このカテゴリ「オスプレイ」の記事一覧です。(全114件、20件毎表示)

2015年05月19日
現地時間17日、ハワイで訓練中のアメリカ海兵隊MV-22オスプレイがオアフ島にあるベローズ空軍基地で着陸に失敗、機体は大破し乗員22名中1名死亡、残る21人は全員病院に搬送されました。オスプレイの機体が大破する死亡事故は2012年以来で3年振りになります。事故機体はアメリカ西海岸カリフォルニア州にあるミラマー海兵隊航空基地の第161海兵ティルトローター機中隊(VMM-161グレイホークス)所属機で、ペンドルトン基地の第15海兵遠征部隊(15MEU)と共に海軍の強襲揚陸艦エセックスに搭載されて5月10日にサンディエゴ海軍基地を出港、太平洋軍と中央軍の管轄区域(太平洋〜インド洋〜中東)を行動する7ヶ月間の定期遠征任務に赴く途上でした。なお空軍はもうベローズを航空基地としては殆ど使用しておらず今はレクリエーション施設となっていて、一部の敷地を訓練用に海兵隊へ貸しています。

bero.PNG
※ベローズ空軍基地。カネオヘベイ海兵隊基地から南に約10km

アメリカ軍のオスプレイは2007年から実戦投入され始めて、2012年の時点で178機が飛行可能状態であると計画主任のマシエロ大佐が述べていました。調達数と飛行可能数は正確には異なってきますが、3年間の追加調達分でオスプレイは既に200機以上が実戦部隊に配備済みとなっています。

そして今回の事故が起きる直前までのMV-22オスプレイの事故率は10万飛行時間あたりクラスAの重大事故が2.12件(海兵隊機の平均は約2.5件)です。年間飛行時間は1機当たり300飛行時間を少し超えるのが平均的で、200機のオスプレイが1年間飛んだ場合は6万飛行時間になります。つまり1年に1回の重大事故を起こしたとしても平均より低い事故率だと言えます。今回の事故を事故率の計算に入れても、それでもオスプレイの事故率は平均的なままです。

この為、オスプレイの安全性に付いてアメリカでは全く騒がれていません。例えば配備数が1500機近いアメリカ陸軍の汎用ヘリコプター、UH-60ブラックホークに至ってはこの機種だけで年間総飛行時間が数十万時間になるので、毎年のように事故で数機失われています。それでも問題にならないのは事故率で見ると別に悪くはないからです。オスプレイは現在200機以上が実戦配備されていますが、将来的には400機以上になる予定です。当然、事故件数は増えていくでしょう。しかし安全性に付いて論じるならば事故発生率で見なければならないのです。

むしろ機体数が100機程度と少ない割に事故が相次いで問題視されているのは海兵隊の大型ヘリコプターCH-53Eスーパースタリオン(および派生の海軍型MH-53Eシードラゴン)の方で、こちらは2012年に2件、2014年にも2件の墜落事故を起こしてしまい、2015年2月7日に問題点検する指示(AFB-346)を海軍航空システム軍団が発令。電気系統を中心に点検作業が今も続いていますが、4月15日にはCH-53Eがカリフォルニア州の海水浴場に燃料系統の不調で緊急着陸して話題になったばかりです。CH-53E/MH-53Eは引退が近付いている老朽機なので修理用部品の在庫も苦しい状況となり、5月13日には一足早く退役した日本海上自衛隊のMH-53Eを部品取り用としてアメリカに譲渡することが日本防衛省から発表されています。

【参考資料】防衛省資料よりオスプレイ事故率データ(2012年版)

オスプレイは2015年5月17日に新たにハワイで3年ぶりとなる墜落死亡事故を起こしましたが、これに加えてこの3年間に発生したその他のクラスA事故を入れたとしても、運用機体数が200機以上になっている為に飛行時間当たりの事故率は大きく変動せず、依然として海兵隊平均以下のままです。その為、この2012年時点での事故率の表も参考になるでしょう。
00時09分 | 固定リンク | Comment (396) | オスプレイ |

