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2010年11月07日
だよもん氏にチェックをお願いした「隅田金属ぼるじひ社」「瀛報」22号、25号の簡単な纏めです。


Togetter - 極東ロシアの軍事輸送能力

だよもん◆V2ypPq9SqYによる隅田金属ぼるじひ社「瀛報」22号、25号へのツッコミ解説。「文谷氏の情報源を引用すると、その場で彼が述べている意見をそのまま否定できてしまうんです。」


全部で60ツイートくらいあるので、一部ダイジェストで紹介して置きます。チェックの中心となる瀛報22号のタイトルは『対日戦は不可能 −ソ連極東部の限界−』です。で、どうも根本的な所からおかしな感じでして・・・


@V2ypPq9SqY ちなみに隅金の人は気づいてるかどうか知らないが、隅金の人が提示したソ連軍による日量輸送量、湾岸戦争の米軍を越えてたり。less than a minute ago via Keitai Web



えーっと、話が終わっちゃってるような気がします。


ところで、港湾占拠と商船隊の利用を自分で書いておいて、なぜ肝心のJSF氏との議論の際にそれを使わなかったニダ?less than a minute ago via Keitai Web



どういう事なの・・・


では22号2p 極東ロシアの経済的な日本との結び付きによる戦争抑止について。 ーーーま、言うまでもないが、取り敢えず、日本人が経済的な依存が戦争を抑止するとか言うのはどうなのかなーとだよもんは思うless than a minute ago via Keitai Web



歴史的事実は「相互依存論の限界」を示しているわけですが。


基本的に1準備や備蓄はしない2ソ連陸軍は上陸したあとなぜかガレポリ戦を自分から再現する予定。3空軍基地の前進もしない。4自衛隊は本土をがら空きにして9個師団北海道に増援する 5原潜も爆撃機もなにもしない ルールless than a minute ago via Keitai Web



一体どういうルールの戦争なんだろう? 空挺軍は何してるんだろう。


あと、河川や海が凍結したらそのルートは輸送不能というが、だよもんの記憶が正しければ冬のソ連の川は高速道路で、戦時中も数多の陸軍が凍結した河川や海を自力で越えた記憶があるだよもんがless than a minute ago via Keitai Web

しかしっソ連のバージ船にかける情熱は異常 SEABEE ユリウスフサーク ティボルサムエリ 1978年 1300t級バージ各26隻搭載 それぞれ25000tを岸壁のない港湾で13時間で積み降ろし可能。 2隻で13時間で5万トン挙げてくるless than a minute ago via Keitai Web



ロシアの「凍結した河川は高速道路」「バージ輸送」については参考になる記事を紹介して置きます。

東シベリアの交通・物流インフラ事情:日通総合研究所ロジスティクスレポートNo.12

ロシアでは冬季に凍結した河川はブルドーザーを用いて平らに整備し、高速道路として利用しています。毎年作るので地図にも記載されています。また河川が凍結していない時期はバージを用いた輸送が盛んで、バージキャリアと呼ばれる母船が北極海沿岸を回って河口付近でバージを降ろし、河川を遡らせて貨物を輸送します。

バージキャリアにはLASH(大型クレーン方式)、 SEABEE(リフトエレベーター方式)などがあります。Суда-баржевозы (Лихтеровозы)の一番上の図がLASH、三番目の図がSEABEEです。搭載するバージは数百トンから千トンを超えるサイズで、これを海面まで降ろして発進、回収する事が出来ます。現在バージキャリアは世界的には貨物船輸送の主流ではありませんが、水深の浅い港や岸壁の無い所でも輸送出来る為、港湾設備の発達していない地域では重宝がられています。そしてバージキャリアはその特徴から、軍隊の行う揚陸作戦で活躍する事が出来ます。

Barge Carrier Ships | GlobalSecurity.org

HSOTS phase 2 held in San Diego | msc.navy.mil

アメリカは海上輸送司令部(MSC)がSEABEE型バージキャリア(ケープ・モヒカンケープ・メイ)を運用、同型の設計図がソ連時代のロシアにも売却されて同じ型の船(ユリウス・フチーク、ティボル・サムエリ)が民間で使用されています。更にロシアにはLASH型バージキャリアでは独自設計で原子力LASH砕氷船「セヴモルプーチ」という船もあります。

なお冷戦期の我が国の防衛白書では、極東ソ連の項目で
「軍用に転用が可能なラッシュ船やローロー船などの商船が増強されている。」という報告があり、揚陸作戦での投入を警戒している事が分かります。


以上、ダイジェストでは伝えたい事の半分も伝わっていないと思うので、後はだよもん氏のツイートをご覧下さい。

Togetter - 極東ロシアの軍事輸送能力
10時30分 | 固定リンク | Comment (998) | 議論 |

2010年11月02日
ブログの記事だけではなく同人誌を読んでから批評して欲しいという、同人サークル「隅田金属ぼるじひ社」の文谷数重氏の訴えも尤もな言い分でしたので、問題の新戦車不要論の書かれてある「瀛報(ようほう)29号」を実際に入手してきました。(今年の夏コミで頒布された最新号)

隅田金属ぼるじひ社29号

なお22号及び25号は「だよもん◆V2ypPq9SqY」氏の手元に引き渡されています。どうも文谷氏のロシア極東輸送能力の見積もりがおかしいようなので、専門家にチェックして貰う為です。

さて瀛報29号なのですが、その内容は戦車は74式で十分という主張を更に通り越して「戦車はM4シャーマンでイイ」といった主張が為されており(戦闘機はF-104でイイとも)、各国の揚陸戦力の見積もりには民間徴用船が全く計算に入っておらず、LSTの搭載量見積もりも間違っており、演習結果も無視した海空戦力の過大評価、更には上陸作戦の手順もおかしい・・・改めてツッコミを入れていくと凄く長くなるので、数回に分けていきますが、先ず今回は一番目立ったツッコミ部分を紹介しておきます。なぜ文谷氏が74式戦車どころかM4シャーマンでイイと言い出したのか、その動機がよく分かる部分です。


*隅田金属ぼるじひ社「瀛報29号」11ページより

 周辺国両用戦部隊の戦車は

ロシア T-55
中国 63式水陸両用戦車
台湾 保有せず
韓国 M47
フィリピン LAV-300

 である。
 ロシアの海軍歩兵は、ソ連当時らT-72やT-80を保有している事になっているが、実際に揚陸している写真では、装備戦車はT-55である。フィリピン海兵隊のLAV-300はピラーニャ装輪装甲車に90mm砲を装備したものである。
 いずれにせよ、戦後第一世代の戦車もしくは軽戦車である。これらの戦車であれば、現用の90式/74式戦車は優位に戦うことができる。おそらくM4シャーマンでも対抗できるだろう。90式や10式の整備については、質的改善の必要性に迫られてのものとは言いがたい。


この部分、何と全て間違ってます。

*周辺国両用戦部隊の戦車は正しくは

ロシア T-90、BMP-3(T-72から更新中)
中国 05式水陸両用戦車(63A式から更新中)
台湾 M60(M41軽戦車から更新中)
韓国 K1、M48
フィリピン LAV-300

となります。正解だったかのように見えるフィリピン海兵隊のLAV-300についても、文谷氏はモワグ社のピラーニャと勘違いしていますが、LAV-300は実際にはライバルであるキャディラック・ゲージ社のコマンドゥ装甲車の系列なので、説明が間違っています。

ロシア海軍歩兵はそもそも従来から装備していた戦車はT-72とT-80です。文谷氏は揚陸している写真を見た事が無いといますが、文谷氏は自分の見た写真だけが世界の全てだと勘違いしているのでしょうか。ロシアのサイトを探せば出てきますし、日本語の書籍では「ソビエト・ロシア 戦車王国の系譜」p113に海軍歩兵所属のT-72の写真が掲載されています。そしてロシア太平洋艦隊第155独立海軍歩兵旅団は今年からT-90とBMP-3を受け取っています。

中国海軍陸戦隊は63式水陸両用戦車を大改造した63A式水陸両用戦車(採用は1998年と実は新しい)を経て、アメリカが開発中のEFV遠征戦闘車に影響を受けて新開発した、水上を高速で走る05式水陸両用戦車を採用しています。地上戦闘能力も第二世代戦車と互角に戦える火力とFCSを与えられており、現時点で世界最強の水陸両用戦車です。

韓国海兵隊は第一海兵師団第一戦車大隊がK1戦車、第二海兵師団第二戦車大隊がM48戦車を装備しています。M47は陸軍も含めて既に予備役保管に回っており、一部が教育用に稼働しているのみです。

台湾海軍陸戦隊はM41ウォーカーブルドッグ軽戦車からM60パットン戦車に更新が始まりました。

こうして見ると分かるとおり、文谷氏の瀛報29号での間違った認識ならば74式で十分イケそうに思えます。相手がT-55と63式ならばM4シャーマンでもイケそうに錯覚してしまうでしょう。

ですが実際にはT-90と05式とK1とM60、どれも周辺国が現時点で装備する最新鋭の戦車が水陸両用戦部隊に回されており、M4シャーマンでは全く歯が立たず、74式でも苦しく、90式ですらようやく互角、下手をすればやや劣勢になる相手すら居ます。

此処に隅田金属ぼるじひ社 瀛報29号「戦車はM4シャーマンでイイ」という主張が妄想的な主張に他ならないものであると、断じる事が出来るでしょう。

「そんな装備で大丈夫か?」
23時58分 | 固定リンク | Comment (1020) | 議論 |
2010年09月13日
《前回までの粗筋》隅田金属ぼるじひ社さんは、最初は戦車不要論だったのに主張をどんどんエスカレートさせて「日本本土への上陸戦は不可能」と陸自不要論を唱え出しました。彼は、明確な間違い(海軍歩兵の装備する戦車は旧式などと主張)すら頑として訂正せず、提示した揚陸戦力見積もり資料(日米協同演習山桜37)を存在すら無視し、とうとう「戦車崇拝は男根主義だ」などと下品なレッテルを貼り出した、そんな隅田金属さんの次なるエントリーは・・・

ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌

RORO船にはそれなりの港湾が必要:隅田金属日誌

民間徴用船は揚陸に参加してはならないという不思議ルールの主張が中心のようです。しかし実際には専門揚陸部隊が上陸後に港湾を確保して陸揚げを図るのは基本です。朝鮮戦争でのクロマイト作戦(仁川上陸作戦)では上陸初日に仁川港を確保しています。そして三日後には金浦飛行場も押さえました。

image-20100912134242.png

港湾を確保すれば後は民間徴用船でも満載状態のLSTでも横付けする事が出来ますし、飛行場を確保すれば輸送機を降ろす事が出来ます。

また仁川港を急いで確保したのは干満の激しいこの場所特有の理由があります。干潮の際に沿岸部が干潟になってビーチングはおろか港湾付近も潮位が下がって船の底が付いてしまうのですが、港湾施設内の奥に水門で閉め切る溜池のような部分があり、干潮時は其処に大型船を入れて荷揚げを続け、潮位が上がったら外で待機している船と入れ替えて・・・と繰り返す必要があったからです。

またイギリス軍はフォークランド紛争では参加した陸戦兵の7割を客船で輸送しました。輸送任務に従事した民間徴用船は他に貨物船、コンテナ船、RORO船が多数参加し、専門の揚陸艦隊よりも規模は大きかったのです。

ASCENSION ISLAND - Stepping Stone to Victory | Naval-History.Net/

フォークランド紛争での中継点アセンション島に集結するイギリス海軍艦艇。徴用された豪華客船キャンベラ(44,807トン)、RORO船工ルク(5,463トン)などが見えます。

以上の点から第二次大戦後の上陸作戦に限って見ても「上陸作戦直後に港湾を奪取」「民間徴用船の活用」の例が有り、日本の仮想敵が同様な方法で着上陸して来る可能性は考慮しなければなりません。

それでは隅田金属さんの主張にツッコミを入れて行きましょう。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
 JSF氏の挙げた大戦型LSTの「喫水4.3m」は、ツリム時の数値です。ビーチングのために艦首を上げ、艦尾を下げた、「ウイリー」の状態でのスクリューの深さです。大戦型LSTの平均喫水は2m程度に過ぎません。


