このカテゴリ「議論」の記事一覧です。(全164件、20件毎表示)

2009年04月22日
一ヶ月前に海上自衛隊の対不審船用装備として、03式76mm平頭弾とファランクスBlock1Bを取上げました。

(2009/03/23)03式76mm平頭弾とファランクスBlock1B

その際、最後の方でASCII.jpの護衛艦取材記事の写真キャプションに書かれていた間違いを指摘しました。掲載写真には、光学カメラを搭載し対水上射撃が可能となったファランクスBlock1Bが写っているにも関わらず、

「今回の海上警備行動は、対水上を想定しているため出番はない」
「海賊が対艦ミサイルなどを使用した場合には、ファランクスが活躍することだろう」

という、Block1Bより前の初期型ファランクスに対する説明が為されていたのです。私はちょっと呆れてしまったので、苦言を呈したのですが、それに対してこのような反応がありました。



>悪意は無いと分かります

確かに記事読むとJSF氏のほうがよっぽと悪意めいているのがよくわかりますなあ。

>伊藤さん・・・その解説は無いです・・・
>皮肉か或いはウケ狙いですか? そうではなく、本気なんだろうなぁ・・・

いったいこんな皮肉めいた、ひとを小馬鹿にするような書き方をする必然性がどこにあるんですか??
ただ純粋に間違いを指摘してあげればいいでしょ。

実際伊藤氏が間違っているのは事実だし、それについては全面的に彼に非があめけれど、どうしてこんなあえて敵に回すような書き方をなさるんでしょう?ただただあきれてしまいます。





その記事で私が書いた物言いの調子は、普段よりもむしろ大人しいくらいで、皮肉めいた小馬鹿にした言い方というよりは、単に呆れてしまった様子を表したつもりでした。普段通りでもハスミさんのような指摘のコメントはまず出ないところですが、その時は確実に出て来るであろう事を予測していました。それは、その前に書いた記事が呼び水となっています。

(2009/03/21)プロとしての矜持を作家・大石英司はどう思っているのか

自分達への批判行為を否定したい作家が、自身が他者を批判している事に対する言い訳として「権力者の手先と戦う事は職業的使命だ」と開き直った様子を紹介しました。これは言い換えれば、マスコミが自分達への批判行為を否定しながら、自身が政治家を批判する事は我々の職業的使命だと言い張るのと同じで、私にはダブルスタンダードにしか思えませんでした。マスコミも政治家も、間違った事を主張したら批判される事に変わりはあってはならない筈です。

だから私は3月21日の記事を書いた後に決めていました。次回書く記事はマスコミを批判する内容を入れて置く事、そのまた次に書く記事では政治家を批判する内容を入れて置く事。どちらも批判する調子は普段と同じ程度にしますが、マスコミ批判は若干軽めに、政治家批判は若干重めに調整します。ちょうどその頃はソマリア海賊問題やテポドン発射問題が重なっており、それぞれの件を真面目に書いた上で、それらの要素を織り込めて置きました。3月21日の記事の次回とは3月23日の記事であり、次々回とは3月25日の記事の事です。


(2009/03/25)ピストルの弾をピストルの弾で撃墜できるのか?
「バーン」とか「ドーン」とかお子様ですか、この政府筋さんは。とても頭が良さそうな人には見受けられないです・・・そしてこの方のMDに関する認識は完全に周回遅れです。


MDについて「当たらないと思う。口開けて見ているしかない」と発言した政府高官に対する私の指摘は、非常に辛辣なものになりました。予定では普段より若干重めの批判にする予定でしたが、普段よりも相当にキツイ言い方になってしまったと思います。そしてそれは当然、3月23日に書いたファランクスBlock1Bに関する記事で、ASCIIの伊藤さんについて触れた箇所よりもかなり酷い言い方になっている筈なのですが・・・

この「政府高官」に対する私の酷い物言いへの非難の声は、一切出て来ませんでした。

予想の範疇ではありましたが、マスコミへの批判に対しては「皮肉めいた書き方をせずに純粋に間違いだけを指摘せよ」と注文が付くのに、政治家への批判はどのように罵倒しようと文句が出て来ませんでした。しかし私には、それはダブルスタンダードとしか思えないのです。政治家の方がより責任が重い職業なのは分かります。ですが、政治家には幾らでも罵倒してよいがマスコミへは皮肉めいた書き方ですら許されないというのは、私には理解できません。

私は、ハスミさん及びそれに同調した人達に、3月25日のMD記事にも3月23日のファランクス記事と同様の書き込みを行って、私の物言いを非難して欲しかったです。そうなる可能性は著しく低い事は分かっていましたが、他者を批判していながら自身への批判行為そのものを否定する、あの作家のダブルスタンダードの言い訳をそのまま実行されてしまうのは、悲しいものでした。

(2009/03/21)プロとしての矜持を作家・大石英司はどう思っているのか
(2009/03/23)03式76mm平頭弾とファランクスBlock1B
(2009/03/25)ピストルの弾をピストルの弾で撃墜できるのか?

この三つの記事の主題はそれぞれ基本的に無関係ですが、副題として既に解説したような連動性を持たせてあり、試金石の役割を担わせていました。3月23日記事の書き方と3月25日記事の書き方を見比べて下さい。


最後にASCIIの伊藤さんに注文があります。


護衛艦「さざなみ」「さみだれ」の2隻が演習を実施!:ASCII.jp
※訂正とお詫び:「さみだれ」と「さざなみ」の画像が入れ違っておりました。また、「さざなみ」はたかなみ型護衛艦になります。記事を訂正してお詫びいたします。


護衛艦「さみだれ」と「さざなみ」を取り違えていた事の訂正と謝罪は行われているのに、未だにファランクスBlock1Bの説明を間違えている事への訂正が無いのは、不十分な仕事です。記事間違いの指摘メールは既に行っている筈です。

ASCII.jpへのお問い合わせ

問い合わせ方法はこれで良い筈です。もし届いていないようでしたら、ASCII関係者の人がこれを見ていたら、連絡を宜しくお願いします。
02時08分 | 固定リンク | Comment (262) | 議論 |

2009年03月30日
あれからトラックバックが無かったので放置していたのですが、scopedog氏は私宛の記事を書いていたようです。トラックバックなりコメント欄なりメールなりで連絡をしないと気付かなくて当然でしょうに、何をやっているんでしょうか。返事を要求する記事を書いておきながら通告をせず、返答が無ければ勝手にコソコソと勝利宣言とか、ちょっと臆病すぎるんじゃありませんか?

夜中の1時にUPした記事に対して朝6時に反論?を書くほど反応が早いならTBいらない気がする - 誰かの妄想・はてな版

JSF氏への返事・もういい加減けりをつけたいね - 誰かの妄想・はてな版

Phosphorecence(Phosphorecent)の使用例 - 誰かの妄想・はてな版

"a phosphorus flare"・あくまで参考として。 - 誰かの妄想・はてな版

放置中にscopedog氏は以上の4つの記事を書かれていますが、1番目の記事は核心部分からの話題逸らしに終始し、2番目の記事は簡単な質問(「マグネシウムと硝酸ナトリウムが燐光物質だとでも言うのですか?」)について、「分かり難い」と無理矢理に難癖を付けた揚句に、質問に対して質問で返すという有様で、3番目の記事が「使用例」だそうですが、何故か「phosphorus」の用例ではなく「phosphorecent」の用例であり、しかも自分で「燐光"のような"光」と訳して燐光そのものではないと認めており、4番目の事例は、照明弾の中身がマグネシウム粉&硝酸ナトリウム(ないしアルミニウム粉)であるという証明が無く、どの記事も的外れとしか言いようがありません。もしscopedog氏に他に用意している手札が無いのであれば、期待外れな結果となってしまいました。

それでは論点をもう一度整理してみましょう。そもそも私が問題にしているのは、アムネスティのガザ報告書に書かれているM485A2照明弾に関する記述です。


(PDF) Fuelling conflict: Foreign arms supplies to Israel/Gaza | Amnesty International
Amnesty International delegates encountered 155mm M485 A2 illuminating shells used by the IDF which had landed in built up residential areas in Gaza. These eject a phosphorus canister, which floats down under a parachute. At least three of these carrier shells were found which had landed in people’s homes. These shells are yellow and one had the following markings: TZ 1-81 155-M 485 A2. TZ is a known marking on Israeli ammunition.


アムネスティはこの報告書で、M485A2照明弾に対してこう記述しています。

「These eject a phosphorus canister」

この部分を訳せば「これらは燐(の入った)容器を放出します」となるわけですが、しかしM485A2照明弾の中身はマグネシウム粉と硝酸ナトリウムであり、燐(phosphorus)が入っているわけではありません。そしてこの指摘に対してscopedogさんが「phosphorusには光という意味もあるんだ」と言い出したのが議論の始まりなのですが・・・

Farlex英英辞典の「phosphorous」の項目を見れば分かりますが、用法の1番目の意味が原子番号15番の元素である「燐」であり、2番目の意味が「燐光物質(A phosphorescent substance)」、最後にギリシャ語の語源「光を運ぶもの」が紹介されています。

まず現代の用法で古い語源の意味で使う事はありません。1番目の意味で使っているならアムネスティの間違いは確定となり、scopedog氏は2番目の意味「燐光物質(A phosphorescent substance)」から何とか意味を捻り出そうとされていますが、途中で「燐光物質」という単語から勝手に「物質」という部分を捨て去り、単なる「燐光」のみの話にすり替えて議論を続けています。ここがscopedog氏の主張が誤魔化しである部分です。

簡単に言うと、「phosphorous」という単語は1番目の意味も2番目の意味も両方とも燐ないし燐光物質という物質の事を指しているのであり、光の事を指しているわけではないのです。

再度言いますが、アムネスティは報告書に「These eject a phosphorus canister」と記載しており、あくまで「phosphorus」と書いているわけです。「phosphorecence」や「phosphorecent」とは書いていません。つまり「phosphorus」が仮に原子番号15番の燐という意味以外である場合、「燐光物質(A phosphorescent substance)」という意味になるわけです。同じ文章中に「eject」や「canister」という単語が使われているのを見ても、光を放つというような意味では使えず、「phosphorus」という物質が容器に詰められて排出されるとしか解釈できません。

文脈の流れを見ても対象が物質である事は明白です。単語だけで見ても物質である事は明白です。そして「phosphorus」という物質が何かと問われた時、観測者の距離は関係ありません。物質そのものの性質は観測距離とは無関係な話です。scopedog氏の主張するような「観測者が熱を感じられなければ・・・」という誤魔化しは、通らないのです。

ですから私は前回、こう質問しました。

『そこで聞きたいのですが、scopedog氏はマグネシウムと硝酸ナトリウムが「燐光物質」であると本気で思っているのですか? 物質とある以上、物質そのものの性質が問われているわけです。その点は理解されていますか? 要するに遠くから観測するから熱の無い光だ、という主張は全く通用しないのです。』

