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2007年10月27日
民主党のネクスト防衛大臣を担当する浅尾慶一郎議員は、元銀行員の保守系若手議員で、以前はネクスト外務大臣も担当していました。



この浅尾議員、本人の公式サイトに掲げてある政策などを見ていると、どちらかというと内政向きの人なんじゃないかなぁ、と思うのですが・・・どうやら軍事面での知識はかなり怪しげなモノのようです。そんなネクスト防衛大臣が放つ一発ギャグ。



【珍説】
「空母が海上封鎖をするわけないんです。空母は甲板の位置が高すぎて、臨検できないんですよ」
by 民主党ネクスト防衛大臣 浅尾慶一郎



【ノリツッコミ】
甲板の位置を下げたかったら、サイドエレベーターを下げれば問題解決♪


飛び込み大会
サイドエレベーター上で待機する臨検班の皆さん(嘘


キティホークのサイドエレベーター エレベーター
空母のサイドエレベーター



キティホーク アーレイ・バーク

(同縮尺)左:空母キティホーク 右:駆逐艦アーレイ・バーク

上図を見れば分かるように、空母のサイドエレベーターを下げた状態は、駆逐艦の上甲板とほぼ同じ高さとなる。


【マジツッコミ】
海上臨検で洋上横付けなんて、駆逐艦クラスの大きさの船でもやりませんよ。小回りが効きませんし、相手船からの攻撃(自爆含む)への対処が困難になりますから。

海上臨検する場合は、艦載艇に臨検班を乗せて相手の船に乗り込みます。又は艦載ヘリコプターを使い、空中からリぺリング降下させます。その間、母艦は相手との距離を保って何時でも反撃できるよう準備しつつ、援護します。


強行移乗:海上警備友の会
しかし、止まれと言っても止まらない、往生際の悪い犯罪者が相手となると、これはもうしょうがないからまだ動いてる相手船に無理やり乗り移る事になります。足の速い小型の巡視船艇は自分から突っ込みますが、中/大型の巡視船ともなるとそうも行きません。自身は足も遅いし小回りも効かないので、代わりに搭載している警備救難艇に行かせて自分は援護に回ります。


上記は海上保安庁の海上臨検(強行移乗)についての話ですが、海軍の駆逐艦やフリゲートは海保の大型巡視船並みの大きさになります。

駆逐艦やフリゲートですら自ら横付けして海上臨検などしないのに、「空母の甲板は高いから海上臨検などできない」とする浅尾議員の主張は、海上臨検の基本的なやり方を理解しておらず、更に空母のサイドエレベーターの存在も知らないようです。そしてヘリコプターを使ったリペリング降下による強行移乗も知らない(空母ならヘリを搭載していて当然であり、それならば臨検行動が可能)・・・つまり浅尾議員は到底、軍事面について明るいとは言えない人物です。海上阻止行動について何も理解していない。そのような人が民主党のネクスト防衛大臣を担当し、自民党の石破防衛大臣と相対していく・・・とても務まりそうにありません。これでは結局、前原議員や長島議員が前面に出て来ざるを得ないでしょう。

アメリカ海軍はMSO(海上阻止行動)に空母や強襲揚陸艦(空母同様、甲板位置が高い)を普通に投入しています。海上臨検には数十隻の艦艇が参加し、海上自衛隊が支援している海域のCTF150では10〜20隻の艦が活動しています。その作戦海域はインド洋といってもペルシャ湾入り口からオマーン、イエメン沿岸、紅海の入り口までと、面積的には日本海と同じくらいですが、この海上阻止行動は艦船だけでは行えません。航空機からの空中哨戒による支援が無ければザルのようなものです。つまり陸上基地からの哨戒機に加え、空母艦載機による支援もあるなら大変役に立つ事でしょう。

浅尾議員の「空母が海上封鎖をするわけないんです」という主張には、同意しかねます。ましてやその理由が「空母は甲板の位置が高すぎるから」では、最早、笑い話になってしまうのです。





浅尾議員の発言は22分30秒あたりからです。



浅尾:「漁船の高さってせいぜい、1mか2mぐらいです。航空母艦の一番高いところって何十メーターあるわけです。漁船をどうやって航空母艦で取り締まるんですか? 取締りようがないんです。」


おかしいですね、航空母艦の飛行甲板の高さは15mくらいです。「一番高い所」って、まさかアンテナマストの高さの事でしょうか。それなら確かに数十mあるでしょう。

でも比較している漁船とはダウ船の事ですよね。舷側は1〜2m程度でしょう。でもセイルマストの高さは十数mはありませんか。比較の仕方がおかしくありませんか。浅尾氏は上甲板高度と最頂高を混同している(どころか、自分の言っている数値の意味を理解していない可能性が高い)・・・いやそもそも、海上臨検で空母の高さを論じる事自体がおかしいのですが。ダウ船が相手なら駆逐艦だって直に横付けなんて出来ませんよ。搭載艇を出します。



それに、テロリストの武器・麻薬輸送は木造のダウ船ばかりではなく、大型貨物船の荷室に紛れ込ませるケースもあります。
20時30分 | 固定リンク | Comment (77) | 政治 |

2007年10月26日
前回の記事に関連してmixiでの給油関連の問答を載せてみます。



:「同じ日の契約(F76軽油)であるにもかかわらず1キロあたりの値段が6000円も違っていたそうです。(出典:原口議員

:「はぁ? 何言ってるんだ?

軽油は(仮に市価で計算すると)リッター120円くらいだろう。軽油の比重は0.8ちょいだから、1キロあたり150円。そんなものに対し1キロあたりの値段が6000円も違うなんて馬鹿な真似をするわけが無い。3倍どころか40倍じゃないか。

それ根本的に単位を間違えているだろう、問題外だよ。」

:「1キロリットルあたりの値段が6000円も違っていた、でした。」

:「(おいおい・・・)キロリットルとは1000リットルの事。

仮に日本国内の販売価格がリッター120円なら、キロリッターで12万円。

で、仮に真実だとして12万円と12万6千円で大騒ぎするような事何ですか? 5%くらいしか違いませんが。」

:「ちなみに「3倍」という説については私も出典は知りません。

この議事録でも、同じ日に「一キロリットル当たりの値段が会社によって六千円も違う」とされているだけで、いくらだったのかはわかりません。

で、会社によって違う理由は、「油船(バージ船)を通すか、真っすぐパイプラインで油を引くかの違い」のようです。」

:「停泊位置によってはパイプラインが使えないから、バージ船を通す場合もあるでしょうね。」

:「ガソリンで5%位だったら一週間での値動きでもありうる。」

:「ですから、「同じ日で」こんなに違う、と原口議員は主張しているんですよ。」

:「パイプライン経由とバージ船経由の違いが手数料差で5%。・・・何か問題でも?」

:「何が同じ日付なんですか?

 契約した日付ですか?
 引き渡された日付ですか?

 引き渡された日付が同じであるだけならば、価格が違うのは当然です。

 価格の決定は契約した日の状況によって決定されます。」


【登場人物】

A:Atsukoba
J:JSF
Y:Yukikazemaru

【オマケ】

A氏の解説による時系列纏め。



:「きっこの日記」に限らずですが、裏を取ればいいのだと思います。

3倍が真実かどうかは、他にソースが見あたらないため、わかりません。
ですが、問題点を探る観点、目の付け所としては良かったと思います。

「きっこの日記」にこの疑惑が掲載されたのが9月17日、
「愛川欽也 パックインジャーナル」が9月22日と10月6日、
「週刊朝日」が10月10日

「きっこの日記」をマメに読んでいれば、私ももう少し早くからこの問題に気が付いたと思っています。
まあ、早ければ良いという話でもありませんが、「きっこの日記」は問題点をつかむ嗅覚は優れているのではないかと思います。


「裏取り」作業って、後からするものでしたっけ? 凄く心配になってくるんですが。(渡辺議員とか)

結局、「三倍価格説」の根拠は見付からず終いでした。また、原口議員の拘っていた6000円の差についても、キロリッターあたりの差なら5%の差でしかありませんし、そもそも比較対象が違います。6000円の差はA社とB社、同じ日本企業での比較(差額は給油形態の違いによる手間賃差)です。一方、「三倍価格説」はF76軽油を市価の三倍で買っているという指摘なのですが・・・