2015年05月04日
4月25日に発生したネパール地震の救援の為に、普天間基地に所属するアメリカ海兵隊の垂直離着陸機MV-22オスプレイが出動しました。オスプレイは艦船や大型輸送機に搭載されずに、沖縄から自力で飛行してネパールの首都カトマンズまで到着しています。

U.S. Marine aircraft arrive in Kathmandu to support Nepal earthquake relief > The Official United States Marine Corps

USオスプレイ
米国際開発庁 (USAID)より、カトマンズに到着したオスプレイ

ネパールの国際空港には各国から救援隊の航空機が殺到し処理能力を超えたために、近隣のインドに引き返す事例が多発しています。そのような場合でもオスプレイならば、もしも空港が過密状態であったとしても付近の空き地に降りる事が可能です。

ネパールのような山岳地帯はもともと道路事情が悪い上に、地震で道路が寸断されて救援物資が届けられないため、救援にはヘリコプターを用いなければなりません。ヘリコプターは幾らあっても足りない状態です。しかし標高の高い高地で使えるエンジンが大出力のヘリコプターは数が限られる上に、航続距離の短いヘリコプターを現地に集める為には艦船か輸送機で運ぶことになります。ネパールは海から離れている為、大型輸送機に頼ることになりますが、上記の通り空港の処理能力を超えてしまった場合には、空港で大型輸送機から梱包状態のヘリコプターを取り出して組み立てるといった長時間掛かる作業が滞ってしまう事になります。その点についてオスプレイは自力で飛んで行ける上に垂直離着陸できる為に問題となりません。

またオスプレイのチベット山岳地帯での運用に付いて、過去にインド軍が興味を示していたことを航空専門誌フライトグローバルが2012年1月18日に報じています。その当時からオスプレイの長い航続距離と高い巡航高度は、ヘリコプターの展開を阻む広大なチベット山岳地帯で有用となるだろうと見越されていました。そして今、オスプレイのその実力が発揮されようとしています。

India sizes up V-22 Osprey | FlightGlobal
The V-22 would be well suited to operations along India's vast Himalayan frontier, where high altitudes and long distances hinder helicopter operations.
23時18分 | 固定リンク | Comment (77) | オスプレイ |
2014年08月26日
「オスプレイはバックすることが出来ない」という誤解が一部で広がってるようなので、オスプレイが空中停止から真後ろに後退する様子を紹介します。8月16日にアメリカのシカゴで行われたエアー&ウォーター・ショー2014での様子です。


V-22 Osprey Helicopter Mode, Flying in Reverse

オスプレイのローターハブ機構は通常のヘリコプターと同様に下部にスワッシュプレートを持っているので、ヘリコプターと同様に前進・後進・左右スライド・その場で回転、全て出来ます。またナセル角度も0度〜97.5度と変化させることが可能です。

「オスプレイはバックすることが出来ない」という誤解は、オスプレイがヘリコプターモードで通常のヘリコプターと同じ機動が出来ることを理解していなかった場合と、海兵隊広報が冗談でバック出来ないと言ったのを真に受けた場合の二通りがありました。

こういった誤解は日本でもオスプレイが航空ショーで飛行展示を行うようになれば自然と解けると思います。
23時24分 | 固定リンク | Comment (53) | オスプレイ |
2014年07月28日
昨日のリハーサルに続いて本番の今日、硫黄島の飛行場に別の航空機で降り立った小野寺防衛大臣が、米海兵隊のMV-22オスプレイに乗り換えて小笠原諸島の父島まで移動、視察を行いました。この視察は小笠原村の要望によるもので、飛行場の無い父島や母島の急患搬送をオスプレイでやってほしいという声に応えたものです。

オスプレイ「小笠原の急患輸送に」 木更津駐屯地が候補 - 朝日新聞

 