未だにscopedog氏はこの単純な質問に答える事が出来ていません。当たり前の話ですが、こんなものは燐光物質(簡単に説明すると蓄光性を持つ夜光塗料の原材料)ではないのです。

そもそもアムネスティ報告書の照明弾の項目に記載されている「phosphorus」とは原子番号15番の元素である「燐」を意味するつもりで書かれてあると理解するのが普通で、「燐光物質」と解釈するだけでも無理があるのですが、これまで説明したように、仮にどちらの意味で使われていようと間違いである事に変わりはありません。
22時54分 | 固定リンク | Comment (101) | 議論 |
2009年03月21日
一週間前にこのようなコメントがありました。



話は変わりますが、「大石英司の代替空港」の昨日の記事に在日米空軍の戦闘機の数を間違って記述している記事をのせていたので、田岡氏は、信用度0ですよというコメントと参考にJSFさんの過去記事のURL(http://obiekt.seesaa.net/article/111712166.html)を貼らしてもらった所、コメント削除とアク禁処置になりました。理由は、「当ブログ上では禁止ワード指定しているブログのURLを貼り付けた人がいたので」だそうで、JSFさんは何時も、的確な記事を書かれているなと感心してこのブログを読ませていただいている私としては、驚きです。実は、JSFさんも、大石さんのブログには、アク禁とかされてますか。

Posted by M.N at 2009年03月13日 19:11:50



大石さん、相変わらず手当たり次第にコメント削除とアクセス禁止を連発されてるんですね。どんどん悪化しているような・・・私はかなり前にアクセス禁止にされたようです。事前警告も事後通告も何も無く処理されて、聞いた話によると有料メールマガジン上でのみ私の名を出した上での削除宣告が行われたそうです。最近ではscopedogさんもそうですけど、連絡無しにそういう事をして陰でこっそり勝利宣言されてもなんだかなぁ。

私はアクセス禁止されるようなので、もう大石さんのブログにコメントも出来ないしトラックバックも打てないわけですから、何か有効なアクションを起こすにはこの件について記事を書くくらいしか手段がありません。

では取り合えず大石英司さんの主張を見てみましょう。


大石英司の代替空港 2009.03.13
昨日、神浦さんは本当はこんな人、元帥は本当はこんな人という形で、当ブログ上では禁止ワード指定しているブログのURLを貼り付けた人がいたので、削除の上アク禁にしました。

私は神浦さんは存じ上げません。どういう件でネット上で犠牲になったのかも知りませんし何の興味もありません。自分の経験だけで、何があっただろうかは容易に推測が付く。お気の毒なことです。元帥に関しては、私は、その主義主張をちゃんと吟味できる人だけに、その情報をお伝えしているつもりです。もっとはっきり言えば、ある種の思考ゲームの材料として。

人間は時には間違いを犯します。われわれは残念ながら完璧ではありません。ある人にとっては重大なミスも、ある人にとっては些末なミスだったりします。逆もしかり。

それがネットの匿名集団の手に掛かると、そのミスの蓄積が「戦果」として記録され、記憶され、侮蔑のネタにされる。

あなた方は、彼らと同じ努力を払ったのですか? こつこつと外国の資料を読み込み、あるいは難儀な交渉を経て自腹を切って地球の裏側まではるばる取材に行く労苦を考えたことがありますか。制服組と時にはけんか腰の議論をして情報を取ったことがおありですか? それだけの努力を払った上でなお、彼らはバカだ、というのであれば、私は貴方のご高説に耳を傾けましょう。きっと、彼らとは違うハイレベルな資料や情報源に基づく知識をお持ちなのでしょうから。

いつも、他人のふんどし、後知恵でもってそれら先達を嘲る人々がいる。時にはその侮蔑が他人からの孫引きだったりする。その後知恵孫引きの羅列が、まるで侮蔑のリファレンス・サイトとして機能しているような所まである。

貴方たちの揚げ足取りにいちいち耳を傾けていたら、この国から軍事ライターは一人残らず消え失せる羽目になるでしょう。


この大石さんの主張を簡単に要約するとこうなるわけです。

『取材する努力をしないマニアが、プロのライターやアナリストが苦労して得た成果について揚げ足を取るんじゃない。努力をしてから物を言え』

つまり批判の内容について問題にするのではなく、お前には批判を行う資格が無いと、批判そのものがいけないという論調です。でもこれって、ちょっと単語を入れ替えて見るだけで暴論だと理解できるでしょう。例えば「マニア」を「読者」に、「ライターやアナリスト」を「マスコミ」にして見ましょうか。

『取材する努力をしない読者が、プロのマスコミが苦労して得た成果について揚げ足を取るんじゃない。努力をしてから物を言え』

こんな主張をマスコミ人が言い放ったら、袋叩きにされてしまうでしょうね。容易に光景が目に浮かびます。例え記事が間違っていてもそれを指摘するな、そんな暴論なのですから。軍事ライターはマスコミに分類されます。軍事マニアは、その読者です。故にこの置き換えは、ごく自然なものの筈です。

第一、田中康夫や日垣隆など他人の批判に熱心な大石さんが「批判を行うな」という主張してもあまり説得力がありません。週刊金曜日に批判投稿を行うまでに本業そっちのけで執着されているわけですから、その辺どうなんですか?と思ったら既にコメント欄で指摘されていました。



>大石センセの勝谷誠彦・日垣隆・田中康夫批判

権力者の提灯を持つ奴とは戦いますよ。それは単純にわれわれの職業的使命の一つに過ぎない。

投稿: 大石 | 2009.03.13 16:59



マスコミは政治権力を監視・チェックする使命を負う、とはよく言いますが、ではそのマスコミは一体誰がチェックするのでしょう?

結局これは真っ先に読者が見てチェックする事になるんです。マスコミが間違った事を言っていたら指摘し、正す。でもこれを「読者の使命」だなんて構える気は無いです。気付いた人が指摘すればよい話で、気負う必要はありません。そしてマスコミにツッコミを入れるのは「読者の権利」であり、これは否定されてはなりませんし、マスコミはそれを出来ません。マスコミが読者による批判を否定したら、読者は離れていきます。読者の付かない新聞、雑誌、TVは潰れて行くしかないでしょう。読者の付かない漫画や小説が消えて行くのと同じように。彼らは読者によって生かされているのであって、読者の声を無視する事は出来ないのです。

取材というものは、結果を得る為の手段です。その行為はとても大事ですが、結果が間違っているのに「取材で苦労しているんだから批判するな」と言うのは、やはり通用しない話です。プロの仕事は結果で評価されるものであり、努力で評価されるものではありません。大石さんの主張は、結局は甘えでしか無いのです。

また大石さんは神浦元彰さんについて何も知らないまま、勝手な憶測で語ってしまい、結果として大石さんの主張は神浦さんに対して何の擁護にもなっていません。今の神浦さんは、全く取材をしない人です。海外に出掛けるどころか、国内の取材も行おうとせず、海外の資料をチェックしようともせず、日々の情報源は複数取っている一般新聞であり、マニア以上の努力をしているとは思えません。というか明らかにマニアより情報収集レベルが低く、一般人と大差が無い状況です。

田岡俊次さんについては、この方は自分の足で取材をされる方です。最近では田母神前空幕長の騒動で情報の裏取りをキチンと行い、論争相手を見事に言い負かしている様子は良い仕事をしているものだと感心しました。しかし冒頭でM.Nさんが私の過去記事を持ち出したとおり、田岡さんは在日米軍の航空戦力を実際の定数よりも遥かに少なくカウントし、「在日米軍の戦力は大した事が無いので居なくなっても穴は開かない」と主張しています。これは間違いと指摘されても仕方が無いでしょう。この件を持って田岡さんの全てを否定するわけでは無く、米軍が居なくなっても穴があかないという論拠の一部が崩れているのではないか、という話です。

人は誰でも間違いを犯します。当然、私も間違える事はあります。そしてお互いに間違いを指摘し合えば、全体の間違いは減っていきます。ミスが少なく良い記事を書く人は評価され、重大なミスを連発する人は問題視されるでしょう。それだけの事です。

素人にソース付きで間違いを指摘されるプロは、その事実を厳粛に受け止めるべきです。大石さんは「プロは努力をしているんだ!」と主張されています。では一般人より知識レベルの低いプロは努力を怠っていると見なして構わない筈です。努力の形態は取材に限られるものではありません。せっかく苦労して取材したのに、的外れな記事を書くプロは幾らでも居ます。元々の専門知識に欠けている記者は、取材対象への質問自体が的外れになりがちで、担当者が丁寧に説明して返答してやっても理解すること無く、的外れな記事を仕上げてしまう・・・これはよくある光景です。

それでも以前は通っていたかもしれませんが、インターネットが普及した今では通用しなくなりました。「情報の共有化」の効果は、一般のマニアのレベルを一気に押し上げ、平均レベルが底上げされた結果、読者の平均よりもレベルの低いプロのライターが沢山出て来ました。これに該当する人は、努力を続けなければ何時かは淘汰されてしまうでしょう。
01時45分 | 固定リンク | Comment (205) | 議論 |
2009年03月17日
反論が来ていたようですが、またトラックバックなどによる連絡すらせず、ですか。


誰かの妄想・はてな版 - 2009-03-16
今となっては「ギリシャ語の意味で〜」なんて恥ずかしくて言えないでしょうし、JSF氏も多少は無知の知というものを学んだでしょう。良かったね。


いいえ、無知の知を学んで主張を変えたのは私ではなくscopedog氏の方ですよ。何故なら私が「ギリシャ語の意味で〜」と言ったのは、最初にscopedog氏が『”phosphorus”には、光を発する物質という意味もあるんだよ。』と言い出したからです。単に「光を発する物質」という、あまりにも広い意味では、これに対応するのは語源であるギリシャ語の意味となります。


はてなブックマーク - 照明弾と白燐弾を混同したアムネスティ報告書 : 週刊オブイェクト
scopedog 白リン弾, 白燐弾, 誤読・誤訳 ”phosphorus”には、光を発する物質という意味もあるんだよ。別にリンに限定されるわけじゃない。”white phosphorus”とは書いてないから、わかりそうなもんだが。 2009/03/06


Farlex英英辞典の「phosphorous」の項目を見れば分かりますが、用法の1番目の意味が「燐」、2番目の意味が「燐光物質」、最後に「光をもたらすもの」「金星」と言う意味のギリシャ語やラテン語の語源が紹介されています。

故にscopedog氏が「phosphorous」の事を「光を発する物質」という非常に広い意味で主張する限り、私は何度でも「それは語源のギリシャ語の意味(光をもたらすもの)ぐらいしか該当しませんよ」と指摘しますよ。

そして次にscopedog氏は主張を微妙に変更してきたのです。


誰かの妄想・はてな版 - 2009-03-10
英英辞典だと、「phosphorus」の意味としてちゃんと、「phosphorescent substance」も記載されているんだが。

