ゲリラ戦と徴兵制の軍事的、政治的解釈 - furukatsuの軍事
確かに現状の日本の作戦環境下で自衛隊を解散し民兵組織によるゲリラ戦を展開するのは無理無茶無謀である。しかしながら、例えば退職した自衛官や消防団のような組織を中心としてゲリラ的な戦闘を展開しうるような組織を作ることは十分に考えられうるし議論の余地のある考えになるだろう。また、いわゆる正規軍にあっても従来の近代型の官僚組織による軍隊ではなく、分散したゲリラ的な統帥法というのも十分に検討しうるであろう。RMAについての議論から考えても、官僚組織型のトップダウンによる統制は電信、電話による指揮に適合的なのであって、現代のコンピュータとデジタルネットワークにおいてはむしろゲリラ的な統帥法が適合的な場合も考えられるのである。
先ずfurukatsu氏の懸念は、自衛隊の予備役の少なさ、準軍隊組織が存在しない事への不安感(海には沿岸警備隊である海上保安庁があるが)があると思います。実際に他国(志願制軍隊を採用している国でさえ)と比べても日本自衛隊の予備兵力の少なさは際立っており、予算と政治的な事情さえ許せば、この部分を充実させるべきと私も同意します。(ただ、単純に予備役を増やすだけでも予算増が必要といった困難な事情があり、更に民間防衛隊設立となると政治的に議論は当面棚上げにするしかありません。)
そして分散したゲリラ的な統帥法とは何か。正規戦は分散と集合を繰り返し、決戦時にどれだけ兵力を集中できるかで勝負が決まります。これに対しゲリラ戦は決戦そのものを回避します。そうなると基本的に分散襲撃となるわけですが、敵勢力の弱い部分に攻撃を仕掛ける際に、局所的な戦術的優位を確保してから仕掛けるのは勿論なのですが、本格的に戦力を集中する事は行いません。ゲリラ側が不用意に戦力を集中すれば正規軍がこれに決戦を挑むチャンスが生まれ、一撃で壊滅してしまう恐れがある為です。(故にゲバラはゲリラ戦だけでは最終的勝利は得られない、と説く)
「分散したゲリラ的統帥法」とは、複数の独立した集団が分散して各個に敵に襲撃を仕掛けていく以上、一つの集団単位の行動の自由度を大きく認める必要性があります。それを統帥し、一つの意思の元に行動を決めて、命令を伝えて行かねばなりません。これについて現代のコンピュータとデジタルネットワークは正規軍よりもゲリラ側にとって適合性が高いのではないか、というのがfurukatsu氏の主張です。
これについて私は「イタチごっこ」になる、と考えています。確かにゲリラ戦の統制指揮には有効で、正規軍への適用よりも相性が良いかもしれない。ですが正規軍側はゲリラ側に比して膨大なリソースをデジタルネットワーク化とその進化に割く事が出来ます。相性の差があったとしても埋まってしまうかもしれない。そして正規軍のRMA化は既に始まっています。
まず、確かに多くの先進国が徴兵制をやめる、ないし縮小していることは指摘の通りである。しかし、それを以って否定する理由の補強とはなっても、洗練されたプロフェッショナル・アーミーが薄弱であるという指摘に対する反論とはならないだろう。プロフェッショナル・アーミーが数の厚みを超えてなお薄弱でないという議論を示してほしい。
少し論点がズレていると感じます。これまでの議論を見ても分かりますが、私とfurukatsu氏は基本的な面で殆ど合意に達しています。にも関わらず議論が続いているのは、このズレに拠るものが大きいのではないかと思います。これについては直接の反論も議論も必要なく、ただズレていることを指摘するだけでよいと思います。
例えば同一の国力の国同士が総力戦を行うと仮定すれば、マス・アーミーを採用した国の方が優勢になるのは当然である事は、そもそも前提のものです。
私は「マス・アーミーは必要ではない」「使う機会が訪れない」と言っているのです。先進国間での国家総力戦争そのもののが、意味を失ってしまった事。また総力戦争=全面核戦争となってしまっては、最早、市民軍の出る幕すら無いであろうという事。だから限定戦争下で投入兵力数が制限されるならば、質で勝るプロフェッショナル・アーミーを使う事が当然であろうという論議です。
しかし極東ではどうか。これについては冷戦終結による平和の配当は未だ受け取られていないだろう。むしろ地域大国となった中国の膨張主義的な政策や窮地へと追い込まれつつある北朝鮮の核開発、SCOというあらたな軍事同盟の締結、ヨーロッパ正面に兵力を張り付けずに済むようになったロシアとかえって冷戦期よりも状況は混迷している。
