2007年11月20日
F-15も飛行を再開、16日に飛行を再開したF-2と共に航空自衛隊の全戦闘機は通常体制に復帰します。この間、日本の空を守っていたのはF-4だけでした。


F15も飛行再開=空自:時事通信
航空自衛隊は20日、米国ミズーリ州で州空軍所属の同型機が墜落した事故を受け、4日から見合わせていたF15戦闘機(約200機)の飛行を再開した。米軍から「原因は操縦席後方付近の胴体が損傷したため」とする調査結果の連絡を受け、事故機以外に問題はないと判断した。

愛知県営名古屋空港の事故で、飛行停止していたF2支援戦闘機(75機)も16日に再開しており、これで空自の全戦闘機が飛行可能となった。


以前「F-2、F-15戦闘機が相次いで飛行停止」で説明したとおり、「構造の破損」であって「構造の欠陥」ではない、ということです。F-15事故の報道にあった「Structural Failure」という用語は、設計ミスでの欠陥のみを指し示す言葉ではありません。経年劣化での疲労蓄積による構造破壊を含みますし、設計寿命内でも機体の飛び方次第で寿命は早くなる事もあります。例えばドイツがポーランドに売却したMiG-29は、アグレッサー部隊で過酷な使用を繰り返していた為にボロボロで、1機僅か1ユーロで売り飛ばされました。*米欄6.より「破格の理由は別です」

結局、F-15もF-2も墜落した機体個別の問題であり、その他の機体の飛行には問題無いと判断されています。F-2の事故の原因はピッチレートジャイロとロールレートジャイロの配線を付け間違えるという有り得ないミスで、整備時の単純ミスの可能性に加え意図的な破壊工作の可能性すら疑われており、問題は根が深くなるかもしれません。なお機体はメーカーでの点検修理中に失われており、防衛省は三菱重工に対し機体納入額の約半分(62億円)を損害賠償として請求しました。*米欄4より「防衛省にはお金はまわりません」

ところでミズーリ州で墜落したF-15Cの調査結果、アメリカの報道ではまだ語られていないのか見付からなかったのですが、どうして日本の時事通信の方が早いのでしょうか。米空軍のサイトやDefence Newsでも見当たらず。星条旗新聞にもまだ載っていないです。米Yahooで記事検索を掛けても無し。


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  1. よかった
    復活したのか

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月20日 22:06:35
  2. 太田さんが凄いことになってますね

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月20日 22:28:44
  3. >2

    無関係な話は此処でせず、該当記事でやりなさいな。

    http://obiekt.seesaa.net/category/3393587-1.html

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月20日 22:31:01
  4. 残念ながら、三菱重工から62億円いただいても、防衛省にはお金はまわりません。一般歳入と処理されるはずですので、「税収」と同じです。
     つまり、税務署で納税されたお金を「財務省」で使い切る訳ではないと言うことと同じです。
    (納入告知書を確認した訳ではないのでもしかしたら違いのかもしれませんが。)

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月20日 22:36:02
  5. 米国のニュースだとこれでは無いでしょうか?

    http://www.nbc17.com/midatlantic/ncn/news.apx.-content-articles-NCN-2007-11-15-0023.html


    Posted by Inetgate at 2007年11月20日 22:41:45
  6.  ドイツがMiG29をポーランドに売却した値段がほぼ捨て値状態だったのはアグレッサー部隊で過酷な運用をしていたと言うことが破格値の理由ではなかった様な。

     どっちかと言えば運用上のコストが高く、稼働率が上がらなかった等の問題があり、ポーランドに破格値で売却、その見返りにアビオニクスなどの改修をドイツで受け持つという話ではありませんでしたっけか。

     

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月20日 22:51:28
  7. 配線の長さ設計守られず? F2墜落事故
    http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007112002065676.html

    コードの長さが設計と変わっていた機体がこの一機だけではなく他にもあったということは製造時から設計通りのコード長になってなかったんでしょうかね?
    長さが変わっただけでは機体に異常は起きないので試験もパスできるでしょうし。