〜中略〜

「phosphorescent」というのは、継続的に発光するとかいう意味


scopedog氏は当初の主張「光を発する物質」から「継続的に発光する」という主張に変更してきました。当初の主張が外れ過ぎている事に気付き、徐々に主張を修正しようとしたのでしょう。scopedog氏の方が先に主張を変更されたので、私はそれに対応した説明を続けただけです。つまり「無知の知というものを学んだ」のは、scopedog氏なのですよ。勉強出来てよかったですね。

しかしこれでもまだ不足です。Farlex英英辞典の「phosphorus」の項目に記載されている2番目の意味「A phosphorescent substance」とは「燐光を発する物質」と言う意味です。故に燐光以外の光は除外されますので、単に「継続的に発光する」というような広い意味では使えません。「光を発する物質」と「燐光を発する物質」では、全く意味が異なります。後者の意味は前者に比べ著しく限定されるものです。

Farlex英英辞典で「phosphorescent(燐光を発する)」を引くと「phosphorescence(燐光)」のページが自動的に出て来ます。用法の1番目の意味が「入射光が切れても継続して発光する」という、簡単に言うと夜光塗料の蓄光作用の事を指したもので、2番目の意味が燐のゆっくりした酸化現象で発する光を代表とする、熱や火を殆ど伴わない発光を指しています。

つまりscopedog氏は「燐光を発する物質」という部分を「光を発する物質」と言い張ったり、「入射光が切れても継続して発光する」という部分を「継続して発光する」と言い張ったりと、肝心要の前提部分を抜き去ってしまうという致命的な間違いを犯しているのです。ワザとやっているのか、素で理解していないのか、どちらにせよscopedog氏は間違っています。

アムネスティが照明弾(主成分はマグネシウム粉、硝酸ナトリウム)について説明した箇所にある「phosphorous」を「燐」の意味で使っているなら素材の時点で明確に間違い、「燐光」の意味で使っているなら激しい燃焼を伴うマグネシウムの燃えている光を指す事は出来ず、やはり間違いです。どっちに転ぼうとアムネスティの間違いに変わりはありません。


誰かの妄想・はてな版 - 2009-03-16
やっぱり、誤訳は誤訳。


「特に」という日本語の意味に「限定」の意味はありませんから、日本語の段階でscopedog氏は間違えています。もし仮に「限定」という意味でなら致命的な誤訳だったかもしれませんが、「特に」とは強調された代表例という意味であり、例示なので、意味は通っています。別に誤訳と騒ぐほどのものではないでしょう。むしろ日本語の意味を全く違う意味で取り違えていたscopedog氏の早合点の方が痛いですよ。なお強調した理由は、燐の放つ光は文字通り燐光という言葉の大元であり、数ある例の中でも特別の存在だからです。

というかですね。問題の「phosphorescence」の項目の2番目の説明にはこうあるわけです。

「Emission of light without burning or by very slow burning without appreciable heat」

こんな単語が並んでいる文章を見れば、マグネシウムが燃えているような激しい燃焼を伴う照明弾の光には適用できないと一発で理解できるものと思っていましたから、この部分周辺で何か反論してくるとは全く思っていなかったですよ。scopedog氏は「継続的に発光する」と書いてきたので、「phosphorescence」の1番目の意味である「入射光が途切れても継続的に発光する」という意味を理解していないのだとばかり思っていました。実際にそうであって指摘された後に慌てて反論の手段を捻り出すべく、2番目の意味から無理矢理に理由を捻り出して来たようにも見えます。それで日本語の意味を間違えているのですから、scopedog氏は焦って自爆したわけです。


誰かの妄想・はてな版 - 2009-03-16
「燐が暗闇で弱く光り続けている状態」以外の意味がある、ということにJSF氏は同意した。

ということでいいですかね?


同意も何も最初から「燐光」の意味は、1番目が夜光塗料のようなルミネセンスの発光、2番目の意味が熱や火を伴わない発光であると主張しています。故に最終的に問題点は次の点に絞られました。


誰かの妄想・はてな版 - 2009-03-13
「luminous without sensible heat.」という説明は端的で実にわかりやすい。

「顕著な熱を伴わない発光」


うん、わかりやすい。これなら理解できるでしょ?

照明弾というのは、熱を感じられる距離で使うものではないので、「phosphorus」を(熱を伴わない)発光体と訳して何の問題もありません*7。


問題があり、間違っています。光の発生源と熱の発生源が同一ですので、「伴わない」と言い張るのは無理矢理すぎて無茶苦茶な主張です。仮に照明弾ではなくナパーム焼夷弾であっても、熱を感じられるのは直撃か至近距離での話で、離れたら熱を感じないのは当たり前です。しかも現実のガザでは、照明弾は地上に着弾してからも光を放ち続けている例が幾らでも確認できます。距離の問題を持ち出すのは、完全に的外れです。

この点について意見がありましたら、コメントを宜しくお願いします。


【追記】

scopedog氏に聞きたいのですが、分かりやすい質問を一つ、答えて頂けるでしょうか。アムネスティ報告書の155mmM485A2照明弾に関する問題箇所は「These eject a phosphorus canister」という部分です。「phosphorus」はFarlex英英辞典で1番目の意味が「燐」、2番目の意味が「燐光物質(燐光体)」です。しかし実際のM485A2照明弾の主成分はマグネシウム粉と硝酸ナトリウムですので、1番目の意味では完全に間違いです。

そこで聞きたいのですが、scopedog氏はマグネシウムと硝酸ナトリウムが「燐光物質」であると本気で思っているのですか? 物質とある以上、物質そのものの性質が問われているわけです。その点は理解されていますか? 要するに遠くから観測するから熱の無い光だ、という主張は全く通用しないのです。
05時45分 | 固定リンク | Comment (372) | 議論 |
2009年03月14日
どうでもいいですけど、なんでこの方は連絡用にコメント投稿やトラックバックを送ってこないのでしょうか。自分のサイトだけで記事を書いても、こっちは一々チェックしてないから気付かない場合もあるのですけど。


24時間経ってないけど、ま、いいや - 誰かの妄想・はてな版
phos·pho·res·cence (fsf-rsns)

n.

1. Persistent emission of light following exposure to and removal of incident radiation.

2. Emission of light without burning or by very slow burning without appreciable heat, as from the slow oxidation of phosphorous: "He saw the phosphorescence of the Gulf weed in the water" Ernest Hemingway.

http://www.thefreedictionary.com/Phosphorescent
で、この”phosphorescence”の説明を延々と始めるわけだが・・・





先に言っちゃうと、「2」の意味で「継続的な発光」と解せますね*1。照明弾は、熱を伝えることを目的としていないし、その目的上ゆっくり発光させるわけで、「very slow burning without appreciable heat」まんま。「the slow oxidation of phosphorous」が気になるんだろうけど、「as」でつないでいることに留意しよう*2。


「1」の意味の「継続的な発光」が、ルミネセンス(燃焼を伴わない発光現象)に限定される事を指摘されたscopedog氏は、「2」の意味から「継続的な発光」を見い出そうという、斜め上の主張を繰り出してきました。「without burning(燃えることなく)」とか「very slow burning(非常に遅い燃焼)」とか「without appreciable heat(感知できないほどの熱)」を丸ごと無視して。

あまりにも馬鹿馬鹿しくて、呆れるしかないです・・・

照明弾の主成分であるマグネシウム粉と硝酸ナトリウムがどういうものか、見て見ぬ振りをしているのでしょうか? 燃焼温度はテルミット反応よりは低いですが、ナパーム弾の燃焼温度よりむしろ高いくらいで、1〜2分燃焼しながら強い光を放ちます。ちなみにナパームだと10分以上、燃え続けているものもあります。つまりナパームは照明弾よりも低い温度でゆっくりと長い時間を掛けて燃え続けるわけですが、それではナパームは「感知できないくらいの熱しか無くて非常にゆっくりとした燃焼」なんですか? そんなわけが無いでしょうに。



「特に燐のゆっくりとした酸化現象」っておいおい(苦笑)。JSF氏、捏造もいい加減にしとけよ。
「as from the slow oxidation of phosphorous」の部分は単なる例示であって、これによる光、つまり燐光のみを意味しているわけじゃないことくらい理解できるだろ。


「特に〜」というのは「代表例」という意味で使っているのですが。つまりそれは例示ですので、別に限定していませんよ。

日本語でも英語でも「燐光」には2つの意味があります。Farlex英英辞典の「phosphorescence」で説明されている内容の1番目の意味は「ルミネセンスの燐光」です。2番目の意味が「燐の出す燐光(あるいはそれに類似した、熱を伴わない、燃えない状態で出す光)」です。

1番目の意味は、分かりやすく言えば夜光塗料の蓄光作用を意味しますので、照明弾とは無関係なことが直ぐに分かると思います。2番目の意味については、マグネシウム系の照明弾は派手に燃えていますので、とてもではないですが熱を伴わないとは言えません。



「luminous without sensible heat.」という説明は端的で実にわかりやすい。

「顕著な熱を伴わない発光」



うん、わかりやすい。これなら理解できるでしょ?

照明弾というのは、熱を感じられる距離で使うものではないので、「phosphorus」を(熱を伴わない)発光体と訳して何の問題もありません*7。


距離を離せばどんなものだって熱は感じられないでしょう。問題は、発生源が熱を出しているかどうかです。 ナパームより高温で反応する物体を指差して「熱を感じられない」とか有り得ない解釈ですね。

それに実は距離は近いのです。イスラエル軍のオペレーション・キャストレッドでは夜間に白燐煙幕弾と共に照明弾が多用されましたが、そのパラシュートを開いてゆっくりと落ちてくる照明弾が、光を放ちながら地表へ着弾、暫くそのまま光っている様子は幾らでも見る事が出来ました。着弾地点付近は大いに熱が感じられた事でしょう。M485A2照明弾は1〜2分間燃焼します。パラシュートが付いたキャニスターの降下率は10m/秒程度、 展開高度が上空500m以下ですから、着弾後も暫く燃えたままです。



大きな光が照明弾で、拡散している光が白燐煙幕弾です。照明弾がゆっくり地表に落ちて行き、そして着弾後も暫く燃えている様子が伺えます。

日本でもジャンボジェット機が山中に墜落した事故で、ヘリコプターの夜間捜索で空中投下照明弾を使うべきか検討されましたが、山火事になってしまうので断念した事があります。一方戦場では、照明弾は国際条約で焼夷兵器から除外されており、たとえ副次的な焼夷効果があっても使用の制限を受けません。

そして例えナパーム弾であろうと直撃あるいは至近距離じゃないと熱は感じられません。それは照明弾も同じです。もしもアムネスティが照明弾の副次的な焼夷効果に気付いていないのでしたら、それはそれで間抜けに過ぎるというか・・・市街地に燃えたまま着弾していても殺傷効率は榴弾より著しく低いから構わない、というのでしたら、白燐煙幕弾はいったいどうなるのでしょう?