であるからこそ、韓国は徴兵をやめられないだろうし、わが国は日米同盟の強化に余念がないわけである。その意味ではドイツでの議論をそのまま適用するには無理があるだろう。我々は平和の配当を受け取っていないのだ。
そう、その通りです。これまで私もコレと同様の主張をあちこちで繰り返してきました。我々はまだ平和の配当を受け取っていないのです。(齟齬があるとすればロシア軍はソ連時代から大幅に兵力が衰えており、ヨーロッパ正面よりもむしろ極東方面の兵力減少が著しい点くらいか)
あと自己レスなんですが、
>最前線はポーランドとバルト三国のロシア国境まで伸びたわけだ。
ロシア国境ではなくベラルーシ国境でしたね。白ロシアの事をすっかり忘れていました。これは何時か直しておきます。
その上で日本に対する脅威という意味で考えると、彼らにとっての中規模な戦争が我々にとっての全面戦争となる可能性は十分にある。例えば、5コMD程度の着上陸を考えた場合、これは中国やロシア、ないし将来の統一朝鮮にとって決して国の全精力をかけた戦いとはならない。我々にとっては5コMDもの数だが、彼らにとってはたった5コMDとなることは十分に考えられる。つまり、我々にとっての全面戦争というのは十分に想像の範疇にある。我々の関わる戦争がすべて島嶼や一部地域のみを狙った限定戦争であれば何と楽なことかと思うが、そんなに世の中は甘くないだろう。
5個MD(MD:"Mechanized Division"・・・機械化師団の略)の揚陸。5年前にも貴方はそんな話をしていたような・・・確か自衛隊板の「反戦平和アクション議論板は自壊しました」スレッドだったかでしょうか? それと、過去の日米合同図上演習YAMASAKURAでも殆ど同じような想定があったと思います。(敵5個師団福岡着上陸)あの時の図演では一ヶ月で岡山まで攻め込まれ、その後に反撃に成功し追い落としていったという結果になっていましたから、我が方にとって「全面戦争」とは言えないでしょう。十分に対抗可能です。日本原の74式戦車がTKXに更新されれば特に問題無いと思います。
ではハイテク兵器についてはどうか。これについては確かにハイテク兵器の運用について徴兵ではやや困難があるという部分は否定しない。しかしながら考えてみれば分かるが現在の陸上自衛隊の任期制隊員は2年任期であり、概ね2任期勤めることから、4年の期間しか自衛隊に勤務していない。にもかかわらず、彼らは高度なミサイルの操作についてそれなりに習熟しているし、複雑な後方支援業務をそれなりにこなしている。
徴兵制だと1年が任期です。知り合いの一尉によれば「一年間ではやっと半人前」とのこと。いやニ年だったかな。北朝鮮のように10年近く徴兵する国は例外として、徴兵制度を取っている国は任期は短いですから、志願制度の国の兵士との練度はどうしても開いてしまいます。
社会契約というのは強制力(暴力)を共同体や政府に対して預けるところから始まっている。ホッブズ、ロック、ルソー、それぞれやや考えは違うが、人々が契約を結び強制力を預けているという点では基本的には同様である。
その意味では市民軍というのは当然の帰結である。つまり、人々がその実力を預ける端的な方法は一人一人が兵員となり強制力を担保するという方法であるという意味である。市民軍というのはそれが現実的に可能か、ないし効率的かという以前の問題として、近代国家がその構成員の実力の集合体であり、暴力の合法的な独占を要求する集団であるために当然の帰結なのである。この部分を無視してのプロフェッショナル・アーミーかマス・アーミーかという議論は片手落ちではないかと私は考える。
私はその部分に触れていません。「そうあるべき」理念は聖典にでも刻んでおけば置けばよく、現実の選択の前には何の意味も無い、と断じているだけですから。幾ら片手落ちだと言われようと、全く気にしていないわけですから、やはり無視しているのかもしれません。理念、思想、そういった議論とは別々に考えていると理解して頂ければ幸いです。
しかしながら、市民軍の理念は近代国家にとって非常に重要な価値を持つし、市民軍やゲリラ戦の思想は軍事的にもこれからの将来にわたって大きな影響を与えることだろう。
なお、私はこれから数十年に渡って徴兵制は現実性が無いと考えるが、数百年後は神ならざる身にとって予想出来る話ではない。約200年前のヨーロッパではプロフェッショナル・アーミーが破れマス・アーミーの時代が到来したのだから。
