(2009/03/23)03式76mm平頭弾とファランクスBlock1B
その際、最後の方でASCII.jpの護衛艦取材記事の写真キャプションに書かれていた間違いを指摘しました。掲載写真には、光学カメラを搭載し対水上射撃が可能となったファランクスBlock1Bが写っているにも関わらず、
「今回の海上警備行動は、対水上を想定しているため出番はない」
「海賊が対艦ミサイルなどを使用した場合には、ファランクスが活躍することだろう」
という、Block1Bより前の初期型ファランクスに対する説明が為されていたのです。私はちょっと呆れてしまったので、苦言を呈したのですが、それに対してこのような反応がありました。
>悪意は無いと分かります
確かに記事読むとJSF氏のほうがよっぽと悪意めいているのがよくわかりますなあ。
>伊藤さん・・・その解説は無いです・・・
>皮肉か或いはウケ狙いですか? そうではなく、本気なんだろうなぁ・・・
いったいこんな皮肉めいた、ひとを小馬鹿にするような書き方をする必然性がどこにあるんですか??
ただ純粋に間違いを指摘してあげればいいでしょ。
実際伊藤氏が間違っているのは事実だし、それについては全面的に彼に非があめけれど、どうしてこんなあえて敵に回すような書き方をなさるんでしょう?ただただあきれてしまいます。
その記事で私が書いた物言いの調子は、普段よりもむしろ大人しいくらいで、皮肉めいた小馬鹿にした言い方というよりは、単に呆れてしまった様子を表したつもりでした。普段通りでもハスミさんのような指摘のコメントはまず出ないところですが、その時は確実に出て来るであろう事を予測していました。それは、その前に書いた記事が呼び水となっています。
(2009/03/21)プロとしての矜持を作家・大石英司はどう思っているのか
自分達への批判行為を否定したい作家が、自身が他者を批判している事に対する言い訳として「権力者の手先と戦う事は職業的使命だ」と開き直った様子を紹介しました。これは言い換えれば、マスコミが自分達への批判行為を否定しながら、自身が政治家を批判する事は我々の職業的使命だと言い張るのと同じで、私にはダブルスタンダードにしか思えませんでした。マスコミも政治家も、間違った事を主張したら批判される事に変わりはあってはならない筈です。
だから私は3月21日の記事を書いた後に決めていました。次回書く記事はマスコミを批判する内容を入れて置く事、そのまた次に書く記事では政治家を批判する内容を入れて置く事。どちらも批判する調子は普段と同じ程度にしますが、マスコミ批判は若干軽めに、政治家批判は若干重めに調整します。ちょうどその頃はソマリア海賊問題やテポドン発射問題が重なっており、それぞれの件を真面目に書いた上で、それらの要素を織り込めて置きました。3月21日の記事の次回とは3月23日の記事であり、次々回とは3月25日の記事の事です。
(2009/03/25)ピストルの弾をピストルの弾で撃墜できるのか?
「バーン」とか「ドーン」とかお子様ですか、この政府筋さんは。とても頭が良さそうな人には見受けられないです・・・そしてこの方のMDに関する認識は完全に周回遅れです。
MDについて「当たらないと思う。口開けて見ているしかない」と発言した政府高官に対する私の指摘は、非常に辛辣なものになりました。予定では普段より若干重めの批判にする予定でしたが、普段よりも相当にキツイ言い方になってしまったと思います。そしてそれは当然、3月23日に書いたファランクスBlock1Bに関する記事で、ASCIIの伊藤さんについて触れた箇所よりもかなり酷い言い方になっている筈なのですが・・・
この「政府高官」に対する私の酷い物言いへの非難の声は、一切出て来ませんでした。
予想の範疇ではありましたが、マスコミへの批判に対しては「皮肉めいた書き方をせずに純粋に間違いだけを指摘せよ」と注文が付くのに、政治家への批判はどのように罵倒しようと文句が出て来ませんでした。しかし私には、それはダブルスタンダードとしか思えないのです。政治家の方がより責任が重い職業なのは分かります。ですが、政治家には幾らでも罵倒してよいがマスコミへは皮肉めいた書き方ですら許されないというのは、私には理解できません。
私は、ハスミさん及びそれに同調した人達に、3月25日のMD記事にも3月23日のファランクス記事と同様の書き込みを行って、私の物言いを非難して欲しかったです。そうなる可能性は著しく低い事は分かっていましたが、他者を批判していながら自身への批判行為そのものを否定する、あの作家のダブルスタンダードの言い訳をそのまま実行されてしまうのは、悲しいものでした。
(2009/03/21)プロとしての矜持を作家・大石英司はどう思っているのか
(2009/03/23)03式76mm平頭弾とファランクスBlock1B
(2009/03/25)ピストルの弾をピストルの弾で撃墜できるのか?
この三つの記事の主題はそれぞれ基本的に無関係ですが、副題として既に解説したような連動性を持たせてあり、試金石の役割を担わせていました。3月23日記事の書き方と3月25日記事の書き方を見比べて下さい。
最後にASCIIの伊藤さんに注文があります。
護衛艦「さざなみ」「さみだれ」の2隻が演習を実施!:ASCII.jp
※訂正とお詫び:「さみだれ」と「さざなみ」の画像が入れ違っておりました。また、「さざなみ」はたかなみ型護衛艦になります。記事を訂正してお詫びいたします。
護衛艦「さみだれ」と「さざなみ」を取り違えていた事の訂正と謝罪は行われているのに、未だにファランクスBlock1Bの説明を間違えている事への訂正が無いのは、不十分な仕事です。記事間違いの指摘メールは既に行っている筈です。
ASCII.jpへのお問い合わせ
問い合わせ方法はこれで良い筈です。もし届いていないようでしたら、ASCII関係者の人がこれを見ていたら、連絡を宜しくお願いします。