榴散弾(榴霰弾) - 大砲と装甲の研究
散弾(Canister) - 大砲と装甲の研究
榴弾が弾殻破片で殺傷効果を得るのに対し、榴散弾は散弾を内蔵しています。また、飛び散る散弾の形状を矢型状にして貫通力の増加と起爆後の射程の延伸を狙ったフレシェット弾というものもあります。散弾(Canister)はショットガンと同じく、砲口から直接散弾が飛び出していきます。
動画は戦車砲から発射する散弾です。これは対歩兵近接防御目的に使うもので、遠距離にいる目標には榴散弾を用います。しかし日露戦争の頃には主役だった榴散弾は、起爆位置を正確に出来ない事や塹壕等の陣地攻撃には不向きだったので、今では榴弾に取って代わられ、戦車用の対歩兵装備として散弾(キャニスター)とフレシェット弾タイプの榴散弾があるくらいです。現代ではVT信管の存在で砲弾を最適位置で起爆させられるのですが、榴散弾が砲兵火力として復活する兆しはありません。フレシェット弾タイプで個々の弾子を大型化するなどの工夫を試みても、クラスター爆弾の代替は難しそうです。また前大戦中に日本海軍が使用した三式弾のような焼夷榴散弾タイプは、特定通常兵器使用禁止制限条約の「焼夷兵器の使用の禁止又は制限に関する議定書」に引っ掛かります。
Dart bombs 'killed four Palestinians':BBC NEWS
The Palestinian Health Minister, Riyad Zanoun, said Israel had fired flechettes, which he said were illegal under international law.
Leading defence journal, Jane's Defence Weekly, says the use of flechettes in war is not prohibited by the Geneva Convention.
上記BBCニュースで、イスラエル軍が使用する105mm戦車砲用フレシェット弾の詳細な解説図が載っています(注;図にはM546とあるが実際に使用されているのはM494で、信管の位置も間違いがあり、実際には前部にある)。効果範囲だけ見るとクラスター爆弾並みに思えますが、ちょっとした遮蔽物で効果は半減するので、カタログスペックどおりには行かないようです。
一部ではキャニスター弾やフレシェット弾はジュネーブ条約の「戦闘においては敵に不必要な苦痛を与えない」とする取り決めに違反する、と主張していますが、ジェーン誌の解説にあるように別に国際法違反の兵器ではありません。ジュネーブ条約のこの規定で明確に禁止されたのはダムダム弾のみで、散弾系が禁止対象の範疇に入りそうだと嫌疑が掛けられたのは、微細な散弾が人体に命中すると治療で取り出す事が出来ないから(不必要な苦痛を与える)であって、散弾の粒が十分に大きい場合、問題がなくなります。つまり歩兵用の散弾銃は粒が細かいので戦場での使用は条約違反の疑いがありますが、大砲で発射する散弾は粒が巨大なので(当たれば大抵即死、助かっても摘出は容易)条約には触れません。不必要な苦痛を与えない、という事は、必要な苦痛なら与えても良い、ということであって・・・
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月07日 22:12:57
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月07日 22:17:14
まぁ、民間人に対する二次被害が大きいからクラスター爆弾が非人道的だってのはわかるっちゃわかるうが。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月07日 22:17:24
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月07日 22:36:25
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月07日 22:41:31
あれ、電子制御のはずだし、微妙に条約外。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月07日 22:42:14
費用対効果が悪すぎ。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月07日 22:46:15
でも条約を満たしているから合法。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月07日 23:04:02
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月07日 23:04:19
コロニー落しでいいじゃん。
というかそこまで出来るなら隕石捕まえるかアステロイドベルトから引っ張ってきて宙対地砲撃でいいやん。
弾頭の自重だけで面制圧できるし、放射能等の汚染もない。クリーンで人道的な平気だと思う。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月07日 23:19:59
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月07日 23:51:10
Posted by KY at 2008年06月07日 23:53:17
従って微細な破片や火傷系、毒系が問題になります。
戦闘中に殺傷に至るのは別に不必要な苦しみという訳でなく、純然な戦闘行為です。
あくまで戦闘後であるのをお忘れなく。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 00:01:10
すると戦車砲から撃つ超巨大ショットガンの場合、命中したらまず助からないので条約的にはOK?
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 00:10:25
投下型ではなくロケットを考えたのですが、材料には最大で太さ25cm、高さ25mにもなるという孟宗竹あたりがいいと思います。推進剤・散弾も相当つめますし、調達費用も安いでしょうから大量に配備して鋼鉄の雨ならぬ竹槍の雨(ry
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 00:16:00
値段が安いままってのが一番の難問だ
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 00:30:21
竹なら節に推進薬とか炸薬が積めるな
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 01:04:33
タングステン弾子なのでOK。
条約で禁止されているのは鉛が露出している弾なので。
つまり、鉛が(発射時は)露出していなければ、体内で砕け散ろうが50口径だろうが散弾だろうが合法。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 01:09:51
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 01:19:31
合金をぶちまけて対車両爆撃に使用するとか。
ぶつかった瞬間高温の合金が浸潤します。
揚陸艇とか大惨事になりますが、そんなもんです。
放置すると冷えて固まるのであとで安全に収集して
不純物のけて再利用。エコです。
それかEMPか…兵器も所詮金属。だとしたら…
以上どちらも妄想ですが。
航空機内で高温にするのは厄介そうです。
EMP発生爆弾か照射装置が現実的回答ですかね?