前半について、私も肯定します。理念として価値は決して失われないし、ゲリラ戦の思想は今も第三世界で現在進行形で実行されているのですから。
後半、最後の部分でfurukatsu氏はこう言います。
『私はこれから数十年に渡って徴兵制は現実性が無いと考える』
それに対し、私が「徴兵制復活?」で書いたことはこうでした。
『数十年どころか数百年のスパンで、徴兵制復活は有り得そうに無い』
結論は殆ど同じです。「200年前のヨーロッパ」とはナポレオン時代の事を指します。200年なら「数百年」の範囲内ですから、結局furukatsu氏と私の結論には殆ど差が無かったということになります。
しかしそれが議論と成り得たのは、理念理想と現実の選択との差異があるからです。例えば石破茂防衛大臣が前の防衛長官時代、自身は徴兵制の採用に否定的でありながらも「徴兵制が憲法違反であるということには、そのような議論にはどうしても賛成しかねる」「国を守ることが意に反した奴隷的な苦役だというような国は、国家の名に値しない」と発言した事と同じような理由によるものでしょう。
石破茂もfurukatsu氏も、現状の世界情勢では徴兵制の採用など全く現実的では無いと考えています。その上で徴兵制そのものを否定してはならないと説きます。(軍隊を捨てたとされるコスタリカ憲法にすら堂々と徴兵制復活の手続きを記した項目がある)ただ、furukatsu氏はより戦略論、軍政論の深い所にまで踏み込んでいるのに対し、石破氏は浅めの理念理想で留まっている感じです。(実際にはより深く考えているのだと思いますが)
さてこの議論は一番上で述べたように、furukatsu氏側が私に対して、「一度話し合ってみたい」と思われていたテーマでした。
(JSF氏には私が81式だと言えば分かってもらえるだろうか)
しかしこの時点(2006年7月19日)で「81式」と名乗られてもさっぱり分からなかったと思います。私は、実は2ch軍事板のコテハンではありません。古くから見てはいますが、「JSF」の名で書き込んだ事は軍板では一度きりしかありませんでした。必然的に軍板コテハンとの交流は少なく(せいぜい消印所沢氏くらい)、自衛隊板でヤスツ氏が主導した「反戦平和アクション掲示板」との交流(というか論戦)にしても、名無しで少しだけ参加していた程度なので、「81式」の名前は覚えていませんでした。
この夏の騒動で一体誰なのか検索して、軍板と自衛隊板で有名だったコテハン「81式」=furukatsu氏とようやく理解しています。
ゲリラ戦を主にしろと主張するってことは
焦土戦が大好きなんですか・・・。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 11:36:47
「市民軍が必要である,そのメリットは…」から始めるか,「現状ないし相当長期に亘って日本では市民軍は必要ない,なぜならそのデメリットは…」。後者は結論と言うより現状認識ですけど。
furukatsu氏は理念理想を優先させ,時折現実をそこに混ぜ合わせるようで,私としては彼の論旨を追い辛いです。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 11:58:24
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 12:40:37
ゲバラの「ゲリラ戦争」より長期ゲリラ戦に必要な三要素
・地元住民の積極的な支持と献身的協力
・逃亡,休養,訓練,再編成などを安全に行う後背地(聖域)
・兵器や物資の安定供給を約束してくれる支援国家
そして「勝利は常に正規軍によってのみ達成され得る」
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 13:10:23
ここで言うゲリラ戦とは民間人に紛れて便衣兵を運用すると言う意味ではないと思うのですが。
寡兵により敵の弱点を突き、本隊の決戦準備の為の時間を稼ぐ存在ではないかと。
…今気がついた! 7743はななしさんか。
Posted by 名無し三等兵 at 2007年10月20日 13:14:14
この時点で日本終了。
だって、すでに空自も海自もフルボッコ済みってことなんだから。
敵軍は爆撃も海上封鎖もやりたい放題。
ほっとけば日本はじきに降伏するよ。
