2006年12月26日
美爾依(みにー)さんから「もうこの辺でこの議論は終わりにしたい」と申し出がありました。私としては美爾依(みにー)さんシリーズを連載開始してからというものアクセス数が倍化し1day1万hit(PV数で2万超)となっているので、もう暫く続けてもいいかなと思っているのですが(楽天広場時代の最後の方の盛況振りに匹敵)、美爾依(みにー)さんの負担も大きいでしょうし、とりあえずは『第一部完』ということで一先ずはお終いという事になります。

それでは美爾依さんの今シリーズ最後の質問に答えましょう。


日本がMD費に巨額をつぎ込む理由って? カナダde日本語
最後に一つだけJSFさんに質問したい。

JSFさんもブログに書いていたし、米標的ミサイル迎撃は技術的に困難 防衛次官 (11/17産経Web)という記事にもあるとおり、SM-3で、米標的ミサイル迎撃は技術的に困難だったら、どうして日本は高額な金額を出してまで購入するの?

日本が購入するSM-3は、日本を標的にした敵弾道ミサイルの迎撃を行う為のものだからです。

以上、回答終わり。

・・・もう終わってしまった。最後がこれでは流石に寂しいので他の幾つかの部分にも言及して見る事にします。




カール・セーガンは地球以外にも宇宙に生物がいるという持論を持っていたが、それに異論を唱える天文学者は多い。そいえば、UFOや宇宙人が話題になったのも、ちょうどカール・セーガンが全盛をきわめていた頃だったと思うが、今ではあまり話題に上らなくなった。最近では、米国が月に着陸したのもやらせや嘘ではないかという議論も起こっているほどで、いよいよやらせ王国のメッキがはがれてきたようだ。

これは典型的な詭弁の類型パターンです。「一見関係がありそうで実は全く関係無いものを同列に並べて対象を貶める」という手法です。

まずセーガンは「広い宇宙には地球以外にも生命体が存在する」とは言いましたが、UFOビリーバーが信じている「外宇宙から知的生命体が宇宙船に乗って地球にやって来ている」などとは言っていません。このような稚拙な手法で宇宙物理学者をUFOビリーバー扱いするなど、無茶もいいところで印象操作にすらなっていません。月着陸疑惑に関してもセーガンとはまるで関係の無い事です。むしろ月着陸を嘘だと信じている方こそUFOビリーバーと同レベルだと思われます。

そもそも「それに異論を唱える天文学者は多い」という指摘に至っては完全な誤りで、「この宇宙には地球以外に生物はいない」と主張する学者は極少数派です。もしこれが多数派であるならば、莫大な国家予算を掛けて数多くの地球外生命体探査プロジェクトが遂行される筈がありません。



私も核爆発による浮遊微粒子が火事の煤煙によって発生する上昇気流に乗って成層圏にまで到達し、ジェット気流によって世界規模に拡散するといった現象が起こるとは信じがたい。浮遊粒子の重さにもよるが、これが上昇するよりも、地上に舞い落ちる確率の方が高いと思うからだ。

いいえ、既に似たような現象の実例は幾つか観測されています。それは火山の爆発です。クラカタウやピナトゥボが有名ですね。

1991年のピナトゥボ火山の噴火では成層圏に大量のエアロゾルと塵埃が放出され、地表への太陽光が5%減少、地球の気温は0.5℃下がりました。全地球規模で硫酸エアロゾル層が形成され、これは3ヶ月間に渡って維持されています。粉塵による雲は成層圏に3年間も観測され続けました。(参考-ピナトゥボ山 wikipedia

また似たような現象の説に、恐竜絶滅の原因が巨大隕石の衝突のせいだというものがあります。これは隕石衝突時に大量の粉塵が成層圏まで巻き上げられ、地球寒冷化が起こると言うものです。



それよりも、宇宙空間で核戦争がおこなわれた際に生じるデブリ(宇宙のごみ)が地球を覆って日光を遮ると考えた方が、現実味があるのではないだろうか。

問題外です。スペースデブリでは日光を遮る程の質量を発生し得ないからです。核の冬が発生するには数億トンの塵が必要になります。しかも宇宙空間となると高度が上がって覆うべき範囲も広がるし、第一デブリは塵状ではなく、もっと大きな固体ですから、日光を遮る程度となると凄まじい質量が要求されます。地上で核爆発が起きれば地上の物質から大量の粉塵を出す事が出来ます。ですが、宇宙空間では一体何を破壊してそのような大量のデブリを発生させる気なのですか?

もしかして月ですか?

それにしても、美爾依(みにー)さんの主張する「宇宙が核戦場になることの問題点」が次々に変遷しているのはあまりにも行き当たりばったり過ぎます。最初は放射能汚染、次はEMP効果、最後にはとうとうスペースデブリですか。残念ですが全て見当外れです。



きっと今カール・セーガンが生きていたら、そう訂正するだろうと思う。

馬鹿を言わないで下さい。



地球最後の日は、上空の核爆発がもたらす。まずは、電磁パルスで電子機器が破壊され、その後、大量のデブリで覆われた地球は、日光が遮ぎられて、再び氷河期が訪れる。こうして、人類は存亡の危機に立たされるのではないかと私は思う。

物理的に有り得ません。



そして、確かにミサイル防衛の話をしているのだが、宇宙戦争では、それ以外のもっと強力な兵器も使われるので、核爆発が起こらないという可能性は限りなく低くなるだろう。

すると「ミサイル防衛のせいで宇宙空間が核戦場になる」という主張は一体何処へ行ってしまったのですか? 何度も言いますが核弾頭は起爆前に撃破すれば核爆発は起きません。ところで「それ以外のもっと強力な兵器」とは具体的に何を指すのですか。思いつきでものを言っていやしませんか。そして核爆発が起こる可能性とは一体なんですか。何度も言いますがEMPによる電磁パルス攻撃は攻撃側の意図的な宇宙空間核起爆であり、防御側であるミサイル防衛のせいで発生する事ではありません。

貴方の最初の主張は一体何処へ行ってしまったのですか?


最後に感想を述べます。



言いたいことはたくさんあるけど、もうこの辺でこの議論は終わりにしたい。JSFさんにはJSFさんの考えがあるし、私には私の考えがあって、それはそれはお互いに尊重し合うげきだと思うからだ。つまり、JSFさんの答えを読んでも私の考えが変わるまでは説得力がなかったということだ。

私は最初から貴方のような人が考えを変えるとは思っていません。これまで幾人もの同じような人を相手にして来た経験がありますから。それでは、なぜ議論を続けたのか、不毛なだけではないかという指摘もあるでしょう。でもそれは違うんです。美爾依(みにー)さんとのやり取りは意義がある事でした。

それは、このやり取りを見ている大勢の第3者(閲覧者)に向かって、この方面の分野に関する基礎知識を知らしめることが出来た、という充実感です。核弾頭が迎撃で破壊されたら核起爆しない、という事実は意外と知られていないですからね。(ガンダムでは核ミサイルを迎撃すると派手に爆発していましたが、あれはアニメ的演出です)

つまり美爾依(みにー)さんを格好の材料(ネタ)にして、初級軍事学講座を開いていた訳です。お蔭様で美爾依(みにー)さんシリーズの連載中は万単位のアクセスが続き、非常に多くの人達の目に触れることが出来たと思います。御協力ありがとうございました。





追記:さっそく美爾依(みにー)さんから追加の質問を頂いたので、ここに追記する。 (最後じゃなかったのですか?)




ええとね、北朝鮮が先頃実験したテポドンは、米国を標的とした長距離ミサイルなんだが・・・(汗)。これは、決して日本を標的にしたものではないのにもかかわらず、テポドンが発射されようとしたときに、安倍がNHKで臨時ニュースを流したのは、単に国民を脅かせ、日本には強力な防衛が必要だからと洗脳しようとした結果だということになろう。

いいえ、そのような主張は成り立ちません。美爾依(みにー)さんは間違っています。

第一に、射程が日本向けであろうとなかろうと、弾道ミサイル発射はそれ自体が日朝ピョンヤン宣言違反であり、日本国は北朝鮮の違反行為を非難する資格を有しているという事。
第ニに、2006年7月5日に行われた一連の北朝鮮による弾道ミサイル演習は、テポドン2のみならずノドンやスカッドを含む合計7発の弾道ミサイルが発射されているという点。ノドンは日本を標的としているミサイルです。

・・・もしかして美爾依(みにー)さんはノドンの存在自体を知らなかったんですか?



それでは、JSFさんは、どこがどんな理由で敵弾道ミサイルで日本を攻めてくるとお考えですか?