海軍艦艇用燃料F76の「市場価格」とは一体、何を指すのでしょうか。軍用燃料に市価なんて無いような気がするのですが。米軍やNATO軍への納入額と比較したいのなら、先ずのその基準値が重要だと思うのですが、三倍価格説を唱える人たちは誰も気にしていないようです。
20時32分 | 固定リンク | Comment (59) | 政治 |
2007年10月25日
あんまりゲンダイの記事を扱う必要は無いとも思うのですが、紹介されている議員のコメントから妙な噂が流れている事を知り、そこだけ突っ込んでおく必要があると感じましたので紹介しておきます。


なぜ明かさないのか!「海自給油」納入2業者の社名 [10/19 ゲンダイネット]
この問題を追及している民主党衆院議員の渡辺周氏がこう言う。

「インド洋で給油活動している海自に対し、現在、石油会社2社が油を納入しています。防衛省は競争入札ではなく、随意契約を結んでいる。が、その間に入った商社を含め、情報をまったく出そうとしない。それで、油を市価の3倍近い値段で買っている可能性や、入手先は米国の石油会社ではないか、といった憶測まで流れています」


記事本文の「なぜ明かさないのか!」というゲンダイの疑問は「テロ対策だからです」という海幕の説明により、記事中で全て解決しています。何処の港に何時入港して何処から搬入したか、という情報が漏れればテロリストの格好のターゲットになります。米駆逐艦コール号が港で停泊中に自爆ボート攻撃を受けたように、港に居る時がテロ攻撃を受ける危険性が一番高いですし、納入業者の名が知れれば業者自体もターゲットになるからです。

そんな当たり前の事がわからないゲンダイの事は放って置いて、問題は民主党の渡辺周議員です。

『油を市価の3倍近い値段で買っている可能性』

↑これについて調べてみましたが、明確な証拠を発見できませんでした。それにしては「3倍」という数字が妙に具体的です。この数字が明確な根拠抜きに一人歩きしてあちこちで話題になるようでは、問題です。果たして政治家が噂話やいい加減な話で「〜といった可能性や、憶測まで流れています」等とコメントしてよいものなのでしょうか。

もちろんゲンダイですから、渡辺周議員が実際にそんな事を言ってもいないのに記事にした可能性もあります。ただ、実際にコメントしていたのだとしたら、週刊誌をソースにして国会で質問をするような馬鹿な真似の二の舞になりかねない、と思います。


20時25分 | 固定リンク | Comment (75) | 政治 |
2007年10月20日
左翼リベラリストで軍事に詳しい戦略論家のfurukatsu氏による、陸自をアフガニスタンに出すべきでない理由の紹介です。


陸自をアフガニスタンに出すべきでない10の理由 - furukatsuの軍事
1.アフガンは戦闘地域である。

普通にゲリラ戦を展開してます。

2.そもそも自衛隊の仕事じゃない。

そもそも自衛隊の主な仕事は日本に対する侵攻の排除です。

3.海上給油で済む話で、内陸部に部隊を派遣する必要性が薄い。

目的に対する手段として必要性が薄いです。

4.給油が実績として海外で認められている。

アメリカのごり押しで認めさせました。まぁ、アフガン関係での存在感はそれなりにあります。

5.戦闘補給艦を5隻、有している国は米国と日本だけ。

俺がやらなきゃ誰がやる。普通に考えて向いていることをやるほうがいいです。

6.アルカイダとの直接戦闘は、国内テロを誘発する危険性がある。

皆さんその覚悟はあるんですかね?

7.海外での武器使用に関わる問題も山ほどある。

陸上では普通に戦闘が起きる可能性が高いのに、海外での武器使用に法的問題が大きいです。

8.そもそも後方が海外展開出来るように作られてない。

当たり前ですが、国内戦用の補給処と野整備です。余裕無いです、カツカツです。

9.パキスタンを通しての後方連絡線の距離が非常に長い。

カラチから何キロあるのかと。

10.さらにパキスタン国内で襲撃される可能性がある。

治安悪いです、敵対勢力多いです。普通にGF活動が活発です。


私も概ね、賛同します。アフガニスタンではISAFの戦闘以外でも地方復興支援チーム(PRT)ですら頻繁に襲撃されていますし、PRTチームによる反撃でタリバン側のアフガニスタン人が射殺されたケースも多々有りますが、果たして自衛隊にそれが出来るのか、殺し、殺される覚悟を決めた上で送り出せるのか・・・海上で支援が出来るならそれで良いじゃないかと思います。我が国は海洋国家なのであり、海からの支援が得意分野なのですから。

ただ間違いを指摘するとしたら以下の点です。

× 5.戦闘補給艦を5隻、有している国は米国と日本だけ。

アメリカはサプライ級4隻ですし、何も戦闘補給艦(高速戦闘支援艦)に拘る必要はありません。

高速戦闘支援艦(AOE)という括りで考えるなら、海上阻止行動に参加中の国ではアメリカ4隻(サプライ級)、日本5隻(とわだ級、ましゅう級)、イギリス2隻(フォート・ヴィクトリア級)になります。(スペイン、オランダ、イタリアなどもAOEを保有しているが参加していない)AOEとは給油、給兵(給弾)、給糧など全ての補給が可能な艦で、尚且つ高速を発揮できます。

ただし給油と給水に限定するなら給油艦(AO)でも可能です。タンカーがベースの船になるので速力は遅いのですが、作戦区域がイエメン、オマーン沿岸で範囲は1000海里程度なので、速力の差は大きな問題とはなりえないでしょう。海上阻止行動は弾薬を大きく消耗する事は無いので、洋上補給で必要なのは給油、給水、給糧(食料等の生活物資)となります。海上自衛隊の任務は給油と給水です。AOEでなくてもAOでも可能な任務です。(給糧艦はアメリカが派遣)

つまり給油艦(AO)を入れるならばアメリカのヘンリー・J・カイザー級やイギリスのウェーブ・ナイト級も数に加わり、それだけでかなりの数になります。また日本の「とわだ」級AOEは比較的小型ですし、インド洋での遠征任務は正直言ってキツイものがあります。より大型の「ましゅう」級が就役して少しは楽になりましたが、今まで海上自衛隊そのものが日本近海(小笠原諸島周辺海域)までの作戦しか想定していなかったので大変です。

それでも各国海軍に比べれば、海上自衛隊以上に補給能力が充実しているのはアメリカとイギリスくらいで、日本が果たすべき役割というものは大きい筈です。


なに考えてるんだ民主党:Kojii.net ココログ別館
それでも、いつぞやの PKO 派遣論議みたいに、武器の携行そのものがいいとか悪いとかいう低次元な議論をするよりはマシだなと思ったんですが、なんですか、こりゃあ。

「他国に守ってもらうのでは国際的に評価されない」と陸上自衛隊の警護部隊派遣論もあったが、 「政治判断として実力部隊を出すことは考えられない」(直嶋正行政調会長) として否定された。このため、 外国の民間警備会社に警護を委ね、会社が雇用する現地のアフガン人に守られる形を想定している。 「民主対案、外国の警備会社活用 文民警護、自衛隊を敬遠」



誘拐フラグですね、これは。現地のアフガン人傭兵を雇う? タリバンの手先が浸透していたらどうする気なんです? その可能性は非常に高いんですよ、正規軍や警察にまで浸透しているくらいなんですから。

また、その護衛は自らを盾として護衛対象を逃がすといった、そういった犠牲的精神を期待できるわけですか? イラクでの話ですが、ドイツ大使館員が襲われた時、護衛のドイツ国境警備隊GSG9隊員(政治的にイラクには正規軍を出せなかった)は、自らを盾にして大使館員を逃がし、全員戦死しました。

現地のアフガン人傭兵にここまでの犠牲的精神は求める事は無理でしょう。民主党は戦闘区域での護衛を軽く見過ぎています。カンボジアで日本人文民警察官が殺された時だって、護衛のUNTAC部隊は何の役にも立たなかった。その先例を生かさずに、アフガンで文民警護を外部委託ですか。それは殉職者が出るか誘拐事件になるか、どちらかですよ。
21時57分 | 固定リンク | Comment (70) | 政治 |
2007年09月26日
前回の記事で「長島昭久議員では手も足も出ない」と書いたところ、民主党支持者の方から「そんな事は無い」と反論を頂いたので、私が長島議員を評価しない理由を説明しておきたいと思います。