何で着上陸の必要があるのかが不明。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 14:03:50
第二次大戦前と同じく、空自と海自があぼーんしたら、ちゃんと降伏すると思う。5個MDは進駐軍に違いない。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 14:47:15
そもそも、日米安全保障条約があるうちは、米軍を打倒しない限り着上陸をしても後方が確立できない。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 14:52:36
実は50個師団くらいを強制輸送し、9割が海上で撃沈されるのもかまわず1割を揚陸させてきた、っていう設定なのでは?
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 15:26:06
そして補給の絶たれた5個師団の糧食は現地調達ですかwww
いや、その前に弾薬不足になるかwww
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 15:45:44
しかし、実際にいくら中共といえども高度にネットが高度に発達している以上、無茶はできんだろうから消耗9割というのは耐えられないはず。想定の現実性は甚だ乏しいといわざるを得ない。
問題は、米国が本当に日本の味方なのか、という点。日本が見捨てられるとまでは言わないが、台湾化する可能性はヒラリーならあり得ると思う。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 15:54:38
日米のミンス党見てると少し不安。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 16:18:50
日本単独の場合は、海上戦力と航空戦力が壊滅しないように決戦を回避しつつ、敵戦力を本土に誘引してそこを叩くしか今の日本にはないですからね〜。
それで叩き損ねる=陸上戦力壊滅=亡国
海上戦力と航空戦力壊滅=亡国
周りが全部海だから他所に退避させることすらできない。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 16:44:19
>実は50個師団くらいを強制輸送し、9割が海上で
>撃沈されるのもかまわず1割を揚陸させてきた、
>っていう設定なのでは?
正にそれに近い。50個D用意って事は無いが、複数同時奇襲上陸で5個Dをとにかく着上陸させるだけなら、空自も海自も完全撃滅せずとも上陸そのものは可能。元々、ソ連軍ですら制空権制海権を完全に握らないままの上陸作戦を想定していた。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 18:09:29
例えば対米戦争とか?
確かにアメリカなら、対日5個D揚陸作戦も「中規模」だろうが、そもそも上陸させる必要がないわな。在日米軍がいるからな。w
この辺のfurukastu氏の発言は日本が島国であることを故意に無視していて説得力がない。
そんな簡単に上陸作戦が成功するならナチスはイギリスを占領できたよ。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 19:01:04
オホーツク海と日本海の二正面作戦を強いられる北海道北部地域と、
基本的に東シナ海からの侵攻のみを考えればいい九州北西部を同じ
と考えるのはどうかと。
あと、上陸地点が博多港・福岡平野くらいしかないというのも守る
側には有利です。有明・不知火沿岸は島原半島と天草諸島が天然の
壁になってますから効率よく守れます。
これが北海道なら北部沿岸約200キロを防衛しないといけませんから
半端ではありません。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 21:29:28
彼の問題点は、実は徴兵制を議論するのではなく、
正規軍廃止の為の弁論として徴兵制を持ち出している所です。
彼は本当は徴兵制を語るより、正規軍を無くす論の弁明をしなければなりません。
徴兵制の可能性だけを見れば正規軍の予備として使えますからね。
でも、彼の言っているおかしさは根本的に違うでしょう?