この最後の追記質問に付いては、私だけでなく多数の人の考えを知ることがよいと思います。このエントリーのコメント欄で私を含め皆で回答致しますので、美爾依(みにー)さんも振るって直接ご参加ください。

お待ちしています。
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2006年12月23日
美爾依(みにー)さんが私宛のエントリーを書いてくれたそうです。うーん・・・何だこれ・・・反論以前の問題なのでは?(日本語の読解力とか、論旨の組み立てとか、その辺りの問題)

まぁとりあえず行ってみましょう。場合によっては「初心者のための軍事講座」ではなく「初級日本語会話」の講義になるかもしれませんが。

それでは分かり易くするために、私の過去記事は青色で、美爾依(みにー)さんの主張は黄色で表示する事にします。


JSFさんの反論への答え カナダde日本語


まあ、これは論文などの正式なものではないし、ただのブログなので憶測でものを言ってもいいはずですが、何か?憶測が的中することもあるし、はずれることもあるのは、みなさま、ご存知ですよね。

ええ、何もバイアスが掛からずに適当にものを言った場合、当たったり外れたりするでしょう。しかし自分の願望が混じり過ぎた勝手な憶測でものを言った場合、的中率は格段に下がることは皆様もご存知の通りです。それを究極的に体現した存在は【逆神】と呼ばれ、主張した事の悉くが外れてしまうと揶揄されています。国内政治の森田実、国外政治の田中宇、軍事の神浦元彰、選挙の福岡政行、経済の紺谷典子などが逆神として有名。


私が言っているのは、もし、これを上回る兵器(最近ロシアで開発されたような弾頭部分に加速用のエンジンがついたもの)が使われたら、いくらキネティック弾頭とは言え、的中率が低くなってしまうわけで、そうしたら全く使い物にならなくなってしまうわけでしょう。

命中率が低くなったらいきなり「全く使い物にならない」とするのは論理が飛躍しています。"全く"という表現を使う場合は命中率がゼロの状態でなければなりませんよ。多少命中率が低くなった程度なら迎撃ミサイルの数を増やせばカバーできるわけですから。

そして兵器開発がシーソーゲームなのは古来より当たり前のことです。だからこそSM-3もBlock1A、Block1B、Block2と更なる進化をすべく開発が進められています。相手が進化するならこちらも進化して、敵のミサイルを上回る性能を持てばいい。それにブーストフェイズ段階を狙えばトーポリMも他の弾道ミサイルと同じですから、将来、ブーストフェイズでのMDシステムが実用化された場合トーポリMが無力化される可能性もあります。

どちらにせよ弾道ミサイルは基本的にコースをジグザグに変更したりはできません。それを行うと目標地点への着弾命中率が極端に下がる恐れがあるからで、現状でこの技術を中国や北朝鮮が実現できるものとは思えず、こちらもまた将来の話となります。


だから、そうなったら、再利用するために改良して(例えば、キネティック弾頭部分を六ヶ所再処理工場で作ったプラトニウムを使って核弾頭として交換すれば、殺人ミサイルに変わるということです。

いいえ、そのような事は有り得ません。私は以前こう言った筈ですよね。

SM-3の技術的な核心部分はキネティック弾頭と呼ばれる、宇宙空間で自律機動する特殊な弾頭部分にあります。SM-3の非常に多額な開発費用の殆どはこの特殊弾頭に費やされています。そしてこのキネティック弾頭の技術はどう考えても地上攻撃用装備には成り得ません。

分かりますか、SM-3で一番お金が掛かっているのはキネティック弾頭です。SM-3はキネティック弾頭の性能でほぼ命中率が決まります。推進ブースター部分は目標付近に届きさえすれば何でもよいんです。

そして美爾依(みにー)さんは更に以前、こう仰られています。

SM-3は防衛のためのミサイルと言われている割には、全く役に立たないのだ。そんな役に立たないものを540億円も出して無駄にできないだろう。そこで、戦争になったら、これを地上攻撃用に使おうとするだろう。だから、殺人ミサイルになるのだ。

お金が掛かって勿体無いから地上攻撃用に転用しよう、という話でしたよね。でも前述のようにSM-3の肝心要のキモであり、一番お金が掛かっているのはキネティック弾頭です。・・・弾頭入れ替えちゃったら費用の回収が出来ずに意味無いですよ。美爾依(みにー)さんが最初に主張していた目的が何処かに吹っ飛んでいます。

仮にもしSM-3を対地攻撃用にするとなると、実用上の威力を与えるためには第三段ブースターを取り払って弾頭炸薬容積に充てないといけません。(元々SM-3の構造はSM-2の弾頭炸薬部分をブースターに充てたもの)そうなるともうそれはSM-3を一旦SM-2に戻してから対地攻撃型に作り直すようなものであり、だったらSM-3をベースにするよりも最初からSM-2をベースにした方が早いです。結局のところ「SM-3を対地攻撃に転用」とは労力的に無意味でしかなく、SM-3に投じた多額の開発費用をほんのちょっとですら回収できず、行う意味がありません。もし核弾頭を搭載したければ巡航ミサイルを使えば安いし早いし確実です。

つまり美爾依(みにー)さんの言う「弾頭部をプラトニウム(原文ママ)を使って核弾頭として交換すれば、殺人ミサイルに変わるということです」という主張は現実的には全く有り得ないナンセンスな光景でしかありません。私ならトマホークA型か、開発中のALAMを使いますね。SM-3を対地転用する事にどんな利点があるのか全く理解できないです。


私が言いたかったのは、JSFさんの尊敬する山田先生が(笑)、「宇宙ロケットが改良によって大陸間弾道ミサイルになってしまう」ともおっしゃられていたことです。ちょっと書き方がまずかったかな?

いいえ、私は山田先生の事を軽薄しています。何故ならば、何も知らない初心者に全くの嘘を教えているからです。その原因が山田先生自身の無知から来るのですから救いようがありません。素人が講師役をすべきではありません。私のブログを読んだ上で「JSFは山田先生を尊敬している」という結論に至ったのであれば、美爾依(みにー)さんの読解力は著しく低いものだと認識せざるを得ません。 

ところで美爾依(みにー)さん、貴方は書き方が拙いどころか、日本語の使い方を理解していないのですか? それとも自分が過去(ごく最近)に行った発言をもうお忘れになられたのですか?美爾依(みにー)さん、貴方はそもそもこう言っているのです。

防衛のためのミサイルも簡単な改良によって地上攻撃用に使えると書いてある。

「防衛のためのミサイル」と言っている以上、それは「宇宙ロケット」を指すものでは無い筈です。それなのに貴方は後になってから宇宙ロケットの事でしたと言い出しています。貴方は自身の過去発言との整合性を無視しています。


『地表で爆発するよりも宇宙空間で爆発したほうが危険』と主張される気ですか?

もちろんですよ。

第一に、核弾頭は迎撃で破壊されても核爆発はしません。核爆発のシークエンスは複雑かつ精密なもので、適当にぶつけて破壊しただけで勝手に反応してしまうようなお手軽な物なら誰も苦労して核実験などしないです。

ええとですね。このところは激しく反論します。偶然JSFさんのコメント欄で見つけた次の文章はJFSさんも読まれたでしょう。


大気圏外核爆発の危険性というとこういうやつですね?
電磁パルス兵器で大惨事の恐れ―米専門家
同書は「精密に設計されたEMP兵器は、最も人口密度が高い都市で核兵器が爆発したときよりも多くの米国人を間接的に殺害できる」とし、EMP兵器に対するインフラの脆弱性を改善するよう提言している。
EMP兵器は、上空での核爆発によって強力な電磁パルスを発生させ、電子システムを破壊する兵器で、一個の小型核爆弾でも甚大な被害をもたらすことができる。


美爾依(みにー)さん、核爆発を利用したEMP兵器も起爆前に撃墜してしまえば核反応が起きないのでEMPも発生しません。それにそもそも貴方の最初の論旨はこうでしたよね。

それから、藤岡惇教授(立命館大学)の論文「米国の宇宙と核の覇権と軍産複合体」にもあったとおり、このまま米国の宇宙軍事化が進んで、宇宙空間が核戦場となれば、放射能汚染が地上を襲い、癌で死ぬ人が激増するだろう。そうすれば、一見防衛のためのミサイルが結果的には癌を蔓延させる殺人ミサイルに変わってしまうというわけだ。

放射能汚染で癌が発生する事が問題だと仰られています。それなのに・・・

ということで、こういった可能性もあるということです。宇宙放射線とは全く別のものです。ただ、私は実際にその現場をみたわけではないので、ただ藤岡教授の主張をサポートするだけで、絶対にという確証はありません

美爾依(みにー)さんが最初に引用した藤岡教授の主張は、宇宙空間での核爆発による放射能汚染で癌が蔓延するというものだった筈ですが・・・EMPは電磁パルスであって放射線ではありませんよ? 藤岡教授の主張をサポートするどころか全く別のものになってやしませんか?

しかも美爾依(みにー)さんは気付いていないようですが、EMP兵器は攻撃側が意図的に宇宙空間で核爆発させるものです。つまりMDが無くても宇宙空間で爆発させる気であり、しかも投射手段は従来の弾道ミサイルでよいわけですから、アメリカの宇宙軍事化とは何の関係もありません。

・・・もう一度、美爾依(みにー)さんの最初の論旨を再掲して置きます。

このまま米国の宇宙軍事化が進んで、宇宙空間が核戦場となれば、放射能汚染が地上を襲い、癌で死ぬ人が激増するだろう。そうすれば、一見防衛のためのミサイルが結果的には癌を蔓延させる殺人ミサイルに変わってしまうというわけだ。

むしろ爆発前に叩き落せばEMPも発生しませんから、EMP兵器を恐れるならMDを積極的に推進すべきなのではありませんか?EMP兵器の使用(宇宙空間で起爆させる事)は攻撃側の意思であり、防御側の迎撃によって宇宙空間が核戦場になるわけではありません。

分かりますか、EMP兵器による宇宙空間核戦場化はアメリカの責任ではないのですよ。特に「SM-3が殺人ミサイルだ」なんて主張とは何も関係が無いです。


核反応させずに核物質を消滅させてしまうような兵器が早く開発されたらいいですね。

EMP兵器はただ核物質が在るだけでは作動しません。核反応する必要があります。そして起爆前に破壊すれば核反応は起きないのでEMPも発生しません。


え?ゲンダイにこの記事が載っていたのですか?

は? いえ、美爾依(みにー)さんの文章「全く使えないようだから、やんなっちゃう。」の“全く使えない”という部分にゲンダイの記事へのハイパーリンクが貼ってあったでしょう、そこへのレスです。

ところでハイパーリンクといえば、美爾依(みにー)さんのエントリー「2007年度予算でミサイル防衛費過去最高」の後半に、読売新聞のMD予算関連記事「ミサイル」過去最高の1826億円…07年度予算 」の紹介があるのですが、この新聞記事タイトルへのハイパーリンクの行き先が何故かこれなんですよね。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=134169&media_id=20

mixiやりながら記事を書いていてコピー&ペーストを間違えたんでしょうか?