将来的に陸上自衛隊がオスプレイを運用する際に、分遣隊を千葉県の木更津駐屯地に常駐させて、急患搬送に対応する構想が持ち上がっています。オスプレイの航続力はペイロード2トンの条件では約1800km飛べます。木更津から小笠原諸島の父島まで約1000km、往路は直接行くことができます。そして復路は給油のために硫黄島に降りて、給油後に滑走離陸で再発進することになります。(父島で給油できるなら、本土まで直接帰投できます。)

ヘリコプターのように垂直離着陸が可能で固定翼機と同様の長い航続力を持つティルトローター機であるオスプレイは、飛行場の無い離島の急患搬送に有用で、これまでの急患搬送方法よりも優っています。

小笠原飛行場のある硫黄島まで固定翼機、硫黄島と父島をヘリコプターで往復する硫黄島経由は遠回りになり、直接行けるオスプレイや飛行艇に比べると搬入に2時間の差が出るため、急患の生存率に関わってきます。

オスプレイと飛行艇は速力が同等ですが、飛行艇は夜間着水が困難という弱点があります。また飛行艇用のスロープは父島にはありますが母島にはありません。オスプレイの方が運用面での利便性に優れ、搬送速度も高く、優秀であると言えます。

なお今回のオスプレイ父島来訪では反対派は来ておらず(民間人の移動手段がフェリーしかない)、島の住民も観光客も歓迎ムード一色だったそうです。
23時57分 | 固定リンク | Comment (202) | オスプレイ |
2014年07月27日
オスプレイが小笠原諸島の父島にやってくるのは明日28日だと思っていたのですが、事前にリハーサル訓練をする為に今日27日、既に来ていました。



V-22 オスプレイ 小笠原父島 初来島 2014-07-27

27日の飛行は厚木や横田などの関東の基地を経由していないらしく、どうやら沖縄県の普天間基地から父島に直接向かったようです。空中給油機を随伴させたか硫黄島で給油したのだと思われます。明日28日の小野寺防衛大臣の搭乗は、関東の基地で行うのか、それとも硫黄島まで別の航空機で移動してオスプレイに乗り換えて父島に向かうのか、どちらかになるでしょう。
23時10分 | 固定リンク | Comment (23) | オスプレイ |
2014年07月20日
沖縄県普天間基地所属のMV-22オスプレイは15日に厚木基地に、19日には横田基地に降り立ちました。台風8号から関東へ避難する件は結局中止されましたが、関東への飛来は相次いでおり、28日には小笠原諸島の父島に向かうためにオスプレイがまたやって来ます。

15日の厚木への飛来は富士演習場へ移動する際の中継として行われました。これはオスプレイの前任機CH-46ヘリコプターでも行われていたことで、今後も定期的に行われることになります。CH-46ヘリコプターは航続力が短く速度が遅いため、関東に向かう場合は経路の途中の空港に頻繁に給油で降りなければならず、休憩と合わせて実質的に二日がかりの移動でした。これが航続力が長く速度も速いオスプレイならば、普天間基地から数時間で厚木にやって来ることができます。

19日の移動は北海道の札幌で行われた航空イベントに参加するため、28日は小笠原諸島の父島に移動するためですから、これは航続力の関係で前任機のCH-46ヘリコプターでは実施することは難しいか不可能な移動です。航続力の高いオスプレイならではの移動だと言えるでしょう。オスプレイの航続力ならば中継点を入れることなく沖縄から札幌へ直接行くことも可能でしたが、余裕を見て横田基地に降りています。なお空中給油機は大型で飛ばす経費がオスプレイより高額になるため、特に必要がない限りは使われません。

また台風から避難することは今後とも行われることになります。台風からの避難はオスプレイに限らず他の軍用機でも行われています。沖縄の基地に台風が来た場合、格納庫に入れて風雨を凌ぐのですが、すべての機体でそうしてしまうと有事の際に対応できなくなります。だから一部の機体を別の基地に移しておくのです。

これからは「沖縄の負担を減らすためにオスプレイの訓練の一部を本土で引き受ける」事になります。前任機のCH-46ヘリコプターは航続力が短いので頻繁に本土で訓練することは出来ませんでしたが、今は新型機オスプレイに切り替わっており、ヘリコプターの航続力を大きく上回るティルトローターの利点を生かして、日本本土あるいは海外(フィリピン、タイ、テニアンで既に実施済み)へ訓練を移転していく事になります。



【HD】岡山市内上空、オスプレイが通過...

