからです。ディベートでは減点対象で評価すらされません。
やり直してください。
>いや、何も相対主義ぶった見方をクールとして悦に入っても有益ではありません。
これは「誰のどの発言に対して」言っているのですか? まさか自己に対して言っているのなら、日本語の使い方を間違っていますが。
>中国のASATを対宇宙テロ行為とか騒ぎ立てるあなた方の感情は西側にとって有益でしょう。
いいえ、金子氏に対し「ミサイルディフェンスでは基本的にスペースデブリは発生しない」と反論しているだけです。
また、中国に対しては「中国はミサイルギャップを埋める為に相手国に条約で足枷を嵌めた上で、自分自身は約束を反故にし、裏で開発を続ける気なのだろう」と、中国の二枚舌を非難しています。
一体誰が「中国のASATを対宇宙テロ行為」などと騒ぎ立てているのですか?このブログでそんなことは争点になっていない筈ですが。
http://obiekt.seesaa.net/article/33309373.html
http://obiekt.seesaa.net/article/32367893.html
http://obiekt.seesaa.net/article/31742493.html
見ての通り筆者は、中国がスペースデブリを発生させた事そのものに対して声高に非難したりはしていない。
>冷戦時代の反核運動と同じことです。
貴方の主張は全く的外れです。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月14日 08:28:02
で、ストーカー行為で有罪判決を受けた変態野郎がなんだって?
野田敬生 のだひろなり
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%EE%C5%C4%B7%C9%C0%B8
同僚女性への恋愛感情により庁内で迫ったために失職。また、6000回の無言電話を繰り返すなどストーカー行為を行ない、裁判で「犯行は常軌を逸脱した陰湿きわまりないもので、被害者が受けた精神的苦痛は大きい」として懲役1年6月、執行猶予4年(求刑懲役1年6月)の実刑判決を受けた。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月14日 08:33:03
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ここでも貴方は認識を誤っています。ロングボウ兵は決して安価などではありません。育成に時間が掛かり、大変コストの掛かる兵種です。騎兵よりも高価と言って良い。
ロングボウを引くために必要な力は45kgを超え、その習熟は困難を極めます。 イングランドでは農民に給料を出して修練させ、その結果としてロングボウ兵の体格は左胸が発達し左右の体型に著しい差異が生ずるほどでした。
これに対しクロスボウ兵は大した訓練が要りませんでしたが、射程が短い上に間接射撃も出来ず、単位時間あたりの発射速度が遅い欠点がありました。
そこで鉄砲という射程の長い兵器(そしてロングボウのような修練を必要としない)が登場してくることになります。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月14日 09:01:06
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月14日 11:34:08
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月14日 13:23:22
タイトルは「理系白書’07:第1部 科学と非科学/2 教室にニセ科学
」
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/rikei/news/20070207ddm016070095000c.html
金子秀敏編集委員は自社の記事読んでいるんでしょうか。
Posted by nullpo at 2007年02月14日 16:27:08
>Posted by 名無しT72神信者 at 2007年02月14日 13:23
ってことは「徴兵制シリーズ」の論理で行くと、航空機は封建主義を復活させるのかな?
それはそれでよしとしよう …銀河英雄伝説好きだし。
Posted by ハインフェッツ at 2007年02月14日 20:51:13
正面衝突による撃破なら、大半の破片はエネルギーを失うだろうけど、セオリー通り東に打ち上げての追突なら、デブリまき放題ってなるよね。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月15日 00:30:07
迎撃ミサイルが斜めにぶつかっても
第一宇宙速度を超える破片は発生しないんですか?
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月15日 01:30:24
迎撃ミサイルは最大で秒速6.4kmです。どうやっても無理です。
>ところで、中国の衛星破壊用衛星は、西に向かって打ち上げたの?
いやこれキラー衛星だから、打ち上げた後に軌道を徐々に修正するので打ち上げブースターを何処向きに打とうと関係ないよ。
そもそも目標となった用廃済気象衛星・風雲2号Cは「極軌道」を周回する衛星で、南極と北極の上空を周り続けているんだけど。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月15日 02:05:36
「南極と北極の《間の》上空を周り続けているんだけど。」
です。
イメージ図はこれ。
中国には「愛」がありません!
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200702012327
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月15日 02:11:34
あと、爆発の威力が小さいからという話も、定量的なものの見方をしてない。
もちろん、軍事関係者が、素人に対して具体的で定量的な説明をする義理もないわけだけど、デブリの発生はあり得ないと考える根拠はここにでているだけの情報では薄弱。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月15日 16:15:49
ただ、そのサイズのデブリが低軌道で玉突き事故の如く衛星を破壊しまくってサテライトハザードの大混乱になる…
ってシナリオを描くことのできる根拠も提示して貰えるとうれしいな。
Posted by ハインフェッツ at 2007年02月15日 19:13:00
「ちょっとは発生するかもしれないけど問題ない」
でおkですか?