神浦元彰特集」と「山田先生特集」は読ませていただきました。何よりも、このお二人は軍拡反対派、JSFさんはミリヲタという全く反対の思想がバックにあるので、JSFさんを初めとするミリヲタさんたちはお二方の主張に賛同できないのは当然だと思います。

美爾依(みにー)さんは勝手に「ミリオタは軍拡支持」と決め付けていらっしゃいますが、それは間違いです。ミリタリーマニアでも軍縮に賛同する人は大勢居ます。なにより神浦元彰氏は一応、“軍事評論家”という肩書きではないですか。軍事評論家とミリタリーマニア、プロとアマチュアの違いがありますが、軍事を勉強しているという点では同じ筈ですよ。

山田先生は歴史の教授で軍事知識に関しては、専門性といった意味ではJSFさんの方が高い知識をお持ちなのはわかります。

山田先生の戦間期の軍事史研究は斬新で目を見張るものがあります。

神浦氏は軍事評論家なので、それなりに軍事に関する知識はあると思います。

いえ、素人以下です。この人はMDに関して、昨年までGBIの存在を知らずTHAADと混同しているような認識ですから。(読者による間違いの指摘には逆ギレする有様)

そして、北朝鮮のCIA陰謀説は100%否定できるものではないと思います。

いいえ、100%否定されました。根拠については「テポドン2はCIAの捏造?」および「核実験準備はCIAの捏造?」をご覧下さい。


山田先生は50%の根拠を述べることが出来ませんでした。

JSFさんもそれより高い確率の根拠を述べることはできないでしょう。

山田先生連載第5回より
http://www.magazine9.jp/gunji/005/index.html
>PAC3は、これまでの迎撃実験ではどの程度成功しているのですか。

>アメリカでの実験回数や結果についても、具体的な数字や条件などが公表されていませんのでなんともいえません。
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実験の具体的な数字や条件は公表されています。通算成功率は約86%です。


Kojii.netより
http://www.kojii.net/news/news060908.html
ニューメキシコ州の White Sands 実験場で、米 Lockheed Martin 社の PAC-3 (Patriot Advanced Capability-3) が TBM (Tactical Ballistic Missile) ターゲットの要撃試験を成功裏に実施した。過去 22 回実施して 19 回目の成功。飛来するターゲット (旧型 Patriot の流用品) に対して 2 発の SAM をつるべ撃ち (ripple-fired) したもの。今回の試験では、地上側機材のソフトウェアが改良されており、それが試験対象になった。



弾道ミサイルが発射された時点で敵国の先制攻撃とみなされるのですか?でも、そのミサイルが米国向けで日本を狙ったものではない場合は、集団的自衛権を行使しないとそのミサイルを撃つことはできませんよね。

私はこう述べています。

弾道ミサイルのブースト段階を狙うMDシステムはABL(空中レーザー砲)ですが、日本に導入予定はありません。また弾道ミサイルが発射された時点で敵国の先制攻撃とみなせます。そしてアメリカ合衆国は憲法九条の制約などありませんので、そもそもお構い無しに迎撃するでしょう。

そもそも米国向けのミサイルを日本の装備では迎撃は出来ません。(ブーストフェイズを狙うしかないが日本にABL導入予定はない)


確かに弾道飛行ということは水平飛行ではないでしょうね。でも、加速用のエンジンがついていたら、水平飛行も可能かもしれませんね。

高空を水平飛行すると狙い撃ちされてしまいますが、それでよいのですか?(巡航ミサイルは低空を地形に沿って這うように飛んでいくため狙い撃ちされにくい)


だから、ロシアでその新しい弾頭ミサイルが開発されたということは、北朝鮮もそれを手に入れる可能性があるということです。

そのような可能性は皆無です。歴史上、ロシアはソ連時代を通じてICBMを他国に供給した事実はありません。また、現状の北朝鮮に対してロシアがそのような援助を行う事は絶対に無いでしょう。全世界を敵に廻す気ですか? ロシアに何のメリットがあるのです? 

そして、基本的にそのような機能はなくても、応用的にはあるわけで・・・・。

基本すらままならない(テポドン2打ち上げ失敗)ような北朝鮮に難易度が非常に高い応用が出来るわけが無いでしょう。中国ですら出来ないというのに。


それは可能でしょうが、的中率はかなり低くなるのでは?

いえ、FCSがコンピュータ制御なら意外と簡単なんです、弾vs弾は。そりゃ全て人力なら難しいですけどね。

実験は多くがその弾のスピードや飛距離など、前もって計算つくされたものだし・・・・

いえ、SM-3は標的弾の正確な発射時刻を知らせないなど実戦に近い形式を取った実験を既に成功裡に終えています。

「迎撃が成功すれば核爆発は起きない。生物兵器は搭載された菌が死滅、化学兵器も燃やし尽くされます。」なんて都合のいいことがありえるのでしょうか。

まず物理的素養のある人なら「迎撃が成功すれば核爆発は起きない」事は常識の範疇です。核爆発の手順がどういったものか調べればすぐに分かる筈です。

生物兵器については、これは非常にデリケートなものです。実を言うと迎撃以前に、着弾の衝撃や大気との断熱圧縮による熱で細菌やウィルスが死滅する可能性すら真面目に心配されており、弾道ミサイルへの生物兵器の搭載は実用性自体が疑われている代物です。ましてや迎撃に成功すれば中の生き物は全滅必至です。

化学兵器については・・・化学物質は燃焼したら変質してしまいます。それは理解できますか?


それにしても、とてもご親切にわかり易く教えていただいたので、参考になりました。ありがとうございました。

又、軍事関係でわからないことがあったら、JSFさんにお聞きしますね。


いえいえどうも。分からない事があったら気軽にメールで聞いてください。現在のところ返信率はmixiのメールが一番良い(チェック回数が頻繁)と思います。また、mixiのコミュニティで「初心者の為の軍事講座」を開こうかと計画中ですので、よろしければご参加下さい。

ではでは。
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2006年12月20日
美爾依(みにー)さん・・・日本語として理解が出来ません・・・貴方、確か日本語の教師でしたよね・・・ホントに?

美爾依(みにー)さんの新エントリ、なんだか頑張って色々書かれたようですが、とりあえず注目の本題から斬り込んで見ましょう。


防衛ミサイルが殺人ミサイルに豹変するとき カナダde日本語
さてさて、前置きはこの辺にして、さっそく本題に入ろうか。「SM-3は殺人ミサイルだ」という証拠。

上に述べたように、SM-3は防衛のためのミサイルと言われている割には、全く役に立たないのだ。そんな役に立たないものを540億円も出して無駄にできないだろう。そこで、戦争になったら、これを地上攻撃用に使おうとするだろう。だから、殺人ミサイルになるのだ。

えー・・・『〜になったら』『〜だろう』・・・あのですね、そういうのは「仮定の話」であって、断じて証拠ではありません。勝手な憶測じゃないですか。

しかもですね、SM-3の技術的な核心部分はキネティック弾頭と呼ばれる、宇宙空間で自律機動する特殊な弾頭部分にあります。SM-3の非常に多額な開発費用の殆どはこの特殊弾頭に費やされています。そしてこのキネティック弾頭の技術はどう考えても地上攻撃用装備には成り得ません。キネティック弾頭の姿勢制御技術は人工衛星の姿勢制御をもっとアクティブにしたものと考えれば分かりやすいですが、どのように使えばこれが地上攻撃用になるのです? 全く理解できません。

■弾道ミサイル防衛(BMD)用誘導弾技術の研究のうちキネティック弾頭要素の性能確認試験の結果について (12/19 防衛庁「防衛省」発足でドメイン変更)

ちなみにアメリカ軍は、SM-3ではなくスタンダードミサイル(SM-2)を開発ベースにして地上攻撃型ミサイル(Land Attack Standard Missile)を造ろうとしたことは確かにあります。これはSM-4となる予定でした、しかし既に開発中止されています。何故かと言うと、当初のコンセプトは「トマホーク巡航ミサイルよりも安く手軽に使える艦対地ミサイル」だったのですが、この役割そのものがハープーン対艦ミサイルの対地攻撃転用(ハープーンBlock2)で奪われてしまい、またトマホーク自体も新型の「タクティカルトマホーク」でコストダウンが行われ、わざわざ手間を掛けてSM-2を対地攻撃に転用する意味が無くなってしまったのです。



『マガジン9条 教えて山田先生 短期集中軍事講座』にも防衛のためのミサイルも簡単な改良によって地上攻撃用に使えると書いてある。

いいえ、そんなことは書かれていません。山田教授はその軍事講座の中で「対艦ミサイルは改造して対地攻撃型にできる」と言っています。対艦ミサイルも対地ミサイルも攻撃用です。

それと次ですが・・・


それから、藤岡惇教授(立命館大学)の論文「米国の宇宙と核の覇権と軍産複合体」にもあったとおり、このまま米国の宇宙軍事化が進んで、宇宙空間が核戦場となれば、放射能汚染が地上を襲い、癌で死ぬ人が激増するだろう。そうすれば、一見防衛のためのミサイルが結果的には癌を蔓延させる殺人ミサイルに変わってしまうというわけだ。

第一に、核弾頭は迎撃で破壊されても核爆発はしません。核爆発のシークエンスは複雑かつ精密なもので、適当にぶつけて破壊しただけで勝手に反応してしまうようなお手軽な物なら誰も苦労して核実験などしないです。

第二に、宇宙空間が戦場になって放射能汚染が地上を襲う・・・などとはなりません。藤岡惇教授は経済学が専門で、理系分野は素人以下です。ところで太陽からドカドカ降り注いでいる「宇宙放射線」の存在はご存知ですか?

第三に、核物質が爆発せずに地表に落ちてきたとしても、核弾頭に搭載される重量(数kg〜数十kg)程度では、核爆発する場合と比べるとそれほど深刻なことにはなりません。核爆発よりも深刻なことになるなら、各国はこぞって核反応させずに核物質をバラ撒く兵器を開発しているはずですが、そういった弾頭が正式採用された話は冷戦時代から今日まで、聞きません。

結論として、宇宙空間が核戦場になるとしたら核戦争が勃発した場合になりますが、宇宙空間で迎撃できない場合は地上で核ミサイルが炸裂するわけですが・・・貴方は本気で『地表で爆発するよりも宇宙空間で爆発したほうが危険』と主張される気ですか? ちなみに宇宙物理学者のカール・セーガン氏が提唱した「核の冬」理論は、地表で核爆発しないと成り立たない理論です。

美爾依(みにー)さん、貴方は藤岡惇教授が「核の冬」理論を上回る脅威を証明する新理論を打ち立てたと、本気で信じているんですか? 専門外の藤岡惇教授が宇宙物理学の権威、セーガン教授を凌駕したと?