19日の移動で岩国基地から横田基地へ向かう途中のオスプレイが岡山県岡山市で撮影されたもの。民間航空路を高度を取って固定翼機モードで巡航飛行中。滑走路への離発着の前後ではない長距離移動中のオスプレイは狙って撮れるものではないので貴重な映像です。
22時52分 | 固定リンク | Comment (145) | オスプレイ |
2014年07月19日
オスプレイが東京に近い厚木基地や横田基地を利用するようになり話題になっていますが、反対派の主張に「オスプレイの低周波音でペースメーカーが不調になる」という証言が出てきて首を傾げています。



オスプレイ来るな!抗議集会 日本共産党
※3分ごろにペースメーカー不調発言。

しかしペースメーカーという機械は低周波(音)では何も影響は出ません。証言者は思い込みで気分が悪くなっただけの「気のせい」ではないでしょうか? 遠くにあるペースメーカーに影響を与えるには強力な電磁波でも浴びせないといけませんが、横田基地に降りたMV-22オスプレイにはそのような能力は一切ありません。

※ペースメーカーと同時に使用してはならない機械に「低周波治療器」というものがありますが、これは電流を体に流すもので、この場合の低周波とはパルス電流の話であり、音のことではありません。
22時50分 | 固定リンク | Comment (124) | オスプレイ |
2014年07月11日
イギリス「マックループ」でのオスプレイ低空飛行訓練の映像第三弾。今回は David Holman 氏が7月9日に撮影したもので、米空軍のCV-22オスプレイと英空軍のトーネードGR.4が低空飛行する様子が撮影されています。


GR4 and CV22

丘の上から谷間の下を飛ぶ飛行機を見下ろして撮影できるのですから、凄い撮影ポイントだと思います。
21時26分 | 固定リンク | Comment (19) | オスプレイ |
2014年07月10日
イギリスのミルデンホール空軍基地に配備されているアメリカ空軍のCV-22オスプレイが、ウェールズにある低空飛行訓練空域LFA7(Low Fly Area)の一画、通称「Mach Loop」で低空飛行訓練を始めたことが確認されたのが5月でした。

(2014/05/18)イギリスでオスプレイの低空飛行訓練が開始される(動画)

この時の撮影者であるElwyn・R氏が、また新たなCV-22オスプレイの低空飛行動画をUPされました。今回は飛行モード転換をしながら低空飛行している様子が確認出来ます。


USAF CV-22 OSPREY Mach-Loop
20時46分 | 固定リンク | Comment (17) | オスプレイ |
2014年05月18日
イギリスのミルデンホール空軍基地に配備されているアメリカ空軍のCV-22オスプレイが、ウェールズにある低空飛行訓練空域LFA7(Low Fly Area)の一画、通称「Mach Loop」で低空飛行訓練を始めました。その様子の動画です。


CV-22 Osprey tilt-rotor aircraft. Mach Loop

LFA7は超音速ジェット戦闘機や特殊作戦仕様の輸送機などの低空飛行訓練が日常的に行われている世界で有数の撮影ポイントで、訓練中の軍用機の機影を最も間近に見ることが出来る場所です。今後はオスプレイの低空飛行訓練の様子も頻繁に撮影されることになるでしょう。撮影者のElwyn・R氏はこの動画はまだまだベストショットではないとしているので、もっと強烈なインパクトのある低空飛行の様子が動画でUPされる日も近いかもしれません。
21時14分 | 固定リンク | Comment (41) | オスプレイ |
2014年02月16日
最近行われたシンガポール航空ショーで普天間基地から飛来したMV-22オスプレイが展示されましたが、その際に「空軍特殊作戦軍団がオスプレイのガンシップ型を開発中で、海兵隊も興味を持っている」という言及がありました。

Singapore Airshow 2014: AFSOC explores gunship-variant Osprey, marines show interest - IHS Jane's 360
Speaking at the Singapore Airshow at the Changi Exhibition Centre, USMC Lieutenant Colonel Eric Ropella, PMA-275 Program Manager International Programs, said that AFSOC is looking at developing a prototype gunship-version of its CV-22 aircraft, and that the USMC is following developments with regard to its MV-22.