Posted by 15日1:30だけど16:15じゃない人 at 2007年02月15日 21:26:50
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月16日 01:14:22
無い。
>そういう可能性も考慮せずに運動量保存則とか言うのは止めようよ。質点同士の衝突じゃないんだからさ
誰が運動量保存則などと言った?
>あと、爆発の威力が小さいからという話も、定量的なものの見方をしてない。
キネティック弾頭は体当たりなので爆発しない。
>もちろん、軍事関係者が、素人に対して具体的で定量的な説明をする義理もないわけだけど
君こそ具体的な計算式を示したらどうか。
>デブリの発生はあり得ないと考える根拠はここにでているだけの情報では薄弱。
発生は無視してよい。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月16日 01:15:00
どうやってミサイルの進行方向・水平方向にプラス秒速1.5kmも加速するんだ?w 例え微細な断片でも莫大なエネルギーだぞ。しかも迎撃弾頭は追突するようなシチュエーションはまず無いと言うのに。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月16日 01:20:35
可能性だけなら何とでも言える。
問題は、その確率は無視してよい数値の上、しかも例え発生しても無視してよい数と大きさでしかない。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月16日 01:36:33
みたいなイメージがあったんで・・・
なにか別のと混同してたみたいです
レスありがとうございました
Posted by 1:30かつ21:26な人 at 2007年02月16日 02:07:16
指数オーダーで2桁も3桁も足りなければ「あり得ない」と断定するのはむしろ理工学的なセンスとして当然のことだと私は教わりましたが。
まあそれはともかく。
最大高度1000kmから弾道軌道で"落下"してきた物体を最大6.4km/sで"上昇"してくる物体が正面衝突するのですよ。
どこがどうなれば衛星軌道上に載るようなベクトルへ第一宇宙速度を超える破片が生じると言うのでしょうか?
ベクトルを考慮に入れてます?核弾頭の破片は問題外として、キネティック弾頭の破片がデブリになるために加速しなければならない速度は1.5km/sどころじゃありませんよ。
JSF氏が
>命中時に出た破片が弾道ミサイル進行の水平方向へ・・・もう秒速1.5kmほど加速されれば、この破片はスペースデブリとして地球周回軌道に乗ることになります。
と書いたのだって、キネティック弾頭が水平方向へ弾道ミサイルを上回る速度で後ろからぶつかるという前提があった上で、更に秒速1.5km加速するための衝突エネルギーが必要という意味です。そして、こんな前提もMDのシステムから考えて荒唐無稽な話であると。
ここにでているだけの情報では薄弱?
いや、十分「あり得ない」と断定できると思いますよ。
それを覆すならば、キネティック弾頭が衝突時に水平方向へのエネルギーを得る根拠を示して貰わないと。弾頭は爆発はしませんよ?
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月16日 04:42:53
FPS−5もFBX−TもBMを探知できるんですよね。イージスにもフェーズドアレイレーダが積んであるんでしょう。
なのになんでAIRBOSSとかいう航空機搭載のBM探知用赤外線センサが必要なんでしょうか?
Posted by 暇人 at 2007年02月16日 16:19:03
これがレーダーだと弾道ミサイル以外の別の目標との識別に時間が掛かる。ある程度上昇してくれないと弾道ミサイルかどうか分からない。解析にも時間が掛かる。しかし赤外線探知ならば、本来其処にあるはずの無い異様な熱の存在だけですぐに弾道ミサイルだと判明する。
また敵ミサイルの赤外線探知は、上昇中及び終末段階でも戦闘機搭載用のIRST(Infrared Search and Track)の利用を積極的に図る計画だ。これはパトリオットPAC3をF-15戦闘機に搭載し、敵ミサイルの上昇中に叩き込みに行ったり、敵ミサイルが落ちてくる段階(大気との再突入時に断熱圧縮で高温になっている)で迎撃する計画。
これは機体に搭載するレーダーにあまり頼れないから。AWACSみたいなレーダーならば上方への電波指向も簡単だが、戦闘機の機首にあるレーダーは、例えAESA(アクティブフェイズドアレイレーダー)であってもあまり極端な角度には向けられない。だがIRSTならば真上であっても探知できる。
簡単に説明したけど、これで分かって貰えましたか?