ふぅ・・・やれやれ、です。では次に他の細かい論点にも斬り込んで行って見ましょう。



5兆円を納税者数の6000万人で割ると一人8万円もの税金を取られていることになる。それでも本当に防衛に役に立つんならいいのかもしれないけど、全く使えないようだから、やんなっちゃう。

ゲンダイの記事をあっさり信用するんですか。驚きです。



『マガジン9条 教えて山田先生 短期集中軍事講座』の「ミサイル防衛システムはどこまで進んでいて、その効果はどれくらい期待できるの?SM3編」では、ミサイルの経路が動画でわかり易く説明されているし、その他の情報にもなぜ役に立たないか書かれている。

山田先生の授業は失敗だったって、最初に私が美爾依(みにー)さんネタを書いた「公表されている事を秘密裏に行われていると言い張る人」で紹介したじゃないですか。

神浦元彰氏や山田朗教授のMDに関する知識、いやそれ以前に軍事全般に関する知識は素人以下で、お話になりません。詳細は

「神浦元彰特集」
「山田先生特集」

で纏めてあります。是非ともご覧下さい。


1.SM-3がICBMに命中する確率はたったの50%しかない。

山田先生は50%の根拠を述べることが出来ませんでした。


2.弾道ミサイルを迎撃するには発射直後のスピードが出ていないブースト段階を狙うのが効果的だそうだが、これだと先制攻撃になってしまうのでできない。

弾道ミサイルのブースト段階を狙うMDシステムはABL(空中レーザー砲)ですが、日本に導入予定はありません。また弾道ミサイルが発射された時点で敵国の先制攻撃とみなせます。そしてアメリカ合衆国は憲法九条の制約などありませんので、そもそもお構い無しに迎撃するでしょう。


3.そこで空中を水平飛行しているところを狙うのだが、SM-3の飛距離では弾道ミサイルに届かないという説と迎撃は可能という説に分れる。SM-3が届くのは、せいぜい高度300メートルくらいだから、北が米国向けに開発中のテポドン2は高度500メートルを飛ぶので、届かないという意見とSM-3は、高度500kmまで届き、日本向けに北朝鮮が配備しているとされるノドンの最高高度は約300kmと推定されているので、理論的には迎撃が可能という意見。どちらが本当なのだろうか。いくらなんでも大気圏外まで上がるのに、300メートルや500メートルということはないだろうとは思うけど・・・・。

単純に300メートルや500メートルというのは、300キロメートルや500キロメートルの誤植でしょう。三流紙のゲンダイではよくある事です。

ところで弾道ミサイルは「弾道飛行」する為に弾道ミサイルと呼ばれます。水平飛行を行うのは巡航ミサイルの方です。弾道ミサイルも弾道頂点の一瞬だけなら水平状態になりますが、それは水平飛行とは呼びません。


4.弾道ミサイルは金属のオトリ弾を出したり、コースをジグザグに変える機能に加えて、ガスパーチョさんが教えてくださったブログ『Spike's Military Affair Review』によると、つい先頃ロシアで弾頭部分に加速用のエンジンがついたものが発明されたそうだ。極めて高速で落下するため、迎撃ミサイルで撃墜できないため、ますますその的中率は落ちるだろう。

あ、神浦さんの所のスパイク通信員さんのサイトですね。

>弾道ミサイルは金属のオトリ弾を出したり

デコイを搭載するにはMIRV化できるほど弾頭小型化技術が無いと無理があります。北朝鮮の弾道ミサイルは単弾頭です。

>コースをジグザグに変える機能に加えて

基本的に弾道ミサイルにそのような機能はありません。

>加速用のエンジンがついたもの

ロシアのトーポリMを指しているなら間違いです。加速用ではなくコース修正用です。技術的には北朝鮮が実用化できるレベルではありませんし、そもそも迎撃ミサイル側も進化すれば対応していけるでしょう。それこそブースト段階を狙えばトーポリMも他の弾道ミサイルと同じです。


5.ノドンクラスで言えば弾頭は約1〜2メートルと小さいものなので、確実に撃ち落とすためには一発のノドンに対して何発ものSM3で迎撃しないとならない。それも、弾頭を破壊するには迎撃用のミサイルを直接ぶつける必要があるため、ピストルの弾丸をピストルの弾丸で撃つようなものだそうだ。

実はその例え、あまり意味がないんですよね。
例えば艦船の近接防御システム(CIWS)、20mmバルカンファランクスは、飛んでくる5インチ砲弾を迎撃した実験結果があります。弾を弾で撃墜することは可能なんです。


6.撃ち落とせなかった場合は落下時をPAC3で狙うのだが、地上に近いため、ICBMの弾頭に核や生物化学兵器が搭載されていれば、いくら空中で撃ち落としても被害は免れない。

既に上で述べている通り、迎撃が成功すれば核爆発は起きない。生物兵器は搭載された菌が死滅、化学兵器も燃やし尽くされます。


パトリオットPAC−3 [Hyper Arms]
迎撃ミサイルは、MPQ−53フェーズド・アレイ・レーダーの誘導により細かい飛行コースの修正を小型ロケット・スラスターで行い弾道ミサイルに直撃(Hit−toーKill方式)する事を目指している。 またNBC(核・生物・化学)弾頭を完全に破壊する為に73kgの高性能炸薬を搭載しており、万が一に備えて近接信管も装備している。

以上です。弾道ミサイルに対しては直撃後に炸薬が起爆します。近接信管は対航空機・対巡航ミサイル用です。
18時59分 | 固定リンク | Comment (112) | 議論 |
2006年12月16日
美爾依(みにー)さん、見事なまでに毎度のパターンに嵌ってしまいました。論理的な思考を放棄されたんですね・・・分かりました、私も全力で返信しましょう。怒涛のツッコミ返し、状況開始。


■高額な先端兵器や技術の購入によってエスカレートする日本の軍事化 カナダde日本語

まずタイトルからして認識の誤りと言ってよいです。というのも日本政府は小泉政権以降、ずっと軍縮を行っており、防衛予算は毎年減っています。(ちなみに東アジアの周辺国は全て軍拡中で、中国や韓国は毎年二桁の軍事費伸び率を示しています。)日本は厳しい財政情況の中からMD導入費用などを(他の通常兵器の装備を犠牲にして)やり繰りしています。このような状況下で『エスカレート』とは一体、具体的に何を指しているのか・・・答えられるような美爾依(みにー)さんだったらどれほどよいことか。


おととい、昨日といつもの倍くらいのアクセスがあるが、たったの2日で『週刊オブイェクト』から1500以上のアクセスがあり、逆アクセスランキングでは、今までトップだった『Yahoo!検索』からのアクセスをたったの2日間で超えてしまった。

2日で1500アクセス・・・意外と少なかったんですね。私のところは万単位だったので、紹介している間に数千人くらいはそちらに見に行くだろうと思っていました。私の紹介の仕方が拙かったんでしょうか、不甲斐無くてすみません。


この管理人のJSFさんは、T72という戦車を神のごとく崇める真正軍事オタクであり、そのことにとても誇りを持っていらっしゃるようで

T72神』の件はまぁいいとして、


Kojii.net ココログ別館』の井上さんを軍事オタクと呼んだら、井上さんは、「なんちゃって軍事オタク」だそうだ。

美爾依(みにー)さん、この認識は誤りです。

Amazon.co.jp: 戦うコンピュータ― 軍事分野で進行中のIT革命とRMA: 本: 井上 孝司

井上氏は軍事に関する本も出しているプロのライターです。また、『Kojii.net 本館』の方ではジェーン・ディフェンス・ウィークリーを翻訳して紹介している事で知られており、この界隈では有名な方です。


私から見たら、井上さんだって軍事オタクなのに、上には上がいるもんだ!

美爾依(みにー)さんの見方は間違っています。井上氏はプロであり私はアマチュアですので、私の方が下です。また私のサイトとブログの情報量についても、kojii.netの軍事関連ニュースの密度の濃さにはとても及びません。どうも美爾依(みにー)さんはアクセス数の多寡で上下を決めているようですが、内容を見て判断するべきでしょう。私のところは御気楽極楽でやっているから結果的に人が多いだけですよ。


一番多かったコメントはおととい私が書いた『防衛ミサイルのお値段は?』という記事の中で約500億をMS-2だけの値段とした表現を正すものだった。


いえ、SM-3です。MSではマイクロソフトかモビルスーツか・・・強そうですねモビルスーツ。


確かに米国国防省の書類には、9発のミサイルの値段とその発射台などの備品(associated equipment and services)も含むと書いてあるが、この金額に備品や技術者のサービスが含まれているなんて細かいことよりも

美爾依(みにー)さん、なんで一番大きな費用が掛かっている“イージスシステムの改修費用”に付いて触れていないのですか? 教えた筈ですよね、ミサイル本体よりも費用が掛かっているって。

・・・これに触れると“細かいこと”じゃ無くなってしまうので、取り上げたくない・・・というような思考回路では物の本質を見誤ってしまうでしょうね。確かに“備品や技術者のサービス”だけなら印象操作で“細かいこと”扱いに出来たかもしれませんが、そのような逃げ方はもう不可能です。


(ミサイルに人が乗っているわけではなくて、これが当たったら人が死ぬわけだから)に備品やサービス料も含めてこれだけのお金がかかっているという事実が重要なのであって、そんな重箱の隅をつつくようなまねはしないで欲しい。まあミリヲタにこんなこと言っても無駄なのは承知しているが・・・。