エリック・ロペラ海兵隊中佐の説明では、CV-22は前方方向へミサイルを発射できるように取り付ける事が示唆されています。つまりC-130向けのガンスリンガー・システム(グリフィン・ミサイルを貨物室に搭載して後部扉を開けて投下する)のような改造を殆ど行わずに装着できるものだけではなく、兵装搭載用のスタブウィングないし胴体にウェポンベイを新設する事を意味しています。

というのもオスプレイは固定翼機モードの際にプロップローターが邪魔をして、主翼に兵装を装着できないからです。

osp1.jpg
※V-22オスプレイ

v28.jpg
※V-280バロー

ベル社が計画中のティルトローター機V-280ではミサイルを胴体内ウェポンベイに、ロケット弾ポッドを胴体下部側面に装着してプロップローター回転圏の外に置いています。オスプレイの場合は胴体側面にスポンソンが張り出していてロケット弾ポッドの装着は困難で、設置位置の何らかの工夫で搭載するのかそれともロケット弾は諦めるのかもしれません。搭載位置がプロップローター回転圏に掛っていても、ミサイルを投下後にロケットモーターに点火すれば発射は可能です。しかしロケット弾の場合は出来ません。

機関銃については、既存の通常型のオスプレイには後部ドアに設置する12.7mm機関銃ないし7.62mm機関銃、そして腹部にリモコン式の7.62mmガトリング機関銃(ミニガン)を搭載する事が出来ます。


V-22オスプレイIDWS

ガンシップ型はこのままなのか、それともより大きい機関砲を搭載するのか、まだ詳細は分かっていません。C-130輸送機のガンシップ型AC-130の場合は胴体左側面に40mm機関砲や105mm榴弾砲を搭載していましたが、オスプレイはスポンソンが邪魔をして側面ドアの設置位置が前寄りなので機関砲を搭載する事が困難です。既存の機体でも側面にドアガンは搭載していません。しかしAC-130は最新型のAC-130Jでは機関砲を30mm機関砲1門のみに減らしてミサイル主体の兵装となっているので、オスプレイのガンシップ型でも同様にミサイル主体になる事は予想できます。この点はあまり問題にはならないのかもしれません。


USMC MV-22 オスプレイ Osprey Singapore Air Show 2014
12時29分 | 固定リンク | Comment (189) | オスプレイ |
2014年01月11日
新年に撮影されたアメリカのアリゾナ州スーパースティション砂漠で低空飛行するMV-22オスプレイの様子です。


V-22 OSPREY FLY OVER

オフロードバイクとサンドバギーで砂漠をツーリングしていたようで、カメラはヘルメットに装着されています。ツーリングできるということは演習場の外のようですが、砂漠なのでいいのかな・・・新年明けましておめでとうツーリングでたまたま出くわしたみたいです。

一方こちらはシアトル市街地上空を飛ぶオスプレイ。


MV-22B Ospreys over Seattle

2013年8月22日、ミラマー海兵隊基地所属のVMM-161グレイホークスがマコード空軍基地にDFT(展開訓練)した時の映像です。タコマ、シアトル周辺を飛んでいます。
12時45分 | 固定リンク | Comment (83) | オスプレイ |
2013年12月27日
在沖縄海兵隊の普天間基地代替として辺野古を埋め立てて新基地を造る事が承認されました。

知事、辺野古埋め立て申請を承認 | 沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=59645
沖縄知事が辺野古埋め立て承認 普天間飛行場の県内移設へ - 琉球新報
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-217191-storytopic-53.html