いいえ、違います。私の言った大戦型LST-1の「喫水4.3m」とは満載時の数値であり、ビーチング時の話ではありません。満載時の喫水は艦首2.5m、艦尾4.3mです。平均でも3mを大きく超えます。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
 むしろ、Yutingの方が重く、喫水も+1m深い。それに気づかなければならないでしょう。Yutingは外洋での耐候性を追求し、大型かつ丈夫に作られたためです。Yutingの方が船体サイズに比して喫水が深い。その分、大戦型LSTよりもビーチング搭載量は限定されるとも考えられるでしょう。


いいえ、違います。「満載排水量」で比べれば大戦型LST-1は喫水4.3m、Yutin級は3mですので大戦型LST-1の方が+1mも深いです。Yutingの方が船体サイズに比して喫水が浅い。仮にビーチング時には喫水を2.5mにする必要がある場合、大戦型LST-1は4.3ー2.5=1.8m、Yuting級は3.0ー2.5=0.5mだけ軽くする必要が生じます。つまり「ビーチング可能排水量」で考えると大戦型LST-1の方が大きく搭載量が限定される事になります。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
 ドック型揚陸艦とは異なり、LSTではバウ・ランプを海面下までもっていけない。その場合にはヒーブツーもできない。下手に海水を入れると、自由液面効果の危険が発生する。LSTタイプでは、相当に平穏な海域でなければ水陸両用車両はへん水できません。
 参考として上げた写真の海面も波もウネリもありません。おそらく揚陸艦も着底しているのではないでしょうか。おそらく洋上発進と言えるほど沖合ではないでしょう。


いいえ、違います。ではこの中国海軍陸戦隊の動画をご覧下さい。



1分11秒辺りから、完全な沖合でバウランプを海面まで降ろし63式水陸両用戦車を発進させている様子が分かります。

なお63A式水陸両用戦車は沖合10kmから発進可能なように設計されています。05式水陸両用戦車はその三倍の能力です。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
また水陸両用車両を用いるということは、海岸に上陸する兵力は兵員輸送型の数に限定される。兵員搭載量×上陸成功数に限定されることになる。従来予想よりも減少するでしょう。


いいえ、違います。Yuting級は艦尾にウェルドックを備えて兵員輸送用のエアクッション揚陸艇を2艇搭載しています。

image-20100912165947.png

これは水陸両用戦車を満載しようと下ろす必要は有りません。これで高速反復輸送します。またこの他にも通常型の小型揚陸艇を搭載しています。

揚陸作戦で先陣を切るのは水陸両用戦車や小型揚陸艇であって、LSTをいきなりビーチングさせたりはしません。 目立ち過ぎて猛烈に撃たれてしまいます。エアクッション揚陸艇も被弾に弱いので、米海兵隊ではLCACの投入は水陸両用戦闘車の後と決まっているくらいです。中国海軍陸戦隊でも似たようなものでしょう。

水陸両用戦車→小型揚陸艇(数回往復)→エアクッション揚陸艇(数回往復)→LSTビーチング

順番としてはこうなります。小型揚陸艇とエアクッション揚陸艇は投入時期が被る場合があります。どちらにせよ先陣は水陸両用装甲車輛であり、LSTビーチングの前に揚陸地点の周囲をかなりの距離に渡って掃討しておく必要があります。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
 あと、これは主力戦車は来ないということですね。こちらの戦車が旧式でも問題はないことになります。


いいえ、違います。水陸両用戦車は第一波に使うだけで主力戦車は後から別に来る上に、新型の05式水陸両用戦車は旧式の第二世代戦車では分が悪い厄介な相手です。05式水陸両用戦車は、74式戦車に対し火力で同等(105mm戦車砲)、FCSで優越、機動性で優越、装甲で負けています。しかし最新の105mmAPFSDSは距離2000mで垂直RHA500mmを貫通する性能であり、装甲厚100mmの74式戦車の装甲が意味を為しません。撃ち合えば先に当てた方が勝ちになります。そして74式戦車はFCSと機動性で05式水陸両用戦車に劣っている以上、苦しい戦いを強いられてしまう事になります。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
> 例えば(隅田金属削除)演習(隅田金属削除)の想定では福岡に着上陸されています

 相手は中国付近に存在する国ではないということなのでしょう。おそらく違う国かもしれません。そもそも日本と中国は友好関係にありますが、日本と韓国はさらに親密な関係にあります。日韓ともに米国との軍事同盟を結んでいるわけです。その間にある対馬海峡を、上陸船団がノコノコ通れると思っているのですか?


ええ、韓国は何もしないでしょうし、ノコノコ通れると思います。在韓米軍に付いては対艦打撃力が低いです(ハープーン運用能力が無い)。日本防衛省は中国を仮想敵国に設定しており、韓国と日本は直接の軍事同盟を結んでおらず、中国と日本の戦争で韓国が介入援護してくれる可能性は無いものと見ていいでしょう。当てには出来ません。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
> Ro-Ro船というものは各種サイズが揃っています

 瀬渡しや沿岸用の小型船を連れてくるつもりでしょうか?
 喫水が浅いということは耐航性も劣り、搭載能力も劣ります。速力も遅く、上陸船団の足手まといです。搭載能力の小さい船を何回も繋留替えするのも面倒です。
 少なくとも1万トンクラスの高速船を連れてこないと、所要をカバーできないでしょうし、効率も悪いでしょう。各種サイズの内、小型ではどうしようもない。


ええっと、隅田金属さんは大事な前提を忘れていませんか?

「揚陸艦隊の主力は3000〜4000トンで喫水3m以下のLST(戦車揚陸艦)である」

と云う事です。そもそもLST(戦車揚陸艦)とは喫水が浅くて航洋性に劣り、鈍足で小さい船じゃありませんか。 これと似たような性能なら足でまといにはなりませんよね? 1万トンの船である必要は有りません。2000〜4000トンの民間船でもLSTと同等以上の航洋性は有りますし、先行する揚陸艦隊が港湾を制圧した後から到着すればいいので、多少遅くても構いません。とはいえYuting級LSTは18ノット程度なので、最近のRORO船の方が速いものが多いです。

あと、仁川上陸作戦の戦例を言えば、日本中から小型の機帆船を100隻近く集めて仁川に投入しています。沖合いの輸送船と陸の間の反復輸送に使っています。だから小型船でも投入出来るかと言えば、出来た事例はあります。

ちなみにフォークランド紛争でもイギリス軍は曳航船とバージを持ち込んでいますし、5000トン前後のRORO船を投入しています。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
 あと商船について。
 JSF氏には、周辺国揚陸能力の数的劣勢は自説に不利ですので、どうにかして商船を使いたいという焦りなのでしょう。そこでフォークランド紛争を引き合いに出しています。


いえ、私は単なる常識の話をしている積もりでした。港湾を奪取した後は民間船で物資を荷揚げするのが普通です。ノルマンディー上陸作戦の後だって港湾奪取後はわざわざビーチングなんてしないです。港湾を使ってます。どんどん東進していって最終的にはベルギーのアントワープ港を一大集積基地として使っていたと思います。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
 しかし、上陸戦の経験をほとんど持たない周辺国に、英国のような徴用商船のコンバーションのノウハウはありません。


ノウハウなんて要らないですよ。先発の揚陸艦部隊が港湾を奪取後に普通に輸送船として使えば宜しいです。何も難しくありません。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
そして日本側海空戦力はアルゼンチン海空戦力の比ではありません。さらに日本海空軍力は至近の国内基地を利用することができます。


敵の防空戦力も英海軍のシーハリアー戦闘機やシーダート艦対空ミサイルとは比較にならない戦力が付いてきます。中国空軍は空中給油しながら足を延ばして来ますし、あと10年もすれば空母を運用し始めている頃でしょう。

そして我が国には専守防衛という足枷があり、戦争の第一撃を必ず先制される事を覚悟しなければなりません。そして、事前の偵察警戒情報が有れば奇襲は受けない、というのは甘過ぎる前提です。第四次中東戦争では事前にアラブ側の動静をほぼ完璧に掴んでいた筈のイスラエルが対応を誤り奇襲開戦されてしまっています。アメリカも湾岸戦争の前にイラクがクウェートへ侵攻する前に偵察衛星でイラク軍の集結を確認しておきながらフセインの意図を読み誤りました。

戦争慣れしたイスラエルやアメリカでさえ敵の開戦意図を事前に正確に判断する事は難しく、ましてや専守防衛の縛りがある日本が事前に的確な対応策が取れるとは思えません。先制奇襲による第一撃を受けるハンデを常に背負っているのです。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
 JSF氏の、商船で日本上陸を行えるという見通しは甘すぎるのです。やはり「ゆとり上陸作戦」です。


再度言いますが、民間徴用船を揚陸戦力に組み込む事は過去の戦例を見てもごく普通の事です。港湾さえ奪取出来れば普通に使えます。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
 相手が使える港湾は限定される。予め封鎖船を用意しておけばそれでOKでしょう。孔を空けて木栓でも突っ込んでおけばよい。相手の上陸必至となったら沈めるだけの話です。JSF氏が、それができないと考える理由がわからない。


侵攻側は狙う港湾を自由に選択出来ます。その港湾の大きさに合わせて3000トン級RORO船でも1万トン級RORO船でも対応して用意出来ます。防御側が何十とある港湾の全てに爆薬を積んだ閉塞船を待機させて置くのは無理がある上に、港湾の規模や形状によっては閉塞が困難なものも有ります。福岡の博多港、北九州港なんて閉塞するのに何十隻必要なのか・・・

また、仁川上陸作戦で北朝鮮軍は仁川港の港湾施設を破壊する事が出来ませんでした。閉塞船を用意するまでもなく水門を破壊すれば機能を大幅制限出来る特殊な港だったのに、開け渡してしまっています。戦争中ですら不意を突かれれば対処は出来ません。ましてや専守防衛の縛りがある我が国が平時に先制攻撃を受けて、初動で的確な対応が出来る筈だというのはあまりに甘いものの見方です。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
 だいたい、敵港湾は簡単に利用できません。港湾です。水路は狭い。2隻すれ違うことができるかどうかです。そこに閉塞船があれば通れませんし、岸壁際に閉塞船をいれておけば利用はできません。
 なんで簡単に港湾が利用できると考えているのか、その根拠の方が脳天気です。


串木野新港のように沖堤防で仕切られていたら2隻も閉塞船があれば大幅に制限できるのでしょうけど、例えば北九州港の閉塞には何隻が必要なんですか? 堤防で仕切られず、だだっ広いバースが広がっている巨大港湾の閉塞は困難です。小さな港湾でも閉塞するには複数隻が必要で、巨大港湾なら10倍以上必要です。とても可能性の有る港湾全てに閉塞船を前もって準備して置く事は無理でしょう。準備出来たとしても確実に閉塞出来る保証もありません。

過去の戦例を見る限り、防衛側が港湾を閉塞出来ないまま揚陸侵攻側に奪取された事例が多くある以上、「閉塞船を前もって準備して置けば大丈夫」というのは能天気すぎます。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
 海空戦力を考慮せず、後続の補給維持を考慮しない。このJSF氏の発想こそが「ゆとり上陸作戦」です。上陸戦と対上陸戦を戦車だけに収斂させようとする方が「馬鹿な話」でしょう。


前にも言いましたが、海空戦力については演習に置ける数値を考慮すると洋上撃破率は上手くいって2〜3割と、高い戦果を想定しています。 参考までに実戦では陸の話ですが、湾岸戦争での多国籍軍の空爆によるイラク戦車撃破率は約3割でした。なお後続の補給維持は奪取した港湾や空港から行うと何度も言っている筈です。

隅田金属さんの「海空戦力だけで撃滅できるから日本への上陸なんて無理だ」という想定は、戦車不要論を通り越して陸自不要論に近くなってしまっています。しかし、海空が強力ならば陸は要らないとか、逆に陸が強力なら海空は要らないといったような話ではありません。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
結局のところ、私の見積に対して批判するだけで、上陸正面も、上陸戦力も示していません。


前にも言った筈ですが。上陸正面は福岡。第一波の上陸戦力は2個自動車化師団。第二波が1個機械化師団、2個機械化旅団。根拠は日米協同指揮所演習「山桜37」。

また、ゆうか氏の持ってこられた資料によると、Yuting級とYukan級は歩兵を搭載した上で戦車10両か物資を搭載し、それがビーチング時の数値である事が分かったので、