どうも照明弾の事を「熱の伴わない光だ」と強弁するのは、墓穴を掘っているように思えるのですが、本当にそれで宜しいのですか?
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2009年03月11日
勝手に単語の意味を拡大解釈されるのは困りものですね。ではちゃんとした意味をこちらで解説しましょう。


2009-03-10 - 誰かの妄想・はてな版
英英辞典だと、「phosphorus」の意味としてちゃんと、「phosphorescent substance」も記載されているんだが。

phos·pho·rus (fsfr-s)
n.
1. Symbol P A highly reactive, poisonous, nonmetallic element occurring naturally in phosphates, especially apatite, and existing in three allotropic forms, white (or sometimes yellow), red, and black. An essential constituent of protoplasm, it is used in safety matches, pyrotechnics, incendiary shells, and fertilizers and to protect metal surfaces from corrosion. Atomic number 15; atomic weight 30.9738; melting point (white) 44.1°C; boiling point 280°C; specific gravity (white) 1.82; valence 3, 5. See Table at element.

2. A phosphorescent substance.

http://www.thefreedictionary.com/phosphorus

「phosphorescent」というのは、継続的に発光するとかいう意味で、「phosphorescent lamp」だと蛍光灯の意。照明弾は蛍光灯のような弱い光じゃないとか言われそうだが、戦場で使用することを考慮すれば、爆発などの閃光ではない照明弾としての継続的な発光を「phosphorescent」と解釈して別に不思議じゃない。

もちろん、工業・農業などの化学的な表現中で用いれば、元素としてのリンであるわけだし、一般的にもリンは馴染みのある語ではあるので、「phosphorus」=「リン」と解する場面が多いのは確か*1だが、例えば、そうだね、時計の文字盤についている蛍光部分とかは「phosphorus」と表現したりする。他には釣りのルアーに使う蛍光塗料なんかでも「phosphorus」を使う。いずれも元素のリンとは関係ない。


英英辞典にある「phosphorus」にある2番目の意味「A phosphorescent substance」とは「燐光物質(燐光体)」を意味するので、用法としては著しく限定されるものです。単に「継続的に発光する」というような広い意味では使えないのですよ。「phosphorescent」は燐光を発するという意味で、燐光とは「phosphorescence」と言います。ちなみに厳密には燐光と蛍光は区別され、蛍光とは「fluorescence」と言います。「fluorescent」で蛍光を発する、という意味です。広義の意味では燐光も蛍光の一種とされ、どちらも纏めて蛍光と呼びます。

では英英辞典で検索してみましょう。「phosphorescent」で検索すると自動的に「phosphorescence」のページが出てきます。

phosphorescence (fsf-rsns)
n.
1. Persistent emission of light following exposure to and removal of incident radiation.
2. Emission of light without burning or by very slow burning without appreciable heat, as from the slow oxidation of phosphorous: "He saw the phosphorescence of the Gulf weed in the water" Ernest Hemingway.
http://www.thefreedictionary.com/phosphorescent

1番目の意味は、入射光が除去された後も発光が継続する、という意味です。
2番目の意味は、火災や熱の無い、或いは殆ど無い状態で発する光、特に燐のゆっくりとした酸化現象という意味です。ヘミングウェイの一節は「彼は水中で海藻が燐光を発するのを見た」というものですが、実際に海藻は水中で淡く発光します。

1番目の意味を詳しく解説します。燐光や蛍光はルミネセンス(luminescence)という発光現象で発せられる光の事を指します。これはその物質に光を当てて分子内の電子を励起して、この励起された電子が基底状態に戻る時に余分なエネルギーを光として放出する現象です。励起光を切った後すぐに発光しなくなるものを蛍光、切った後もしばらく継続して光っているものを燐光と呼びます。英英辞典で解説されている1の意味は、この現象に限定されます。

蛍光分光法の原理:蛍光・燐光とは:ホリバ・ジョバンイボン

つまり「燐光」や「蛍光」を照明弾の光として解釈する事は有り得ません。「luminescence」は辞書でも(熱を伴わない)発光と明記されています。「phosphorescence」でも同様の事は書かれています。

燐光とは燐が暗闇で弱く光り続けている状態を指す言葉で、燐が派手に燃え始めた場合の光を指す言葉では無いのです。scopedog氏は「継続的な光ならば強い光でもそう呼ぶんだ」と主張しているようですが、それは間違いです。硝酸ナトリウムとマグネシウム粉を反応させる照明弾は、激しい燃焼を伴って強い光を発するからです。英英辞典で解説されている2番目の意味で考えても、照明弾の光を燐光扱いは出来ません。

故にもしアムネスティが照明弾の発する光を「燐光」の意味で使っているとしたら、完全に言葉の使い方を誤っています。
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2009年03月08日
アムネスティを権威ある団体だと思い込み過ぎて、報告書の間違った記載を素直に受け入れられず、無理矢理なこじ付けで弁護する行為は、むしろアムネスティの恥を余計に晒す行為になってしまうでしょうに・・・


はてなブックマーク - 照明弾と白燐弾を混同したアムネスティ報告書 : 週刊オブイェクト
scopedog 白リン弾, 白燐弾, 誤読・誤訳 ”phosphorus”には、光を発する物質という意味もあるんだよ。別にリンに限定されるわけじゃない。”white phosphorus”とは書いてないから、わかりそうなもんだが。 2009/03/06


「phosphorus」は燐(リン)を意味する英語です。

phosphorus の意味とは - 英和辞典 Weblio辞書

ギリシャ語の語源では「光を運ぶもの」という意味ですが、これは英語の報告書ですからそのような意味に解釈して翻訳する人は誰も居ないです。常識で考えて下さい、「光を発する物質」と言いたいなら「light」なり分かりやすい単語がある筈でしょう。間違えてしまった言い訳を無理矢理捻り出すにしても、あまりにも苦し過ぎて全くお話になりません。アムネスティ報告書は白燐弾の項目でも「white phosphorus」と書かずに「phosphorus」のみで書いている個所もあり、当然それは燐を意味し、白燐の事を指す表現です。報告書には白燐以外の別の燐の同素体は出て来ませんので、「phosphorus」と記載されてる箇所は全て白燐を指していると考えてよいでしょう。照明弾の項目で使われている個所だけギリシャ語の意味で表現されていると解釈するのは、とてもおかしな話です。

他に、アムネスティ報告書の翻訳で分かってない方にはこのような人も居ます。


アムネスティ・インターナショナルGAZA報告書(4): ni0615の日記
Missiles from UAVs – or “drones”, helicopters and aircraft 

無人機すなわち「ブォ〜ン(drone)」(機)からのミサイル、そしてヘリコプターと飛行機


ドローン(drone)とは無人機の別名です。UAVもまた無人機の意味です。ドローンという言葉は他にも沢山の意味があり、「怠け者」「雄蜂」更には蜂の羽音が「ブンブン」という音を出す意味でも使われ、持続低音を意味する音楽用語にもなっています。そして音の意味としては不可算名詞として、単数形でしか使えません。

drone の意味とは - 英和辞典 Weblio辞書

アムネスティの元文では「drones」とあり複数形ですから、音の意味で翻訳するのは間違いです。ですからブログ主のpippoさんには翻訳ミスですよと伝えたのですが聞き入れて貰えませんでした。「ブーンブン」が「ブォ〜ン」には変更されましたが、これではお子様が自動車の事を「ブーブー」と呼ぶのと同じような有様で、真面目な報告書が台無しになってしまいます。

更にアムネスティ報告書には無人機の語源の話は一切出て来ないので、ここでのドローンの事を「雄蜂」といった意味で翻訳すべきではありません。語源の意味と文章の翻訳は異なります。それは「drone」でも「phosphorus」でも同じ事です。ドローンの場合は普通にそのまま無人機と訳せばよいでしょう。ただしUAVも無人機の意味なので、直訳すると無人機が二つ並んでしまい適切ではありません。ですからこの場合は以下のように翻訳するのが良い筈です。

Missiles from UAVs – or “drones” 
無人機(UAVまたはドローン)からのミサイル


それでは最後に、可能性だけなら何でも言えてしまうお話です。



こういう可能性はないのか。
M485A2 - 155mm のなかの、「the Illuminate candle」。その中身である火薬を入れ替えることも可能なのでは? つまり、「compatible」。

前に、「marine markers」についての説明かなにかに、「phosphorus candle」の火薬を入れ替えることも可能だ、という表現がどこかにあったような気がする。

まあ、中身を入れ替えないまでも、言葉として、
「the Illuminate candle」を通称「the phosphorusu candle」とか「the phosphorusu canister」、つまり「リン缶」とか呼んだりして。

私には半解なので詳しい人、教えて!


Posted by 名無しT72神信者 at 2009年03月07日 11:11:20


何とかアムネスティを擁護しようと必死なのは分かるんですが、ソースは御自分で見付けて来てください。私は「悪魔の証明」に付き合う気は無いので知りません。中身を入れ替えたら〜って、勝手にそんな仮定を前提にされても話にならないです。
23時09分 | 固定リンク | Comment (155) | 議論 |
2008年12月23日
前回のエントリ「どうしてこのような思い込みが出来るのか」に関連して、はてなダイアリー界隈を検索して廻ったのですが、古い書き込みで大きく首を傾げるようなものを見つけました。そのコメントは一年前のもので、今更これについて説明を求めるという事はしませんが、一つの参考事例として紹介しておきます。

場所は亀田スタイル - Apes! Not Monkeys! はてな別館」のコメント欄です。



先生は 2007/10/31 16:59
あんまりこういうこと言うの良く分からないんだけど、JSFに信奉されてる時点でアレな人なんだなあと思う。

先生は 2007/10/31 17:00
良く分からないんだけど→良くないんだけど


田中 2007/10/31 20:27
それはJSFさんがダメだという話であって、おおやさんには関係ないのでは。


aaa 2007/10/31 20:57
>田中さん
JSFのようなトンチンカンな人に信奉されているってことは信奉されている人もトンチンカンな可能性が高いですから、先生はさんのコメントもあながち間違っていないと思いますよ。

それにしてもおおや氏の「不当判決」の垂れ幕批判もどうですかねえ。垂れ幕をやっていない人たちも、自分達のシンパ雑誌で「不当判決」ということを主張しているわけで、垂れ幕をやらないからといってもやっていることは変わらないと思うんですがね。
彼はどんなひどい判決にも従えとでも思っているんですかね。


田中 2007/10/31 23:10
aaa さん:
>トンチンカンな人に信奉されているってことは信奉されている人もトンチンカンな可能性が高い
 それはさすがに無茶な推論でしょう。JSF さんの知識の使い方が間違っているからといって、知識そのものが間違っているわけでも、知識の生産者が間違っているわけでもないのです。
 JSF さんも査読誌に論文載せてみればいいのですけどね。


Apeman 2007/11/01 10:56
読者のふるまいのいちいちについて書き手に責任があるわけではない、というのは田中さんのおっしゃる通りでしょう。それを言いだしたらブログ主はコメントをくれた人の動向を逐一監視して対策をとらないといけない…ということになってしまいます。
ただ(もちろんこのブログにも言えることですが)どのようなコメント投稿者を集めるか、というところにブログの「政治的効果」が端的に現われるわけで、その意味ではJSF氏に「どう対応するか?」は注目に値するでしょう。


彼らの会話の流れが全く掴めていないのですが、何か酷い誤解をされているな、という事は分かりました。私の悪口が書かれている事は特に気にしていません。今回問題にしているのはその部分ではありません。

一体なぜ、何時の間に私が大屋准教授を信奉している事にされているんですか?