まずその前に「民主党による防衛費5000億円削減案」の問題から説明しなければなりません。少し長くなります。

2004年民主党政府対抗予算案防衛費合言葉は「クー」
2005年民主党政府対抗予算案防衛費「5000億円削減」
2006年民主党政府対抗予算案「・・・なんだこれ?」
2007年民主党政府対抗予算案「そもそも作成せず」

別に軍拡をしろと言っているわけではありません。民主党の大胆な軍縮計画に対する根拠を求めています。現在、日本国は自民党政権下でも5年連続で軍縮を行っていますが、民主党案はそれを更に10倍も上回る軍縮案です。周辺国が全て軍拡している中で、既に中国は控えめに発表されている公表数値でさえ日本の防衛費を追い抜いた中で、一体、民主党は何を考えて防衛費を単年で5000億円も削減を行う案を出してきたのか。その理由を知る必要がありました。


明日は、日曜討論:長島昭久 WeBLOG 『翔ぶが如く』 [2006/03/25]
以上、予告から少し日が経ってしまいましたが私の安全保障観の一端です。(ほかに、民主党予算案で5000億円も防衛費を削っておいてセルフ・ヘルプもないもんだ!・・・とのご批判も多数頂戴していましたが、これはまた稿を改めてやりたいと思います。)


民主党は既に説明したとおり、政府対抗予算案で防衛費5000億円削減を掲げるという大胆な案を提示していたのですが、この数値を弾き出した算出根拠や、周辺国が軍拡を続ける中で日本だけが大規模な軍縮を行う危険性についてなど誰も説明していませんでした。

その中で民主党の防衛族議員であり当時「ネクスト防衛庁長官」であった長島議員が、5000億円削減案について稿を改めて解説すると約束してくれたのです。私は期待しながら待ちました。一ヶ月・・・二ヶ月・・・三ヶ月・・・待ちぼうけです。そして長島議員は四ヶ月以上経った7月の終わりに、こんな事を書きました。


秋の出版に向けて:長島昭久 WeBLOG 『翔ぶが如く』 [2006/07/31]
そこで、最後に皆さんにお願いです。
日本外交に関する皆さんの素朴な疑問を、どしどしお寄せください。
本書の中でなるべく取り入れさせていただきたいと存じます。


先にしておいた「5000億円削減案についての疑問に答える」という約束を放置して置きながら、自著の出版に協力してください、素朴な疑問をどしどしお寄せください・・・?

私は目を疑いました。疑問に答えると約束してくれたのでずっと待っていたのに、一向に答えようとしないばかりか、新たな約束の受付(自分にとって都合の良いもの)を始めている。それは順番が違う筈です。私達の質問に答えるのが先の筈です。答えると約束したのに、放ったらかし・・・そんな不誠実な事を、よりにもよって国会議員が平然と行っている事に、驚くよりも呆れて物が言えなくなりました。

長島昭久という議員は自分からした約束すら守れない。そんな議員は、公約だって平気で破るでしょう。政治家が行う約束は、一般人が行う約束よりも重いものの筈。信用を失った政治家は、それでお終いです。

私は、民主党の国防政策を全く評価できません。説明すら放棄した以上、評価そのものが不可能だからです。
19時39分 | 固定リンク | Comment (197) | 政治 |
2007年09月25日
ゲル長官が再び!! な、なんだってー!!!・・・あ。省に昇格して長官じゃなくなったのか。でも呼びやすいので今後もゲル長官と呼びます。(ダメ?

さて、今回の福田内閣の組閣に置ける一つのサプライズ人事が、石破茂氏の防衛大臣就任です。組閣全体は無難な中(平然と山タク本人を干してしまったし)で、これはまるで読めなかった。石破氏は福田氏との仲が良好ではないと思っていたし、高村氏の防衛大臣留任か或いは、谷垣派から閣僚を出すなら中谷氏か逢沢氏になるので、中谷氏が防衛大臣に就任するのではないかと思っていたからです。(逢沢氏はまだ若いし、思想的にも安倍氏に近い)ところが蓋を開けてみたらゲル長官。これにはビックリしました。

確かに論戦面では強い人で、陸上自衛隊のサマワ派遣問題の時は、国会でもTV対談でも十分に理論武装して臨み、粘り強い説得で相手を呑み込んでいきました。今回の海上自衛隊インド洋派遣問題でも、同様に活躍してくれる事でしょう。民主党は大変な強敵を迎える事になります。民主党の防衛族議員では、太刀打ちできる人材が居ません。長島昭久議員では手も足も出ないでしょう。かといって前原誠司議員では、石破氏と意気投合してしまいます。(前原議員はテロ特措法延長に賛成を表明している)

そこまではいいです。適材適所の配置と言って良いです。もしかしたら小泉元首相のアドバイスかな、と思うような人事で、現在置かれた政治状況下の中では非常に上手いと言えます。

ですが・・・ゲル長官が・・・個人の趣味で自衛隊の装備にアレコレ口を出してくるかと思うと・・・とはいえ、次期哨戒機P-Xはあそこまで計画が進行していれば今更、口を出せない筈。次期輸送機C-Xもエンジン調達のゴタゴタがあっても何とかなるでしょう。次期戦闘機FXは・・・次期戦車TKXは・・・ううむ。予算案が怖いな、これは。

今後の動向に注視します。とはいえ、総合的に見れば上手い配置だと思いますよ。(ちょっと不安な面はあるにせよ・・・い、いや、かなり?)
22時22分 | 固定リンク | Comment (94) | 政治 |
2007年09月23日
福田康夫氏が自由民主党の総裁選で選出され、第22代総裁に。これで次期首相に指名される事となり、福田康夫総理大臣が誕生する運びとなりました。

何年も前から応援し続けた政治家が、遂に首相になるというのは感慨深いものがあります。ですが一方で、首相にはなって欲しくないという思いも同時にありました。今の党情勢で引き受けるという事は、茨の道を意味しています。ですが福田氏はこれまで、誰もやりたがらない仕事を率先して引き受けてきた火消し役でした。今回も何時も通りに、最後の大仕事を引き受けたと考えれば、彼らしいのかもしれません。

今、福田康夫がやらなければならないのは、味方主力の撤退を援護し、戦力を再編し、立て直す事。英雄的な勝利などはありはしません。誰からも認められるような仕事ではないでしょう。だがそれを任せられる人材は、実務能力には定評のあるこの男だけでした。

粘り強い遅滞防御戦闘が出来る優秀な戦術指揮。味方の損害を最低限に押さえ、敵の進撃速度を緩め、自身を盾とする殿(しんがり)の役割。

きっと、立派に務め上げるでしょう。福田康夫は、自民党がこの状況で繰り出せる最良の手札です。続きを読む
17時25分 | 固定リンク | Comment (169) | 政治 |
2007年09月22日
フランスは親米派サルコジ政権誕生後、アメリカへの急接近を行っているわけですが、その象徴的な出来事です。




今、イランとの戦争の危機は差し迫っているわけではありません。クシュネル外相の発言はブラフです。本音は対イラン経済制裁の強化と、アメリカとの関係強化。AFP記事では「高まるイランとフランスの緊張」と煽っていますが、今の所は心配する案件ではありません。

そしてクシュネル外相はこんな人です。

ベルナール・クシュネル - Wikipedia

社会党系の人道活動家で、フランス国民どころか世界的に人気のある左派です。人道主義の観点から中国やロシアなどに批判的で、イラク戦争の際には独裁者フセインの追放に賛同しました。つまり左派でありながらサルコジ大統領の外交政策とも折り合いが付く人物です。それでいて左派としての人気も高い。大統領選で敗れた陣営からの閣僚起用は異例ですが、サルコジ大統領はこれ以外にも社会党から重鎮を引き抜いて起用しています。


そして以下は関係正常化です。

仏、NATO完全復帰へ・軍事面、独自路線42年ぶり転換 [9/20 日経新聞]

ド・ゴール主義(ゴーリズム)から一線を画すサルコジ政権は、NATOへの完全復帰を果たし、ド・ゴールの路線から脱却すべく、行動を始めました。

仏外相、ワシントンで米仏関係「復活」を宣言 [9/22 読売新聞]
23時49分 | 固定リンク | Comment (31) | 政治 |
2007年07月13日
7/6のエントリー、民主党小沢代表「アメリカはドレスデン爆撃を謝罪した」???のコメント欄で以下の指摘がありました。