●Yuzhao級 17600トン×1隻 戦車10両+歩兵 800人
●Yuting-U級 4800トン×9隻  戦車90両+歩兵 2250人
●Yuting-T級 4800トン×8隻  戦車80両+歩兵 2000人
●Yukan級 4170トン×7隻  戦車70両+歩兵 1050人 

この大型ドック揚陸艦と大型戦車揚陸艦の合わせて25隻で6100名の戦闘兵を搭乗出来る事が確定。戦車も250両搭載出来ますが、物資を積む事も考えると少なくなるので半分として125両。

●Yunshu級 1850トン×10隻  戦車80両or歩兵 1800人  
●Yudeng級 1850トン×1隻  戦車8両or歩兵180人
●Yubei級 1000トン 10隻  戦車40両or歩兵1500人  
●Yuhai級 800トン×9隻  戦車18両or歩兵2250人

中型揚陸艦に付いては兵員or車両or物資のどれかになるので、5730人or138両or物資となるので、三等分すると1910人+46両+物資。

大型揚陸艦と中型揚陸艦を合わせて8010名、装甲車両171両、物資。これに民間徴用船が付いてフォークランド紛争のイギリス軍と同じ比率になれば18690名、165両がプラスされ26700名、装甲車両336両。これは山桜37想定の第一波揚陸戦力より少し多いくらい。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
> LSM

速力・耐航性から上陸第一波に参加しがたいものがあります。中国LSMの速力は最大で14kt。シー・ステートが悪化すれば速力も定針性も一気に悪化します。よほどの「ゆとり」的好天でなければ、船団速力は10kt以下に低下してしまうでしょう。その分、日本海空戦力の脅威にさらされる時間は増えてしまいます。


いえ、中国海軍の最新鋭1000トン級揚陸艇074A型Yubei級は恐らく20ノットを超えます。このクラスはスペックが公開されていないのですが、カタマラン船形を採用した斬新な設計です。

それと何度も言っているのですが、第二次世界大戦でアメリカ海軍はLSMを大量に揚陸第一波に投入していますし、日本海軍も二等輸送艦を使っています。参加できている事例を無視して参加し難いと連呼するのは、過去の戦例を軽視しているように見えます。


ゆとり上陸作戦:隅田金属日誌
 氏は従来の上陸戦の歴史を顧みていないのです。


それは貴方の事でしょう。私は過去の上陸戦の事例を幾つも出しているのに、隅田金属さんはそれを無視してばかりです。

さて、今回はこんなものですね。後はこちらの読者から要望のあったネタを紹介して終わりにします。(無関係な記事のコメント欄で議論しないようにして下さい)お題は、

*隅田金属理論「港湾使用拒否も簡単です。荷役設備の不要なRORO船といっても係船柱(ピット)がなければ係留できないでしょう。全部切ってしまえば良い」

これに対する反論で、

「タグボートで押し続けて固定」
「取り合えず杭を打って簡易ピットを作る」
「簡易ピットで繋いでいる間に頑丈なピットを作る」
「スパッド付きのプッシャーバージ船を連れて来て簡易埠頭とする」

スパッドとは鉄柱の杭の事で、海底まで下ろして食い込ませてバージ船を強力に固定する装備です。アンカーもピットも必要無く、阪神大震災で破壊された神戸港でも使用されピットを使用せずに陸揚げ作業を行っています。プッシャーバージ船とは合体式の輸送船で、バージ(台船)とプッシャー(押し船)が結合した合体状態では通常船舶に近い航洋能力を有しています。

*参考資料

船図鑑/プッシャー・バージ

フェリーバージのスパッド - 主に船写真
>このスパッドで水深15メートルくらいまで有効でしょうか

YouTube - 夏でナイト走航会(夕方) プッシャーバージ合体

JFE N1:内航com
>新造当時はスパッドがバージに付いていたおかげで、阪神大震災で係留不可能な
>深江の壊れた岸壁において鋼材物流を止めなかったと言う大活躍をした船だそうです。

Youtube - FALKLANDS CONFLICT - Bomb Alley
・フォークランド紛争のサンカルロス泊地。47秒、揚陸に使うバージの存在が確認できる。


*隅田金属理論「上陸戦に伴う港湾防備の所要についても、全国に重要港湾がいくつあっても、対ロシア戦では稚内港だけを防備すれば充分ですし、対中国戦では那覇と串木野港だけを考えておけば充分です。」 

2D担当地区の部隊の大規模揚陸可能な港湾リストを作ってみたり 港湾能力込みで。隅金反論用に冬まで確保しておこう。ネットの公開情報だけで稚内にしか上がれないという彼への反論の根拠が集まる情報化社会ばんざいless than a minute ago via Keitai Web



ちなみに隅金指定の揚陸港湾能力を持った港湾にあらかじめ隅金が指定した張り付けるのに必要な戦力を単純に数えただけでも40個中隊戦闘団 ちなみにこれは北海道だけの話である 海岸線の防御? 無茶言うなwless than a minute ago via Keitai Web



「冬」ってコミケの事かな、楽しみだよもん。
12時04分 | 固定リンク | Comment (562) | 議論 |
2010年09月05日
それでは隅田金属ぼるじひ社さんの新説を纏めて見ましょう。

中国の揚陸戦力(台湾海峡限定):隅田金属日誌
・LSM(中型揚陸艦)以下は参加が難しい。
・ビーチングでは喫水を保つ為に搭載量2割。
・上記理由から投入兵力は三個大隊程度。
・揚陸できるのは吹上浜のみ。
・港湾使用拒否も簡単。

それでは反論して行きます。

先ず、LSM以下が使えないという不思議ルールは止めて下さい。アメリカ海軍はフィリピン、沖縄などの攻略に大量のLSMを連れて来た筈です。日本海軍は二等輸送艦をフィリピンに送り込んでいます。1000トン程度の中型揚陸艦でも外洋の波濤を越えて使って来た実績が有る筈です。

次に「ビーチング搭載量2割ルール」も適用を止めて下さい。それは計算を間違えています。排水量の差と積載量、特に喫水の深さを注意して見比べれば理解する事が出来ます。

【第二次大戦型LST-1】
基準排水量1650トン
満載排水量4000トン
全長100m
全幅15.2m
喫水4.3m

【Yutin(玉亭)級揚陸艦】
基準排水量3400トン
満載排水量4800トン
全長130m
全幅16m
喫水3m

第二次世界大戦型のLST-1は小さな船体(1650トン)に自分以上の重さの貨物(2000トン)を積み込む事が出来ますが、その状態の喫水は4.3mと深くなりビーチング不可能、貨物を500トンと軽くすればビーチング可能となります。

一方、Yutin級は基準排水量(3400トン)と満載排水量(4800トン)の差が少なく、喫水が3mと浅くなっています。これはつまりLST-1と比べてビーチング時の貨物搭載制限が緩い事を意味しています。

LST-1は基準排水量1650トンに対し500トンの貨物搭載でビーチング可能、この比率をYutin級に当て嵌めると基準排水量3400トンに対し貨物搭載1030トン。満載状態の搭載量が4800ー3400=1400トンとして、73%の搭載制限がビーチング時に掛かります。以上、簡易な計算ですが、第二次世界大戦型LST-1のビーチング2割ルールはYutin級に適用出来ない事が分かると思います。

そもそも、水陸両用戦車やホバークラフトなら沖合で洋上発進出来るので、ビーチングしなくても揚陸作戦は可能です。

image-20100905213706.png

隅田金属さんのビーチング2割ルールは間違いです。

あと、揚陸可能地点が鹿児島県の吹上浜だけに勝手に限定されているのはお話になりません。例えば日米協同演習YAMASAKURA37の想定では福岡に着上陸されていますが、これを以前指し示した筈なのに、何故無視されているのですか? 太平洋戦争の米軍の予定していたオリンピック作戦でも南九州だけで複数の着上陸ルートが有った筈です。

揚陸に民間徴用船を使えない不思議ルールも止めて下さい。フォークランド紛争で英軍は1万名の陸戦兵の内、7割を民間徴用船で運んでいます。それとRo-Ro船というものは各種サイズが揃っていますから、乗り込む港湾に合わせたサイズの船を連れて行けばいいです。喫水6mという数字より小さなものの方が数は多いくらいです。


表6-1: 世界のRO-RO船の設計喫水値の分布:
 平均的に、RO-RO船の喫水に関する条件は、他の一般貨物船ほど深さを要求されない。これは、船舶のサイズが小さい為と、水深の浅い国内港でも運航に問題がないよう特別に設計されているためでもある。世界のRO-RO船の設計喫水値の分布を表6-1に示す。



10年前の統計資料で少し古いですが、参考にして下さい。

あと、「港湾は簡単に使用不能に出来る」と根拠も無く言い張るのも止めて下さい。出来ると言うなら過去の戦例を幾つか挙げて見せて下さい。

あと、この次の記事は頭が痛過ぎます。

日本本土への上陸戦は不可能:隅田金属日誌

要約「上陸戦に伴う港湾防備の所要についても、全国に重要港湾がいくつあっても、対ロシア戦では稚内港だけを防備すれば充分ですし、対中国戦では那覇と串木野港だけを考えておけば充分です。」 

新説!「稚内と那覇と串木野さえ守れば日本は絶対無敵説」

・・・あんまり馬鹿な事言ってると、萎えますよホント。

22時16分 | 固定リンク | Comment (601) | 議論 |
2010年08月31日
隅田金属ぼるじひ社の文谷数重さんによるレッテル貼り付け総集編です。


JSF氏への反論:隅田金属日誌
 神学部の先生に「神はいない」といってもダメなんだろうね。

 JSF氏は戦車崇拝教団の祭司であることを失念していた。
 神の実在を信じている人間に「神様はいない」といっても聞き入れようとはしないだろう。神の実在について細々した例証を上げるか、無神論者お断りと斥けるしかない。


上陸予想戦力を示せないJSF氏:隅田金属日誌
これは氏の戦車への偏愛が、ペニ・ス願望的な存在であるためでしょう。原始的なものであって、本人には理屈を付けられないわけです。マッシブで突進力を秘めた戦車は男性・器と等価です。戦車への愛は、戦車に表象される男らしさ、征服のイメージに自己を同一化させるものなのです。氏にとって戦車=ペ・ニスなのでしょう。実際に、氏の行動のマッチョなところ、ブログやツイッターでの他者への攻撃的な批判は、戦車への愛、同一化と同根の、男らしさの追求や征服願望なのではないかと思われます。氏にとって戦車は既に自己と同一化している、戦車への批判的言辞は、自分の身を切られるものと錯覚していているのです。


JSF氏の『ウェブ論壇』批判は、こじつけそのもの:隅田金属日誌
 前に述べたように、JSF氏は戦車崇拝教団の祭司です。神学者が無神論を受け入れられないように、氏は戦車無用論を受け入れることもできません。神学者は、無神論につながりかねない話に耳を傾けることはできません。神の実在を疑う意見には、細々した奇跡を例証を上げるか、無神論者お断りと斥けるしかない。
 同じように氏は、戦車の絶対性が揺らぎかねない言葉に耳を傾けることもできず、感情的に反論し、細々とした例証を挙げ、最後には「戦車不要論なので排斥する」としか言えないのです。

 ただ、いずれ氏がスターの座から降りる日はきます。賢者が現れ「神が死んだ」と告げる時が来るのです。彼の信徒は消え失せ、彼の前には今回のような批評にもならない批評が山のように残されることになるでしょう。


JSF氏・オブイェクトへの反論を通じて:隅田金属日誌
 なぜJSF氏がここまで執着するのか?
 それはJSF氏・オブイェクトの自転車操業体質と、氏とその信者の「ペニ・ス」願望に起因するプリミティブな戦車愛が挙げられるだろう。

 論議での「勝利」への執着は、今までのJSF氏・オブイェクトの行動方針から説明できるだろう。JSF氏は勝ち続けることによってネットスターの地位を確保した。その地位を保つためには、これからも勝負を挑み、勝ち続けなければならない。氏はいままでも、相手に信者をけしかけることによって「勝利」を演出してきた。この手法は、信者の信心が足りなくなると通用しなくなる。氏は勝利し続けなければ、または敗北を喫することがあれば、その「勝利」を演出するマシーンを喪ってしまうのだ。つまりは自転車操業なのである。この構造があるかぎり、JSF氏・オブイェクトはいつかは倒れることになるだろう。