彼らの言う「先生」「おおや」とは、名古屋大学の大屋雄裕准教授の事です。専門は法哲学の方です。これまでの大屋准教授と私の関係は、大屋准教授が自身のブログ「おおやにき」で私のブログ記事内容を引用したケースが現時点で7件ありますが(最新のものは「前文の意義と法(1) - おおやにき」 2008年10月30日)、一方で私は大屋准教授のブログ記事についてはコメント欄の部分について引用したケースが有ります(後述の「林信吾」関連)。私は、大屋准教授の事を信奉しているような記事や言動は書いたりした覚えがありません。一体、何を指して「JSFは大屋准教授を信奉している」という話になったのでしょう。皆目見当がつきません。私自身は対等な関係である積もりでした。これはこれで准教授相手に思い上がった態度なのかもしれませんが、実は私が大屋准教授の存在を知るよりも、大屋准教授が私の事を知った方が時系列的には早いのです。

大屋准教授がHN「おおや」で当ブログに書き込まれたのは、確認できるだけで3年前に遡ります。これは同時期に大屋准教授のブログ記事「むぼーび - おおやにき」で私の書いた記事が引用されている事に関連しています。つまり記事の引用も書き込みも両方とも、大屋准教授から先に行っています。しかしこの時点では私は全くこの事に気付いていませんでした。私が大屋准教授の事を最初に認識したのは一年以上経った2007年1月の頃、「ひたぶるにうら悲し。(1) - おおやにき」での林信吾さんのコメントを見つけた時からでした。この時点でもまだ自分のブログ(オブイェクト)のコメント欄に大屋准教授が以前から書き込んでいたとは気付いておらず、別に仇討ちなど全く考えずに翌月の2月から「林信吾:反戦軍事学」の長い議論を始めています。議論を始めた後に大屋准教授が以前に書き込んでいた事に気付き、議論の縁もあってこの後、私が大屋准教授の所へ書き込んだ事が何回かありましたが、それはほんの数回に過ぎず、むしろ大屋准教授が私のブログに書き込まれた回数の方が多いくらいです。そして私の書き込んだ内容も雑談や趣味の話であり、どうしてこれが問題視されるのかサッパリ分かりません。少なくとも信奉している証拠にはならない筈です。それなのにApemanさん達は、私が大屋准教授の所に書き込んだ事自体が大屋准教授の資質が問われる事に繋がるかのような話をしています。これは非常におかしな話で、だったら大屋准教授が私の所に書き込んだり記事を引用したりしている事についてどう理解しているのか、これもおかしな話なのか、一体その根拠は、となってしまいます。

一通り自分のブログの過去記事を探して回りましたが、私が大屋准教授自身の事を具体的に触れているものは殆ど無く、目立ったものはこれだけです。


林信吾騒動が佐々木俊尚さんの著書「フラット革命」で紹介されました
以前、名古屋大学の大屋准教授は「議論とは相手の説得を目的にするものではない」と仰られました。そうです、相手を説得することは、必ずしも必要ではありません。何故なら、民主主義は多数決だからです。説得力のある主張が第三者の目に触れ、大勢がそれに賛同すれば、論争相手が納得していなくても構いません。議論の経過が可視化されていること、それが誰の目にも触れられる事に意味があります。

林信吾騒動は、序章を読めば分かりますが、発端は大屋准教授のブログからでした。私は林信吾氏との対話で、最初から相手の説得を意識していませんでした。見せるべきは、ギャラリーである第三者です。よく、説得できない相手と議論をするのは不毛だと言われますが、そんなことはありません。議論をする事そのものが、民主主義を育てていく意義のあることなのだと思います。


もしこの部分を持って「JSFは大屋准教授を信奉している!」としているのでしたら、それは幾らなんでも無茶苦茶というものです。たまたまその部分が私の以前からの持論と同じだったから共感を覚えたので紹介しただけで、そういうものは信奉とかいうものではないでしょう。「大屋准教授の言い分は正しい、絶対だ」と言い出すのが信奉者とか信者とか呼ばれてしまう人達の事であり、これまで大屋准教授の主張をメインで引用した事が無い私が、信奉者呼ばわりされてしまう事は非常に違和感があります。これで私が大屋准教授信奉者呼ばわりされてしまうなら、これまで何度も当ブログの私の書いた記事を引用したりコメント欄に書き込んできた大屋准教授は、一体どうなってしまうのですか? まさか「大屋准教授はJSFの信奉者だ!」と言い出したりはしないでしょうね。そんな事を言い出せば笑われてしまいます。しかしそれならば、「JSFは大屋准教授の信奉者だ!」という主張は余計に言えない筈なんですよ。それを理解できないで居る人達が存在している事に、驚きを覚えます。


この件に限らず、ちょっと他人の○○さんに賛同したり、応援したりする程度で○○さんと敵対している人達が「お前は○○の信者だ!」とか「○○を信奉してる!」とレッテルを貼る例は想像以上に多いと思います。そういった安易なレッテルを貼ったところで、事の本質を見誤るだけだと思うのですが、レッテル貼りは楽で気持ち良いのでしょうね、頭を使わずに済みますからそういう方向に逃げ込んでしまうのだと思います。

なお当ブログのデフォルト名無し設定は「名無しT72神信者」ですが、これは名前欄を書き込まない人は自動的に『T72神』の信者になるというネタであって、私個人への信者となる事を意味しないので宜しくお願いします。(まさか本気で受け取る人は居ないでしょうけれど)
03時30分 | 固定リンク | Comment (225) | 議論 |
2008年12月21日
最近、『「81式」氏の卒業論文』というエントリーで、81式(furukatsu)氏の論文を紹介しましたが、その事を批判する方がおられるようです。論文の内容について批判しているのなら私が出向いて意見を聞いてみるつもりでしたが、どうもそういうものでは無いようなのです。

場所は「furukatsuさんにお返事 - シートン俗物記」のコメント欄です。


dimitrygorodok 2008/12/17 16:53
最近某軍事ブロガーがfurukatsu氏を持ち上げるエントリーを挙げていたけれど、タイミングがタイミングだけになんだかなぁ、と。furukatsuさんが批判されてたのはRMAに絡んだ話じゃないのにね・・・

dimitrygorodok 2008/12/18 03:43
それから私が直接皮肉ったのはfurukatsu氏ではなくて彼を持ち上げた軍事ブロガー氏の方です。彼は田母神幕僚長(当時)のデマゴーグ振りを徹底批判するエントリーをアップされてました。もし、先に挙げたエントリーのコメント欄のやり取りを知ってたらRMA論文の話題のみを取り上げる事が出来ただろうか、と疑問に思ったもので。
つまり話題のプライオリティの問題です。


id:dimitrygorodok氏が言う軍事ブロガーとは私の事だと思いますが(なにしろ他に取り上げている方が居ない)、dimitrygorodok氏が何を言っているのかサッパリ分かりません。タイミングとは何の話ですか?furukatsu氏が批判されているのはRMA関連の話では無い?関連が無いならどうして私の話が出てくるのですか?コメント欄のやり取りを知っていたらRMA論文の話題のみを取り上げる事は出来ない?ますます仰られることが訳がわからないのですが。

話を整理するとこうですか? まず、furukatsu氏がRMA論文とは別の話で批判されている。この批判を知っているなら、RMA論文のみを取り上げる事なんて出来ない筈だ。某軍事ブロガー(JSF)がこのタイミングでfurukatsuを持ち上げるような事をするのは、なんだかなぁ(furukatsu氏を援護する目的?)、という事でしょうか。

もしそうでしたらdimitrygorodok氏、貴方の邪推は的外れです。私は、貴方達とfurukatsu氏が今やっている論争になど興味は無く、注視もしていませんので、まるで気付いてもいなかった。私がfurukatsu氏の論文を紹介するエントリーを書いたのは、私がそれを見て素晴らしいと感じたからであり、無関係な別件での話で彼を応援しようと思ったからなどではありません。ですからタイミングがどうこう言われても、こちらとしては何をわけのわからない事を言っているのだとしか感想はありません。furukatsu氏が批判されている話が論文とは関係が無いなら猶の事、私が論文を紹介したこととそれを結びつける要素など無い筈です。

そして言っておきますが、仮にコメント欄のやりとりとやらを事前に知っていたとしても、論文の内容と無関係であるなら、私は論文を評価するエントリーを書いた事でしょう。論文を書いた本人の性格がどうであろうと、無関係な別の場所で何か批判されていようと、論文内容そのものの素晴らしさに変わりが無いのであれば、論文の評価に変わりはありません。仮に別の場所で何か問題を起こそうと、無関係な話にまでそれを結びつけて批判を行う事はやってはならない筈です。論文は論文単体で評価する、どうしてそんな当たり前の事が理解できないのですか? 

私が貴方達のコメント欄でのfurukatsu氏とのやり取りを見ている筈だと思い込むのも思い上がりですし、このタイミングでfurukatsu氏を称賛する記事を書くことはいけない、みたいな事を言い出すのも傲慢な発想でしょう。ましてやそちらで話されている論争内容とはまったく無関係な軍事戦術論文なのに・・・どうして自分たちが世界の中心に居るかのように振る舞い、全ての事象は自分たちのやっていることに関連付けられるのだと錯覚できるのですか?