朝雲新聞でも同じようなこと言ってますね。
http://www.asagumo-news.com/f_column.html
朝雲寸言2007/7/5付

Posted by 名無しT72神信者 at 2007年07月08日 12:16:02


確かに朝雲寸言2007/7/5付では、「ドレスデン空襲については米・英が謝罪している」と書かれていました。これは民主党・小沢代表の主張と同じものです。(但し小沢さんは英には言及していなかった)

朝雲新聞はその生い立ちから防衛省・自衛隊の機関紙といってよい存在ですから、このような主張は珍しいな、と感じました。(朝雲新聞 - Wikipedia) もちろん社説でどのような主張をするのも自由なのですが、事実と異なるものは問題となります。

そこでメールで問い合わせて見ました。日本外務省の見解は「米国はドイツに公式謝罪などしていない」(新聞記事)であり、朝雲新聞はこれと立場を異にするのか。また、謝罪していると言うのであれば、誰がどの場所で謝罪したのか、公式資料を提示してください、と。


するとメールに返事はありませんでしたが、コラムで反応がありました。


朝雲寸言 2007/7/12付
(先週の本欄で、「米英はドレスデン爆撃について謝罪」との表現がありましたが、両国が政府として謝罪した事実はありませんでした。お詫びして訂正します)


朝雲新聞はきちんと訂正記事を入れました。しかし民主党・小沢代表はまだ訂正していないようです。
23時59分 | 固定リンク | Comment (65) | 政治 |
2007年07月10日
「アメリカに対し原爆投下の謝罪を要求すべき」と主張する人達が居ます。最近では民主党の小沢代表が久間防衛大臣辞任問題に関連して言い出していますが、アメリカは、少なくとも当分の間は謝罪する事は無いでしょう。現状ではそのようなことが言い出せるような状況ではない、と認識しています。

何故なら、被爆者達がアメリカの謝罪を拒み、献花を踏み躙った過去があるからです。



被爆者ら、献花を踏みつぶす 米艦長に抗議 長崎・平和公園 [1989年9月16日 朝日新聞 西部夕刊]
 「核搭載の疑いがある」として本島等長崎市長らに反対されながら、長崎港に入港した米海軍フリゲート艦ロドニー・M・デイビス(4、100トン)のピーター・G・ロバーツ艦長(42)が16日朝、長崎市役所や県庁を表敬訪問した。
 本島市長は
「核を積んでいるかどうか聞き、被爆都市の市民感情を説明する」
という理由で訪問に応じ、午前10時からロ艦長に会ったが、平和公園の献花の同行は断った。
 また、正午前に艦長らが同市の平和公園で臨時に置いた台に献花したが、被爆者団体のメンバーがこの花輪を踏みつぶしてしまった。

 本島市長は面会の席で同艦が非核3原則を守っているかどうか再三にわたってただしたのに対し、ロ艦長は
「安保条約は守っており、核搭載については否定も肯定もしないのが米側の政策だ」
と繰り返した。
 さらにロ艦長は
「市民の核兵器に対する特別な感情はよく理解しているつもりだが、一層、理解を深めるため、平和公園での献花に市長の同行をお願いしたい」
と要請。
 しかし、本島市長は
「核疑惑がある限り、私が案内するのは差しひかえたい」
と答えた。
 艦長がさらに
「真珠湾での米国の記念式典には日本人も来ることができる。その時の米国人の気持ちも考えて同行してほしい」
と重ねて要請したが、市長は
「感情が許さない」
と断り、30分足らずで面会を終えた。

 これに先立つ県庁への訪問に合わせ、同県労評の労組員ら約40人が玄関に座り込んだ。
 ロ艦長は午前9時半、「帰れ」の怒声が響くなか、柴田芳男副知事と面会。
 同副知事は
「抗議行動は、被爆地の市民感情の表れ。県は日米親善を損なわないよう入港には懸念を表明していた」
と述べ、会見は20分ほどで終わった。

 ロ艦長らはこのあと、爆心地近くにある同市松山町の平和公園を、献花のため訪れた。
 しかし、平和祈念像の前には長崎原爆被災者協議会の被爆者ら約50人が
「片手で核兵器を運びながら、もう一方の手で花輪をささげることは許されない」
と、日英両語で書いた横断幕などを持って座り込んだ。
このため、艦長は祈念像の前に直接献花するのをあきらめ、像の十数メートル手前に臨時に置いた台の上に花輪を置き、黙とうしてその場を去った。

 被爆者らはこの間、
「花輪を持って帰れ」
「人殺し」
と叫び続け、艦長らが去った後、山口仙二・被災協会長ら3人が、台を倒して花輪を踏みつけたため、あたりに白菊の花びらが散った。

 浦上警察署は
「公園管理者の長崎市から告訴があれば、器物き棄の疑いで調べることもある」
といい、踏みつぶした人らから事情を聴いている。


ロバーツ艦長の行為は、アメリカ政府の公式謝罪ではありません。ですが、このようなことが起これば、原爆犠牲者の慰霊式典に出席することは出来そうに無い、とアメリカ政府が判断しても当然の事だと思います。

一方、被爆者の気持ちも分かります。罵りたくなって当然の話かもしれません。ですが、相手が花を手に慰霊に来たことまで拒んでしまっては、もう「謝罪しろ」などと言えなくなってしまうではありませんか。謝罪しに来た人を追い返してしまったのですから。しかも、ただ追い返すだけでなく花を踏み躙ってしまったのは酷い仕打ちで、そのような真似はすべきではありませんでした。それは暴力的でヒステリックな行為です。気持ちは、分かります。ですが平和を訴えるのであれば、やってはならない事でした。


また、ロドニー・M・デイビス号に核兵器が積まれている、などとする主張は馬鹿馬鹿しい話です。アメリカ海軍のロドニー・M・デイビス(USS Rodney M. Davis, FFG-60)は、オリバー・ハザード・ペリー級のフリゲートです。このクラスはトマホーク巡航ミサイルを搭載するランチャーが有りません。つまり物理的に核兵器を積む余地が無いのです。ペリー級の武装(Mk.13 ミサイルランチャー、Mk.75 76mm艦載砲、MK.32 三連装短魚雷発射管、MK.15 20mmバルカンファランクス)には核兵器を運用できるものは有りません。(関連日記)

強いて言うならMk.13からはアスロック対潜ロケット(ハープーン対艦ミサイルも)を撃てるので、アスロック核弾頭型が搭載されている可能性がある、と主張することは出来るかもしれませんが、アスロック核弾頭型は潜水艦発射型のサブロックと共に1989年の時点で既に退役が決定している代物で、そもそもペリー級にアスロックを搭載することはありませんでした。(ハープーンに核弾頭型は存在しない)


【追記】コメント欄での指摘


献花を断るならまだしも、踏みつけちゃダメだよなあ。

O.H.ペリー級に核兵器搭載の余地がないのはそのとおりですが、連中の言い分は対潜ヘリに核爆雷を積んでる可能性があるとかだったかと。といっても現実に存在する核爆雷はヘリに搭載できるような代物ではないのですが。

Posted by 名無しT72神信者 at 2007年07月10日 23:46:31

対潜核爆雷、そんなモノを想定していたんですか・・・実はヘリコプターに搭載可能な対潜核爆雷はあります。アメリカのB57、イギリスのWE.177などです。Mk.101 LuLu という対潜核爆雷もありましたが、これはヘリコプターでは運用不可能です。なおB57は1993年、WE.177は1992年に爆雷型が退役完了。

そうなると1989年当時にも若干残っていた可能性がありますが、B57対潜核爆雷はその殆どが固定翼哨戒機(陸上機のP-3Cと艦載機のS-3バイキング)で運用されていた為、フリゲート艦載の対潜ヘリコプターには用意されていない筈です。核爆雷は味方艦隊の近くで使うわけには行かず、航続距離の短いヘリに運用させるよりは、脚の長い固定翼機S-3があるならそちらで使います。(またB57は対潜用だけでなく通常の核爆弾としても使えるため、空母に搭載していればS-3以外の艦載攻撃機で運用すれば地上攻撃にも使えた)B57の退役自体も進んでいましたから、FFG-60 ロドニー・M・デイビスに搭載される余地はありません。

結局、以前「核搭載疑惑の裏事情」で語ったように、反対派にとって可能性がほんの少しでもあれば駄目ということなんでしょう。
22時03分 | 固定リンク | Comment (342) | 政治 |
2007年07月06日
辞任した久間防衛大臣の発言に対する問題で民主党の小沢代表は、アメリカに対し原爆投下の謝罪を要求すべきと主張しています。しかし・・・