 戦車への執着は、やはり「ペニ・ス」願望なのだろう。JSF氏の心のなかでは、まず戦車もつセクシャル・シンボリズムへの憧憬がある。おそらく、今回の新戦車も氏の男性・器と同一視しており、それに対する批判は自己の肉体を、ペニ・スを傷つけられるという心理が働いているのだろう。それによって過剰な防衛反応を、戦車不要論や新戦車への懐疑を必死になって否定するのだろう。
 なお、このセクシャル・シンボリズムに対して卑猥であるといった批判をするものは、ペニ・ス願望という言葉に過剰に反応しているだけなのだろう。中学生がカタカナ語に男性・器や女性・器の名称を見つけて騒ぐようなものである。
 さらに言えば、戦車や大砲への憧憬、ペニ・ス願望は私にもある。例えば、ホンモノのFRONT誌で見た大砲の写真は、私にとってのドリームである。男性・性を掻き立て、興奮を呼び起こすものである。JSF氏やその信者も同じだろう。
 ただ、それでは戦車の真の必要性を語ることはできないだろう。日本にとっての戦車の勝ちや新戦車の必要性について、JSF氏やその信者には、戦車のもつセクシャル・シンボリズムを離れた冷静な議論をすべきだろう。


JSF氏:戦車が役に立たないと、自分の存在価値が示せない:隅田金属日誌
 この謝罪要求の裏には、JSF氏が自身と同一視している戦車への侮辱を謝罪しろという心理もあるのでしょう。氏にとっての戦車の憧れは、原始的な心理であるペニ・ス願望なのです。セクシャル・シンボルへの執着なのでしょう。だから「ボク=戦車に謝罪しろ」と言い寄ってくるのです。


議論の本筋と離れて相手に下品なレッテルを貼る事に終始して、第三者からどういう目で見られているか、隅田金属ぼるじひ社の文谷数重さんはよく考えた方が良いと思います。素人の手による劣化フロイト精神分析で男根男根と連呼している貴方の有り様は、異様でしかありません。

私はこれを笑い飛ばせましたが、貴方と付き合いのある人がこれを見てどう思うのか。貴方と一緒に飲んだ事のある人ですら、この件で貴方の事は支持出来無いと表明しています。

隅田金属ぼるじひ社の文谷数重さん。貴方のその行動により貴方自身の人格が疑われています。それは理解されていますか。
20時57分 | 固定リンク | Comment (846) | 議論 |
2010年08月26日
先ずは本命の朝日Web論座とのやり取り(反論記事リンク)を優先して、隅田金属ぼるじひ社さんを放置気味であった事をお詫びします。それでは反論への再反論を行って対応して行きたいと思います。幾つかの要点に纏めて個別のテーマ毎に記事をUPして行く予定です。

最初のお題は「上陸予想戦力」についてです。

上陸予想戦力を示せないJSF氏:隅田金属日誌

着上陸に付いては、既にそちらのコメント欄にだよもんこと「だよもん星人 ◆V2ypPq9SqY」氏と、フルンゼこと「Lans ◆ xHvvunznRc」氏が書き込みに行っており、私が出るまでも無い状態です。2人とも私よりも遥かに詳しいです。なにしろプロだからなぁ・・・。

そこで先ず分かり易い上陸予想戦力として、日米両軍がどれだけの数を想定しているかを示します。10年前に行われた日米協同指揮所演習YAMASAKURA37(YS-37、山桜37)での想定では、以下の通りです。


えーと 具体的な数字がほしいようなので、日米協同指揮所演習山桜37では第一派で二個自動車化狙撃師団 第二派で一個機械化狙撃師団と二個機械化旅団を上げて来てますが。 サイト主は海軍系が専門と聞いているので船舶量の計算のやり方はご存じだとおもいますがless than a minute ago via Keitai Web



山桜演習は近年では公開が進んでいますが、当時はまだ詳細な数値は公表されていないものでした。しかし山桜37については在日米陸軍座間キャンプ公式サイトに詳細な状況設定が掲載され、すぐに消えるという出来事が起こり、その内容は新聞記事にもなっています。

『日米指揮所演習 37』 の基本想定と解説:神浦元彰HP

軍事演習は政治状況とは関わりなく行われる場合があります。「相手の意思ではなく能力に備えよ」という考え方です。外交政治状況が何時変わるかは誰にも分からず、上手く行かなかった時の保険が安全保障としての軍事力だからです。山桜37演習は仮想敵が投入できる能力(兵力)を想定して行われています。状況設定については戦争が始まる条件から始まっています。

しかし不可思議な事に、隅田金属さんは自分のブログでこの山桜37の事をコメント欄に書き込まれると消して回っているようです。どうしてそのような事をするのでしょうか?

さて一方、隅田金属(もんたに)さんは仮想敵をロシアに想定した場合、以下のような状況設定をしておられます。



・ ロシアの場合、太平洋艦隊には揚陸艦が4隻しかない
・ スペック的な最大搭載量を積んでビーチングはできない
・ ビーチングでのその輸送量を勘案すると、
  甘く見て自動車化狙撃兵大隊×1+α。
  厳しく見たときには、戦車中隊×1+徒歩歩兵

 このように判断しています

 2010.08.24 05:11 もんたに


何故か揚陸に民間徴用船が参加してはならないという不思議ルールが組まれています。もうこの時点でお話にならないのでは・・・フォークランド紛争でイギリス軍が多数の民間徴用船を使っていた事を、知らないのでしょう。揚陸艦で構成された部隊が砂浜に揚陸して進撃、港湾を奪取してしまえば幾らでも民間徴用船を使えます。空挺軍が降下して港湾を奪取してもいいですし、港湾への直接揚陸を仕掛けたドイツ軍のノルウェー侵攻作戦ヴェーゼル演習という例も過去の戦史にはあります。空挺軍で空港を奪取して空輸という、アフガン侵攻の例すらあります。

801pt「 鳥井順「アフガン戦争」からですが、ソ連軍はアフガン侵攻でカブール空港に降着した空挺軍は10分おきの間隔で着陸して、BMD346両、兵員約5000人を降ろしてますね。2日目に大型支援機材含む1万人に達している、と。」

ayasugi「RORO船ならLCMを自走ポンツーンとして使えば沖合いから揚陸できる。カンタベリーがソロモン地震のときにやってた。」

V2ypPq9SqY「ヴィーゼル演習作戦を持ち出すまでもなく、大半の着上陸は普通の輸送艦と少量の専門艦で行われているんだし。」

Advanced_MH 「74TKがフェリーで運ばれてる証拠をば。http://bit.ly/9kvCTq ありがとう岡山平和委員会!」

obiekt_JP「1982年4月19日 英第3コマンド海兵旅団第2陣、徴用客船「キャンベラ」、貨客船「ノーランド」でイギリスを出発 http://bit.ly/8YQAjZ

これまでの戦史上、大半の着上陸作戦は普通の輸送艦(民間徴用船)と少量の専門艦(揚陸艦)で行われています。

あと、ロシア海軍は建造中の新型揚陸艦「イワン・グレン」級があり、更にフランスからミストラル級強襲揚陸艦を調達する予定です。どちらも予定調達数は5隻(変更される可能性有り)なので、太平洋艦隊に2隻ずつ計4隻廻される可能性があります。現時点ではロシア太平洋艦隊には小さな戦車揚陸艦しか稼動していませんが、近い将来に大きさが数倍の揚陸艦を複数配備して行く事になります。

obiekt_JP「今年の6月の記事。ロシア海軍新型揚陸艦イワン・グレンの写真がある。完成間近。 проекта 11711 ≪Иван Грен≫ http://bit.ly/a5mIUb

また近年の温暖化により北極海航路が確立された場合、ロシア海軍主力の北方艦隊が極東に回航して来る可能性があります。過去にロシアは日露戦争でバルチック艦隊を遠路派遣した先例があります。また、つい先月にロシア極東で行われたヴォストーク2010演習では、北方艦隊と黒海艦隊の旗艦(ロケット巡洋艦)が参加しています。これは普通に対馬海峡を通過してきましたが、将来は北極海航路を用いた機動展開訓練が行われるかもしれません。

なお、隅田金属さんのブログコメント欄での、だよもんこと「だよもん星人 ◆V2ypPq9SqY」氏とフルンゼこと「Lans ◆ xHvvunznRc」氏の投稿は、後日に「消印所沢」氏の手によって纏めて貰う予定です。

それにしても隅田金属(もんたに)氏、あちらのコメント欄でだよもん氏とLans氏を素人呼ばわりしてるけど、すごく勇気あるなぁ。相手が何者か知らないと、こういう事やっちゃうんだなぁ・・・。
12時29分 | 固定リンク | Comment (264) | 議論 |
2010年08月22日
隅田金属ぼるじひ社さん戦車関連の第二弾。とはいえ今回紹介する記事は 前のエントリーで触れた部分と被っている内容が多いので、それ以外の箇所を紹介しておきましょう。ある意味とても独創的なTK-X代替プランです。


10式戦車は簡易版でいいんじゃないか?:隅田金属ぼるじひ社
 むしろ日本国内で着上陸対応で使うなら
・ 前方機銃+機銃手の追加。(対人・対ソフトスキン火力の増加)
・ ゴム履帯あるいは転輪での走行能力付与(後方での自力機動力確保/どうせ水田では行動できないし)
・ カリオペみたいな多連装ロケットの追加装備(対人火力増加+景気付け)
・ 対艦・大舟艇への射撃訓練強化(ビーチング段階なら当たるだろうし、100mm以上の榴弾が当たれば揚陸どころじゃないだろ)
 ってところかな。ふざけているように見えて、実用性があると思うよ。


発想が第二次大戦までの古臭い代物ばかりで何の冗談かな、と思うところですが、隅田金属ぼるじひ社さんは本気で言っています。本気なんですよ、この方は。恐らく最近の軍事技術に付いて何にもご存じ無いのだと思います。知識が数十年前で止まってる感じですね。どれもこれも問題外です。

この方、お年を召したお爺ちゃんなんですか? 前の大戦での従軍経験があるとお見受けしました。それなら最近の技術を知らなくても、仕方がないかもしれないですね。


10式戦車は簡易版でいいんじゃないか?:隅田金属ぼるじひ社
 10式戦車なんて作っても、実際は使わないだろうし、使っても昔の歩兵戦車みたいな使い方になるのだから、モット安くつくるべきだったのですね。
・ 装甲は榴弾の破片とHEATへの耐久性だけあれば良い。
・ 足回りもトン20馬力で良い。
・ 砲もFCSは測距だけ+手動装填で充分。
 ここらへんまスペックダウンすれば、モット安くなったと思うよ。性能的にはTAM戦車とか74式+装甲強化のレベルだけれども、それで充分じゃないのかね。


その挙げられたスペック、74式戦車レベルどころか、もはや第二次大戦の頃の戦車より弱そうなんですが。現代の敵の装甲車や空挺戦車よりも弱い・・・一体何が充分なんです?