こう書くと「某軍事ブロガーとは書いたが貴方の事とは言っていない、貴方こそ思い上がりだ」と反論があるかもしれませんが、もしそうであるならば誰の事か具体的に指し示して下さい。たとえ別の人であっても、「論文は論文単体で評価する」事と「論文を評価する事は無関係な議論への援護射撃である、と思い込むのは間違い」という点には変わりがありませんけれども。



【追記】後日、dimitrygorodokさんから謝罪のエントリーを頂きました。

JSFさんからご質問、ご批判を頂きました - 白色水棲レグホン
21時16分 | 固定リンク | Comment (133) | 議論 |
2008年11月14日
うーん、なかなか分かって貰えないもどかしさがあります・・・読み手が誤解してしまうのは、きっと私の文章力が問題なんだろうなぁ・・・plummet師のように明朗な文章が書けるようになりたいです。



20. JSF氏は勘違いしてるね。
マスコミの世論調査のサンプリング抽出が「ちゃんとやられてる」と思う根拠は何?
そこを証明できない限り、ネットアンケートとかわらんよ。
下手したらもっと恣意的なことやってるかもねー。
少なくとも、日頃の行いによってマスコミの世論調査が信用に値しないってところは押さえとかないと。

Posted by 名無しT72神信者 at 2008年11月14日 09:00:35


45. 田母神氏が「私はネット調査で支持されている」と発言したから
「ネット調査は統計学的に調査方法として正しくない」
「支持されているという彼の主張は根拠が無い」
というのがテーマであって、「マスコミの調査だって当てにならねえよ」
というのは単なる論理のすり替えでしかないですね。
色々問題点はあるにしろ、マスコミは一応統計学的に正しくやれば
精度の高い結果が得られる方法をとっているわけですから

Posted by 名無しT72神信者 at 2008年11月14日 13:55:21


コメント番号20の方に対する説明は、コメント番号45の方が既に行ってくれています。私が前の記事で言いたかった事は「ネットアンケートは世論調査ではありません」である事は、記事タイトルにしている事からも分かるとおり明白です。ネットアンケートとは存在そのものが統計的な意味での「世論調査」では無い以上、幾ら参加者人数を増やしても、例え不正が無くても、世論を表す結果を期待する事は出来ません。ネットアンケートとマスコミの世論調査は、存在自体が別物であり、同列視することはできません。投票形式のネットアンケートは幾ら努力しても世論調査になることは出来ないのです。組織票を投下する事の出来るシステムによるアンケートは、調査の名に値する事は出来ません。だから、国会の答弁でネットアンケートを持ち出すと失笑を買うことになります。

此処までの説明で、私は私が掲げたテーマに対する証明を行いました。「ネットアンケートは世論調査ではありません」ということを証明できれば、「なぜ田母神前空幕長が失笑を受けたのか」の理由が説明できます。これで証明すべき事は完遂しており、「マスコミの調査が正しい手法で行われているかどうか」については証明する義務がありません。何故ならネットアンケートが統計学的に正しいかどうかは、マスコミの世論調査が正しい手法で行われているかどうかとは関係が無いからです。

投票形式のネットアンケートはどのようなものであれ、一律に「統計学的に世論調査ではない」と規定する事が出来ます。これに対しマスコミの調査が統計学的に正しいかどうかは、個々の調査ケースによります。正しい調査方法で行われているものもあったり、間違った方法によるものあったり、一律に判断することは出来ません。この点をコメント番号20氏は勘違いしています。「マスコミの調査」という大きな対象を一律に正しいかどうか規定する事は最初から出来ない相談です。だからこれを証明する必要性がありません。正しいものもあれば間違っているものもある、となら言う事が出来ます。まさか「全てのマスコミの調査は間違っている」とするのは乱暴過ぎる主張でしょう、これこそ証明は不可能です。

一方でネットアンケートは全て一律に統計学的に正しい結果は期待する事が出来ません。この点を比較すればマスコミの調査とネットアンケートの二つを同列視する事は出来ない事がわかります。マスコミの世論調査は「統計学的に正しい手法で行われているなら結果は正しいものを期待してよい」のに対し、ネットアンケートは前提条件の時点で既に統計学的では無い以上「全て一律に期待できない」であるからです。全く期待できないものと、条件付きながら期待してよいものとでは、持っている意味合いは全く異なります。

このような観点から見た場合でも、「なぜ田母神前空幕長が失笑を受けたのか」という理由が分かると思います。
22時48分 | 固定リンク | Comment (102) | 議論 |
自分の想像以上に誤解している人が多いと感じ、きちんと説明する必要があると思いました。



ヤフー!の実施した意識調査の内容の何処で
不自然に意図的に政治的な配慮が
加えられたという証拠があるというのであれば、
是非とも伺いたい。

>田母神さん・・・
>ネットのアンケートなんて幾らでも恣意的な結果が出るのだから、

JSFさん、それは放送局の世論調査でも同じではないのですか?
幾らでも恣意的、その脆弱性故にヤフーの調査結果が
間違っているという絶対的な証拠にはなりませんよ。





いいえ、そうではありません。私はYahoo側が数値を操作しているなどとは言っていません。言いたかったのはネットアンケートとは「そもそも世論調査ではない」ということなんです。要するにYahooなどで実施されている投票式のネットアンケートは、統計学として『世論調査』とは認められません。ネット世論調査と銘打っているところもありますが、統計的に意味のあるものではないのです。一方、新聞やTVなどマスコミの間で行われているアンケートは、回答者のランダムサンプリング(無作為抽出)を行っているので、統計学的に意味のある調査となります。

そこで総務省統計局の高校生用学習サイト「How to 統計」を紹介して置きます。


[2] 標本抽出(サンプリング)
標本調査では、母集団から偏りのないように標本を取り出す工夫と調査結果の精度を保証する必要が出てきます。このため、標本調査には、調査結果の精度を保証し、正確な標本を選び出す標本抽出法(サンプリング;sampling method)が用意されています。この標本抽出法は、どのようにすれば標本のみから全体を知ることができるか、それが信頼性、客観性を持つためには、いかなる処理が行われるべきかの方法を提供してくれるものです。

母集団の特徴を調べるために、母集団から標本を取り出し、分析しますが、その際、標本は母集団の縮図になるように、何の作為もなく選び出す必要があります。こうした選び方を無作為抽出(ランダム・サンプリング)といい、抽出される個体がすべて同じ確率で選ばれる抽出法です。こうして無作為抽出された標本を無作為標本といいます。通常、統計調査での標本といえば無作為標本を指します。


これに対し、投票式のネットアンケートは標本抽出という行為自体を行っていません。意味合いとしては単なる人気投票でしかないのです。ゆえに、統計学に基づく世論調査とは同列に扱ってはいけません。だから田母神前空幕長が国会で、自身が国民に支持されている根拠にYahooアンケートを持ち出した事は失笑を買う結果となっています。田母神前空幕長はこの事をきちんと理解した上で苦し紛れに言ったのか、それとも本気で勘違いしているのか・・・受けた教育からすれば後者は有り得ない筈なのですが、一連の言動を見る限りどうも本気のようです。

投票式のアンケートではネットに限らず組織票や面白半分の投票など、現実の世論とは懸け離れた結果が度々起こっています。「田代祭り」「川崎祭り」など、社会問題になった例もあります。今年のプロ野球オールスターゲームのファン投票にしろ、マツダが主催していたせいか明らかに不自然な選出がありました。選ばれた当の選手が困惑するような事態は、これまで何度も発生してきた事です。ですがそれが起こってしまうのが人気投票であり、これを避けることはできません。ましてや母集団が少ない中で行われた投票結果を持って世論の声だと主張することは、到底認められるものではありません。



>>123
>組織票が幾らでも入れる事が出来るって話じゃなくて、実際に大規模な不正があったかどうかの話じゃないのか?

「組織票が幾らでも入れる事が出来るって話」なんだよ?方法がダメだから結果は無価値っていう話。

本来、国民の支持率を確認しようとするなら、国民100%の回答を集めるべきでしょ。でもそれは不可能だから、なるべく国民100%の回答と近い結果になりそうな方法を使うしかない。例えば無作為抽出とか。

で、それで得られた結果が国民100%の回答と同じかどうかなんて、絶対分からないわけですよ。国民100%の回答の結果なんて、誰も知らないんだから。
仕方ないから、「どれだけ国民100%の回答に近くなりそうな調査方法か」を見て、「結果が国民100%の回答にどれだけ近いか」を推し量るしかないのです。
つまりこうしたアンケート調査は、方法の確かさでしか、結果の確かさが保証できないということです。方法にうるさくするのは当たり前です。

「組織票が幾らでも入れる事が出来る」いい加減な方法のアンケート調査で結果が出たとしても、その結果が本来知りたいはずの「国民100%の回答」にどれだけ近いのかが分からないので、結果に意味は無いわけです。





はい、つまりはそう言う事です。実際に大規模な不正があったかどうか以前の問題で、統計学的な手法では無い時点で、これは科学的に意味のある調査では無いので、結果そのものに特に意味はありません。
01時46分 | 固定リンク | Comment (71) | 議論 |
2008年11月12日
過去に国会で「Yahoo掲示板」の記述を根拠に総理大臣の疑惑を追求しようとした愉快な野党の議員がいました。

●平野議員の国会質問の経緯要約と解説 (ページ後半)


そして11日、田母神前空幕長がこの国会Yahoo伝説に続きました。


【田母神氏招致・詳報】(8)「yahooでは…58%が私を支持している」 - 産経新聞
田母神氏「国民に不安を与えたと、文民統制についておっしゃいますけど、今朝9時の時点で、私はYahoo!の『私を支持をするか』『問題があると考えるか』『問題がないと考えるか』っていったら、58%がですね、私を支持しておりますので、不安を与えたことはないと思います」


田母神さん・・・ネットのアンケートなんて幾らでも恣意的な結果が出るのだから、「これが支持されている根拠だ」なんて自慢したら馬鹿扱いされても仕方が無いです。まさか国会でこんな事を言うだなんて斜め上過ぎて予想できませんでした。前日に、田母神論文支持者の人が同じようにネット上のアンケートを持ち出して正当性を示していた時には、ツッコミを入れるのも野暮な話かな、と思っていましたが、田母神さん自身が言い出すだなんて。



ごんべえ 2008/11/10 16:28

”田母神事件”のアンケート結果だそうですが、
ひとつのデータなのでしょうか、わりと健全な国民意識が出ているみたいで安心するところがありますね。

・確信犯的な行為を評価 3,591票 62.4%

・更迭は当然 982票 17.1%

・厳しすぎる措置 601票 10.4%

・論文の応募はシビリアンコントロールの崩壊 389票 6.8%

・立場上、やむを得ない 195票 3.4%
http://www.bnn-s.com/news/08/11/081110122913.html


こっちはBNNアンケートです・・・しかしこの方も、まさか田母神さんが翌日に国会でYahooアンケートを持ち出して自身の正当性を訴えるとは思わなかったでしょう。この方は「ひとつのデータなのでしょう」と前置きしている分だけまだマシですが、田母神さんは自信満々だったなぁ・・・


        *'``・* 。
        |     `*。
       ,。∩      *    もうどうにでもな〜れ
      + (´・ω・`) *。+゚
      `*。 ヽ、  つ *゚*
       `・+。*・' ゚⊃ +゚
       ☆   ∪~ 。*゚
        `・+。*・ ゚
04時32分 | 固定リンク | Comment (199) | 議論 |
2008年11月08日
「言論封殺、危険な兆候」「すばらしい、言論の自由」と謳っておきながら、自分への批判トラックバックを消すという言行不一致な事をやってしまった佐藤守・元空将ですが、そのことに対する言い訳がニンともカンとも・・・


何かがおかしい「櫻田論文」 - 軍事評論家=佐藤守のブログ日記
ところで友人がコメント欄が「お祭り!」というので開けてみたが、トラックバックを消されたから「言論弾圧だ」とお怒りの方が居る。

トラックバックには良く大陸からの奇妙な(読めない)文や、「アダルト」宣伝が入ってきていて、うっかり開けるといやだから、適宜機械的に消去している。勿論、題名だけでは判定できないものが多いのだが、「解散権」は私にある!