小沢代表 安倍首相と討論で 議会制民主主義の定着訴え [7/1 民主党Webサイト]
小沢代表は、ゲルニカ、ドレスデンでの無差別爆撃をドイツ、アメリカが戦後謝罪したことを挙げ、核兵器廃絶のためにも、広島、長崎への原爆投下についてアメリカに謝罪を要求すべきと主張。


アメリカがドレスデン爆撃を謝罪? 聞いたことが無いです。少なくとも公式の謝罪は無い筈ですが・・・そもそもドレスデン爆撃の主力はイギリス空軍で、アメリカ軍は補佐でした。小沢さんはイギリスとアメリカを勘違いしているんじゃないか、と検索して見たらこういうのが出てきました。


重慶大爆撃 対日民間賠償請求訴訟 ●原告ら訴訟代理人 弁護士 土屋公献
前田哲男氏が紹介している通り、ドイツ政府は、ゲルニカ空爆から60年後の1997年3月にヘルツォーク大統領が、ゲルニカ市と市民に対し、「この残虐な行為の犠牲者は、非常な苦痛にさらされた。わたしたちはドイツ空軍による爆撃とそれが招来した恐怖をけっして繰り返さない。いま、両国民の間の和解と将来の平和を呼びかける」と謝罪した。

また、ドレスデンを壊滅させたイギリスは、2000年の「空襲55周年記念式典」にあたり、エリザベス女王の名代ケント公を派遣し、謝罪の意を示すと同時に破壊された聖母教会の再建費用負担を申し出た。

日本政府は、重慶大爆撃は関して、まさにこれらドイツやイギリスが爆撃被害者に謝罪した事例に学ぶべきである。



恐らく小沢さんのネタ元はこれでしょうね。(まさか似非軍事評論家の前田哲男だったとは。しかも土屋公献は朝鮮総連の代理人)アメリカについては触れられておらず、イギリスについての話となっています。。しかもよく見ればこれ、謝罪ではないのではありませんか? ゲルニカでのヘルツォーク大統領の演説の内容にしても、謝罪とはとても言えないですよ。あくまで和解であり、遺憾の意レベルですらない・・・そうなるとドレスデンでのケント公の謝罪というのも何だか怪しい・・・もしかして重慶爆撃賠償請求訴訟の人達が、自分達の主張に都合が良いように勝手なことを言っているのでは? そしてそれを、小沢さんが鵜呑みにしてしまったのではないでしょうか。



ドレスデン爆撃とその後の顛末、調べてみました。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/641423.stm
ケント公エドワード王子(聖母教会再建資金を募るドレスデン財団の王室パトロン)がエリザベス女王の名代として記念式典に参列し聖母教会が再建された暁に大聖堂の頂点に飾られる金の十字架と宝珠を手渡したのは事実です。その製作にはRAFでドレスデン空爆に参加したパイロットのご子息も関わったそうです。ケント公がどんなスピーチをしたのかは結局わからなかったのですが、少なくとも「謝罪」を口にしたという記事は見つかりませんでした。そして、こちらはその四年後、晴れて教会が再建されて、寄進式でのケント公のスピーチ。
http://www.britbot.de/en/news/items/040622a.htm
やはり、謝罪の言葉はないです。

次に、エリザベス女王。これまでに何度かドレスデンを訪れていますが、一度も謝罪したことはないです。50周年記念式典では花束を捧げることもありませんでした。
http://books.guardian.co.uk/departments/history/story/0,,1160681,00.html
2004年11月の訪独時には遂に謝罪するのではないかと憶測が流れましたが、結局それはありませんでした。
No apology for Dresden on state visit to Germany
http://www.guardian.co.uk/germany/article/0,,1342146,00.html

ところで、女王による謝罪を炊きつけたのはドイツのリビジョニスト、Jörg Friedrichとタブロイド紙ビルドです。
http://www.guardian.co.uk/germany/article/0,,1341405,00.html

英国の主要紙は社説でこのような要求に対して軒並み不快感を表しています(ただし、これらの新聞はどれもやや右寄りです)。
http://www.guardian.co.uk/editor/story/0,,1341801,00.html

It is unfortunate that this visit has been preceded by a wholly artificial controversy, whipped up by the tabloids in both countries, (デイリー・テレグラフ)

The main reason why the Queen should not express regret is that Germany must not be allowed to see itself as a victim ...(サンデー・タイムズ)

Such apologising is fatuous(オブサーバー)

The Queen will, rightly, express regret for the lives lost on both sides, but not remorse for military action taken in good faith three generations ago ...(タイムズ)

注目すべきは、ドイツの新聞、Berliner Morgenpostもそのような謝罪は両国のためにならず、英独の友好関係を害すると警告していることでしょう。
An apology by the Queen ... would also do a disservice to British-German relations by releasing animosities that have have been brought under control,

また、ドイツ政府が公式に謝罪を要求したという事実はありません。
The German government has not called for an apology,
http://www.guardian.co.uk/germany/article/0,,1341207,00.html

"There has been no serious request for an apology, so the question doesn't arise," one British diplomat said yesterday.(上記、Friedrichとビルドに言及した記事を参照)

全体を通して言えるのは、英国は両国の友好関係は大切であり、爆撃の犠牲者に対して弔意を表しているものの、無差別爆撃に対して公式に謝罪したこともないし、その予定もない、ということになると思います。もしも、日本が政府として米国に対して無差別爆撃に対する謝罪を要求するのであれば、これは両国の友好関係を破壊しかねないので、よほど慎重にやる必要があるでしょう。

次に米国。米空軍がドレスデン空爆の正当性を主張する報告書を作成しています(エラーを無視しないと見れません)。
https://www.airforcehistory.hq.af.mil/PopTopics/dresden.htm

いろいろな数値を用いてドレスデン空爆が他のドイツの都市の空爆と比べて苛烈であったとは言えないことを証明しています。長いので、Conclusionだけ読めばいいと思いますが、それも長いので、Wikipediaが要点を書き出してくれています。

1.空爆は正当な軍事目標に基づくものである。
2.軍部隊や防空施設が近くにあったので無防備都市とは言えない。
3.他の諸都市との比較において空爆は過剰であったとは言えない。
4.空爆は通常の指揮系統に基づいて行われた。
5.空爆は不必要な民間人犠牲者を出さずに、軍事目的を達成した。

このような公的な報告書がある以上、小沢先生の主張は「珍説」認定してもよいかと。本当は私、小沢シンパなんですけどね。

バグってハニー mixi支隊



どうやら意図的な捻じ曲げ行為を信じ込んでしまった事に加え、イギリスとアメリカを勘違いした結果、訳の分からない答弁になってしまったのが真相のようです。しかし小沢さん、一体誰にこんな嘘を吹き込まれたのだろう? そして早速、自民党の中川幹事長はこの件を指摘し、民主党小沢代表に発言の訂正を求めています。

■ (党首討論)7月1日の小沢代表の質問は「ウソ」に基づく。だから、もう一度党首討論開催を [中川秀直公式Webサイト]
22時18分 | 固定リンク | Comment (46) | 政治 |
2007年05月08日
フランス大統領選挙でニコラ・サルコジが当選。さて日本にとって影響がありそうなのは対中国武器禁輸解禁問題ですが、解禁に積極的だったジャック・シラクとは異なりサルコジは中国の人権問題を理由に解禁に慎重姿勢(これはセゴレーヌ・ロワイヤルも同じ)、その上に政策面で親米路線を明確に打ち出していますから、アメリカの反対を丸きり無視して強行、ということも無さそうですし。

というわけで今回の大統領選挙、これ以上はフランス政治について知らないと中身のあるものは書けないので、詳しくない私が書いてもしょうがない・・・そこでフランス人の意見を、見てみる事にしました。サッカーファンならご存知のフローラン・ダバディ氏のブログより、第1回投票の2日前(4/20)の記事から。