辺野古海兵隊基地
※滑走路は1600mからオーバーランの余裕を取る為に1200mに変更。

防衛省資料より。辺野古基地は2本の1200m滑走路を持つ海上基地になります。普天間基地は2800m滑走路1本なので、普天間基地には離着陸出来た大型戦略輸送機は、滑走路の短い辺野古基地では運用出来ません。

辺野古海兵隊基地

辺野古基地が2本のV字型の滑走路を持つ理由は、離陸コースをなるべく陸上の集落から遠ざける措置の為です。
12時00分 | 固定リンク | Comment (253) | オスプレイ |
2013年12月24日
南スーダン情勢は急激に悪化し、クーデターから現在は内戦に近い状態になっています。インド軍PKO部隊は基地が反乱軍に襲撃されて隊員と避難民に死傷者を出し、韓国軍PKO部隊は基地に1万5千人の避難民を抱えながら籠城を決意し、緊急的に自衛隊から弾薬1万発、アメリカ軍から5千発を受け取る事になったほどです。

アメリカは自国民を退避させる為、国連南スーダン派遣団(UNMISS)とは別に特殊部隊を送り込みました。その作戦行動中の21日、空軍特殊作戦軍団のCV-22オスプレイ3機が着陸態勢に入ったところを地上から銃撃を受けて被弾、4人の隊員が負傷しました。機体は飛行可能な状態で、作戦を中止してウガンダのエンテべ空港まで退避しています。負傷した兵士はC-17輸送機に乗り換えてケニアのナイロビまで運ばれました。

U.S. Aircraft Fired Upon in South Sudan | United States Africa Command

アメリカアフリカ軍(司令部;ドイツ・シュトゥットガルト)の公式発表はまだこれだけで、所属部隊などの発表はありません。CNNの報道では最も大きな損傷を負った機体は燃料ラインに被弾していたとあります。

オスプレイは2007年から実戦投入されていて被弾も既に経験済みで、南スーダンが初めてではありません。以下は昨年の記事ですが、海兵隊MV-22オスプレイ部隊VMM-365ブルーナイツ指揮官ハーシュバーガー中佐によるアフガニスタン展開報告です。

AN AFGHAN REPORT: THE OSPREY RETURNS FROM AFGHANISTAN, 2012

機関銃やロケット弾による激しい攻撃を受けたものの、オスプレイは冗長性と生存性が高く、コンピュータで損傷個所を診断し多重化されたシステムから隔離して、飛行可能状態を維持出来たとあります。これと同様の事が今回の南スーダンでも発揮出来たのでしょう。

今回の南スーダンでの作戦に投入された空軍特殊作戦軍団のCV-22オスプレイは、現在唯一のCV-22海外配備基地であるイギリスのミルデンホール基地の所属機である可能性が高いと思われます。但し公式発表はされていません。※追記;米本土フロリダ州ハールバートフィールド基地の第8特殊作戦飛行隊(8th Special Operations Squadron)の機体と判明しました。

CV-22オスプレイがイギリスに初配備(2013年06月25日)

なおアメリカアフリカ軍の隷下には、空軍特殊作戦軍団に近い作戦が出来る海兵隊危機対応特殊任務部隊(SPMAGTF-CR)のMV-22オスプレイ部隊がスペインのモロン基地に居ます。

MV-22オスプレイがスペイン配備、揚陸艦に頼らない空中機動部隊を編成(2013年04月28日)

今回の南スーダンのような自国民の退避作戦では本来は海兵隊が行うのが役割分担なのですが、実際に投入されたのは空軍特殊作戦軍団の方でした。これは単に訓練スケジュールなどの関係で手が空いていた方を差し向けたのか、それとも特殊部隊を送り込んだ方が都合が良い何かの事情があったのか、詳しい事はまだ不明です。※この記事を書いた直ぐ後にスペイン駐留のSPMAGTF-CRを南スーダンへ投入する事が決定。