>これが当たったら人が死ぬわけだから

安心してください。人には当たりませんので。・・・SM3は弾道弾迎撃用のミサイルで、宇宙空間で迎撃します。


国内では正社員になれないパートタイマーや就職先のないニートが増えているにも関わらず、540億円も払って、防衛ミサイルを買うついでにシステム改修費用として、アメリカ人を高額で雇う費用を国民の税金から払っているのだから、これ以上の税金の無駄使いがあるだろうか。

こちらでシステム改修について触れていたのですね。

>防衛ミサイルを買うついでにシステム改修

“ついで”じゃあ、ないんです。このイージス・システム改修を行わないとSM-3ミサイルを撃てないんです。こちらが今回の買い物のメインなんですよ。金額も大半がシステム改修費用です。“ついで”だなんて印象操作に騙される人は居ませんよ。

>アメリカ人を高額で雇う費用を国民の税金から払っているのだから、これ以上の税金の無駄使いがあるだろうか。

いえ、効率的な予算の使い方だと思います。というのも、これを日本人だけで行うとする場合とはつまり、イージスシステムに匹敵する物を自主開発しなければならない〜その上に弾道ミサイル防衛システムまで〜なわけで、天文学的な予算が必要となるからです。


これだけ軍事力に多額な血税をかけても外交交渉が全くダメで役に立たない日本はどのように説明すればいいのだろうか。

説明そのものは簡単です。あんまり言いたくはないのですが・・・

『憲法の制約があって軍事力を有効に活用できないから外交が駄目なんじゃないですか?』


軍事力をどんどん高めていけば、そのうちその殺人兵器の効果を確かめたいがために戦争を始めてしまう恐れもある。

そのような動機で戦争を始めた例は歴史上、存在しないので、今後も存在しないでしょう。可能性だけなら何とでも言えます。明日、巨大隕石が地球にぶつかる“恐れもある”のですから。


今回のことから、日本にいかにミリヲタが多いかを思い知らされたのだが、このまま防衛庁が防衛省になったら、日本の軍事化はますます進み、軍国主義復活、戦争へ突入となるであろう。

まるで、怪しい占い師の予言みたいですね。
23時23分 | 固定リンク | Comment (219) | 議論 |
2006年12月14日
美爾依(みにー)さんは今日もハイテンション。ぶっ飛び具合は斜め上方向です。絶望しないように肩の力を緩めて行って見ましょう、では本題に入ります。


ミサイルのお値段は? カナダde日本語
いやあ、軍事オタクの情報はすごいねぇ。さっそく上の2つの米国国防省のサイトに行ってみたら、SM-3ミサイルは、3億円どころか、約500億円で、SM-2ミサイルは約70億円だって(@@)!この書類は国防省が武器を販売する前に、これこれしかじかのミサイルのセールスの予定がありますというお知らせなので、実際にこれらを買ったという決定的な証拠には欠けるものの、日本が武器のセールスをリクエストしている、つまり、売ってくれと頼んでいるわけだから、ほとんど購買したと見ていいのではないかと思う。交渉などして、値段は多少変わってくるかもしれないけどね。

ドンガラガッシャーン!!!

ふー、びっくりした。でも、美爾依(みにー)さんの意見はほぼ一点に集中している。SM-3は500億円でSM-2は70億円というもの。それ、ほんとなのかなあ。原文資料であるDACAの報告書を読んでみよう。

・日本向けFMS:スタンダード対空ミサイル「SM-3 Block IA」 (PDF)
・日本向けFMS:スタンダード対空ミサイル「SM-2 Block IIIB」(PDF)

見ての通り金額は一本当たりの値段ではありません。何十本と購入した場合の金額です。しかもSM-3についてはイージス艦のイージスシステム改修費用が入っています。これはバージョンを最新のベースライン7相当にアップデートするもので、これを行わないとSM-3を管制することができません。日本海上自衛隊は運用しているイージス艦「こんごう」級を順次改修作業を行い、SM-3を搭載した上でBMD対応する方針です。

500億円という金額の大半はイージスシステムの改修費用です。同時に9本のSM-3も買いますが、その9本全ての値段よりもシステム改修費用は高いのです。故にDACAの資料を読んで「SM-3は約500億円」と解釈するのは誤りです。そもそも一発当たりの値段を出さないと「○○の値段は〜」とは呼べないでしょう。SM-2の方の資料を読んでも、購入するSM-2の本数が書かれているわけですから、その当たりを考慮して語らないといけません。

うーん、美爾依(みにー)さんはちゃんと資料を読んでくれていたのか、怪しくなってきました・・・。


とりあえずそれは置いておいて、美爾依(みにー)さんの他の発言で幾つか気になった点を。


軍事オタクの方々のおかげで、アクセスはうなぎのぼり(汗)なんだけど、TBしてくださった井上さんが私の記事を取り上げてくだ、くだ、下さった。

〜kojii.netココログ別館記事の紹介〜

いやあ、軍事オタクの情報はすごいねぇ。

井上氏を只の軍事オタク扱いするのはどうかと。・・・氏はプロのライターですよ?


井上さんは公表していると言っているが、これは米国の国防省が公表しているわけで、日本の防衛庁が公表しているわけではなく、日本国民に対して公表されている資料とは言えない。

いえ、日本の防衛庁も日本語で公表しています。それをマスコミも報道しています。例えば以下の反戦平和運動団体は其処から情報を得てサイトに上げています。


イージス艦こんごう改造後08年に迎撃ミサイル発射試験
防衛庁は海上配備型「ミサイル防衛」について04年度予算から4年計画で4隻のイージス艦の改修とSM3を購入することにしています。費用はおよそ1300億円。SM−3は「1艦8発体制」(衆議院安全保障委員会04年10月22日、衆議院予算委員会第一分科会05年02月28日)と言われていましたが、1発を迎撃実験に回し、9発ずつ購入することが明らかになったのは初めてです。SM−3は1発20億円近くすると言われています。また06年度予算で「みょうこう」の改修、07年度予算で「きりしま」の改修が行われることも明らかとなりました。


SM-3は1発20億円弱だそうです。私の知っている情報だとSM-2のFMS調達価格が1発2億円弱ですから、SM-3はSM-2の10倍近い値段です。・・・このように、一般の国民でも努力次第でこのくらいの情報は知り得る事が出来ます。別に英文資料に頼る必要もありません。なおこの反戦平和団体は長崎港監視で有名な「長崎平和委員会」です。

さて、では「カナダde日本語」に戻って・・・



そして、これには米国から買った武器は含まれていないので、真の武器調達の総額は、もっと大きなものになるだろう。

平成17年の主要調達品目としては、合計額が書いていないの出、後ほど計算してみようと思うのだが、その一例として「戦闘ヘリコプターAH-64D」を2機、富士重工と石川島播磨重工から104億円で買っている。


いえ、米国から買った武器がバッチリ入っています。その「戦闘ヘリコプターAH-64D」がそうです。富士重工は機体を、石川島播磨重工はエンジンをライセンス生産しています。

・・・ライセンス生産の意味、理解してますか? 104億円は富士重工と石川島播磨重工に支払われるわけではないですよ。ライセンス元のボーイング社やジェネラルエレクトリック社にロイヤリティを支払います。儲かっているのは彼らです。


憲法9条で戦争が禁じられているのに、なぜ、これだけの戦闘機や武器を日本は保有しているのだろうか。防衛のためといっても、どこが日本を攻めてくるというのか?まさか、北朝鮮がなんて言っている人はいないだろうね。

ええ、とりあえず北朝鮮の弾道ミサイルと特殊工作員の破壊工作くらいは警戒しておいたほうが良いかと。それと2年前に日本領海を原子力潜水艦で侵入してきた中国海軍も警戒しておいた方が良いかもしれません。


最後に 防衛庁から情報流出のニュース。きっと軍事オタクの仕業だろうな(笑)。

あー、美爾依(みにー)さんはウィニーのことを全然理解していないんですね。カナダに居ると分からないものなんでしょうか?
22時13分 | 固定リンク | Comment (150) | 議論 |
連日「Kojii.net ココログ別館」のネタを紹介するのも気が引けますが、なにせ先方にまたしても強烈なインパクトを与える人が現れました。今回は「カナダde日本語」の管理人、美爾依(みにー)さんが主賓です。



国民が防衛について勉強するってどうやって?だって、なんでも極秘で行われているみたいだし、武器を買うときに「国民のみなさん〜。今度はSM-3ミサイルを買いますよ〜。値段は2億円で〜す。いいですかぁ。』なんていちいち教えてくれるわけじゃないから、どうやって防衛について勉強すりゃいいの?


>国民が防衛について勉強するってどうやって?

既にこのような試みがあります。『教えて!山田先生 -短期集中軍事講座-』
ただし失敗に終わりましたが。「山田朗教授は軍事学講座を開くべきではない」

>なんていちいち教えてくれるわけじゃないから

いえ、実は買い物(武器購入)ならば公表しており、極秘でもなんでもありません。Kojii.net側では「ちゃんと公表してるんだが」と、DSCAの告知を公表している証拠として示しました。FMS経由で他国に武器を売る時はガラス張りの状態と言って良く、議会に報告が行くのです。その際に議会が反対した場合、輸出を阻止する事も出来ます。

しかし美爾依(みにー)さんはこの事実を素直に認められず・・・。



Comments
初めまして。情報ありがとうございました。

多分、この通り、買ったのでしょうが、これを読むと、「日本が〜の販売をリクエストしている」つまり、「〜を買いたいと言っている」ということが書いてあるだけで、おしいけど、実際に買ったという証拠にはなりません。他に確実に買ったという証拠文献があったら、又教えてください。

それにしても今年すでに、458億円と70億円?こんな殺人兵器にこれだけ無駄金をかけているなんて・・・・。

それに、日本人が英語の文献を読めると思いますか?日本語の文献がないのだったら、秘密裏にやっているということじゃないですか?