    >「配線の長さやコネクタの向きを接続する機器によって別々にし、誤接続が起きない構造にしている」
    ということはコネクタは向きが変わっているだけで同じ形状なんでしょうかね。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月20日 23:20:06
  8. >5

    それは違う。F-15E限定の話だし。(E型はC型と比べ、機体の基本構造が全く違う)

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月20日 23:21:53
  9. >>7
    せっかくの馬鹿避けが、それを上回る馬鹿によって無効化されたみたいな感じでしょうか・・・

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 00:03:43
  10. >7
    コレが本当だとすると、「逆接続は物理的に無理」という思いこみが事故を誘発したコトになるかもしれません。

    エレベータは手を突っ込めば開くと思いこんで挟まれる、みたいな感じかな。
    フールプルーフが壊れていたら、逆にあぶないってコトですねぇ。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 00:11:30
  11. 構造的に逆接続が不可能なようにコード長を設計したのに、何者かが意図を持ってコードを通常よりも長いものに交換し、逆に接続したみたいですね。
    だとしたら、破壊工作のような気が…。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 01:41:00
  12. >>8

    確かに。

    事故原因ではなく、事故原因を説明したとかの表現だと、

    http://www.dedefensa.org/article.php?art_id=4645

    あたりかも。
    ひょっとして、時事通信はこのdedefensa.orgの記事の「Dans les présentations qu’AW&ST fait de l’incident」という表現だけを拾っていたりして

    Posted by Inetgate at 2007年11月21日 03:50:30
  13. >>11
    今の段階で破壊工作と断定するのは早計ではないでしょうか。
    半年ばかり前にもIHIの造船所にて、ペンキを使ってる場所で(本当なら禁止されているにもかかわらず)煙草を吸って爆発事故を起こしたマヌケがおりましたし。

    Posted by ハインフェッツ at 2007年11月21日 09:24:04
  14. >今の段階で破壊工作と断定するのは早計ではないでしょうか。

    だろうね。あんなとこで破壊工作するなんて、犯人も特定しやすすぎるしなぁ。

    というか、すぐにこういう話がでてくると「朝鮮人の仕業」にされるに1ペリカ。

    というかもう2chとかじゃいわれてたりして。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 09:46:01
  15. まあ過去に配線切断事件が複数回発生しているいわく付きの工場で犯人は特定されていない。だからサボタージュを疑われる素地はあるんだけどな。


    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 10:06:16
  16. >>7
    >事故機を整備していた同社名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場(豊山町)にあったほかのF2を6機調べたところ、設計通りの長さになっていないコードもあることが判明。うち1機は事故機と同様、設計上は届かないとされた誤った接続も可能だった。<

    他の機体でもコード長が設計通りでないのなら、
    現場の判断で接続しやすいように長いコードを使ったってことはありえそう。
    この工場以外にあるF-2はどうなんだろう。


    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 11:57:27
  17. >>14
    つ【緊急速報】F-2墜落事故 敵スパイの犯行だった模様
    http://hobby10.2ch.net/test/read.cgi/army/1195205331/



    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 12:30:26
  18. 防衛(関連)産業の人事採用では割ときっちり身元洗うらしい

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 14:03:53
  19. >>18
    調査はしますが、
    身上調査票は自己申告ですので、身内に外国人とかがいない限り、
    実際にはほとんど調べません。
    あとは念のために抜き取り調査をする程度ですね。
    また、この審査にパスできなくても、従事する職務が制限されるだけで、採用してしまうケースも少なくないです。

    ただコレも、官が契約にかかわる範囲のことですので、
    M重工の下請けのS電器のさらに下請け…まで来ると派遣やら請負業から来た人だったりするので、わけがわかりませんね。


    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 14:19:13
  20. ドイツから転売されたポーランドのMIG-29Gって、ドイツ企業によって近代化改修されるのを前提条件として1ユーロで売られたんですよね、確か(上のほうのコメントにもありますが)。
    過酷な使用と経年劣化でボロっちくなっちゃった機体を近代化改修って、なんかデメリットが大きすぎるような気がするんですが……「安物買いの銭失い」、的な。
    ポーランドのファルクラム、改修するはしから老朽退役したりしてないんでしょうか?