CV-22オスプレイ
03時48分 | 固定リンク | Comment (210) | オスプレイ |
2013年12月02日
12月1日、宮崎県の新田原基地航空祭(新田原エアフェスタ)でアメリカ海兵隊のMV-22オスプレイが展示されました。今年6月8〜9日に行われた普天間基地航空祭(普天間フライトラインフェア)でもオスプレイは展示されていて、普天間基地では3月3日に家族見学会(事前抽選方式)も行われており、これでオスプレイは日本国内3回目の一般公開を行った事になります。

新田原エアフェスタ2013
※新田原基地航空祭には昨年より7万人も多い12万人が来訪。


MV-22 オスプレイ 航空自衛隊新田原基地に飛来 '13/11/30 新田原基地航空祭前日


新田原基地航空祭2013 MV-22B オスプレイ 地上展示 JASDF Nyutabaru Air Show

【関連記事】
(2012年10月21日)韓国オサン空軍基地航空ショーに普天間基地からオスプレイが参加
22時20分 | 固定リンク | Comment (56) | オスプレイ |
2013年11月13日
11月8日にフィリピンのレイテ島に上陸した超大型台風30号「ハイエン」は未曾有の大災害を引き起こし、各国は国際的な救援部隊を送り込みました。最初に動いたのはフィリピン政府と災害時の救援協定を結んでいたアメリカで、先ず沖縄県普天間基地から先遣隊のKC-130J輸送機2機をフィリピンに飛ばして、追ってKC-130J輸送機1機とMV-22オスプレイ4機を派遣しました。オスプレイは更に4機追加されて合計8機投入される予定です。

フィリピン救援
レイテ島の被災者をマニラに輸送したオスプレイ、アメリカ海兵隊より

普天間基地のオスプレイは既にこれまで何度かフィリピンまで自力飛行移動した実績が有り、航続距離の短い旧来型のヘリコプターでは迅速な展開が困難な長距離飛行移動を可能にしています。

(2013年01月24日)普天間基地のMV-22オスプレイがフィリピン軍との合同訓練でパラワン島に展開

長崎県佐世保市に配備されているアメリカ海軍の揚陸艦はこれから被災地救援に向かいます。船舶は輸送量が非常に大きいので絶対に必要ですが、準備に数日、日本からフィリピンまでの航海で数日掛り、到着は災害発生から一週間後くらいになってしまいます。故に初動の対応は航空機にならざるを得ません。その意味でヘリコプターと同様の垂直離着陸能力を持ちながら長距離飛行移動が可能なオスプレイの有用性は非常に高いと言えるでしょう。ヘリコプターを揚陸艦で輸送する必要が無いからです。

香港に寄港しているアメリカ海軍の空母ジョージ・ワシントンもこれからフィリピン救援に向かいますが、到着は数日後になります。

なお日本とフィリピンは災害救援協定を結んでいない為、フィリピン政府の要請があって初めて自衛隊を向かわせる事が出来ます。現在、自衛隊は沖縄近海で統合演習を行っており、11月12日に海上自衛隊最大のヘリコプター護衛艦「いせ」は陸上自衛隊のヘリコプターやアメリカ海兵隊のオスプレイと連携する訓練を行っていました。


新型輸送機オスプレイが海上自衛隊護衛艦いせに着艦

そして護衛艦「いせ」、輸送艦「おおすみ」、補給艦「とわだ」は演習を急遽取り止めて、フィリピン救援に向かうべく準備する事になりました。航空自衛隊の輸送機も向かいます。
23時09分 | 固定リンク | Comment (131) | オスプレイ |
2013年10月20日
ベル・ヘリコプターの新型ティルトローター機、V-280バローの全寸大の模型(モックアップ)が出来あがりました。


Bell V-280 Mock-up Build - Timelapse

アメリカ陸軍の主力輸送ヘリコプターUH-60ブラックホークの後継候補を研究するJMR-TDは、4グループで競争試作する事になっています。(まだV-280で決定したわけではない)