フランスの大統領選挙:FLORENT DABADIE BLOG
僕はヒューマニストでリベラルなので、どっちかというと左より。
と言いながら、今回の左の候補者Royalさんは好きになれない。
女性の大統領というシンボルがフランスに合っているし、いい意味での異端を感じるが、彼女のポピュリスト的なところ、あえて言えば「偽善」が好きじゃない。
偽善者というか、デマゴギーで大衆を「美しい理念」で煽って、中身いわゆる具体的な政策や話はほとんどしない。一番危疑うパターン。「女性のステータス」と未だにフェミニズムを煽るばかりで、具体的に自分の価値観、やりたいこと、女性の彼女にしかできない政策はあんまり聞かない。
ただ相変わらず「働きたくない一部のフランス人」を煽って、「仕事の量を増やさず、この国を変える!」みたいなことを言う。

無理。

基本的にフランス人が「頑張る」、「これから大変かもしれないし、休みなどがちょっと減るのだが、もっと仕事をしよう!」という志しをしないと、私は何にも変わらないと思う。
Royalがリスクをとらず煽る「フランスの怠け文化」は時代遅れと感じる。
彼女が訴える「気高いフランス、友愛、平等、博愛」それはもちろん僕もフランスの好きなところだが、ただここまでフランスがきてもうちょっと頑張らないと「滅亡」だよ。

実際に決選投票でのロワイヤル候補の敗因の一つは、数値と根拠を示し経済政策について語るサルコジに対し、数値の具体性と根拠に欠けていたから・・・とされています。

果たしてフランス国民の選択によって、「滅亡」を回避することが出来るのか。これからのサルコジ大統領の手腕が問われます。もちろん、国民自身が頑張らなければ回避する事は出来ません。
00時33分 | 固定リンク | Comment (90) | 政治 |
2007年04月18日
銃社会アメリカで発生した、銃乱射によるバージニア工科大学大量殺戮事件。そして非銃社会の日本で発生した、伊藤一長・長崎市長射殺事件。この二つの大きな事件が連続して発生した事に、大変驚きました。とても痛ましい事件で、本当に許し難いと思います。

何か書こうと思ったのですが、書こうと思ったことが浮かんでは消え、浮かんでは消えていって、上手く言葉に表せません。言いたい事自体は沢山あるのですが・・・私が書いてもしょうがないことや、私以外の人が既に主張していること、そういうことを書くべきではないような気持ちになっていきました。

そして一日が過ぎました。何と言っていいのか・・・エントリーに期待していた人には申し訳ないのですが、今回はなんとも中味の無い、こんな日記風味で終わることにします。3月中は連載で大変忙しく、連載が終わって暫くはノンビリ静かにできるかなと、思っていたのですが。

次回からは何時もの調子に戻る事ができると思います。それでは、また。



追伸:特に銃撃事件とは関係ないのですが、消印所沢氏の軍事板常見問題がドメイン変更されました。

新アドレスは以下の通り。

軍事板常見問題 FAQ in "2ch." Military BBS
http://mltr.free100.tv/index02.html

とりあえずオブイェクトの右サイドバーの固定リンクは直したけれど、記事内のリンクはどうするかな・・・取り合えず、暇な時に少しずつ張り直していきます。
23時07分 | 固定リンク | Comment (128) | 政治 |
2007年02月18日
流石は左派高級紙リベラシオンからすら「次期大統領候補としての資質に欠けるんじゃないか」と軍事音痴振りを突っ込まれたロワイヤル候補。「フランスの福島瑞穂」の異名を欲しいままにしています。



<仏大統領選>「空母か教育か」野党、与党候補が論戦 [2/17 毎日新聞]
今春のフランス大統領選挙の左派野党・社会党候補、ロワイヤル元家庭担当相(53)は15日、集会で「次期原子力空母建造計画を白紙化し教育費拡充に充てるべきだ」と提言。対立する右派与党・国民運動連合の候補、サルコジ内相(52)は安全保障の点から反対しており、「空母か教育か」が争点の一つに浮上してきた


そもそも原子力空母建造計画は止めて、イギリスのCVF計画(ガスタービン駆動の統合電気推進。6万トン級航空母艦)に相乗りしようというのがフランス海軍の最近の計画(PA2計画艦。スキージャンプを止めてカタパルトを搭載)だったと思いますが・・・恐らくロワイヤル候補はそこまで把握しておらず、原子力であろうと無かろうと空母そのものの建造を中止しろと迫っているのでしょう。

ただ、フランスが国力的に空母の保有にかなり無理をしていることは確かで、空母保有そのものの意義を問う事は意味のある事だと思います。海軍は空母を維持する為にその他の水上艦艇の整備がままならず、空母と原潜以外はズタボロの状況となっています。

フランス海軍が現有する唯1隻の空母である原子力空母「シャルル・ドゴール」の初陣はアフガン対テロ戦争でインド洋に展開した時の事ですが、政治的な意味以外ではラファール戦闘機を初実戦投入したということ以上の軍事的な意味は殆どありませんでした。イラク戦争の時は開戦直前に地中海マルタ島沖でアメリカ海軍と合流、一緒にスエズ運河を渡ってペルシャ湾入りしています。政治的状況次第ではアメリカ空母と共に空爆に参加する準備を整えていましたが、その機会は訪れませんでした。

有益な働きを殆どしていないじゃないか、という指摘が出てくるかもしれません。ですが政治的な意味を語る上では、空母ドゴールの作戦行動は常に大きな意味を持ち続けてきた筈です。それを何処までフランス政府が必要とするか、という点が争点になります。積極的に地域紛争に関与していこうとする方針がある限り、遠隔地で必要に応じて自由に火力を投射できる空母戦闘群をフランスは維持しようとするでしょう。ロワイヤル候補の空母建造中止を求める要求は単に「教育費に充てろ」という幼稚な意見に留まらず、フランスの基本政策そのものに修正を迫る行為に他なりません。

ただロワイヤル候補がそこまで考えているかどうか、単に有権者にリップサービスする為に教育費云々を持ち出して、外交・軍事政策への影響をまるで考えていないんじゃないかという懸念が、右派からだけでなく左派からも出ています。「そもそもこの人、軍事について何も分かってないんじゃないの?」と。


ロワイヤル元担当相:偽電話にひっかかり、失言 [1/27 毎日新聞]
ロワイヤル候補は25日にもラジオで仏政府所有の原子力潜水艦の数を聞かれて「1隻」と答え、司会者が「いや7隻だ」と言うと「そう、7隻」と言い直した。正解は「4隻」で、左派リベラシオン紙は「彼女は(大統領として)大丈夫かの疑念が右派以外にも広がっている」と書いた。

この記事の本題はコルシカ島独立問題で、引用している部分はオマケ部分なのですが、私としてはこちらの方を注視したいと思います。

(ただし注意、フランス所属の原子力潜水艦は全部で10隻です。攻撃型原潜6隻(リュビ/アメティスト級)、戦略型原潜4隻(ル・トリオンファン級)。恐らく質問は戦略原潜について問われたもので、毎日新聞かネタ元の通信社が誤訳をしている可能性が高い。)

何を注目するかというと、左派リベラシオン紙までもが「彼女は(大統領として)大丈夫かの疑念が右派以外にも広がっている」と書いた事です。右派だけでなく左派からすらも「この人の安全保障意識は大丈夫なんだろうか?」と疑念の声が上がっている事です。


外国では,原潜の数を間違えただけで,政治家は物笑いになるというのに,なるというのに……(涙
消印所沢


一方、日本では・・・


社民党 福島参院議員B-52艦載型の存在を発表 [USO800ニュース]
社会民主党 福島瑞穂参院議員が2001年11月15日参議院予算委員会において、
「(前略) B-52が、実際に艦船から飛び立ち、攻撃をするわけです。(後略) 」と発言した。
この件について、多くの識者たちは福島議員の妄言であると非難したが、1月17日に社会民主党はB-52が実際に艦船に搭載されている写真を公表した。(写真)

もちろん上記はネタサイトで、写真は合成です。しかし、社会民主党 福島瑞穂参院議員が2001年11月15日参議院予算委員会において、「(前略) B-52が、実際に艦船から飛び立ち、攻撃をするわけです。(後略) 」と発言した。という点までは、事実です。

海外ではこのような発言をしたら、左派からすらも批判を受けます。しかし日本ではマニアが茶化す程度でマスコミは何も言わない・・・国民の軍事に対する意識の違いが、現れています。
19時14分 | 固定リンク | Comment (101) | 政治 |
2007年02月16日
この改正案に対する反対運動の様子は以前から見ていたので、こうなるであろう事は予測していました。