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 14:25:20
  21. ttp://res9.7777.net/bbs/komatcci/

    ( ゚д゚)・・・

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 16:26:31
  22. >21

    無断転載で引用リンクも無しですかい。・・・まぁ放って置けば?

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 18:59:15
  23. 一機種に絞りマルチロール化した方が調達や整備効率に好都合なのでは?と思っていましたが、今回の件で考えが甘いなぁと痛感しました。
    複数の機種を保有することで継戦能力の向上に繋がるし、異機種間訓練などの効果も見込めるわけですね。
    勉強になりました。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 19:30:06
  24. All F-15s cleared to fly again
    http://www.armytimes.com/news/2007/11/airforce_f15_cleared_071120w/

    あんまり内容は詳しくないけど、アメリカの報道。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 20:03:52
  25. トムクランシー(違う人かな)がおかしくなりかけの頃の小説だかに、
    事故を起こさせて飛行禁止にしといて、その間に云々て言うのがあったような気が...

    ちょっと不満持っている作業員とかに工作させるっていうのは、
    コストパフォーマンスがもの凄く良い攻撃方法なんではないかと思う。
    日本じゃあ、もし捕まっても微罪だよなあ...

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 21:36:54
  26. >過酷な使用と経年劣化でボロっちくなっちゃった機体を近代化改修って、なんかデメリットが大きすぎるような気がするんですが……「安物買いの銭失い」、的な。

     まず、過酷な仕様と経年劣化って言うほどぼろっちくなったと言う話でもなかったはずで、要は、統一しちゃったドイツで少数機数運用するにはコストがかかりすぎて、稼働率も上げられないんだけど、ポーランドはそこそこ東側の機体を運用しているし、支援体制もドイツよりマシだし、NATOで運用するための改造さえすればまだまだ使えるよ、と言うことでポーランドが買い込んでるという辺りがわかりやすいんじゃないかと。

     だから、ポーランドではまだまだ運用されてますよ、それに改修する際に、出来るところの整備はしておくのが普通だと思いますが改修する端から退役なんてしてましたっけか?

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 22:22:33
  27. Mig-29は機体設計寿命が2500時間で、もともと短いという面もある。

    F-15の機体寿命10000時間が無茶苦茶長いのかもしれないが。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 23:29:29
  28. 空自、F15の飛行再開(琉球新報)
    http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-29098-storytopic-1.html
    >米国ミズーリ州で発生したF15C墜落事故の原因について
    >「操縦席後方付近の胴体が損傷したため飛行不能となり墜落した」
    >と説明しているという。
    >胴体損傷の理由を含め根本的な原因は分かっていない。

    詳細な原因は未だに不明、だけど欠陥ではなく事故機固有の欠損だと断定されたようです。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 23:35:02
  29. こういうことが起きた場合は
    小さな部品でも請け負ったエンジニアリング会社とかは
    多分連日徹夜なんだろうなぁ大変だなぁ、
    国策産業関連の仕事を請け負ってなくて良かったわぁと思いました。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月21日 23:37:57
  30. http://www.airforcetimes.com/news/2007/11/airforce_f15_cleared_071120w/
    F-15A〜Dは1機毎15時間の検査を経た上で任務復帰らしい。
    F-15Eは13時間の検査後11月11日に復帰していた。

    F-15Eの検査内容は油圧配管、ロンジロンなどの胴体構造やパネルで、F-15A〜Dは詳細は公表されていないが、ほぼ同等の検査を行うとのこと。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月22日 00:45:13
  31. 時事ってよく飛ばすから、今回も特派員の捏造じゃないの?