10式戦車は簡易版でいいんじゃないか?:隅田金属ぼるじひ社
 いずれにせよ10式は過剰性能。本来なら74式の装甲とエンジンを改良すれば充分なのだけれども。日本の硬直した防衛装備調達方針が無駄遣いを許しているということだ。モッタイナイね。


隅田金属ぼるじひ社さんの発想の方が硬直してると云うか、何十年も前の認識レベルから変化が無いと云うか・・・車体前方機銃にクリスティー転輪走行、シャーマンカリオペは化石として見るものだと思います。これではまだRWSを連呼している某軍事ライターの方がマシかもしれません。
20時25分 | 固定リンク | Comment (596) | 議論 |
2010年06月20日
民主党議員秘書の勝見貴弘氏がTwitter上で論争相手にSOB(Son Of a Bitch)と暴言を吐き、この件が新聞で報道された約一週間前から勝見秘書はTwitterの更新を停止しています。しかし最近、妙な動きがありました。

日本語アカウントを tkatsumi09j から tkatsumi06j に変更。
英語アカウントは tkatsumi09e から tkatsumi10e に変更。

勝見秘書はアカウントの変更を行っています。検索対策か知りませんが、プロフィールで自分のステータスを顕示している以上、検索で簡単に見つかってしまうので、一体何がしたいのか良く分かりません。アイコンも変更が行われています。DotWarでもやって遊んでいるのでしょうか。DotWarは楽しいですよね、でも遊んでちゃ謹慎にならない気がします。しかもよく見ると謹慎しているのは日本語アカウントだけで、英語アカウントでは何も変わらず更新を続けています。

南アW杯:アネルカ仏代表追放 監督を「売春婦の息子」と侮辱 - 毎日新聞

勝見秘書と全く同じ暴言を吐いたフランスのサッカー選手は代表を追放される憂き目に遭っています。そろそろ勝見秘書は事の重大性を再認識した方が良いのではないかと思います。

というのも、勝見秘書はTwitter英語アカウントで更新を続けているのとは別に、Wikipediaでの編集作業を今も続けており、それがWikipediaの基本方針に反する疑いが掛けられているのです。


ノート:犬塚直史 - Wikipedia
本記事を2007年2月以来30回程編集されているEtranger3 01氏のページには犬塚直史議員の私設秘書を務めている旨の自己紹介があります。その前提で本記事を編集されるのは

Wikipedia:ウィキペディアは何ではないか#ウィキペディアは演説台ではありません
Wikipedia:自分自身の記事をつくらない
Wikipedia:中立的な観点#ひとつの帰結:敵のために書く

に反する行為ではないでしょうか。例えて言えば以前官庁や大企業に属している人物が自組織の記事を編集して問題になったことがあります。

また、全てをチェックした訳ではないのですが、本記事のほかに、地球規模問題に取組む国際議員連盟など、犬塚議員の参加している活動も幾つか編集されておりますね。クラスター弾に関する条約東北アジア非核地帯条約についても現与党がそのありかた、日本国の政策に直接関与しえる状態であることを考えると、その政党連なる人物が編集するのは如何なものかと考えます。ルール的にはどうなのでしょうか?

この問題につきまして皆様の意見を伺いたいと思います。


Etranger3 01=勝見貴弘秘書です。この他にWikipedia英語版アカウントも保有して活動しているようです。議員秘書が仕える議員の宣伝目的でWikipediaの編集行為を繰り返す・・・インターネット上の政治活動の在り方としてやってはいけない例を率先して実践しているようにしか見えません。Twitterでの暴言といい、Wikipediaの編集行為といい、勝見秘書の行動は今後の選挙でのインターネット解禁および政党関係者の普段からのインターネット利用について、「こういう行為はしてはいけない」という悪い見本として例示されるべきものになってしまっています。
22時42分 | 固定リンク | Comment (373) | 議論 |
2010年06月18日
菅直人首相の元秘書の松田光世さんは、菅直人政権が発足すると僅か一週間の間に十の予測を行い、その十個とも全てを外すという稀有な業を我々に見せ付けました。その多くは結果が確定していたのですが、衆参ダブル選挙に付いてだけは菅首相はやんわりと否定していただけで、松田光世さんは最後の最後まで「衆議院を解散しダブル選挙になる」と唱え続けていました。しかし衆議院の閉会と同時に菅首相はきっぱりと「解散は無い」と断言したのでした。



【松田光世さんの予測と結果】
官房長官は枝野→結果は仙谷さん
幹事長は小沢系→結果は反小沢の枝野さん
小沢氏党内要職→小沢さん党内ポスト無し
田中真紀子外相→岡田さん再任
川内博史防衛相→北沢さん再任
社民党連立復帰→社民党、きっぱり否定
日米合意見直し→菅さん、きっぱり否定
衆参ダブル選挙→菅さん、やんわり否定→きっぱり否定 New!
荒井聡農水相→荒井聡さんは戦略相
首相秘書官は俺→結果は官僚の山崎史郎さん

短期間の内にこれだけ大量の予測を行い、その全てを外した松田光世さんは、菅直人首相の元秘書という立場から何か有力な情報を官邸サイドから得ている様子が全くない事を露呈しています。それでは松田光世さんが衆参ダブル選挙を唱え、菅直人首相から完全否定されるまでの過程を、特に最後の数日間の様子を見て行きましょう。

解散して衆参同日選挙の見通しと可能性:日刊ゲンダイ(2010年6月3日)
>松田光世氏は「菅さんが首相になれば、間違いなくダブルになると思う」と断言する。

Togetter - まとめ「松田光世の衆参ダブル選挙デマ情報」


最後の最後まで松田光世さんの情報を信じ込む人達が出ており、議員まで引っ掛かっています。多くの議員は相手にしていないし、そんな情報は無いと否定しているのですが・・・また、「低気温のエクスタシーbyはなゆー」氏のように、BlogとTwitterの両方で松田光世さんの事を「菅首相の腹心」「65%の確率で衆議院解散」などと誤った情報を付け加えてデマを拡散する事に勤しむ人まで出ています。

不貞寝する松田ホラえもん

まァ結果はご覧の有様なんですが・・・
21時10分 | 固定リンク | Comment (89) | 議論 |
2010年06月12日
ああ、新聞ネタになっちゃったんですね。


ツイッターで民主党秘書が有権者を「SOB」と罵倒 「かっとなって…不適切だった」と謝罪:産経新聞
民主党の犬塚直史参院議員(長崎選挙区)の私設秘書の男性(38)がミニブログ「ツイッター」で議論をしていた一般人を相手に「SOB(ろくでなし)」と罵倒(ばとう)する投稿をし、謝罪していたことが分かった。


勝見秘書がどんな謝罪をしたかは以下でご覧下さい。

Togetter - まとめ「民主党議員秘書・勝見貴弘氏「キモい」「SOBs」発言に対する謝罪? (誰に対して?)・その後の周りの反応」

複数の罵倒相手を全てブロック(Twitterのシステム)したまま謝罪したのでは、個別に謝罪する意志が無く、有権者向けのアピールの為に全体に向かって釈明しただけとしか受け取る事が出来ません。

素に戻って英語ぼやき開始

(2010/05/30)民主党議員秘書の勝見貴弘氏がTwitter上で論争相手をSOB(Son Of a Bitch)呼ばわり

あれから勝見秘書がちっとも反省していない証拠を挙げて置きましょう。6月4日のツイートより。


@BB45_Colorado はじめまして。おはようございます。ご指摘重々承知しております。正直、あの時頭に血が上っていなかったらもう少し言葉を選んだでしょう。実は自分ではBSの意味で書いたつもりだったのです。しかししっかりXXXsと書いてしまった。後の祭りでした。面目ないです。less than a minute ago via HootSuite



>実は自分ではBSの意味で書いたつもりだったのです。

BS="Bullshit"(牛の糞)

勝見秘書はこの釈明で通ると思っているようです。英語圏で最低最悪の罵倒表現であるSOB="Son of a bitch"(娼婦の息子)よりはマシですが、BSでも下品な表現である事には変わりありません。公衆の面前で使うべきではない言葉を自覚できていないようですから、この方はこれから何度でも同じ間違いを繰り返す事になるでしょう。
00時03分 | 固定リンク | Comment (282) | 議論 |
2010年06月07日
今日は朝から菅直人首相の元政策秘書で現ジャーナリストの松田光世さん(愛称;松田ドラえもん)は己の野望(夢想?)をツイートしていたわけですが・・・

ドラちゃん総理秘書官誕生?

ビビビ

しかし菅さんは相手にしませんでしたとさ。

首相秘書官は山崎史郎氏-異例の現職官僚登用 - IBTimes

首相秘書官は全部で5人で、1人の政務担当秘書官(慣例的に議員秘書から選ばれる事が多い)と4人の事務担当秘書官(外務省、財務省、警察庁、経済産業省から1人ずつ官僚が出向)で構成されます。政務担当秘書官は議員秘書から選ばれる事が多い他に、新聞記者、大学校長、官僚から選ばれるケースもあります。

内閣総理大臣秘書官 - Wikipedia

松田光世さんが狙っていたのは政務担当秘書官だったのですが、菅さんは現職官僚から選びました。というわけでこの結果により今現在の実績はこうなります。

【松田光世さんの予測と結果】
官房長官は枝野→結果は仙谷さん
幹事長は小沢系→結果は反小沢の枝野さん
小沢氏党内要職→小沢さん党内ポスト無し
田中真紀子外相→岡田さん再任
川内博史防衛相→北沢さん再任
社民党連立復帰→社民党、きっぱり否定
日米合意見直し→菅さん、きっぱり否定
衆参ダブル選挙→菅さん、やんわり否定
荒井聡農水相→荒井聡さんは戦略相 New!
首相秘書官は俺→結果は官僚の山崎史郎さん New!

φ(..)メモメモ...

松田光世さん10冠達成! この短期間の内に大量の逆予想ツイート、これは狙って出来るものではありません。なお松田光世さんは愛称の「ドラえもん」の他に「高瀬真実」というペンネームでジャーナリスト活動を行っているので、この名前にビビビと来たら電波照射に十分注意して下さい。
22時10分 | 固定リンク | Comment (317) | 議論 |
松田光世さん、これはデタラメな呟きだった事を認めたわけですね・・・松田光世さんは「日テレで会った五十嵐教授に『あんたが総理秘書官やるしかないだろ』とけしかけられた」と紹介した該当発言を消去してしまったようです。

該当URL( http://twitter.com/matsudadoraemon/status/15446149528

消えちゃってます。(Googleキャッシュは回収

松田光世首相補佐官?

五十嵐教授に電話して聞いてみた。

会館の美女 (main_streamz) さんが五十嵐教授に電話して聞いたというのが事実で、それでこの有様を知った五十嵐教授当人が松田光世さんに抗議した結果なのでしょう。消去したのが早かったですし。・・・そうなると、以下のこの件も事実なのか・・・

松田光世さん内閣入りを夢見る?

松田光世さん大放言?

「その予測」というのはこの件の事です。

(2010/06/04)菅さんの元秘書の松田光世さんが菅直人新政権の方針を大胆予測!

しかし結果は全て豪快に外した事で、松田光世さんが「オレは副官房長官補で入閣する!」と豪語した事は空振りに終わりそうです。いやしかし、もしも入閣したら菅直人政権の行く末は・・・

(2010/06/05)新たなる逆神の誕生か 松田光世さんが菅直人新政権の予想を全て外す

なお現時点では、以下のような状況です。

【松田光世さんの予測と結果】
官房長官は枝野→結果は仙谷さん
幹事長は小沢系→結果は反小沢の枝野さん
小沢氏党内要職→小沢さん党内ポスト無し
田中真紀子外相→岡田さん再任
川内博史防衛相→北沢さん再任
社民党連立復帰→社民党、きっぱり否定
日米合意見直し→菅さん、きっぱり否定
衆参ダブル選挙→菅さん、やんわり否定

更にもう一つ加わりそうです。

松田光世の大胆予測!「荒井聡農水相?」

財務相に野田氏昇格、荒井氏は戦略相:時事通信

【松田光世さんの予測と結果】
官房長官は枝野→結果は仙谷さん
幹事長は小沢系→結果は反小沢の枝野さん
小沢氏党内要職→小沢さん党内ポスト無し
田中真紀子外相→岡田さん再任
川内博史防衛相→北沢さん再任
社民党連立復帰→社民党、きっぱり否定
日米合意見直し→菅さん、きっぱり否定
衆参ダブル選挙→菅さん、やんわり否定
荒井聡農水相→荒井聡さんは戦略相 New!

松田光世さん・・・何処まで外せば気が済むんですか・・・

ところでガジェット通信が松田光世さんに大注目しています。


菅直人のなりすましTwitterの犯人は自民党の代理店である電通だった? 元菅直人秘書が暴く! - ガジェット通信
ともあれ記者としても菅直人偽物アカウントの真相をはっきりさせたいので、明日電通に取材を試みたいと思う。続報はまたガジェット通信でお届けする。


この件はガジェット通信の続報に期待しましょう。なおガジェット通信の記事中に私が纏めた<松田光世の予測と結果>が引用されていますが、当ブログは昨年にガジェット通信へ記事転載許可(護衛艦くらま事故の記事)を出しており、以降は一々断らずとも転載して構わない旨を伝えてあります。

なお松田光世さんは5月初めに以下のような大きなネタも投下しています。

Togetter - まとめ「釣り師松田光世氏、今度は「小泉の祖母が北朝鮮籍」というでかい釣り針を投げ入れる」

他にも色々あります。

Togetter - タグ「松田光世」のTwitterまとめ

松田光世さんの人となりは、最初に紹介したこの記事で大体分かると思います。

(2010/05/02)松田光世さんと学友のDCIA少佐の機密レポート

【追記】今日も松田ドラちゃんは朝からブイブイ言わせています。

ドラちゃん総理秘書官誕生?