冗談はさておき、多分そんなわけでこの日に入っていた変なものと共に機械的にチェックを入れて操作したからだろう。次回からは、変な文と一緒にならないように送っていただくとありがたい。

「機械的操作」は操縦者としては危険操作なのだが、既に操縦桿を手放して11年余、ご了承あれ!




佐藤さんの言う「機械的に消去」「機械的操作」というのは手動で削除する事なんですね。これは機械″的″に手動で削除した、という意味なんでしょう。

私の記事がトラックバックしたのは11/5、「不平文士の飲酒日記」さんがトラックバックしたのは11/6、そして消されたのは両方ともjdia120さんが「以下のトラックバックを削除してください」とコメントした後ですから、機械が処理したのではなく手動で処理したことは明白です。そもそも機械がスパムトラックバックを処理するのはフィルタリングしてスパムを受け付けないようにするもので、一旦受け付けた後に自動で削除するシステムではありません。

また、はてなダイアリーは言及リンクが無いとトラックバックを送れない仕様がデフォルトで、これは変更できません。私のブログも同様の設定ですが、スパムトラックバックは殆ど来ません。中には大量の言及リンクを用意して其処へトラックバックを送りつけるというスパムの例もありましたが、一年間で数件あるかどうかです。アダルト宣伝や外国からのトラックバックは送られて来たことはありません。佐藤さんは「この日に入っていた変なものと共に機械的にチェックを入れて操作したから」と言っていますが、その日にアダルト宣伝などのスパムトラックバックは送られておらず、消されたのは私と「不平文士の飲酒日記」さんのトラックバックだけであり、佐藤さんの言う「変なもの」はこれを指している事になります。

>次回からは、変な文と一緒にならないように送っていただくとありがたい。

意味不明です。批判的な内容のトラックバックは「変な文」扱いされるのでしょうか。

>「機械的操作」は操縦者としては危険操作なのだが、既に操縦桿を手放して11年余、ご了承あれ!

ここ、笑う所ですか?
21時03分 | 固定リンク | Comment (103) | 議論 |
2008年11月05日
23時55分 | 固定リンク | Comment (50) | 議論 |
2008年11月01日
琉球王国関連でトラックバックを送ってきた「風のはて」のumikaji氏が、「JSFの解釈はマンガ保守っぽい」という、よく分からないレッテルを貼ってきました。


umikaji 2008/10/30 21:11
今回は沖縄に関して誤認がある内容だったので絡みました。
あと、軍好きの人であるというのは一目でわかるのですが、それにしては事実の解釈が奇妙にマンガ保守っぽい方向に逝っちゃってたので。


誤認かどうかは「大田昌秀・元沖縄県知事が信じていた件」で分かるとおり、誤認ではなかったことが証明されたので、今回の注目点は「マンガ保守」という言葉です。

とりあえず疑問なんですが、「マンガ保守」って一体なんですか? 最初は麻生首相が関係する言葉かと思いましたが、全然聞いた事が無いのでGoogleで検索してみました。すると小林よしのり関連を指す言葉として使っている例を発見できましたが、使用例が極端に少なく、umikaji氏が一体何処でこんな言葉を覚えて使い出したのか、教えて欲しいです。

仮に「マンガ保守」が小林よしのり関連だとすると、もう何を言っているのやら・・・消印所沢氏ほどではないですが、私は小林よしのりに批判的な立場なのですが。というか小林氏の主張は軍事的間違いが多過ぎるので、軍事関連で好意的な人はあんまり居ないです。どうもアレですね、これって共産党員を指差して「お前は創価学会員だろう」と糾弾するくらい的外れなレッテル貼りですよね。何ともヤレヤレな話なんですが、とりあえずumikaji氏に私の解釈がマンガ保守っぽいという根拠を聞いてみました。


umikaji 2008/10/31 22:45
「しかしなんと薩摩藩から鉄砲と大砲をレンタルしていたそうなのです。海賊退治に必要最低限の火力装備は認められていたみたいですね。これには少し驚きました。」
の箇所です。
そこ驚くところ?っていうのが私の感想。当時の状況を考えれば少しもおかしくないのに、わざわざ驚いてみせるというのは、
1.JSFさんが疎い
2.マンガ保守が良く使う「新事実!」という効果を狙っている手法を使っているのか、
のどちらかだと思いましたので。
あと、やたら大田元知事を引き合いに出しているあたりも。有名な一人を批判する事で全体を批判している雰囲気をかもし出しているあたりがマンガ保守的だなと感じました。


返ってきたお返事はコレです。umikaji氏の主張によると「驚いて見せたらマンガ保守的だ」だそうです。そして「有名な一人を叩いて全体を批判する雰囲気をかもし出すのはマンガ保守的だ」となるのだそうです。

あの・・・どちらの条件も別にマンガ保守に限った話じゃないですよね。一体何言ってるんだろう・・・こんな条件に当て嵌まったらマンガ保守だというなら、ありとあらゆる事例で当て嵌まる人が続出して、「世の中マンガ保守だらけ」という事態になりそうなのですが。

この件の最初の記事「琉球王国の火力装備と平和国家の幻想」は、2006年にmixiで書いた時の情報量では少なすぎたと感じ、それを補則する目的で新たな追加資料を探しながら書き上げたものです。当然、資料を探す内に新たな発見があります。いえ、自分が初めて見る資料を見つけてくるくらいでなければ、探してくる意味がありません。私は基本的なこと、「琉球王国は非武装国家ではなかった」という事実は知っていましたが、琉球史は専門外なので細かい所までは把握していません。そんな中、「とらひこ」氏のブログ「目からウロコの琉球・沖縄史」で語られている話はまさに目からウロコの連続で、驚いた事、感心した事が沢山ありました。その素直な驚きを伝えたら「マンガ保守的な打算だ」と解釈するのは、悪意ある狭量な穿ったものの見方です。刀狩が無かった事、火器のレンタルなど、初めて知った事が沢山ありました。それについて驚くことが何故おかしいのです?

umikaji氏も「感想」「当時の状況を考えれば」と言っている様子から、火器のレンタルの話は事前に知らず、知らされた後の感想で「当然だ」と思った様子です。そういった感想ならば私も同じですよ。でもそれ以前に、レンタルされていた事実を知らなかった事の驚き、そして当時の薩摩藩の合理的なやり方に深く感心し、上手い手法を思い付いたものだと驚いたわけです。umikaji氏は、私が無知で疎いか打算的行動をしたかの二者択一にしていますが、正解はどちらでもありません。ただ、感動していただけなのですから。

それと私が大田元知事の件を最初に持ち出したのはブログ記事を上げた時間、10月30日22時49分の筈です。しかしumikaji氏の「マンガ保守」発言は10月30日21時11分で、時系列が合いません。つまりそもそも太田元知事の件は「マンガ保守」発言の根拠には成り得ない筈です。この事から、umikaji氏は後から慌てて理由を見繕った様子が分かります。正直言って、umikaji氏の「マンガ保守」発言の根拠は底が浅すぎて話になりません。仮にumikaji氏の言う条件に当て嵌まったとしても、それは「マンガ保守」以外にも幾らでも当て嵌まる条件であり、とてもじゃないですが根拠になんかなりません。

大田元知事の件にしても、沖縄反戦運動の中核だった人物が琉球王国の幻想を信じていたという事実は、重大な問題の筈です。単に有名なだけではなく、中心に居た人なのですから。数多くの中の一人が間違えただけなら、そのことをもって平和運動家全体を非難するのは間違っていますが、この分野で最も有名な一人がやってしまった以上、そういった言い逃れが通じたりはしないです。

大田元知事は各地で講演し琉球王国の幻想について何度も語っています。国会でこの事について発言すらしています。新聞記事にも載りました。しかしその間、平和運動家は誰もこの間違いを指摘していません。大田元知事はつい最近の講演でも幻想を語っています。それでもまだ正されません。これは未だに多くの平和運動家は事実を知らない人達ばかりであるという証左になってしまいます。もし事実を知っている人が多いのであれば、とっくに正されてしかるべきです。ですが現状はそうなっていない・・・ならば、その理由をよく考えるべきでしょう。
22時57分 | 固定リンク | Comment (155) | 議論 |
2008年09月26日
これがあの有名な・・・ガクシザーさんなのか! とうとう本物のガクシザーさんに自ら喧嘩を売って貰えるとは、もはや戦慄するしかない。数々の伝説を作ってきた"kaetzchen"ことガクシザーさん。どんな人かと一言で言えばこんな感じです。

「俺たちのデムパを求める熱い想いが、地獄からガクシザーさんを呼び覚ましてしまったんだ・・・」
「出た!ガクシザーさんの1秒間に10回弁護士発言だ!久々に見たぜ!」


いやマジでこんな感じの人なんです。10秒で分かる「ガクシザーさん」とは?



しかし,JSF さんって,まことにおめでたい頭をしていますね(笑) 高校2年で習う物理2程度の教養もないってことが分かります.関数電卓で計算したらすぐに分かりますけど,マッハ5で飛行した場合,姿勢制御はロケットと同様の構造になり,標的に落ちていく時は加速度が増しますから正確な爆撃は不可能となります.9・11のようにマッハ1すれすれの旅客機でないと,特定の建物への爆撃は無理です.つまり,JSF さんは航空力学の基本も知らないってことが一目瞭然なんですよ(爆笑)




・・・流石だ、最早、言葉も出ない。この文章を一目見るだけで「ガクシザーさんは一体何を言っているんだ?」と頭を抱えざるを得ません。

先ず私がコメントした「マッハ5」とは対空ミサイルであるパトリオットPAC3の話である筈なのに、ガクシザーさんは何故か「特定の建物への爆撃」と対地ミサイルの話を始めてしまっている・・・既に話が通じていない・・・流石はガクシザーさんだ・・・スゲェ・・・

しかも仮に対地ミサイルの話だとしても、ガクシザーさんの解説は驚天動地と言えましょう。

>マッハ5で飛行した場合,姿勢制御はロケットと同様の構造になり,

これが「ガクシザー理論」なのか・・・航空力学の基本を引っくり返す、脅威の新説なのだ・・・いやあの、普通に空力操舵で制御できますから・・・マッハ5だろうと問題ありません。

Искандер-М на сайте полигона

地対地ミサイル、短距離弾道弾のイスカンダル(Искандер)は精密誘導装置を備え、ミサイル後端の空力操舵翼で姿勢制御を行い、弾道ミサイルながら巡航ミサイルに近い精度を誇っています。光学目標認識ホーミングモードならば、特定の建物へのミサイル爆撃も十分に可能です。なおイスカンダルの最大射程は400〜500km(輸出仕様は300km未満)であり、射程距離400〜500kmを弾道飛行するミサイルの終末速度は理論上、マッハ4〜5になります。