航空機も艦船もなし、戦車もなし。携行兵器だけ。
これで何故高度なハイテク兵器の習熟の話をしてるのかわかりません。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 21:38:46
そもそもハイテク兵器を自国で開発生産整備できる環境があるのにベトコンのように戦う方が強いという意味が不明。強い弱いよりもどれ程日本に被害を出さずに防衛できるかが重要じゃないの?
予備役が必要なら土建業界の建機に武装を付ければ最強だとおもう。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 21:42:41
これにはカラクリがあり、そもそも西欧は各王の兵士動員力が極端に低く、
しかも各領主から借りてくる始末。そして、その装備や戦略思想が古く、
ナポレオン軍が装備しているものや新戦術よりも劣るのです。
これは市民軍とかいう以前に、西欧での軍制度が硬直し、
破綻していたという事です。
ソ連だって市民同然の兵士が独逸に勝てたのはT34や砲が山盛りあったからです。
また、各国でも徴兵制があるからと言って最先端兵器や
航空機、艦船を廃止しようというのは財政難か米軍頼みでも
なければあまり聞きません。
市民軍ならなおさら、相手の正規軍に匹敵するか、更に上回る兵器を
大量に行き渡らせる必要が出てくるのです。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 21:45:15
その理論の前には常備軍が徴兵軍になってたら勝てていたという
ものではないですし、むしろ徴兵によってかき集められた数だけの
軍隊があっという間に蹴散らされる例の方が多いです。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 21:53:19
特に現代的な訓練のおかげで、正規軍と民兵では決定的な差が。
http://www.bund.org/opinion/20051015-1.htm
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月20日 22:44:36
徴兵制によって国民に文民統制の自覚を持ってもらう手法はフランスとかで見られるけど、これは徴兵制の本義ではないし、そもそも軍事の分野ではなく教育の話だ。
政治に関する教育さえしっかりできているなら、わざわざ徴兵制など行わなくても文民統制を維持することは不可能ではない。逆に徴兵制を行えば文民統制における自分の責任を誰もが自覚できるようになるというわけでもない。
まぁ自分の経験から考えると、今の日本が政治について充分な教育を施しているとは考えにくいわけだが……。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月21日 02:12:32
着上陸された時点で海自空自壊滅って、それはない。
再編成が必要になってはいるが、壊滅してはいない。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月21日 07:51:05
航空機による海上撃退行動は不可能。
なぜなら艦船も航空機も無くすのですから!
だから、敵が好きなだけ機甲師団を艦船、航空機支援付きで
上陸させ放題。さて、そんな軍集団を訓練期間一年そこらの、
しかも市民とゲリラの区別なしな民兵が、携行兵器だけでどれくらい
抵抗出来るのでしょうか?全部兵士という前提だから、相手は自制も要りませんね。
こんな前提じゃ、現実の演習とか完全に意味ありません。条件が破綻し過ぎてます。
言うなれば、自衛隊が壊滅されたんじゃなくて、自衛隊を自分で解散装備放棄済み状態ですね。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月21日 08:36:49
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自衛隊の下士官(曹)と兵(士)の比率は、下士官の方が多いくらいです。(いやまあ、普通科とかの比率はどうなっているのか私は知りませんが)徴兵制を敷いたらこの比率は兵が圧倒的に多くなることは確実です。その点を無視して、自衛隊全体の錬度が高いから、士の錬度は云々と言っても始まらないでしょう。
http://www.mod.go.jp/j/defense/mod-sdf/kousei/index.html
任期制隊員の諸氏も努力はしている事は確かでしょうが、それと、最終的な錬度がどれほど高まるかと言うのは全く別の話でしょう。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月21日 09:10:41
いちおう、艦船及び航空機を失くせとは言ってない。
恐らく、北の武装船舶のような海上ゲリラや戦闘機のみでの空中ゲリラみたいなのを……。無理がありすぎる。
まあ、一応陸上戦力に限定した話なのだと理解しています。
それでもわざわざ戦力を永久分散させる意味がわからないけど。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月21日 12:36:05
敵の侵攻を受ける場合、そもそも戦闘のタイミングと戦場の選択は通常敵側の手にあり、ゲリラの利点が生かされない上、分散されていることは各個撃破される可能性を上げるだけでしょう。
過去の事例においても、おおむね、国土防衛においてゲリラが活躍するのは、すでに国内が戦場となった後でなおかつ反攻の初期段階とかなり期間と場所が限定されているのではないかと思うのですが。
>>5
ここで言うゲリラ戦とは民間人に紛れて便衣兵を運用すると言う意味ではないと思うのですが。
寡兵により敵の弱点を突き、本隊の決戦準備の為の時間を稼ぐ存在ではないかと。
制服を着ていようがいまいが、非戦闘地域にまぎれないとゲリラ戦自体が成り立たちません。正規軍に瞬殺されます。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月21日 14:45:45
>ゲリラの利点は攻勢においてイニシアチブを取りやすくすること
>(好きなときに好きな場所を攻撃する)であって、そもそも防衛戦に
>向いている組織ではないのでは?