ベル/ロッキード・・・ティルトローター
シコルスキー/ボーイング・・・複合動力ヘリコプター
AVXエアクラフト・・・複合動力ヘリコプター
カレームエアクラフト・・・ティルトローター

老舗メーカー2組と新興メーカー2社が4つどもえで争う事になりましたが、複合動力ヘリコプター2種類とティルトローター2種類となっており、陸軍の要求仕様から通常型のヘリコプターはエントリーされていません。


Bell V-280 Valor -- Future of Vertical Lift Takes Flight - Short Version
17時24分 | 固定リンク | Comment (144) | オスプレイ |
2013年10月01日
オスプレイ空中給油機化キット試験の動画がベル・ヘリコプターのYouTube公式にUPされていました。


Bell Boeing V-22 Aerial Refueling Proof of Concept Flight

オスプレイは後部ランプドアを開けて曳航するドローグ(drogue; 元の意味はバケツ型海錨。転じて刺し込まれる方)を伸ばしていきます。F/A-18戦闘機が接近してプローブ(probe; 元の意味は探り針。転じて刺し込む方)を刺し込みます。この試験ではドローグ側の穴の中にカメラを仕込んであります。つまり刺し込む様子の確認をする試験であって、補給用の燃料は入れていないようです。F/A-18戦闘機のパイロットは「KC-130空中給油機と同じかそれよりも優れた安定性だった」「補給位置も維持し易い」と報告しています。オスプレイと戦闘機でも速度調整は特に問題になっていないようです。


※バケツ型海錨とは着底せず水中抵抗として、船の舳先を風の方向ないし海流に揃える器具。パラシュートアンカーともいう。

【関連】オスプレイ空中給油キットの試験開始(2013年09月13日)
00時21分 | 固定リンク | Comment (127) | オスプレイ |
2013年09月13日
オスプレイに空中給油機能を取り付けるキットの試験が始まりました。これは取り外しが簡単に出来るもので、通常の輸送型を給油機として使う事が出来ます。オスプレイは長距離自己展開時に機内へ任務補助タンク(MATS; Mission Auxiliary Fuel Tank System)を最大3個搭載可能で、これを利用するシステムです。



アメリカ海軍は現在、空母艦載機用の空中給油任務はF/A-18戦闘機にバディ給油ポッドを取り付けて行っています。しかしこれでは攻撃用の機体を給油任務に割り当てることになるので全体の攻撃力が下がってしまいます。一方オスプレイは空母艦載輸送機C-2グレイハウンドの後継としても検討されているので、空母の搭載機数を圧迫せずに輸送/給油任務を行えるのではないかと考えられています。

また強襲揚陸艦に空中給油システム付きのオスプレイを搭載する場合、海兵隊の洋上からの航空作戦能力を飛躍的に高める事が出来ます。オスプレイのようなティルトローター機の能力を最大に生かすには滑走離陸が必要なのですが、オスプレイは横幅が大きく、強襲揚陸艦の全通甲板でも艦橋付近の余裕が無く滑走離陸は出来ません。しかし空中給油システム付きのオスプレイがあるなら滑走離陸が出来なくとも問題が無くなり、長距離作戦を行う事が出来ます。
20時58分 | 固定リンク | Comment (71) | オスプレイ |
2013年08月29日
8月26日、アメリカ西海岸フロリダ州ミラマー海兵隊基地所属のMV-22オスプレイがネバダ州インディアンスプリングスのクリーチ空軍基地付近の無人の野外でハードランディング(硬着陸)となり、乗員4名は歩いて脱出して怪我人は出ませんでした。29日にミラマー海兵隊基地が伝えた第二報によると、機体は乗員脱出後に炎上したと伝えられています。ブラックボックスの回収には成功、事故原因の調査分析が行われる予定です。なお現段階では同型機の飛行停止措置は行われていません。

第三海兵航空軍より
UPDATE: Aircraft hard landing near Indian Springs, Nev.
Released August 29, 2013 - 3rd MAW/MCAS MIRAMAR
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