<自転車>「車道通行禁止」は誤解 警察庁が広報強化へ [2/15 毎日新聞]
警察庁は15日、道路交通法改正試案の自転車の通行ルール部分について、「自転車の車道通行を禁止するのはおかしい」との誤解に基づく反対意見が、昨年末から1381件寄せられたことを明らかにした。予想外の反響に同庁は今後、ホームページなどで改めて改正案を説明、広報に力を入れるという。

警察庁の言い分は正しいのです。今回の改正案は自転車の車道通行禁止・歩道通行強制といったものではなく、自転車の車道通行の原則を維持しつつ、子供や老人などの自転車は歩道を走っても良いこと、また道路工事などで車幅が狭くなり危険な場合には、一時的に歩道に避難して通行する事も合法とするものです。

道路交通法改正試案

「道路交通法改正試案」に対する意見の募集について

3 自転車利用者対策の推進
(1) 通行区分の明確化
現在、自転車は、車道通行が原則とされ、例外的に道路標識等で通行することが認められている場合に歩道を通行することができることとされていますが、必ずしもこれによらず、自転車の歩道通行が言わば無秩序になされている状況が見られます。
そこで、自転車の通行区分について、車道通行の原則を維持しつつ、道路標識等により普通自転車歩道通行可の規制がなされている場合のほか、児童(6歳以上13歳未満の者)・幼児(6歳未満の者)が普通自転車を運転する場合、車道を通行することが危険である場合等と、普通自転車が例外的に歩道を通行することができる場合の要件を法律で明確に定めることとします。
一方、歩道通行が認められる場合であっても、歩道における歩行者の安全を確保するため必要があると警察官等が判断した場合には、当該普通自転車の運転者に対して当該歩道を引き続き進行してはならない旨を指示することができる(指示に違反した場合には、処罰の対象となります)こととします。

見ての通り車道通行の原則の維持は明確に示されていますし、警官は「歩道を走るな」と指示は出来ても「車道を走るな」という指示は出来ない事も読み取れます。あくまで歩道通行は例外的な権利であり義務ではありません。

では何故、このような誤解が生じたのか。それは、法改正反対キャンペーンを行っている側がこの事を意図的に隠し、或いは捻じ曲げ、「自転車が車道を通行できなくなる!」と煽っているからです。

ロードバイクと呼ばれる、公道レースに使用する舗装路専用の自転車は、段差に弱く、歩道を走行するには向いていません。また歩道ですから例え段差が無くても歩行者の存在がある以上、速く走ることは出来ません。しかしロードバイクは素人でも時速30kmで巡航することが出来ます。瞬間的には時速40kmも出せます。(漕ぐ人がレーサーならばこの数値がプラス10km/h)もちろん、車道でなければ危なくて出せません。

ロードバイク乗りにとって、車道通行禁止とは死刑宣告に等しいのです。

だから、危機感があります。この法改正案が出てくるよりも以前から「警察の一部には自転車を歩道に押し込めようとする」勢力が居ることは確かだと言い、なおさら警戒しているわけです。其処に今回の改正案が出てきました。条文通りに読むのなら、車道通行の原則は維持されます。しかし一部は疑心暗鬼に駆られ、深読みに走りました。

『これは"将来"車道通行禁止にする為のステップだ。これを許せば車道通行禁止の道が開ける。現行法は一字一句も変えてはいけない』

・・・なんだか、全く別の法案で似たような主張をする団体に見覚えがありませんか? 「車道通行禁止」の部分を任意の法律にすれば、テンプレートに使えそうです。

そして自転車乗り(ロードバイク乗り)の一部が法案反対運動を始めました。


よびかけ:自転車を歩道に閉じこめる道路交通法改正に反対のパブリックコメントを
大変申し訳ないのだけれども、また呼びかけだ。

警察庁が、次期国会の道路交通法改正で、自転車を原則車道通行から、原則歩道通行へと変更しようとしている。

これはとんでもない暴挙だ。こんな無理筋の法改正を許してはならない。

この問題については、“自転車ツーキニスト”で有名な疋田智氏が精力的に反対運動を組織している。
注:疋田智氏はTBSプロデューサー

明らかな嘘を吐いています。警察庁は最初から「自転車の車道通行の原則は維持する」と説明しています。それなのにこのようなことを書くのは、デマゴーグであり、読者を騙す行為です。卑劣極まりない。その結果が、パブリクコメントへ寄せられた1381件もの「どう見ても改正案を読んでいないとしか思えない」誤解と偏見に満ちた反対意見です。多くは騙された人達です。相手(警察)の意見を見もせずに反対した、思考停止した人達です。自分で考えることを放棄した、洗脳されやすい人たち、なのでしょう。

ですが最も性質が悪いのは、今回の改正案で原則が維持されることを理解した上で、大衆への危機感を煽るべく嘘を教えた反対運動の首謀者達であることは疑いようがありません。


警察庁はその部分を隠蔽して隠蔽して、いかにも官僚的な言葉遣いで、一見強制ではないように読めるが、実は警察が自由に自転車の車道走行を禁止できる条文を作ろうとしている。

もし本気で理解していないとしたら、陰謀論者が陥り易い被害妄想の末期的症状と言ってよいでしょう。


私が残念に思ったのは、finalventさんまでもがこの運動に引っかかってしまっている事です。


自転車は歩道を走れと、では歩行者を何処を歩くべき:極東ブログ
この話を私が知ったのは昨晩である。パブリックコメントの締め切りは今日なので、率直に言って焦ったし、この問題の構図を私が十分に理解しているとはいえない。なので、ホワイトカラー・エグゼンプション問題を残業代ゼロにマスメディアがすり替えたような問題のすり替えを私がしている可能性もある。その点は関心ある方は資料に当たって考慮して欲しい。

finalventさんのような影響力の強いアルファブロガーが、問題を良く調べもせず書いてしまうのは感心できません。「私は良く知らないから関心のある人は調べてね」と言われても、ブログの読者の殆どはそんな手間を掛けないでしょう。極東ブログは一日あたりの閲覧数が数万あると思いますが、その殆どはこの問題を根本から誤解してしまった恐れがあります。

もちろん、finalventさんが言いたかった論旨の中核は『自転車はどこを走ればいいんだよという反論で議論がめちゃくちゃになる』ですし、この意見単体ならば私も賛同します。理想は自転車道路や自転車レーンの整備なのですから。

ですが、今回の法改正を巡る動きを解説する中で、結果的にデマを広めてしまった事も確かです。


今回紹介した「法改正反対運動における扇動・デマゴーグ」は自転車の走行区分に関する法案ですが、この問題の構造はどのような法改正反対運動にも通ずると思います。意図的な嘘、捻じ曲げ解釈で扇動し、「多少の嘘は我々の正義を通すためなら許される」と開き直るその態度は、頻繁に見受けられるのです。
04時58分 | 固定リンク | Comment (450) | 政治 |
2007年02月14日
昨年12月に私は、「カナダde日本語」の美爾依(みにー)さんに宛てたエントリー、12月26日の「美爾依さんの最後の質問に答える」に置いて、


それよりも、宇宙空間で核戦争がおこなわれた際に生じるデブリ(宇宙のごみ)が地球を覆って日光を遮ると考えた方が、現実味があるのではないだろうか。

と心配する美爾依(みにー)さんに対してこう言いました。


一体何を破壊してそのような大量のデブリを発生させる気なのですか?

もしかして月ですか?