ゲリラは防御戦しか「できない」。
何故なら決戦を避け、集中を行わず、分散して襲撃する戦術だから。だから攻撃目標を呼び込んだ上で襲い掛かる。(好きなときに好きな場所を攻撃する)というのはゲリラ側が分散して存在するから、相手側からしたら的を絞りきれないから。
>敵の侵攻を受ける場合、そもそも戦闘のタイミングと戦場の選択は
>通常敵側の手にあり、ゲリラの利点が生かされない上、分散されている
>ことは各個撃破される可能性を上げるだけでしょう。
貴方はゲバラも毛沢東も読んでない?
ゲリラ戦の手法は、分散して一目散に逃走して隠れるんです。各個撃破というものは相手を捕捉しないとできません。正規戦での決戦では、相手も戦力をある程度集中して挑んできますが、ゲリラは違う。
山の中、あるいは人民の海に隠れる。
つまりゲリラ戦に置ける分散とは、各個撃破しようがない。丸ごと焼き尽くして殲滅していかないといけない。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月21日 16:38:01
ゲリラ戦は正規軍を疲弊させることはできますが、撃滅することは不可能です。そのため、正規軍投入までの「時間稼ぎ」、又は正規軍の攻撃中に敵の後方を撹乱する「嫌がらせ」に使用されることに意義があります。いずれにせよ、地元住民からの支援が必要不可欠であり、同時に地元住民に多大の負担を強いる戦術でもあります。
furukatsu氏は、「現在の正規軍を上回るテンポで分散・集中を繰り返す」ことを指して「ゲリラ的統帥法」といっているようですが、彼が理想とするこの戦術と「実際のゲリラ戦」との差異が明確にならず、むしろその名前に引きずられて(本人自身が)混同しているように感じられます。
Posted by 名無し整備兵 at 2007年10月21日 22:52:48
うーん、上手く説明できないのだけれど、
>ゲリラ戦の手法は、分散して一目散に逃走して隠れるんです。各個撃破というものは相手を捕捉しないとできません。
>正規戦での決戦では、相手も戦力をある程度集中して挑んできますが、ゲリラは違う。
だからこそ、ゲリラは結局オフェンスしか担当できないと思うのですよ。
防衛戦か侵攻作戦とか、戦場がどこかという話や、現在押されているかいないかっていう局面の話ではなく、その部隊の作戦目的において、「どこどこを守る」ではなく、「○○を攻撃する」という作戦にしか有効ではないと。
国家が自国民にまず期待される生命財産の保護については、ゲリラはほとんど役に立たないと思っています。拠点防御は出来ないし、相手が都合のいい場所に来なければ遅滞防御にも向いてない。
各個撃破ってのは、敵の攻勢に「対応」するためにはこちらも足を止めざるをえず、結局姿をさらすことになるんじゃないかということが言いたいのです。
そういった場合にゲリラ部隊が突ける隙があるのであれば、正規部隊が兵力を集中して対応したほうがよいのではないかと思います。
Posted by 27です at 2007年10月22日 02:46:19
部隊長に多大な戦術指導能力が求められる上に、小部隊なので、部隊員に要求されるスキルは高くならざるを得ません。現実のゲリラでそうならないのは単に台所事情ゆえ。長期化するにしたがって、スキルが低いものはバンバン死に、ベテランはプロフェッショナルに。戦場で自らの血を代償に訓練と選抜がおこなわれているだけです。
furukatsu氏がいう「分散した」というころを汲んでいくと、結局のところ、望むべきものはゲリラというより特殊部隊とか現代版の騎兵といった方が良いような気がします。
現実の軍隊にも機動部隊はあるわけですが、それでは不十分だということで、超高機動部隊と緊密なデータリンクにより分散攻撃を可能とするって……あれ、これって最精鋭の部隊では?