Posted by: 美爾依 | Dec 13, 2006 2:39:57 PM


本気で言ってるんですか?
00時35分 | 固定リンク | Comment (53) | 議論 |
2006年12月12日
プロのライター、井上孝司氏のkojii.netより「"正しいこと" と論理飛躍の怪しい関係」から、kojii.netブログ別館のコメント欄への突撃と炎上に関する考察。

最初の事の起こりは「摂津堂」の11/22記事コメント欄で、そこからkojii.netのブログ別館へのリンクが貼られました。それを見たnoharra氏がkojii.netの方にも突撃を開始。更にはトラックバックを経由して「孤高」さんの所へ出張突撃(しかも誤爆)まで始めており、無差別に手を広げ過ぎてる感があります。最初の摂津堂さんのところできちんと話を付けてから転戦した方がよい気もしますが・・・果てさて。


今回のテーマは以下の通り。

アメリカのイラク占領に加担し続ける泥沼から抜け出さない限り、平和だった日本の本土が(60年前の日本のように)焦土となることさえも起こります。(これはリアリズムです)』

アメリカ軍の撤退と自衛隊の撤退を主張しています。それ自体の主張は別に構わないのですが、アメリカ軍が撤退した後の事を何も考慮しない“即時撤退論”では無責任過ぎますし(どのようにして国連軍ないしNATO軍などに引き継ぐかといった対案が必要)、ましてや日本がイラク占領に加担し続けると焦土と化すという主張がリアリズムだと言われても困ってしまいます。

kojii.netでも語られていますが、日本本土を焦土と化す為には核攻撃くらいしか手段がありません。今の時代だと通常兵器ではまず不可能です。戦略爆撃機による無差別絨毯爆撃といった戦術を実行し得る国は殆ど存在しません。戦略爆撃機自体が時代遅れとなっていますし、無差別絨毯爆撃といった手法自体も今の時代では国際社会の目から許されるとは思えません。ましてや実行自体が不可能に近い任務となっています。

現在、航空機や対空兵器の脅威下にある前線での使用に耐え得る大型戦略爆撃機を保有しているのはアメリカとロシアくらいです。機種的にはB-1Bランサー、B-2スピリット、Tu-160ブラックジャックくらいで、それ以外の機種では、味方の完全な制空権下以外での自由落下爆弾の投下など自殺行為です。中国は戦略爆撃機Tu-16バジャーを多数保有していますが、このような機体では出すだけ無駄です。中東戦争でもシリアエジプトが多数のバジャーを保有していましたが、制空権を握る前に出しても撃墜されるだけだと飛ばしませんでした。(結局、制空権を握る事無く終わる)

およそ核攻撃以外の手法で日本本土を焦土と化す為には、10年以上の長期にわたる内戦で国内が徹底的に破壊し尽くされるといった状況くらいしか思い浮かびませんが、そのような状況がどのような政治的状況下に置かれて発生し得るのか想像がつきません。現実的には普通の戦争では焦土とは成り得ないのです。制空権を取った後にする事は本土上陸作戦か降伏勧告であり、無意味に都市を爆撃で破壊する事では無い筈です。

“焦土”というのは物の例えだ、比喩表現だというのであれば『これはリアリズムです』と主張をすべきではありません。大袈裟な誇張表現を現実だとするのは詐欺に近い手法です。それにしてもnoharra氏は“野原燐”というHNなのですが、野原燐氏が「日本は焦土と化す」という主張は嵌り役ですね。“焼け野原”に、しかも“燐”って白燐弾? もしかして狙ってやってるんでしょうか。
19時57分 | 固定リンク | Comment (63) | 議論 |
2006年06月30日
民主党のネクスト防衛庁長官、長島昭久議員。議員は自身のブログで以前に、こんな事を約束してくれました。


明日は、日曜討論[3/25 長島昭久WeBLOG
以上、予告から少し日が経ってしまいましたが私の安全保障観の一端です。(ほかに、民主党予算案で5000億円も防衛費を削っておいてセルフ・ヘルプもないもんだ!・・・とのご批判も多数頂戴していましたが、これはまた稿を改めてやりたいと思います。)


民主党は以前、政府対抗予算案で防衛費を5000億円削減を掲げるという大胆な案を提示していたのですが、この数値を弾き出した算出根拠や、周辺国が軍拡を続ける中で日本だけが大規模な軍縮を行う危険性についてなど誰も説明していませんでした。

その中で民主党の防衛族議員でありネクスト防衛庁長官である長島議員が、稿を改めて解説すると約束してくれたのです。私は期待しながら待ちました。一ヶ月・・・二ヶ月・・・三ヶ月・・・待ちぼうけです。どうやら、長島議員は約束を守る気がないようです。以前の評価も、以下のエントリーを見る限り撤回すべきだな、と思いました。


エントリー再開[6/23 長島昭久WeBLOG]
しかし、一方で、心ないコメントも増加し、「公衆便所の落書き」状態に陥ってしまったこと、それを心ならずも放置することになり、せっかく訪れた方々に不快な思いをさせてしまったことは誠に不本意のきわみです。匿名のネット世界ですから、ある程度は覚悟しておりましたが、政治家の端くれとしてはこれ以上放置しておくこと忍びなく、この際、思い切ってこれまでの「完全自由投稿」の基本方針を転換して、コメント投稿に対し若干のの敷居を設けさせていただくことにしました。

本日より、コメントを投稿していただく場合には、goo IDを入力するか、新たに取得していただきますよう、よろしくお願いします。今後も、事前検閲や特定コメントを事後に削除することはしたくないと思いますが、皆さんには、投稿の際にいわば「深呼吸」をしていただくこととなります。どうか、ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。私自身も、活動の合間の限られた時間ではありますが、真摯なご意見・ご異論には誠実に対応させていただくよう、今後とも努力してまいります。


ID制を導入するのはブログ運営者の自由であり、構わないと思います。しかし便所の落書き呼ばわりするようでは・・・今まで数多く見てきた炎上ブログとなんら変わらない応対で、がっかりしました。

さて、ちなみに・・・実は私は以前からgooのIDを取得済みだったりします。
22時05分 | 固定リンク | Comment (23) | 議論 |
2006年03月01日
2月16日から始まった民主党・永田メール騒動は民主党が2月28日の会見でガセネタと認め謝罪、全面降伏という形で終結しました。(実際にYahooトップのトピックスに「民主党全面降伏」と載る有様)永田議員は勿論、執行部の責任は免れません。前原代表は、持って9月の代表選までですか・・・まぁ、2月の対抗予算を見て呆れ果てましたので、そのうち空中分解するだろうなとは思っていましたが・・・まさかこんな馬鹿げた事で致命傷を負うとは予想外です。

さてそんな永田メール騒動ですが、あちこちの民主党議員ブログで有権者の非難が殺到しています。その一つの長島昭久議員のブログを、民主党ネクスト内閣防衛庁長官ということで、その危機管理体制を取り上げてみたいと思います。

長島議員のブログが炎上を開始したキッカケは、党首討論が行われた日のエントリーからでした。


嵐の中の党首討論 [2/22 長島昭久 WeBLOG 『翔ぶが如く』]
しかし、ここで多くを語ることはできないが、この勝負絶対勝てる。今日初めてそう確信した。代表や野田国対委員長があくまでも強気である意味が良くわかった。

どうやら長島議員は、民主党内で流れていたある噂を信じてこのような発言を行っていたようなのです。


民主一発逆転へ本物ある!? [2/24 スポーツ報知]
「本物の『堀江メール』がある」―。民主党関係者の間で、こんな仰天情報がささやかれている。

同党関係者によると、民主党は、永田氏が提示したものと、ほぼ同じ内容のメールを入手。すでにメールが本物であることを証明できる人物も把握しているという。「メールの信ぴょう性にある程度の確証を得たことから、党は永田氏に辞職しないよう説得したようだ」

仮に「真・堀江メール」が存在するとすれば、苦境に立たされた民主党にとっては、一発大逆転の材料となる。ただし、今回ばかりは“勇み足”が許されないため、同関係者は「証拠固めのために、まだ数日は時間を稼ぐ必要があるのではないか」と話している。

しかし、この噂自体が全く根拠の無いものでした。ネット上の掲示板群では即座にハッタリと見透かされネタにされている有様でした。

〜スポーツ報知改編ネタ・台湾沖航空戦物語〜
「本物の『戦果』がある」―。日本軍関係者の間で、こんな仰天情報がささやかれている。

海軍関係者によると、海軍は、T攻撃部隊が報告したものと、ほぼ同じ内容の戦果報告を入手。すでに報告が本物であることを証明できるパイロットも把握しているという。「戦果の信ぴょう性にある程度の確証を得たことから、海軍は陸軍にレイテ決戦を実行するよう説得したようだ」

仮に「台湾沖航空戦」で大戦果をあげたすれば、苦境に立たされた日本軍にとっては、一発大逆転の材料となる。ただし、今回ばかりは“勇み足”が許されないため、大本営情報参謀は「戦果を確認するために、まだ数日は時間を稼ぐ必要があるのではないか」と話している。

こうして長島議員のブログにはコメントが殺到しました。その数は700を超え、驚いた長島議員は翌日に「ブログ炎上」とエントリーを起こし火に油を注いでしまいます。しかしこの事を非難されると即座に「お詫び」のエントリーを上げて、消火に勤めています。翌日の「説明責任」ではより詳細に非を認め、かなり細かい部分の非難にも耳を傾けています。翌日「ニーチェの言葉」では批判の声に感謝し、「説明責任 その2」では「絶対に勝てる」と思った根拠は薄弱であった事を認め、「ゼロからの再出発」では民主党の全面降伏を認めました。このエントリーは当初別のタイトルでしたが、コメンテーターが「不謹慎だ」と非難し、訂正されています。(そこまで応じる必要があるかどうかやり過ぎの観もありますが)炎上後の対応としてはとても真摯で、好感が持てます。

長島議員のブログは、現時点でも多数のコメントが投下されています。しかし議員の真摯な対応の成果もあって、コメントの中身自体は真摯な批判が殆どで占められ、「荒れている」という観は減ってきました。

もし、永田議員が長島議員と同じように"失敗後の対処"が出来ていたならば、民主党の傷はもっと浅くて済んでいただろうと思います。
23時39分 | 固定リンク | Comment (28) | 議論 |
2006年02月11日
不可視型探照灯さんの所で知りましたが、以前紹介したlivedoorスパムTB対策と同じシステムをFC2ブログも採用した模様です。