・・・おい誰か早くコイツ止めろ! 永田メール並みの歩く爆弾だぞ!  
07時00分 | 固定リンク | Comment (119) | 議論 |
2010年06月06日
これは読んでいてビックリしました。岩上安身さんは自信満々にデタラメな事を断言しています。まさかここまで軍事・安全保障分野の知識が無かったとは・・・岩上安身さんが普天間問題で「普天間移設先はグアムだ!」と何度も連呼していた時点でおかしいとは思っていましたが、岩上安身さんは軍事は完全に専門外なのだと確信できました。

Twitter / 岩上安身: イスラエルは、70年代から各ミサイルを積んだ原潜を所有 ...
↓Twitlonger
Twitlonger / 岩上安身: イスラエルは、70年代から各ミサイルを積んだ原潜を所有 ...

見た瞬間にダメだこりゃ、と思いました。イスラエルは原潜(原子力潜水艦)など保有していません。イスラエル海軍の保有する潜水艦はドイツ製のディーゼル潜水艦です。

ドルフィン級潜水艦 - Wikipedia

岩上安身さんの言う「各ミサイル」とは「核ミサイル」のタイプミスなのでしょうが、1970年代からの保有は有り得ません。潜水艦から発射できる巡航ミサイルは、アメリカのレギュラス巡航ミサイルが1960年代に退役、トマホーク巡航ミサイルが1980年代からの就役であり、1970年代はアメリカ海軍ですら装備していない空白期間です。しかもアメリカはレギュラスもトマホークもイスラエルに渡してはいません。イスラエル海軍の潜水艦に核巡航ミサイルが搭載されているのではないかと噂されるようになったのは、ドルフィン級の就役以降なので、1999年以降の話になります。どうして岩上安身さんが「70年代から」と口走ったのか、全く理解する事が出来ません。1970年代というとイスラエル海軍はガル級潜水艦(ドイツ製206型潜水艦)の頃ですが、これは僅か450トンしかない小型艦なので、巨大なレギュラス巡航ミサイルの搭載など物理的に不可能です。

そもそも、岩上安身さんのTwitter上で話題になっている英国のタイムズ紙の記事にも、70年代とか原潜とか一切書かれていません。

Israel stations nuclear missile subs off Iran - Times Online
> The submarines of Flotilla 7 ― Dolphin, Tekuma and Leviathan ― have visited the Gulf before.

イスラエル海軍第7潜水隊群の潜水艦ドルフィン級3隻(ドルフィン、テクマ、リヴァイアサン)の事しか書かれていません。

(2009/07/04)イスラエル海軍の核巡航ミサイル搭載潜水艦がスエズ運河を通過

過去記事でも触れていますが、イスラエル海軍のドルフィン級潜水艦が搭載している可能性が高いのは、AGM-142ハヴ・ナップ(ポパイ)誘導弾を改造(ロケットモーターをターボジェット化)したポパイターボ(ポパイ3)巡航ミサイルであると言われています。

Popeye Turbo - FAS.org
Popeye - AGM-142 Have Nap - Sistemas de Armas

過去記事の際にも触れましたが、何故かアメリカやイスラエルのサイトよりもブラジルのサイト「Sistemas de Armas」の方でポパイターボ巡航ミサイルの詳細な解説が掲載されているのを見付けて来たので、頑張ってポルトガル語を読んで見て下さい。

【追記】岩上安身さんからの反応がありました。「各ミサイル」「原潜」の訂正が入りました。

岩上安身さんの反応

ですが、これでは訂正になりません。其処だけ直してもこうなってしまいます。

●岩上安身「イスラエルは、70年代から各ミサイルを積んだ原潜を所有しています。」

●岩上安身「イスラエルは、70年代から核ミサイルを積んだ潜水艦を所有しています。」

「70年代から」という間違いが訂正されていないのです。核巡航ミサイル搭載疑惑が囁かれているイスラエルのドルフィン級潜水艦は、一番艦が1999年就役、翌2000年に巡航ミサイルの試射を行っているので、イスラエルが核ミサイルを積んだ潜水艦を所有したのは「00年代(2000年代)から」というのが正しいのです。

岩上安身さん、訂正するならきちんと訂正して下さい。要するに貴方の間違いは「眠くなって書き込んだのでうっかり間違えた」というレベルの話ではなく、イスラエル潜水艦の核ミサイル搭載疑惑について最初から何一つ知らなかった、全く知らなかったにも関わらずに知ったかぶりをした、という事が既に露呈されているのです。
12時32分 | 固定リンク | Comment (115) | 議論 |
2010年06月05日
さて、そろそろ結果が出始めたので「菅さんの元秘書の松田光世さんが菅直人新政権の方針を大胆予測!」と現実の結果を照らし合わせて行きましょう。

【松田光世さんの予測と結果】
官房長官は枝野→結果は仙谷さん
幹事長は小沢系→結果は反小沢の枝野さん
小沢氏党内要職→小沢さん党内ポスト無し
田中真紀子外相→岡田さん再任
川内博史防衛相→北沢さん再任
社民党連立復帰→社民党、きっぱり否定
日米合意見直し→菅さん、きっぱり否定
衆参ダブル選挙→菅さん、やんわり否定

ご覧の通り、全ての予測が外れました。これは国内政治界に新たな逆神が誕生した事を告げるものであります。要するに松田光世さん(愛称:松田ドラえもん) は菅さんの元秘書という立ち位置を全く有効活用できておらず、他のジャーナリストと比べて特に有力な情報を得られる立場に無い、という事が言えるでしょう。民主党内に人脈があれば簡単に予測できる筈の官房長官職や幹事長職まで外しているあたり、どうしようもない気がします。そしてテニアン川内が防衛相に就任だとか飛ばし過ぎです、民主党政権下で日米合意したばかりの普天間基地移設(辺野古)を簡単に反故に出来ると考えているあたり、国際合意がどれだけ重いものか何も理解していないとしか・・・。外相や防衛相はそのまま再任ですが、9月の党代表選後に内閣改造が行われる予定です。その際も日米合意を踏襲できる人が選ばれる事になるでしょう。

ところで、これどういう事ですか?

松田光世首相補佐官?

五十嵐教授に電話して聞いてみた。

オイオイ。

(2010/05/02)松田光世さんと学友のDCIA少佐の機密レポート

この時もアレな言動だったから、そういう人なんでしょうね。

連絡待ってます。

やる気満々ですね。
21時26分 | 固定リンク | Comment (254) | 議論 |
2010年06月04日
民主党の新しい代表は菅直人さんに決まり、総理大臣に就任する事になりました。新政権の組閣はまだですが、菅さんの元政策秘書で現ジャーナリストの松田光世さんがTwitter上で大胆な予想を行っているので、それを紹介する事にします。

松田光世の大胆予測

松田光世の大胆予測

松田光世の大胆予測

松田光世の大胆予測

解散して衆参同日選挙の見通しと可能性:日刊ゲンダイ
>松田光世氏は「菅さんが首相になれば、間違いなくダブルになると思う」と断言する。

そんな餌で・・・


釣り鈎デカッ


菅首相は就任前から「普天間基地の移設先は日米合意(辺野古)を踏襲する」と明言していたわけで、就任会見でも「日米合意をしっかりと踏まえる」と発言しています。マキコ外相だとかテニアン川内が防衛相だとか、こんな予測はちょっと有り得ないし、小沢サイドがこのような希望を出しているとも考え難い話です。小沢さんは其処まで馬鹿じゃない筈です。これは予測と言うより、ただの自身の願望の垂れ流し・・・元秘書という立場から有力な情報を貰っている様子が見受けられず、ディスインフォメーション(故意の偽情報による撹乱)にしてはあまりにも荒唐無稽で誰も信じないから意味が無い、つまり「今思い付いた事を取り合えず口走った」だけなんじゃないかと思います。

日米合意を尊重−菅新首相:時事通信
福島氏、連立復帰あらためて否定:共同通信

菅さんの民主党代表の任期は鳩山さんの残り任期まで、つまり9月に改めて代表選が行われるので、その時にまた一波乱あるかもしれないし、夏の参院選の結果次第ではその前に責任を問われる事もあるかもしれませんが、取り合えず松田光世さんの大胆予測は成就する事が有り得なさそうです。これはもしかしたら、国内政治界での新たなる【逆神】の誕生を意味するのかもしれません。

◇菅氏、衆参同日選を否定:毎日新聞
23時52分 | 固定リンク | Comment (160) | 議論 |
2010年05月30日
民主党犬塚直史参議院議員秘書の勝見貴弘(@tkatsumi09j)氏とTwitter上でやり取りしていたんですが、幾らなんでもこれは軽率過ぎます、議員秘書が公衆の目の前でこんな言葉を口走るだなんて・・・Twitterが全世界に向けて公開されているという自覚が無いのでしょうか?

SOBとはスラングで"Son Of a Bitch"の略です。サノバビッチ、男性を侮辱する言葉ですが、これは英語圏では放送禁止用語であり、もし政治家が口走ったら大問題となる非常に危険な禁句です。

tkatsumi09j

"No use wasting my senses on the senseless SOBs."
(無分別なクソ野郎どもの為に私の知性をすり減らすことは無意味だ)

まさか相手を見下して英語なら気付かれないとでも思ったのでしょうか? 勝見貴弘氏は複数の人(私も含む)に向けてこの言葉を放ちましたが、その中には海外スペイン在住のManabu Sawada(@sawada0515)氏も居ました、スペイン語と英語を操れる国際派です。Sawada氏が気付かない筈が無いですし、SOBなら普通の人でも気付くほど有名なスラングです。あまりにも口が軽い失言です。

このような事になってしまった経緯ですが、勝見貴弘氏はこの週末に議論の論争相手を確認できるだけで3名立て続けにブロックを行い、議論そのものに嫌気が差していたようなのです。最初にブロックされたのは私(JSF)です、私はそれでも構わなかったのですが、しかしsawada氏やOmega氏までブロックする必要は無かったのに、勝見貴弘氏は一度ブロックの味を覚えてしまった結果、自分への反論意見に対してブロックを乱発してしまいました。そしてSOB呼ばわりへと繋がっていきます。

sawada0515

OmegaForceZero

obiekt_JP

Togetter - まとめ「民主党議員秘書、勝見貴弘さんが不発弾を拾って喜んでいる様子の纏め」

結局、勝見貴弘氏は私との論争が原因であのような心理状態に陥り、sawada氏とOmega氏は巻き添えになったという状況です。Omega氏のツイートを見れば分かりますが、ブロックされなければならないような理由は何処にも見当たりません。勝見貴弘氏に反対する意見を呟いたという理由だけでブロックされています。Twitterのブロックは自由ですから、どのような理由でブロックしようと勝見貴弘氏の好きにすれば構いません。しかし夏の参議院選挙を控えた議員の秘書という立場にありながら、放送禁止用語を口走って罵倒するような真似は、決して行うべきではありませんでした。

夏の参議院選挙から選挙運動のネット解禁が行われますが、Twitterとメールは除外されています。しかし何時かは解禁されてTwitterが選挙運動に利用できる日も来るでしょう。その際に政治家や関係者がこのような失言を呟いてしまったら、大変な命取りになります。選挙の時に限らず、政治家とその関係者は、ネットを利用する事は公衆に向かって演説しているのと全く同じだという事を、肝に銘じておくべきだと思います。

Togetter - まとめ「民主党議員秘書・勝見貴弘氏「キモい」「SOB」(Son of a bitch)と言い放つ」

Togetter - まとめ「民主党議員秘書・勝見貴弘氏「キモい」「SOBs」発言に対する謝罪? (誰に対して?)・その後の周りの反応」

※勝見貴弘氏は罵倒相手には謝罪せず、支持者のみへ謝罪。
03時57分 | 固定リンク | Comment (791) | 議論 |
2010年05月02日
菅直人副総理・財務相の元秘書でジャーナリストの松田光世(matsudadoraemon)さんとTwitter上でやり取りしていたのですが、中国の核戦力の評価に付いて意見が分かれ、松田さんは「米国は、想定研究を重ねて中国と核戦争をやっても勝てないと結論を出している」と主張し、その情報源を以下のようなものであると指し示しました。

松田光世(matsudadoraemon)