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月22日 03:08:08
それなんてFCS?
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月22日 20:03:53
作戦としては攻撃とも防御とも違う分類ではないでしょうか。
補給戦寸断による敵の足止めはできても、敵戦力の進撃を阻むことはできないし、敵防衛線を打通することもできない。(そもそもゲリラは打通する必要性はないけど)
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月23日 00:26:11
海運業界の人が外国人船員を徴用しない限り船員不足で2万人運ぶのが限界だと主張していたのに対して
根拠は示せないけど5個師団で間違い無い、信じないハングル板住人は馬鹿ばかりだと。
先に数字が有って韓国軍の能力は関係なかったんだ。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月23日 01:03:14
山桜演習37(YS37)での設定が"そう"だから。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月23日 09:51:42
「攻勢防御」て言葉を知っていますか?
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月24日 18:22:40
kwsk
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月25日 12:33:44
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月25日 12:37:16
「攻勢防御」については良く知らないんだけど、攻め込まれたときに、正規部隊メインでなく分散した小部隊がメインで対応できるかって考えてみた時に、私はそんなことできるんかいなと思うんだけれどどう思います?
小部隊メインじゃなければ、正規部隊が持ちこたえつつ、遊撃兵で後方かく乱かなあ、とか思うんだけれど、そうすると防御のメインは正規部隊だし、遊撃兵部隊の戦術的な役割は攻撃ってことになるし、それじゃ、別に今の軍隊における指揮の形式と変わらんし、うーん。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月25日 15:15:36
戦略的な面と戦術的な面から大雑把に。
戦略面
・敵に戦闘(戦争)の主導権を委ねる
・持久するが、基本的に固定線を死守はしない。あくまで持久する
・攻勢移転(防御側が攻めに転じる)により逆転
要するに、大反撃を前提にした守りの形を取ります。守りといっても損害を最小限に抑える形と言う意味での守りとなります。
戦術面
・縦深陣を取る(防衛体制を幾重にも整える)
・敵を防衛エリアに誘い込む(嚮導)
・防衛する地域に拠点を置いて小部隊での抵抗を維持させる(*拠点は一つの地点というより地域全体を面として捉えた中での抵抗拠点)
以上が攻勢防御で、ゲリラ戦については戦術面の中にある、拠点に拠った小部隊での抵抗と言う局面で想定されると思います。
>39さんの言われるように、敵正規部隊(大軍)に対して自軍の分散した小部隊が対応し切る事は困難です。
ですが、防衛「線」を小部隊に死守させると言うわけではなく、あくまで戦略面では小部隊は攻勢移転がくるまで防御の役割を持ってゲリラ戦(=嫌がらせ攻撃)をし続けることになるかと。
ゲリラ戦の様態は思い切り攻撃的ですが、戦略的な局面では防御の一つの段階であると考えられます。
書いてて誘い受けとか思う自分もうダメポorz
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月25日 23:57:10
だとしたら、戦略・戦術・戦闘等といった各レベルでの攻撃(攻勢)・防衛を混同してます。
たとえば、ミッドウエィで米国艦隊が南雲艦隊に向けて攻撃隊を発艦させるのは、戦術レベル以下における「攻撃」ではあるけど、戦略レベルで言えば、米艦隊の行動は「防御」になる。
空母任務部隊は柔軟性・集中制が高いから、戦略レベルにおける攻撃(ex.マリアナ侵攻)にも利用できるけど、ゲリラ部隊は戦略レベルの攻撃には使用できない、ということ。
Posted by 名無しОбъект at 2007年10月27日 04:35:03