Raytheon MIM-104 Patriot
>Speed Mach 5

地対空ミサイル、パトリオットPAC2でも最大マッハ5が出ます。写真を見れば分かりますが姿勢制御は普通にミサイル後端の空力操舵翼で行います。

Lockheed Martin Patriot PAC-3
>Speed Mach 5+

パトリオットPAC3の最大速度公表数値は「マッハ5以上」で、上限は秘匿されています。
06時54分 | 固定リンク | Comment (313) | 議論 |
2008年09月21日
つい先日、「ロシア海軍が新しい救難飛行艇A-42アルバトロスを調達予定」である事をお伝えしました。これは旧式化したBe-12チャイカ救難飛行艇を代替するものです。A-42もBe-12もどちらも飛行艇開発に実績のあるベリエフ製で、ロシアはこれからも飛行艇を活用していきます。

ですが世の中には間が悪い人が居るもので・・・この新型救難飛行艇の記事を書く為に調べ物をしている際に「毎日のできごとの反省」というブログを見つけてしまいました。問題は以下の記事です。

MRJはやはり危うい (その1)
MRJはやはり危うい (その2)

この2つの記事は日付のタイムスタンプがそれぞれ「2008-09-19 20:29:13」「2008-09-19 20:29:45」となっていますが、これはどうやら同一記事を消して再UPしたものだと思われます。私の記憶では確か、最初の記事は9月1日に書かれていた筈です。この管理人氏は一体、何をしているのか・・・というのも実は私が其処のコメント欄にお礼の書き込みをしたのですが、なぜかコメントが消され続け、今や記事を一旦消して再UPするという謎な行動を取られています。

「毎日のできごとの反省」管理人氏が記事「MRJはやはり危うい」で問題にしているのは、私が以前書いたMRJ記事についてです。


MRJはやはり危うい(その1) - 毎日のできごとの反省
しかし諸君の記事が、飛行艇を保有していない、と言っているのは「軍」が「救難用」にと言う事である。ところがオブが飛行艇を保有していると言っているのは、軍ではなく、非常事態省と言う役所である。しかも軍の救難用と、民間を対象とする役所の救難用では明らかな相違がある。

そしてロシア海軍の例を出しているが、救難用ではなく、哨戒用であり、現実にはまだ採用されていない。救難用と哨戒用が異なることをオブの筆者は明白に知っている。つまり諸君の記事は正しいことを、オブは立証してしまっている。オブの筆者はこのような事が分からないほどの間抜けではない。自分の批判が間違いであることを知っていて書いているから、虚偽だと言うのである。


これは自分の書き方が悪かったのです。以前書いたMRJ記事で最初からBe-12チャイカ救難飛行艇のことを説明していれば、このような誤解を受けずに済んだのですが・・・はい、今現在ロシア軍とウクライナ軍はBe-12チャイカ救難飛行艇を運用中であり、「諸君!」の清谷信一氏の書いた記事(「軍が救難飛行艇を運用しているのは我が国だけ」という記述)はやっぱり間違っています。

私がどうして以前書いた時にロシア非常事態省のBe-200アルタイル飛行艇を紹介したかと言うと、「諸君!」の記事ではUS-2飛行艇に対し「おいそれと消防や民間で出せる価格ではない」と書いてあったので、でもロシアは軍隊以外でも救難飛行艇を運用中ですよ、と言いたかったのです。軍隊以外でも購入出来るなら軍隊なら楽勝です。現実にロシア軍は救難飛行艇を運用中であり、そして実際に新型A-42を買っちゃうわけですが・・・本来は対潜型を先に買う予定が計画を変更、救難型を先に取得する事になりました。

結局これで「毎日のできごとの反省」管理人氏の記事は意味を失う事になります。私が間抜けにもBe-12チャイカ救難飛行艇の事を最初に説明していなかったばっかりに申し訳ないことをしてしまいました。A-42アルバトロス救難飛行艇の取得決定のニュースも重なり、とても運が悪い方です。

その辺をきちんと説明して「Be-12の件、追記しておきます。ありがとうございました」と、お礼の書き込みをしてきたのですが・・・なぜかコメントが消され続け、今度は記事が消されては再投稿という有様になっています。一体、何をしておられるのでしょうね?


MRJはやはり危うい(その2) - 毎日のできごとの反省
やっぱりMRJは現時点では危ういというより他はない。諸君の記事を批判したホームページは、これらの根本的な点に触れずに、こんな飛行機もある、あんな飛行機もあるのに、諸君の記事の筆者は知らない、と批判している。もし正しくても根本的な批判にはならない、枝葉末節だけにこだわった、実にノーテンキなものである。


ええ、私のMRJ記事は最初からMRJについて語る気は無く、主眼は「諸君!」記事のP-X/C-X、US-2に関する記述について対抗する目的でした。清谷氏はMRJに関する論評でドサクサ紛れにP-X/C-X、US-2批判を行っており、そしてそれは見事なまでに大間違いであり、それにさえ反論できていれば十分だったのです。私のこのブログは基本的に軍事分野についての話題がメインであり、旅客機であるMRJの話題よりも軍用機について語ることは当然の話に過ぎません。「再び民間転用の話 - CHFの日記」でCHF氏も「諸君!」の記事に言及していますが、中味はMRJ擁護ではなくCX擁護です。これは事前に二人で相談して「清谷氏が諸君!のMRJ記事でPX/CX、US-2について与太飛ばしてる・・・早く何とかしないと」と、計画的に反論記事を上げたものでした。

なおMRJが危うい事は以前から十分に認識しています。

MRJオワタ\(^o^)/

逆神フラグが立っちゃったからなぁ。
09時40分 | 固定リンク | Comment (53) | 議論 |
2008年08月05日
えーっと・・・いくら夏休みといえども、ここまでコメントレベルが低下するとは思って無かったです。



>機動戦闘車はあくまで装輪ですから、これを戦車扱いされては困ります。

BMP−3は戦車なんだ。ふーん。

Posted by 名無しT72神信者 at 2008年08月04日 12:57:50


・・・私は「装輪を戦車扱いしないで欲しい」とは言いましたが、「装軌なら戦車扱いです」とは言っていません。まさか十分条件、必要条件といった事柄を理解してないのですか・・・

BMP-3に搭載されている100mm砲は「低圧砲」という種類の砲で初速が250m/sと遅く、戦車砲ではありません。それにBMPとはロシア語でБМП、「Боевая Машина Пехоты」の略で、英語に直すと「Combat vehicle of the infantry」となり、和訳すれば「歩兵の戦闘車両」、つまり歩兵戦闘車となります。BMP-3の搭載砲は戦車が搭載するような種類のものではなく、歩兵の輸送が主任務の装甲車であり、戦車には分類されません。

しかし歩兵戦闘車の車体をベースに高初速の「低反動砲」を載せた車両なら、軽戦車として扱うこと出来ます。

例えばスペインとオーストリアが共同で開発したASCOD歩兵戦闘車には105mm低反動砲を搭載したモデルがあり、これはLT(Light tank)仕様と呼称されます。MBT(Main battle tank,主力戦車)ではありませんが、軽戦車扱いされているわけです。スウェーデンのCV90歩兵戦闘車にも105mm砲、120mm砲搭載モデルがありますが、これもやはり軽戦車扱いされています。

The ASCOD 105 light tank LT 105 variant - Army Technology

CV90105 leichter Kampfpanzer - panzerbaer

またアメリカ軍で開発中のMCS(FCSの戦車型)も、軽戦車に分類できます。但しこれは従来の意味での軽戦車とは一線を画する存在です。

MCS (戦車) - Wikipedia
00時38分 | 固定リンク | Comment (471) | 議論 |
2008年07月06日
忘れないようにメモして置くのです。


ブログ「旗旗」 : 石破防衛大臣に注目しています @ 2008年2月22日
 米軍事故に関しては「仮に自衛隊機が事故を起こしたとすれば、原因が明らかになるまで絶対飛ばさない。地元の人たちの理解や安全が優先する」と言った石破さん。いざ身内の不祥事に対しては職を賭してでも同じ態度が貫けるでしょうか?それによって石破さんが左派にとって確かに「敵」と認めうる存在なのか、それとも単に日本を滅茶苦茶にしているおバカの一人にすぎないのか、その真価が問われます。もちろん自衛隊艦船は原因が明らかになるまで絶対に出航させないんですよね?
 できればこれ以上脱力させないでほしいものです。頼むから怒らせてくれよ!と。

今回は雑談になってしまいました。次回に続きます。


読んでいて「アチャー」と頭を抱えてしまうこの内容に、思わず突っ込みコメントを入れたのですが・・・



勘違いしないで欲しい。

>「仮に自衛隊機が事故を起こしたとすれば、原因が明らかになるまで絶対飛ばさない。地元の人たちの理解や安全が優先する」

航空機の事故が起きた際に事故機の同系機を全機飛行停止にするのは、エンジンや機体に問題があった場合を考慮するからです。もし航空機の事故が人為的なミスであったと判明したら、即座に飛行は再開されます。これまでの事例もそうだったでしょう?

そして今回のイージス艦の事故は、艦の舵など機構的な問題ではなく、既に事故原因は人為的なものである事が明白です。

>もちろん自衛隊艦船は原因が明らかになるまで絶対に出航させないんですよね?

故に草加氏、貴方のこの要求は的外れです。

Comment by JSF — 2008年2月25日(月曜日) @ 03時49分59秒


ところが「旗旗」の草加耕介さんは、このツッコミに対する反応を示されず、「次回に続きます」と書いておきながら続きエントリーは一向に立てられる様子が無く、4ヶ月以上経過して今に至ります。草加さんは誠実な方だと思っていたので、この対応には少しがっかりさせられました。とはいえ、ここまで徹底したスルーは返って清清しいかもしれません。

23時31分 | 固定リンク | Comment (80) | 議論 |
2008年05月24日
言い訳すればするほどド壷に嵌るという構図は、つい最近、AMLでも見たような気がします。


2008-05-22 - カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの虚業日記
kamayan 2008/05/24 03:27
「相手にすべきじゃない」の発言者はオレじゃねえし。


当然ですが、こんな言い訳は通用しないですよ。

例えばもし脳内で想像上の知人を創り上げて、「知人の弁」として他人を罵る内容を記事で紹介したとします。それに対して抗議を受けたら「発言者はオレじゃない」と責任を回避できるのであれば、記事の執筆者は無責任な内容をリスク無しに幾らでも作成できてしまいます。ですがそのような事が通用するような世の中ではありません。

実際に知人は居るんだと言うなら、その知人が誰なのか詳しく説明する必要があります。それすら出来ず、誰の発言かすらも分からないのであれば、全責任は記事の執筆者であるカマヤンさんが背負う事になります。他人をバカと罵っている以上、それなりのリスクを背負って記事を書いたと見做されます。また実際に知人が実在していたとしても、記事として紹介した責任は無くならない事も理解しておきましょう。

その覚悟無しにあのような記事を書いたのであれば、真に不用意な人だな、としか。

カマヤン氏の挑戦 『我がブログへの「炎上」は歓迎する。さあ来い国賊ども』

この件が蒸し返されてしまうことを自ら望んでやっているようなものですよ。
19時06分 | 固定リンク | Comment (33) | 議論 |
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