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月16日 17:23:48
数値と宇宙だから、想像しにくいのかもしれないが、「周回軌道は弾道飛行より、飛距離が長い」と考えて見ればどうだ?
クレー射撃で、的か弾のどちらかの破片が、的と弾の両方の元の飛距離より遠くへ飛ぶ状況がありうるか考えて見れはわかるのでは?(もちろん、風の影響は無視w)
Posted by 名無しメルカバ神信者 at 2007年02月17日 00:22:27
毎日の金子はアホ。
ということでよろしいか?
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月17日 22:58:19
>本来其処にあるはずの無い異様な熱の存在だけですぐに弾道ミサイルだと判明する。
赤外線なのはそのためなんですね。
PAC3も地上だとペトリより守備範囲が狭いのでそこに着弾しないならあっても意味がないだろうと思っていましたが、航空機に搭載できるのですか。それなら迎撃できます。
このエアボスって巡航ミサイル探知にも効果がありますか?
Posted by 暇人 at 2007年02月19日 10:42:38
エンジンから出る熱量も民間機のエンジン以下だろうし、基本的に低空を飛んでくるからやっぱルックダウン性能のいいレーダーを積んだ早期警戒機なんかが必要になるんじゃないかな。
Posted by ハインフェッツ at 2007年02月19日 21:22:03
H17.11.11日米安保戦略会議での川崎重工の堀川さんの冒頭発言要旨というのをネットで読んだんですが、早期警戒、捜索可能なセンサを搭載した航空機をイージス艦上空に配備し艦艇の護衛にあたるFSA機がBM発射地点の監視やBMC2まで発展可能で巡航ミサイル防衛にも極めて有効という文があったのですが、このFSA機のセンサというのはエアボスとは違うんですね。
FSA機のセンサとは赤外線センサではないのですか?BMの軌跡自動追尾や計算などはできないのかな。
Posted by 暇人 at 2007年02月20日 10:38:25
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070221i114.htm
>COPUOSは、日米両国や中国などが加盟。ウィーンで開催中の同小委が採択した指針は、「地球を回る軌道上の飛行体の意図的破壊禁止」を明記したほか、寿命が尽きた衛星を混雑する静止軌道から離脱させる義務などを盛り込んだ。法的拘束力はないが、ロケット打ち上げや衛星の運用を行うすべての国の行動規範となる。
----
「地球を回る軌道上の飛行体の意図的破壊禁止」ってのがミソですね。これは既存の宇宙条約を規範とするからそういう表現になるのでしょうが、これによりミサイル防衛は適用外となります。(弾道ミサイルは地球周回軌道に乗らない為)
つまりアメリカ側には不利益にならず、中国だけが不利益を被る決定となります。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月22日 02:51:53
これですね。
http://www.rosenet.ne.jp/~nb3hoshu/Anpofo200511Horikawa.html
一つ目が『艦隊支援機=FSA機(Fleet Support Aircraft)』構想。
二つ目がグローバルホークのような高々度無人偵察機構想。
三つ目が成層圏プラットフォーム構想。
四つ目が、必要時に短時間で複数の衛星を航空機から打ち上げ、緊急監視に使用する『航空機発射型マイクロ衛星群』システム構想。
・・・四つ目は下手すりゃ攻撃用のASATを監視用と偽って保有する計画にも見えるぞ。ってそりゃさておき、FSA機構想についてですが、Fleet Support Aircraftとは普通こういうのを指します。
C--40A Clipper - Naval Fleet Support Aircraft, USA
http://www.naval-technology.com/projects/clipper/
でもこれは見ての通り、単なる人員貨物輸送用です。その意味で早期警戒用の機体を艦隊支援機に分類するのはちょっと間違ってます。
>このFSA機のセンサというのはエアボスとは違うんですね。
そもそも川崎重工の堀川さんは大雑把な概念を提示しただけであって、そういう細かい事に関しては考えていないと思います。
まず彼の言うFSA機は陸上機なのか艦載機なのか、無人なのか有人なのか、そういった大まかな事すら示されていません。だからなんとも言えません。恐らく艦載型早期警戒機の事を指すのだと思います。(陸上型なら既にあるわけですから)それに最初に艦隊護衛と言っている以上、弾道ミサイル対策よりもこれ(早期警戒レーダー)が重視されているのなら、エアボスのような赤外線センサーは後回しになります。エアボスは艦隊護衛には向いていませんから。
Posted by 名無しОбъект at 2007年02月22日 03:14:04
詳しい説明ありがとうございます。
FSAについてやっとわかりました。
Posted by 暇人 at 2007年03月01日 11:27:35