ブログURL(言及リンク)を含まないトラックバック制限機能の開始(FC2インフォメーション)


早くSeesaaもこのシステムを採用して欲しいです。そうすればスパムトラックバックをほぼ完全にシャットダウンできます。FC2の動きは非常に素早い。しかもタイミングを逃していない。ライブドアから移転してくる人の中でスパム対策に未練のあった人達の多くがFC2を選ぶでしょう。時期からして、ライブドア騒動以前から開発導入を決めていたのでしょうが、英断と言えます。
08時09分 | 固定リンク | Comment (3) | 議論 |
2006年01月08日
livedoorブログが効果的なスパムトラックバック対策を行う模様。


トラックバックスパム防止策導入につきまして[livedoorスタッフブログ]
今まで、トラックバックによるスパムを防ぐためにいくつかの施策を行ってまいりましたが、2006年1月10日より、トラックバック元の記事にトラックバック先のブログURLが含まれていない場合、受付を拒否する仕組みを導入します。

livedoorが遂に導入するのか、羨ましい。Seesaaも早く導入してくれないだろうか。この機能があればスパムトラックバックはほぼ全てシャットアウトできる。livedoorユーザーはさぞ皆歓迎しているだろう・・・と思ったら、どうも違う様子。

絵文録ことのは:トラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突――「言及なしトラックバック」はなぜ問題になるのか

コメント欄よりもトラックバックをメインとして繋がるブログの使い方が存在しているとは、知りませんでした。数十から数百のトラックバックを送り合い、それがSPAMではない世界…そういう使い方をしている人達にとっては、今回のlivedoorの対策は死活問題となります。「機能のON/OFFが可能」というアナウンスで騒動は鎮静化したようですが。


そこで自分のブログを振り返ってみると、あまりトラックバックを活用していない事に気付きました。

 記事数:[133] コメント数:[5261] トラックバック数:[261]
 現在ご使用のディスク容量: 15MB

これが1/8時点での当ブログのSeesaaブログステータスです。送られてくるトラックバックは1記事あたり2個の割合。数えてみるとなんてことはない、たったの2個。しかし送られてくるスパムトラックバックはこの10倍の割合でやって来て、その都度消さなくてはならない。

1記事あたり2個のトラックバックを守る為に、今まで数千のスパムを消して来た…これだけ無駄な労力を費やしてきたのかと思うと、脱力しちゃいますね…あまり有効活用していないのに、スパムだけはやたらと来るのですから。

Seesaaもこの手のSPAM対策早く導入してくれないでしょうか。
導入してくれないならlivedoorへの移転を考えた方が良いかも。
22時06分 | 固定リンク | Comment (9) | 議論 |
2005年11月10日
8、9日と連続で軍事板政治系ネタスレに降臨していたbewaad氏は10日になってスレ違いを認め撤収宣言をだしました。どうにも降臨の意図が掴めなかったのですが、一体なんだったのでしょうか。一言で言うと「ネタにマジレスかっこ悪い」になるんですが・・・何故、ネタスレでスレ違いな話を真面目にやっておられたんでしょう。あれが二年前まであった政治系の機甲師団スレならば騒動にはならなかったかも・・・どちらにしろスレ違い、いや板違いですが。

無関係な板の、無関係なスレで、殆どの住民が興味の無い話を始めてしまう。このようなやり方は、人権擁護法反対派の人が無差別に宣伝コピペを投下するのと同じような行為に思えます。SPAM行為とみなされかねず、リスクが大きいのではないでしょうか。確かにSPAMは条件に合えば効果はあります。世間でもSPAMメールやSPAMトラックバックが無くならないのは、引っかかる人が居るからです。多くの人に迷惑がられてもSPAM業者には痛くも痒くも無く、少しでもプラスがあれば益となる。ですが政治的な宣伝プロパガンダは賛同者を得られても反対者がより多くなれば失敗となります。

それでも結果が明らかなもの、目に見えやすいものならば、例えそこが場違いであっても一定の効果は得られやすいです。(あまり誉められるような行為ではありませんが)しかし、まだ論争の最中で未だに決着がついていないものであったり、効果が目に見えて分かりにくいものの場合は大抵が失敗に終わります。前提として無関係なところで話をする以上、住民はそれについての感心が低く、良いか悪いかの判断をできません。判断がつかない以上保留するしかなく、場違いな話を始めた異邦者を排除しようとします。今回の騒動はそれでした。


しかし私が最初の方で意見した事は省みてもらえず、bewaad氏のところで私が何が出来たかというと・・・すなふきん氏の誤解を解いたことくらい。(774さんの書き込みへの補足)結局bewaadさん相手には何も出来ませんでした。私はインフレターゲット政策について特に語れない(興味が無い)ので。軍事的な面から経済を語る機会があれば、その時には改めてまた宜しくお願いします。
21時35分 | 固定リンク | Comment (12) | 議論 |
2005年11月08日
軍事@2ch掲示板。巨大掲示板群「2ちゃんねる」の趣味カテゴリに振り分けられている掲示板です。この板では政治関連のスレッドも存在しており、それは安全保障面から政治を語るという趣旨なのですが、現在、民主党支持者は殆ど存在しておらず結果として自民党支持者ばかりになっています。しかしこの勢力図は以前からのものではなく、二年ほど前までは民主党支持者も数多く居て防衛政策について熱い論議を交わしていたものでした。それが一変したのは、民主党が初めて政府対抗予算案を発表した2004年の2月頃の事・・・

 合言葉は「クー」

あの時を境に軍板では民主党支持者が忽然と消えてしまいました。それまで軍板には二つの政治系スレッドがありましたが、真面目な討論スレの「民主党マニフェスト 機甲師団廃止について」は論争当事者の片方が居なくなった為に存続できなくなり第4弾で打ち止め、もう一つのネタスレ(「第一次年金海戦」などで一世を風靡?した)「菅直人ですが自民党が落ちません」だけが生き残る結果となり、こちらは今も続いています。(現在第65代目)ちなみに私は当時、機甲師団スレの方で(名無しで)遊んでいました。

長々と書きましたが、これがここ2年くらいの軍事板政治系スレッドの歴史です。時折「なぜ軍板は小泉首相支持なのか?」と問われることがありますが、小泉支持というより「民主党が求心力を失ってしまった」事が決定的です。(そもそも軍板住民の殆どは政治には無関心)しかし、新代表へ防衛政策に明るい前原氏が就任した民主党の2006年度政府対抗予算案(防衛予算)がマトモなものになった場合、この状況に新たな風が吹くキッカケになるかもしれません。私もマトモな政策を出してくるのを期待しているんですが・・・(とはいえ機甲師団スレで一連の民主党予算案ネタを投下し続けたのは、実は私)


しかしそのような事情を知らず、「軍板は小泉信者しか居ない」と思い込んだ人が先週11/3の祝日あたりからネタスレに来襲、進行速度が急激に上がりました。軍事板のスレだというのに経済の話を中心に論じるお祭り騒ぎは、日曜日にID:NlkL5EiNの盛大な自爆を持って終了した模様。

 「民主党の前原ですが日本国民を騙せません」[dat落ちの際はこちら]

しかし、今朝になって見知った顔が降臨。



825 :bewaad ◆AIy.o3L.kg :2005/11/08(火) 06:47:30 ID:???
いつもはこの板をROMしているのですが、
最近の経済を巡る議論につきまして、
経済学者の平均的(だと私が信じているものに過ぎませんが)な見方をまとめてみました。
http://bewaad.com/20051108.html#p01

こうした見方について、
どのような点が疑わしいと考えられるか、
よろしければご意見をいただければと思います。

以上、スレ違いですがご容赦ください。
(このスレでのコメントが不適当ということでしたら、
上記エントリにコメントいただければと存じます。)

bewaad氏、そこはあくまでネタスレなんですが・・・ではネタスレらしく蟹様の反論を紹介。
23時15分 | 固定リンク | Comment (35) | 議論 |
2005年10月20日
ネット実名主義を掲げる小倉秀夫弁護士。氏は、朝日新聞のNHK捏造報道問題で朝日新聞を擁護した結果、ホットワイヤードで連載をしていたブログが大炎上し(連載打ち切り)、ネット界隈で広くその名が知られるようになった自称IT弁護士さんですが、最近ではavexのまねこ騒動で2ch批判を展開していました。その最中、南山大学法学部教授の町村泰貴氏との論争の果てに驚くべき発言が飛び出しました。


■[法律]町村教授、「小倉さんの書き込みは名誉毀損に該当する」市民運動速報
小倉さんの書き込み(暴力団よりも悪質な利用者に強いカリスマ性を有するひろゆき氏が、その危険を利用して、いわれのない金銭を脅し取るというスキームで厳に金銭を利得し費消しているという趣旨)は名誉毀損に該当する


小倉弁護士は、この議論の場となったMatimulog:墨香オンラインについての二人の弁護士の見方で「2chは公的な取引や募金以外の金銭の出えん(みかじめ料)がある」と主張。しかし具体的な証拠は?と問い詰められると「具体的な情報については持っていても持っているとは言えないので聞くだけ野暮です」と、まるでNHK問題で『取材テープは持っているけど持ってるとは言えない』と主張する朝日新聞の弁解と同じような主張を展開。更に小倉氏は「ひろゆき氏のカリスマ性を考えればそれほど不思議なことではない」と続け(もうこの時点で証拠のない想像だと吐露したのと同じ)、即座に町村教授が「それ名誉毀損ですよ」とツッコミを入れました。

小倉弁護士と町村教授の攻防は、遂にひろゆき氏の参戦を招きかねない情勢になってきました。今後の展開に目が離せません。・・・それにしても小倉弁護士は本気で「ひろゆき氏はカリスマが高い」と思っているのでしょうか。だとしたら2chの事を全く理解できていないような気がします。