松田光世(matsudadoraemon)

・・・DCIA?何それ?

marman_band:『DCIAというのも今ひとつ分からないというか、、Director of the Central Intelligence Agencyという、長官ポストがそれだったような、というかウチの一般的な認識がそれ。何となくDIAと間違えてるような気もする。』

obiekt_JP:『「DCIA」って「Director of the Central Intelligence Agency」、つまり「CIA長官」って意味で使いませんか?』

marman_band氏とほぼ同時に同じようなツッコミをしながら二人で不思議がっていると、松田さんからこのようなお返事がありました。

松田光世(matsudadoraemon)

松田光世(matsudadoraemon)

DCIAって書いたのは「釣り」で、
Diffence Intelligence Agency(DIA)っていう、
Defense Intelligence Agency(DIA)に名前の似てる謎の組織の話らしいです。

松田さんて愉快な人ですね〜。ちなみに「日本関連のポイント」とは「中国大陸を核攻撃すると核の灰が日本列島に降ってくる」という程度の話でした。なお松田さんは「予算はCIAの2倍」というソースを一向に教えてくれませんでした。

Togetter -「松田光世氏とJSF氏のツィートまとめ(仮」

やれやれ、Twitterはこれだから面白い。
17時59分 | 固定リンク | Comment (346) | 議論 |
2010年01月19日
Kojii.netのテクニカルライター・井上孝司さんがマイコミジャーナルで持っている連載コラム「ビジネス視点で防衛産業ウォッチング」は今回で第16回を数えています。その最新記事の第16回目に、懐かしい話が紹介されていました。


国益を左右する武器輸出管理制度 - 米国編:マイコミジャーナル
数年前、「米国が日本にイージスBMDシステムを輸出しているが、何をどれだけ、いくらで輸出しているかといった情報は教えてもらえない」と、不平を言っている人がいた。たまたまそれを知った筆者が、米国政府の公開情報を引き合いに出して「そんなことはない」と御注進に及んだところ、こう言い返された。

「日本人が英語の文献を読めると思いますか? 日本語の文献がないのだったら、秘密裏にやっているということじゃないですか?」

このコメントを読んで卒倒しそうになったのは秘密である。


この誰にも真似できないコメントを行った人は「カナダde日本語」の美爾依(みにー)さんです。もう3年前の話になるんですね、初出はここです。

ちゃんと公表されてるんだが: Kojii.net ココログ別館

あまりに懐かしいので、3年前のこのコメントをきっかけに始まった私と美爾依さんとのやり取りを纏めて置きました。

(2006/12/26)美爾依さんの最後の質問に答える
(2006/12/23)美爾依さんとカナダde日本語
(2006/12/20)仮定を証拠だと言い張る美爾依さん
(2006/12/16)根拠を言えず印象操作に終始する美爾依さん
(2006/12/14)ミサイルの値段で間違った解釈をした美爾依さん
(2006/12/14)公表されている事を秘密裏に行われていると言い張る美爾依さん

アメリカからFMS(Foreign Military Sales)経由で引き渡される兵器は、何がどれだけ契約されたか数量や金額がオープンになっているので、「教えてもらえない」という美爾依さんの愚痴はただ単に自分で調べようとする努力を怠っただけ、という事が言えます。それを指摘されたら「日本人は英語の文献が読めない!」「日本語で書かれていなければ秘密裏にやっているということだ!」と強弁するのは、ちょっと滑稽なものでしたね。
18時43分 | 固定リンク | Comment (157) | 議論 |
2009年12月01日
TORA氏は「もう黙っていた方が良い」というアドバイスを受け入れてくれませんでしたか。

JSF氏の話し方には、議論が冷静に展開する余地がほとんどない。 - 株式日記と経済展望

議論のルールを破ったのは貴方だけです、TORA氏。自分自身が前提とした事を後から違えたり、議論の主題を無視して誤魔化しと話題逸らしに終始して、結局は最初のディーゼル機関の話は何処へ行ったのです? 前回の記事「高速戦艦は空母の直衛をすべきもの?」への反論を一切せずに、話題を逸らそうと新たな議題(大和の運用について)を持ち出して、議論を拡散させようとしている。TORA氏、貴方には他人と議論をする資格がありません。

TORA氏、貴方は「大和は空母を護衛できなかった!」から時代遅れだと間違った事を言いました。それに対し私は「マリアナ沖海戦で大和は空母と共に前衛部隊に居ましたよ?」と答えました。それに対する反論が「大和はマリアナ沖海戦までの2年間何もしていない!」では、会話のキャッチボールになっていません。

挙句の果てに、こちらの主張に対する反論が出来ないからといって「言葉遣い」を問題にしたり、最後には何の根拠の無いレッテル貼り(荒らしの常習だのネトウヨだの)を行い、そして捨てセリフですか。

「こんな事を続けていればJSF氏は誰にも相手にされなくなるでしょう。」

しかし、現実はTORA氏の願望とは逆の結果となっています。当ブログはSeesaaに移転後から4年経ちますが、計算してみると年平均40〜50%の増加率でアクセス数が増え続けています。

・・・増え過ぎ。そろそろ更新頻度を落として、本当に週刊化を目指そう・・・
05時02分 | 固定リンク | Comment (287) | 議論 |
2009年11月28日
26日のエントリー「良く知らない分野で知ったかぶりをする人間の大失敗」では二つの事例を紹介しましたが、その内の片方の人から反応が有りました。一応は自分の誤りを認めているので、それは結構な事なのですが、随所に沢山の言い訳を行っており、それが悉く的外れで余計に泥沼に嵌ってしまっています。

自分の良く知らない分野で必死に言い訳を試みた所で、付け焼刃の知識では上手く行く筈がありません。今回はそれを詳しく説明して見る事にします。


TORA氏の主張は過去・現在・未来の何れに置いても存在しない事象である- 株式日記と経済展望
(私のコメント)
調べてみましたら確かにアイオワ級の戦艦は蒸気タービン機関でした。戦艦大和が27ノットしか出ないのは事実であり、アイオワ級の戦艦が33ノットも出るので、てっきりジーゼルエンジンだと勘違いしていました。戦艦大和は池田信夫氏が例えに出していたので船舶エンジンに例えてみたのですが、アメリカの新鋭戦艦が33ノットも出るのに戦艦大和が27ノットでは、実際に戦艦同士の海戦が行われた場合不利になったら逃げられてしまう。

ドイツのポケット戦艦が大西洋を単独行動で作戦が出来たのもジーゼルエンジンの長い航続距離があったからであり、戦艦大和が7200海里しか航続距離が無いのにドイツのポケット戦艦は20,000海里もの航続距離がある。だから大西洋を縦横無尽に通商破壊作戦が出来ましたが、戦艦大和は空母機動部隊に随行するには速度不足であり、単独行動で通商破壊作戦も出来なかった。

アメリカの空母機動部隊が何重もの防御ラインを敷くことが出来たのも33ノットの快速戦艦だったからであり、大和や長門や武蔵は出来た当初から使いものにならない戦艦だった。海軍は艦隊決戦を夢見ていたのでしょうが、空母機動部隊と随行できるような快足戦艦にすべきだった。だから戦艦大和は根本的な設計思想が時代遅れだったのだ。

最近になって海上自衛隊の護衛艦はジーゼルエンジンやガスタービンが主流になりましたが、ジーゼルエンジンの航続距離と高性能なガスタービンを折衷させている。だから蒸気タービンからジーゼルへの流れと言う意味では間違いではないのですが、ドイツのポケット戦艦とアメリカの新鋭戦艦とを間違えたのは私として恥ずかしい。

しかし大和がジーゼルエンジンを断念したのは確かであり、重装甲で蒸気タービンでは設計の段階から時代錯誤だった。航続距離をとるならばジーゼル戦艦を作るべきだったし、高速戦艦を作るのならば軽量にすべきだった。重装甲で鈍足の不沈艦は米機動部隊の攻撃目標になるだけであり十数発の魚雷を食らって武蔵も大和も沈んでしまった。池田信夫氏がスーパーコンピューターを戦艦大和に例えたのは時代の流れから外れていると言う意味であり、スパコンもベクター型からスカラー型になっているのに、公共事業式に折衷型のスパコンを作ろうとしていた。

民間の船舶を見れば熱効率が優れたジーゼルエンジンが主流になり、蒸気タービンからジーゼルへの流れは常識だ。高速大型戦闘艦にディーゼル機関が採用される事は結果的にありませんでしたが、JFS氏に「思い込みと妄想から来る完全な捏造であり、口走るべきではありませんでした」と書かれるほど見当はずれでもないと思うのですが、戦艦大和もジーゼルエンジンが完成して改良が続けられていたら、護衛艦の「くらま」も蒸気タービンではなくジーゼルが使われていただろう。

軍艦では経済性よりも性能が重要視されるからガスタービンが主流になりますが、民間の船舶は燃費で低回転型ジーゼルエンジンが主流であり巨大タンカーですら経済性が優れたジーゼルエンジンが使われている。だから大型戦闘艦に関しては結果的にジーゼルは主流にならなかった。しかし民間船舶に関してはジーゼルが主流になりJFS氏が怒り狂うほどのデタラメを言っているつもりは無い。もしドイツのH級大型戦艦が出来ていたら、私が言っていた事の方が正しかったかもしれない。

〜中略〜

(私のコメント)
日本海軍には通商破壊作戦と言う概念が無く、潜水艦部隊ですら通商破壊作戦を行う事は少なかった。空母機動部隊がアメリカの機動部隊に比べて脆弱だったのも護衛艦隊が弱体だったからですが、戦艦大和がアメリカのアイオワ級の高速戦艦だったら機動部隊の護衛も出来ただろう。これは結果論であり戦艦大和は使い道がなく最後は特攻作戦に使われた。

戦艦大和とピラミッドと万里の長城はムダの代名詞になりましたが、戦艦大和は、ドイツの「H」級用に改良されたMZ65/95型ディーゼル機関を日本が作る事が出来ていれば、max30ノット、巡航19ノット(中央軸のみ駆動)で19,200海里という航続距離を発揮し、艦隊決戦にも通商破壊にも向く万能艦として活躍できただろう。たとえ大和が沈んでもジーゼルエンジン技術が残って戦後の船舶エンジンの主流技術になったはずだ。


・・・これはちょっと、あまりにも・・・TORA氏、貴方が言い訳を試みた部分は殆ど全て間違っています。



調べてみましたら確かにアイオワ級の戦艦は蒸気タービン機関でした。戦艦大和が27ノットしか出ないのは事実であり、アイオワ級の戦艦が33ノットも出るので、てっきりジーゼルエンジンだと勘違いしていました。戦艦大和は池田信夫氏が例えに出していたので船舶エンジンに例えてみたのですが、アメリカの新鋭戦艦が33ノットも出るのに戦艦大和が27ノットでは、実際に戦艦同士の海戦が行われた場合不利になったら逃げられてしまう。


TORA氏、貴方は「ディーゼルは蒸気タービンより高速・高出力」と誤解しています。先ずそれが間違いです。ディーゼルと蒸気タービンを比べたら、蒸気タービンの方が高速を出し易いです。これは今現在の技術でもそう言えます。戦争当時なら尚更な話です。ドイツのポケット戦艦は大和よりも低速です。また、未成に終わったO級巡洋戦艦は33ノットを出す予定でしたがディーゼルだけでは達成できず、蒸気タービンとの併用となっています。それでも足りず、装甲をかなり薄くして重量を軽くしてようやくの話です。これがアメリカのアイオワ級高速戦艦ならば、十分な装甲を与えたまま33ノットの高速性能を発揮できます。大出力蒸気タービン機関があればこそでした。

なお戦艦同士の砲撃戦で逃げて意味があるのは通商破壊戦くらいです。艦隊決戦では相手が逃げたらそれでこちら側の勝利です。戦争は戦略目的を達成した側の勝ちであり、撃沈が絶対の勝利条件ではありません。



ドイツのポケット戦艦が大西洋を単独行動で作戦が出来たのもジーゼルエンジンの長い航続距離があったからであり、戦艦大和が7200海里しか航続距離が無いのにドイツのポケット戦艦は20,000海里もの航続距離がある。だから大西洋を縦横無尽に通商破壊作戦が出来ましたが、戦艦大和は空母機動部隊に随行するには速度不足であり、単独行動で通商破壊作戦も出来なかった。