あれから一ヶ月半。うわぁ・・・本当に月ですよ・・・


Keep Earth cool with Moon dust [2/9 NewScientist.com]

地球温暖化防止のための最終手段、月の砂で太陽光の侵入を防げ! [2/13 テクノバーン]
地球温暖化防止のための究極策ともいうべきものが、英惑星学会専門誌(Journal of the British Interplanetary Society, vol 60)に掲載された。

米アイオワ州立大学のカーチス・ストラック教授によるこの論文は、月面に存在する微細な砂を月の軌道上に散布することで、太陽からの直射日光の照射を反射させてしまおうという考え方となる。ストラック教授によるとこの方法で月間約20時間分の太陽光照射を抑制する効果を持たせることが可能としている。

地球温暖化問題を、地球を寒冷化させることで解決しようとするアイデアです。微細な砂を使うのは、スペースデブリとしての影響を小さくする為と、軌道を覆う為の効率性の為。ただこれ、やり過ぎた場合に寒冷化して悪影響が出てくるので、他に手段が無い場合の最後の手段です。一旦撒かれた微細の砂を回収はできないので、レーザー推進で押して軌道を外すか、大出力レーザーで直接で焼いてしまうか、それくらいしか手段がありません。

ところでこの計画、一体どれくらいの量の“月の屑”をバラ撒けばよいのでしょうか。[Journal of the British Interplanetary Society, vol 60]を読めば良いのでしょうか。(報道ではカーチス・ストラック(Curtis Struck)教授がどれだけ撒けばよいと言っているのか、書かれていない)

どちらみち将来、宇宙戦争が発生しても、核兵器で月を砕いてスペースデブリを作る・・・といった状況は・・・SF過ぎます。ハインラインのSF小説「月は無慈悲な夜の女王」では、マスドライバーを使って月の岩塊を地球に落とす「隕石落とし」をやりましたが、この発射されたマスドライバーキャノンの岩塊を核ミサイルでインターセプト、破壊すれば月軌道にムーンダストがスペースデブリとして存在するようになる・・・のかも。

もう機甲戦記ドラグナーだか機動戦士ガンダムだかの話になってしまいました。
14時41分 | 固定リンク | Comment (58) | 政治 |
2007年02月08日
今度はTV局の場合の話。


Interview with NHK
Christopher R. Hill, Assistant Secretary for East Asian and Pacific Affairs

US Embassy, Tokyo
Tokyo, Japan
February 6, 2007
QUESTION: My friend from the Chinese diplomats, he just mentioned some dissatisfaction over the Japanese Government, you know, insisting on something on the abductees issues. They just always complain that that's an obstacle for the further progress on the Six-Party Talks. So I see some gaps in the perception between Japan and other countries. So how can you just persuade the Japanese Government?

ASSISTANT SECRETARY HILL: Well, you know, I don't know who your friends are in the Chinese Foreign Ministry, but the Chinese Foreign Ministry people I talked to understand that this is a big issue for Japan, and the Japanese Government cannot ignore this issue. So I think the Chinese try to look at these problems with a sense of realism, and the reality is it's an issue. So we'll see what we can do.
質問:私の友人の中国外交官たちは、日本政府に対して若干の不満を持っていると言っていました。貴方もご存知の通り、拉致被害を強調する事です。彼らは常にそれが六者協議の更なる進展にとって障害になっていると不満を言います。それで、私は日本と他の国の間で、この問題についてギャップがあるように思うのですが、それで貴方はどのように日本政府を説得することができますか?

ヒル次官補:さて、私はあなたの友人が中国外務省の誰なのか知りませんが、私が話した中国外務省の人々は、これが日本にとって大きな問題であり、日本政府がこの問題を無視できない事を理解しています。ですから私は中国はこれらの問題を現実的感覚の観点から見ようと努力すると思いますし、現実にそれはそういう問題なのです。そして我々が何をすることができるか、その様子を見てみましょう。

ソース元が「友人の中国外交官から聞いた」ですか。それが本当だとして、その場合、「日本マスコミが中国の代弁を行い、アメリカに対し"日本政府をどう説得して拉致問題への言及を止めさせるのか"と質問する」という、シュールな光景となる訳ですね。
03時24分 | 固定リンク | Comment (82) | 政治 |
2007年01月24日
こんな信じられないことがあったのか・・・阿部知子議員騒動が無ければ気付かなかったかもしれない。それにしても以前にも言いましたが、彼らの人道主義って何なんでしょう・・・。


国会議員公設秘書 性暴力裁判&報告集会 伊藤塾
●口頭弁論期日
2007年4月10日(火) 13時30分  大阪地方裁判所 1007号法廷  ※時間厳守

●事件概要
 阿部知子衆議院議員(社民党政策審議会会長)の第一公設秘書(当時)である被告(60代 男性)は、2001年9月から翌2002年4月に至るまでの間、原告の勤務先の国立機関でのセクハラ被害救済活動において、国会質問や行政交渉等の中心的な役割を果たしてきた。被告は原告に対して強い権力関係を持っており、原告が拒否できない立場を利用して、複数回にわたり深刻な性暴力を行い、原告の心身に回復不能なダメージを与えた。原告は、これは明らかに国会議員秘書としての地位や政治的権力を乱用した極めて悪質なセクシュアルハラスメントであるとして、2004年12月24日に阿部知子議員とその公設秘書の両被告に対して、一億円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に提起した。

 性暴力の被害者救済活動の中で、被害者がその中心となる支援者から更なる性暴力を受ける・・・こんなことが信じられるでしょうか。
 しかもその加害者が女性の人権を公約とする社民党の阿部知子議員の第一公設秘書(当時)だということが・・・そして、福島瑞穂党首(当時幹事長)が深く関与したにも関わらす黙殺しているということが。。。
 にわかには信じがたいことかもしれませんが、これは真実なのです。
 今、この事件の全貌と責任の所在が大阪地裁で問われようとしています。

 そのようなことが許されてはならないと思うあなた、またこんなことが起こるなんて信じられないと思うあなた、是非とも裁判傍聴&報告集会にいらして、自分の目で確かめに来てください。

まだ判決が降った訳でもないので、片方の主張だけを見て鵜呑みにするのはよくありません。そこで社民党が党として阿部知子議員の秘書をどう庇ったのか調べてみました。すると「両者、合意の上だった」と釈明しています。

60過ぎの爺ィ相手に合意の上って・・・有り得ないですね、普通は。
22時46分 | 固定リンク | Comment (39) | 政治 |
2006年12月24日
以前の各メディアの世論調査では容認派は15〜30%程度で否定派よりも少なかったというのに、最新世論調査では遂に逆転。原因は言わずもがな、北朝鮮のミサイル実験と核実験の影響なのでしょう。


容認派4割、否定派3割=集団的自衛権行使、意見割れる [12/16 時事通信]
政府が憲法解釈で禁止している集団的自衛権の行使について、容認派が4割に対し、否定派も3割に上ることが16日にまとまった時事通信の世論調査結果で明らかになった。安倍晋三首相が行使容認に向けて、個別事例研究を進めようとする中、国民の意識が分かれている実態が浮き彫りなった。

8月に書いたエントリー、「集団的自衛権と北朝鮮ミサイル問題」で書いた事の主題を、この結果を踏まえて少し書き直してみる事にします。



改憲派への護憲派の反論として「集団的自衛権」の問題が使われる事がありますが、北朝鮮のミサイル演習と核実験で、この流れが変わりました。どういうことかというと、「改憲は集団的自衛権の行使を狙っている、だから反対」という主張が、今後は逆手に取られてしまうのではないか、という懸念です。今まではMDに対し「ミサイルディフェンスは集団的自衛権に抵触する。違憲であり配備に反対」という反論が行われて来ましたが、今後は「ミサイルディフェンスを円滑に運用する為、改憲すべき」という理由付けに使われる恐れがある、ということです。私は現状でもミサイルディフェンスは運用できると考えていますが、政治の世界ではそう利用されるでしょう。

ミサイルと核の脅威は日本国民に強い印象を与え、ミサイルディフェンスへの支持は増し、これを阻害する要因を排除する方向へと働くと予想します。これは改憲論に強い影響を与えるでしょう。

もちろん他の選択として、改憲せずに解釈変更で集団的自衛権の行使を認める場合も有り得ます。迅速性を優先するならこちらを選ぶことになります。最近、最大野党の民主党が集団的自衛権の行使に一部容認する姿勢を明確に発表しましたので、実現に向けたハードルはかなり下がってきています。
01時38分 | 固定リンク | Comment (31) | 政治 |
2006年12月21日
トルクメニスタンのニヤゾフ大統領が亡くなられました。享年66歳。



独裁体制20年、ニヤゾフ大統領が死去 トルクメニスタン[12/21 CNN]
アシガバート──中央アジア南西部トルクメニスタンのニヤゾフ大統領が21日未明、心不全のため亡くなった。66歳。国営テレビなどの各メディアが同日、伝えた。葬儀は31日に執り行われる。ニヤゾフ大統領は1985年に共産党第1書記に就任以来、独裁体制を進め、2002年に終身大統領となっていた。

親方・・・死んじゃったのか・・・寂しくなるなぁ・・・そういえば後継者を決めてなかったし、親族に権力を分け与えてもいないから、これからトルクメニスタンは権力争いが始まってしまうでしょうね。現状の永世中立政策を維持できるか微妙。親米派や親露派、はたまたイランも介入してくるかもしれないです。

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