【追記】
ひらめきMatimulog:「墨香オンライン」エントリーコメント欄の議論を徹底解説する
↑町村教授が「的確なまとめ」と高く評価しているJ2氏のサイト。
21時00分 | 固定リンク | Comment (445) | 議論 |
2005年10月19日
TOPページの右サイドバーにあるLINKを一挙に20近くに増やしてみました。追加分の殆どが何時ものお馴染みさんなので目新しい所はあまりありませんが、幾つか新たに紹介したいブログがあります。


「Japanese Media Report」は愛・蔵太さんが(ニューヨーク・タイムズの大西記者だけにまかせてはいられない)とばかりに英語圏へ向けて日本の情報を発信する英字ブログ。「プチソ連」はぺり公さんがソ連の思い出をイデオロギー抜きで解体しながら送るロシア情報専門ブログ。

どれもデザインが秀逸で羨ましいです。それぞれの目的に特化した形態というのも良いですね、私の所は何でもありになってきて方向性が定まっていませんし。


なお私のリンクについての考え方は、


と同様、「WWWの世界はリンクフリーが前提であり、一々宣言する必要がない」というものです。許可を得ずにリンクを貼っても良いし、自分が貼っていたリンクを消す場合にも先方に断る必要が無い。貼るのも自由。剥がすのも自由。というわけで相互リンク募集中。(ただし受けるとは限らないし暫くしたら外すかもしれないです)


ちなみに一番下のバナーリンクも色々増えています。「みょふー会」さんと「眠りの園」さんはフリーアイコンを使わせて貰っている関係でリンク。「!?」さんはつい最近キリ番Getしてリクエスト絵を描いて貰った縁でリンク。最後の三つの「やる気のないサイト」「脱力」「時間ねぇー」はリングサイト同盟関連。


そしてコレは・・・



ポスター型バナー


Seesaaサイズのブログ用T72神バナーです。
しかし単にポスターを小さくしただけなので某ギネアアブラヤシ教団の素材には太刀打ちできません。








これに加えTシャツまで作成している油椰子。こちらも新たな展開を考えねば。
23時56分 | 固定リンク | Comment (14) | 議論 |
2005年10月04日
とっくの昔に乗り遅れた感がありますが、ジャーナリスト及川政治氏のブログが大炎上。半日でカウンターが十数万近くに跳ね上がり、コメント欄とトラックバックは数千に達するという・・・炎上事件というか、火力が強すぎて一瞬で燃え尽きてしまいました。

過去の「midnightpax記者炎上事件」「しがない記者炎上事件」などに比べても桁が違う勢いでした。


【定期】 9月は柄の悪い編集者 【炎上】カレーとご飯の神隠し

かかっていきたいと思うのですが、具体的にはどうしたら?ひろゆき


及川氏は「自分の発言には全部責任を持っている」「自分は素顔までぜ〜んぶ、さらけ出している」「匿名でグダグダ言うならいつでもかかって来んかい、ど素人」と挑発するも、ブログを閉鎖し逃亡。・・・実名でネットをやっている人が堂々と「殺してやるぞ」と脅迫した挙げ句に開き直るという、こんな有様を見せつけられるとインターネットの実名匿名論争など馬鹿馬鹿しくなってしまいます。(実名制だったパソコン通信時代も脅迫事件は日常茶飯事だった)


例えば南山法科大学院の町村教授はこのような見解です。


泥沼ののま猫problemMatimulog
なお、考えなしに殺してやるぞとほざくのは匿名の陰に隠れた卑怯者だけじゃない。
そのことを身をもって示してくれた方が最近までブログを開いていた。

要するに乱暴な奴は匿名でも顕名でも乱暴なのだな。


勿論「身をもって示してくれた方」とは及川氏のこと。
01時37分 | 固定リンク | Comment (12) | 議論 |
2005年09月10日
スパムとは大抵が商業上の宣伝行為(無許可広告)である場合が多い訳ですが、当然これを鬱陶しいと嫌う人が殆どです。それでもなお業者がスパム宣伝を行う理由は、「ごく一部でも良好な反応が返ってくればそれでよい」というもので、殆どの人達に嫌われてしまう事を織り込み済みでやっています。悪いことをしている自覚があるわけです。

ところが・・・ボランティア目的でスパム宣伝を行う人が現れました。(このブログにもトラックバックが来ました)普通、ボランティアとは善行な訳で、スパム行為をして嫌われたら元も子もないと思うのですが・・・

問題のボランティアはKatrina被災者救済チャリティープロジェクト。最初の9/8のエントリーには「ハリケーンと関係ない記事にトラックバックを送りつけてくるな!」という批判コメントが殺到し、現在この記事だけコメントが削除され閉鎖されています。

恐らく管理人氏は「田中県政追撃コラムとスパムトラックバック」の奥秋昌夫氏のようにスパムとは何か、トラックバックとは何か全く理解しておらず、「トラックバックは宣伝目的でバンバン打てばいい」と勘違いしているのかもしれません。しかしボランティアでこんなことを行うのは逆効果にしかならないでしょう。

私はボランティアとは自発的に行うべきものだと思います。押し付けはご免だ、そんな形では協力する気にはなれない。

だけど関連性のある記事へのトラックバックなら別に構いません。9/4の記事「アラバマ記念艦、ハリケーンで傾く」ならば、若干空気を読めてない気もしますがボランティアのトラックバックを送りつけてきても別におかしくはない。しかし、「フーン国防相が転任」の記事に送りつけてくるのは理解に苦しみます。ところが問題のボランティアは、この両方に送りつけてきたのです。最初は何かの間違いかと思いましたが、問題のボランティアにはスパムTBへの抗議が殺到しており、無差別に送っていたことが分かりました。


【台風14号】台風救済チャリティー【Katrina】
44 :名無しさん@おどらにゃソンソン :2005/09/10(土) 15:07:03 ID:XXTFNnTD
何でスパムトラックバックをばら撒いたことに
対する批判コメントを消してるんだ?
事実を隠したいのか?自分の責任だろ。

このままだと新たな募金詐欺と思われても仕方ないぞ。


45 :”管理”人 ◆UyBadB3OGE :2005/09/10(土) 15:16:36 ID:oJuCGUV2
Projectの進行の妨げになる、もしくはProjectの信頼性を損なう恐れがあると思われるコメントが相次いだためにコメントを非表示にしました。


全て身から出た錆のような気がします。ボランティアを行おうとする人がスパム宣伝行為を行う・・・前代未聞の珍事じゃないかなぁ。
16時56分 | 固定リンク | Comment (5) | 議論 |
2005年07月22日
『賃貸住宅をピンクに塗った韓国人がいたのでうちは韓国人お断り』

現在係争中の「尼崎入居差別訴訟」に置ける大家側の入居拒否理由は、上記のようなものとされています。・・・これが本当ならば、裁判で大家側は敗訴するでしょう。ここ10年前後における同種の訴訟判例を見る限り、全く勝ち目がありません。

在日韓国人による外国人入居差別訴訟では12年前の平成5年6月18日に、大阪地裁の判決で 「国籍を理由にした入居差別は合理的な理由が無い」とされ大家側へ損害賠償の支払いを命じています。また平成11年10月12日、ブラジル人であることを理由に宝石店への入店を拒否されたアナ・ボルツ氏が起こした裁判では、人種差別撤廃条約を根拠としボルツ氏の訴えを全面的に認め宝石店側に賠償の支払いを命じました。

日本が人種差別撤廃条約に加入したのは平成7年の事です。(効力発効は翌平成8年から)つまり批准する前の段階で既に外国人入居差別は認められないものとなっていました。そして現在では国際条約である人種差別撤廃条約が自動的に日本国内でも効力が発揮される(Selfexecuting)とされています。この状況を考えれば、尼崎入居差別訴訟がどのような結末を迎えるのか誰にでも予想は付くでしょう。この裁判の伝え聞く状況(大家側、借主側双方の主張)が確かなものであれば。

・・・これで終わる話です、これ以上発展のしようがない。少なくとも現在の司法の場では、賃貸契約で「外国人お断り」といった拒否理由は人種差別とされ、認められません。


では何故、若隠居氏の所では大騒動になったのでしょうか。何故ブログを削除する羽目になったのでしょうか。あのまま私にコメント欄での応対を任せてもらえれば、沈静化は出来たと思います。全員に納得して引き下がって貰うことは今更無理だったかもしれませんが、「このケースでは大家さんは敗訴の可能性が濃厚である」という事実を周知させる事はほぼ出来ていました。しかし・・・[…続きを読む]
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2005年07月20日
「ブログ高校生2005」という催し物に、カレーとごはんの神隠しのカリー君が参戦。さっそく応援しようと目論んでいたのですが・・・


ブログ高校2005公式ブログ
■ランキングについて
ランキングは「ブログ高校2005」サイトから各ブログへの誘導(クリック数)をもとに算出します。

なにこの算出方法。これでは新着記事をより多く書いたブログが上位に行くだけで、人気とか関係無いような気がします。そして初期にランキング上位になっているブログへ更に投票が集中し、後から参戦した人は太刀打ちできません。(「ランキングからのクリックはランクに影響しません」とあるので、新着記事紹介からのクリックのみが反映されるようです。)かなり問題があるシステムのような・・・とりあえず「ブログ高校2005」サイトで「カレーとご飯の神隠し」を見付けやすいカテゴリはここみたいです。
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2005年07月17日
7/15、とある異変に気付いてその筋に詳しいJ2さんに相談に行きました。その件に関するJ2さんの纏め。


ページランクリポート 2005/7/15音極道茶室
それにしてもランク5がゴロゴロ。すごい事になってきました。


私も色々見て回ったのですが、SeesaaやFC2など、サブドメイン形式のブログに上昇しているものが多いと感じました。それにしても、元々普通のサイトに比べてブログはページランクが上がりやすいのですが、ちょっと差が大きすぎるように思えてきました。大手ブログサービスが「rel="nofollow"」属性を実装するようになれば、ブログ全体のランクが下がってこの状況が是正されると思うのですが・・・日本ではまだSeesaaのみ対応、他はMTを居れて適用するしかない状況です。
16時40分 | 固定リンク | Comment (3) | 議論 |