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 01:23:38
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 01:34:03
悪意あるものだからです。覆ってある場合、貫通する可能性があるし、
飛び散る危険性が減るので安全に留意している事になります。
実際に残留しても、まあ、それが目的じゃないし仕方ないよねって事です。
人を殺すのに安全に留意?と思うかも知れませんが、そういうものなんです。
こういう言葉のあやを操ろうとする人が結構居るので注意したいですね。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 01:37:22
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 01:45:55
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 01:59:04
海岸線に常設のプラズマリーダーを据え付けますか。
強力な電磁波を発生させる電力を、いつでも供給可能な体制を構築できるか……できないよなぁ。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 02:01:35
単純に威力を上げればいいんじゃない?
炸薬量が500kgの爆弾を5個搭載した地対地誘導ロケットとかね目標地点を起点に搭載した爆弾を円形になるよう分離起爆
破片の素材や形状を工夫すれば
半径500〜1000mの敵を吹っ飛ばせるんじゃない戦車もイチコロよ
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 02:05:55
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 02:41:52
お笑いウルトラクイズみたいな奴。
ノンリーサルウエポンだし。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 02:43:47
小学生レベルの発想。弾頭重量2.5トンだなんてどんな重ロケットだよ。あと500kg爆弾とて直撃以外では戦車は破壊できない。破片効果で破壊できる戦車はチハたんぐらいだ。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 02:45:49
例え鉄玉であっても、粒が細かければ摘出不能なので条約に触れそうな気がする。グレーゾーンだけど。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 05:33:16
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 06:57:19
つまり、現在では核兵器、それもツァーリ・ボンバ級の大威力なものが最も人道的、と。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 08:10:49
苦痛もなしに人を殺せるなら、それだけ気軽に戦争できるわけで。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 10:14:46
んなこたーない。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 10:19:45
苦痛が無いという事を触れ込んでギロチンは見世物として世界を駆け巡っちゃったんですよ。
一瞬で絶命する攻撃と相手がのた打ち回る攻撃だと、トリガーを引く人の
プレッシャーも結構変わったりします。
もっとも、こういう協定は戦後の捕虜の扱いなどにもある様に、
戦闘中と戦闘後を分けたり、治癒を阻害して戦闘後に苦しめる事を狙うなど、
そういうのを避ける紳士協定みたいなものですが。
西欧は捕虜交換や捕虜換金の文化が古くからあったってのも土壌にあるんでしょうけどね。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 10:32:45
「爆発反応装甲です!」て言って突っ込ませれば!・・・なんでもないです
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 10:55:03
・既存の面制圧兵器は国際ルールで規制しよう
・ルールに参加しないとマズーっぽいので参加する国々とか
・ルールが出来ると同時に抜け穴探し(お約束)
・新しい面制圧兵器探し
また武器屋がイノベーションという名の
新商売の仕込みをしてるのかな、と感じた
U.Sでは電子レンジの容量で敵対者を牽制する
武器なんかや無人兵器など
地上の兵器には変なモノが色々と出てきていたり
クラスターや地雷を無くそうという流れが
出来てきたのは代替物を導入する環境が整ってきて、その差が戦力差を生む原因になるのではないでしょうか
プレーヤーが皆同じような新対策を導入する頃には
また新しい武器を規制するルールが出来る訳で
イタチごっこ
毛色は違いますが戦艦の建造枠の話を思い出しました
あれは覇権の道具で今のは陰湿な防衛手段という違いは有りますが
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 12:07:57
対人使用が禁止されたりとか…
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 12:49:53
「小さければ安い」って訳にもいかなかろうし
投下爆弾ならともかく射程とかのパラメーターも変わってくるだろうし
数ばらまくのにも時間がかかるだろうし
そういうのを作る予算面がどうにかなっても
戦術面で影響が出るんだろうなあ
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 13:23:07
敵の上陸地点を即「国有廃棄場」二できる法律を作って、輸送機をアホほど動員して落っことす。
んで廃棄物にテルミットと時限信管付炸薬を仕込んで炎上させればいいんじゃね?
批判を受けたときは
「これは爆撃ではなくただの廃棄だ」と主張すれば問題なし。
汚物は消毒だあ〜
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 15:31:19
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 15:49:26
技術的に誘導ロケットにするのは難しいん?
10t爆弾とかあったんだし問題なさそうだけど
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 17:51:06
別に誘導でもなんでも構わないけどさ、重ICBM並みのコストが掛かるぞ、まるで現実的じゃない。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 18:08:14
数学に疎いのでよく分からん…
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月08日 22:49:46
昔見たテレビ番組だと、パチンコ玉でも高度200mあたりからぶちまけるとフライパンが凹んでたな、航空機から落とした場合横方向の速度も合わさるから、かなり怖い兵器になりそうな…
あと、第一時大戦時には人馬を殺傷するために「投箭」とかいってボーガンの矢をでかくしたようなのを複葉機から落としてたらしい。
Posted by ハインフェッツ at 2008年06月08日 23:42:42
砲で使うとなると直射運用でとなりますから戦車砲でしか生き残らなかったのです。
西側砲兵では間接照準射撃主体となったので榴散弾は使われなくなりました。
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月09日 00:09:35
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月09日 03:21:19
ドイツ等のEUの武器商人の陰謀だと思ってる人はいるかもねw
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月09日 06:17:07
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月09日 13:47:35
Posted by 名無しОбъект at 2008年06月10日 16:17:16