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月22日 11:38:11
  32. 今回のようなトラブルを考えると、防衛の飛行機は種類を多くした方がよい、と考えちゃいます。

    Posted by さざなみ at 2007年11月22日 21:04:56
  33. 20日の時点で、空自からの発表が出ていますよ。
    http://www.mod.go.jp/asdf/info/houdou/0711/1120.htm
    あくまで日本側独自の判断で米国側は関係ないですから、あまり注目されなかったのでは。
    機種を増やすと運用が面倒になりますが、最低2機種は保持しておいた方がいいのかもしれませんね。とりあえずは、飛行再開となり安心です。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月22日 22:13:00
  34. http://www.af.mil/news/story.asp?id=123076914
    Entire F-15 fleet returning to flight
    ↑ACC司令官の公式発表が21日にあった。この時点でE型は224機中219機、A-D型は442機中294機が検査を終えた。

    ちなみに重点的な検査箇所は
    >just aft of the cockpit and slightly forward of the inlets
    だそうな。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月22日 22:44:25
  35. よりによってそういう事故原因ってのがなんとも……>F−2
    いや、コネクタの形状が一緒ならば、ありえるといえばありえるんですが……。

    >32
    機種の統一も良し悪しですわな。

    Posted by MIB at 2007年11月22日 22:54:49
  36. 日本は政治的弱者の立場から自衛隊は慎重を期したんだろう。
    長い間運用実績もあったのに構造的不良とか今更言われても冗談も良い所だけど。

    米国の場合はこれをダシにして早く交換しなきゃ!ね?
    ってやらかしてるから、大げさにシミュレーション行為してた
    可能性あるね。最初からある程度予測つきそうな事故内容だし。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月23日 03:54:59
  37. これを機に米空軍は大々的にF-22を配備してそのおこぼれでF-Xも・・・

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月23日 09:29:04
  38. >>36
    日本の場合、野党が政権交代を要求してきますw
    (福田が米から帰ってきた直後の会談時もそんな感じだったし)

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月23日 11:21:41
  39. >これを機に米空軍は大々的にF-22を配備してそのおこぼれでF-Xも・・・

    普通にF-35を増産してしまいそうな気が。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月25日 02:23:15
  40. 戦闘機ではなくて自動車のワイヤー屋やってるが
    それこそL/O直前に部品を切り替えるほど馬鹿よけの類はT社は非常に気を使う

    三菱重工も学んでくればいいのに

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月25日 20:52:05
  41. F15あす飛行再開/米判断「見切り発車」
    http://www.okinawatimes.co.jp/day/200711251300_08.html

    嘉手納のF-15も飛行再開。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月26日 21:00:18
  42. 輪島で地震騒ぎ 音速超えた戦闘機が原因?
    http://www.asahi.com/national/update/1127/TKY200711270356.html

    またぞろ叩くのか・・・

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月28日 00:45:32
  43. 【中国/軍事】ロシア製Su-30戦闘機の墜落事故に飛行中止命令[11/27]
    http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1196170222/l50

    今度は中国でフランカーが墜ちた。沖縄タイムスはこれも「Su-30は欠陥機だ、撤去すべし」となるのかのぅ。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月28日 04:01:33
  44. F15、再び飛行停止に
    http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20071128-288987.html
    >米空軍は28日、太平洋地域に展開するf15戦闘機を飛行停止措置にしたと発表した。
    >沖縄県の嘉手納基地配備機も含まれる。米国での墜落事故調査で新たな問題が見つ
    >かったためで、飛行停止は今月2回目。

    な、なんだってー?

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月29日 00:22:09
  45. アメリカ空軍のHPにも出とりますな。コクピット後方部のECU格納庫周辺のロンジロンにクラックが見つかったとのこと。
    再度の点検と必要に応じた補強等のTCTOが発刊され対応するまで飛べないな、コリャ。
    http://www.af.mil/news/story.asp?id=123077347

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月29日 19:50:41
  46. 11月2日の事故機で見つかり、同じ場所に同様のクラックが別のF-15C2機に見つかった、ということのようですな。


    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月29日 22:35:18
  47. 該当箇所の再チェック、補修する為の一時的な処置だろうから、そう長くは続かないだろう。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月30日 04:17:07
  48. 「やっぱりF-22をいっぱい買おうよ。」と空軍が言っているように見えてしまう。

    Posted by 名無しОбъект at 2007年11月30日 17:04:26
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