大型戦艦で通商破壊戦を行うなど、日米は発想した事すらなく、出来る出来ないはどうでもいい話です。お互いにする気が欠片も無かったのですから。第一、空母が主力として使われた太平洋戦域で水上戦闘艦による通商破壊戦を仕掛けるのは、ほぼ自殺行為です。また大型戦艦による通商破壊戦は費用対効果があまりにも悪く、イギリス海軍との戦力差が絶望的に開いていたドイツ海軍が採った苦肉の作戦であり、まともな海軍では採用されるような戦法ではありません。また通商破壊戦をしない以上は長大な航続力は必要ありません。日本海軍の伝統的な艦隊決戦計画は敵を迎え撃つ方針であり、航続力は短くても何ら問題ありません。狭い地中海で活動する事が前提のイタリア海軍の戦艦は、もっと航続力が短いくらいです。一方アメリカ海軍は長距離途洋作戦が基本戦略になるので、高い航続力が必須となります。航続力については各国海軍がどのように戦艦を運用する積りなのかが問題なのであり、単純に航続力が高いから強いという事にはなりません。

また空母機動部隊と随行できるかどうかについてですが、普通に出来ました。太平洋戦争の雌雄を決した最大の決戦であるマリアナ沖海戦で、戦艦「大和」と戦艦「長門」は航空母艦に随伴して護衛任務をこなしています。戦艦「大和」「武蔵」「金剛」「榛名」は前衛部隊として第三航空戦隊(三航戦)の空母「瑞鳳」「千歳」「千代田」と共にあり、戦艦「長門」は本隊(甲、乙の二隊のうち乙部隊)の第二航空戦隊(二航戦)の空母「隼鷹」「飛鷹」「龍鳳」と共にありました。これら日本の戦艦は、ちゃんと空母機動部隊に随伴出来ているのです。前衛部隊は敵の航空攻撃を吸引しつつ、機会を見て水上砲撃戦を仕掛ける予定でした。

またこの海戦にはアメリカ海軍の高速戦艦「アイオワ」「ニュージャージー」が参加していますが、実はこちらは味方空母の直衛任務には就いていません。アメリカ海軍は第58.7任務群(TG-58.7)に新型戦艦7隻を集中運用させて、戦艦を空母の護衛役としては使わず、水上砲撃戦を行う準備を整えていました。

つまりこの海戦から二つの事が言えます。一つは「大和は低速で空母に随伴できなかった」という認識が誤りであるという事です。そもそも最大速力25ノット程度の伊勢級戦艦やサウスダコタ級戦艦(カタログスペックの27ノットは実用上は出せず、25ノット台だった)でも空母に随伴し護衛任務は出来ています。大和級はそれより速いです。

もう一つは「高速戦艦は空母の護衛をするもの」とは限らないという事です。はっきり言ってしまうと、無理に戦艦を空母の護衛に付ける意味は殆ど有りません。戦艦1隻分の高射砲の数は、駆逐艦2〜3隻分に過ぎないからです。艦隊防空としては戦艦1隻よりも駆逐艦3隻の方が上となります。そしてどう見ても駆逐艦3隻の方が戦艦1隻よりも遥かに安いです。なお戦艦の巨大な主砲を用いた対空射撃は殆ど効果は無く、威嚇程度の意味合いしかありません。日本海軍は前衛部隊と乙部隊に戦艦を配置しましたが、甲部隊には戦艦を配置せず、防空駆逐艦「秋月」級を優先配備しています。秋月級2隻の方が戦艦1隻の防空火力よりも効果的だからです。

アメリカ海軍は全ての新型戦艦を空母の直衛から外し、日本海軍は第一航空戦隊(一航戦)の正規空母3隻を有する最も有力な甲部隊から戦艦を外しているのは、戦艦が空母の護衛に必要ではない事を意味しています。日本が前衛部隊に戦艦4隻を集中したのは、あわよくば水上砲撃戦を挑む為であり、対するアメリカも戦艦7隻を集中運用していたので、お互いに似たような事を考えていた事になります。とはいえ日本側は、味方の航空攻撃で損傷落伍した敵空母を水上部隊で捕捉できるかも知れない、くらいのつもりで、そこまで積極的に水上砲撃戦を挑むものでもありませんでした、なお後のエンガノ岬沖海戦で、日本側の損傷落伍した空母「千代田」がアメリカ巡洋艦部隊に捕捉され撃沈されているので、機会としては有り得るものでした。



アメリカの空母機動部隊が何重もの防御ラインを敷くことが出来たのも33ノットの快速戦艦だったからであり、大和や長門や武蔵は出来た当初から使いものにならない戦艦だった。海軍は艦隊決戦を夢見ていたのでしょうが、空母機動部隊と随行できるような快足戦艦にすべきだった。だから戦艦大和は根本的な設計思想が時代遅れだったのだ。


完全に的外れです。アメリカ海軍は太平洋戦争の雌雄を決する一大決戦「マリアナ沖海戦」に置いて、33ノットの快速戦艦アイオワを空母の護衛から外しています。戦艦は空母の防御ラインとして必ずしも必要では無い存在だった事が分かります。新型戦艦7隻を集中運用した第58.7任務群の存在は、むしろアメリカ側が艦隊決戦の用意をしていた事を意味します。

また戦艦「長門」は就役当時(1920年)、世界最速の戦艦でした。当時の巡洋戦艦並みの速度を出す高速戦艦でした。そして当時は航空機は発展途上で、まだまだ戦艦を沈められるような力はありませんでした。・・・「出来た当初から使いものにならない」って、技術的な時系列を何も理解して居られないのですね。

大和と長門はマリアナ沖海戦で空母を護衛しました、空母機動部隊と随行出来ました、さて何が時代遅れなのでしょうか?



最近になって海上自衛隊の護衛艦はジーゼルエンジンやガスタービンが主流になりましたが、ジーゼルエンジンの航続距離と高性能なガスタービンを折衷させている。だから蒸気タービンからジーゼルへの流れと言う意味では間違いではないのですが、ドイツのポケット戦艦とアメリカの新鋭戦艦とを間違えたのは私として恥ずかしい。



海上自衛隊の「護衛艦」(自衛隊の区分で護衛艦とはDDとDEを指す)で、ディーゼル/ガスタービン併用のCODOG方式を採用しているのは、DEの「ゆうばり」級と「あぶくま」級だけです。しかし海上自衛隊はDEの新規更新を行わず、地方隊所属の護衛艦は廃止され、このまま消え行く運命にあります。

海上自衛隊の護衛艦の機関採用の流れは蒸気タービン→ガスタービンというものであり、蒸気タービン→ディーゼルという流れは主流では有りません。TORA氏、貴方の主張は間違いです。一部の艦にディーゼルを採用したのは大きな流れではなく支流であり、蒸気タービン→ガスタービンという流れの中の寄り道に過ぎません。

それとTORA氏、もう一度言っておきますがポケット戦艦は大和よりも低速です。



しかし大和がジーゼルエンジンを断念したのは確かであり、重装甲で蒸気タービンでは設計の段階から時代錯誤だった。航続距離をとるならばジーゼル戦艦を作るべきだったし、高速戦艦を作るのならば軽量にすべきだった。重装甲で鈍足の不沈艦は米機動部隊の攻撃目標になるだけであり十数発の魚雷を食らって武蔵も大和も沈んでしまった。池田信夫氏がスーパーコンピューターを戦艦大和に例えたのは時代の流れから外れていると言う意味であり、スパコンもベクター型からスカラー型になっているのに、公共事業式に折衷型のスパコンを作ろうとしていた。


日本海軍は作戦上、戦艦に長い航続距離を与える必要がそもそも有りませんでした。戦艦大和は公試の結果、燃費計算が設計の航続距離7200海里を上回る10000海里以上であることが判明したので、燃料タンクを一部廃止して燃料搭載量を減らして航続距離を計画値に合わせています。また大和は十分に高速な部類の戦艦です。実用上は27〜28ノットを発揮しています。なお33ノット快速戦艦とされるアイオワ級ですが、公式記録上、戦場では30ノットまでしか発揮していない事になっています。機関に負荷を与えない制限があったのと、この戦艦は全速力を発揮するとツインスケグを原因とする異常振動が発生する癖が有り、砲撃不可能に陥る欠陥がありました。実は大和とアイオワは実戦に於ける実用速度差は2ノット程度に過ぎません。



民間の船舶を見れば熱効率が優れたジーゼルエンジンが主流になり、蒸気タービンからジーゼルへの流れは常識だ。高速大型戦闘艦にディーゼル機関が採用される事は結果的にありませんでしたが、JFS氏に「思い込みと妄想から来る完全な捏造であり、口走るべきではありませんでした」と書かれるほど見当はずれでもないと思うのですが、戦艦大和もジーゼルエンジンが完成して改良が続けられていたら、護衛艦の「くらま」も蒸気タービンではなくジーゼルが使われていただろう。


TORA氏、貴方自身が戦艦の機関の話に限定していたのに、いきなり民間船の話を持ち出して言い訳に用いる等、そのような子供のするような真似は認められません。また、大和のディーゼル機関採用があったら〜、という仮定も大して意味が有りません。仮にそうなって「くらま」がディーゼル機関になったとしても、あっさりガスタービンに取って代わられるだけです。はるな、ひえい、しらね、くらまの系譜となる最新鋭のヘリコプター護衛艦「ひゅうが」にどんな機関が積まれているか、ご存じありませんか。



軍艦では経済性よりも性能が重要視されるからガスタービンが主流になりますが、民間の船舶は燃費で低回転型ジーゼルエンジンが主流であり巨大タンカーですら経済性が優れたジーゼルエンジンが使われている。だから大型戦闘艦に関しては結果的にジーゼルは主流にならなかった。しかし民間船舶に関してはジーゼルが主流になりJFS氏が怒り狂うほどのデタラメを言っているつもりは無い。もしドイツのH級大型戦艦が出来ていたら、私が言っていた事の方が正しかったかもしれない。


・・・話題逸らしと誤魔化しの数々、もう見ていて反吐が出ます。自分で最初に設定していた限定(戦艦という条件)を後から外してしまう(民間船とか言い出す)だなんて、ルールも何もあったものじゃないですね。

TORA氏、貴方の一連の主張はデタラメそのものです。

それと仮にH級戦艦が出来ていても、それだけでは1国の採用例に過ぎませんので、「蒸気タービンからディーゼルへの時代の流れ」とは認められません。世界各国が採用するような流行にならない限り、「流れ」ではないのです。

たらればを言い出したら何でも言えてしまいますが、現実は変わりませんよ?



日本海軍には通商破壊作戦と言う概念が無く、潜水艦部隊ですら通商破壊作戦を行う事は少なかった。空母機動部隊がアメリカの機動部隊に比べて脆弱だったのも護衛艦隊が弱体だったからですが、戦艦大和がアメリカのアイオワ級の高速戦艦だったら機動部隊の護衛も出来ただろう。これは結果論であり戦艦大和は使い道がなく最後は特攻作戦に使われた。


繰り返しになりますが、水上戦闘艦による通商破壊戦は太平洋戦域では出来ないし、するつもりは日米共にありませんでした。またマリアナ沖海戦で日本戦艦は空母を護衛して、アメリカ戦艦は空母の護衛から外れていました。空母機動部隊の護衛の差は、戦艦の差ではなく駆逐艦の差が決定的な違いでした。



戦艦大和とピラミッドと万里の長城はムダの代名詞になりましたが、戦艦大和は、ドイツの「H」級用に改良されたMZ65/95型ディーゼル機関を日本が作る事が出来ていれば、max30ノット、巡航19ノット(中央軸のみ駆動)で19,200海里という航続距離を発揮し、艦隊決戦にも通商破壊にも向く万能艦として活躍できただろう。たとえ大和が沈んでもジーゼルエンジン技術が残って戦後の船舶エンジンの主流技術になったはずだ。


ド素人の妄想はもう止めて下さい。というか潜水艦がディーゼルエンジンだった事を忘れていませんか? 戦艦用の巨大なディーゼルエンジンよりも民間船向きでしょうに。

TORA氏、貴方の言い訳は見苦しくて、何もかも的外れです。もう黙っていた方が宜しいでしょう。それと私のハンドルネームはJFSではなくJSFです。
14時18分 | 固定リンク | Comment (329) | 議論 |