ニヤゾフ親方が、遂にプーチン兄貴を裏切った!?
露主導CIS「崩壊」顕在化 トルクメニスタンが脱退意向表明
[8/28 産経新聞]
旧ソ連圏十二カ国でつくる独立国家共同体(CIS)首脳会議が二十六日、ロシア・タタルスタン共和国の首都カザンで行われたが、その席上、中央アジアのトルクメニスタンがCIS脱退の意向を表明していたことがわかった。同国は、米軍基地の設置交渉を開始したとも伝えられる。ロシア主導のCISの「崩壊」が顕在化し始めた。
しかもアメリカ軍の基地を誘致するって!? じゃ・・・じゃあ
国連の永世中立国認定はどうなるのさ?

「あ〜、永世中立国の認定から10年しか持たなかったか。ま、こんなものかな」

「あの国が国連で永世中立国として認められた事自体が、奇跡です」

「まだCIS脱退やアメリカ軍駐留が正式に決まった訳じゃないけど・・・コメルサントやタス通信の英字Web版を見て回りましたが、詳しい記事が見付かりませんでした。この件はもうちょっと追ってみたいと思います」

「うん、それにもしかすると国連が永世中立認定の取り消しを忘れて、史上初の『他国の軍隊が駐留する永世中立国』が発生してしまうかもしれないしね」

「普通気付くだろ」

「いやいや、例えばギリシアとアルバニアが第二次世界大戦末期(1945年)に宣戦布告し合い、戦争が終わって国交正常化した後も、お互いに終戦協定を結ぶのを42年間も忘れっ放しで、1987年にようやく気付いて終戦したなんて事もある。
だからトルクメニスタンの永世中立国認定取り消しも国連がついウッカリ忘れてしまうかもしれない」

「ウッカリ忘れたところで全世界が気にしていなかったらどうでもいいような気が・・・それはともかく、アメリカ軍の受け入れは大丈夫なんでしょうか?」

「アメリカとしてもトルクメニスタン駐留は是非ともやっておきたい所だろう。ウズベキスタンの代替基地の確保という意味以上に、大きな意味を持つからね。
地図を見れば分かるが、トルクメニスタンはイランと隣接している。アフガニスタンでの対テロ掃討戦という名目で、イランに大きな圧力を加えることが出来る。イランとしてはたまったものじゃないだろう」

「いえ、そうではなくトルクメニスタンの独裁体制による人権侵害問題を無視して、アメリカ軍の駐留はできるのでしょうか」

「偉大なるトルクメンバシ(ニヤゾフ大統領)の統治は、人権侵害というより『お笑いバカ殿様ご乱心』だから世間も・・・」

「笑って許してはくれません!」

「まぁ、その辺は既に手を打ってあるようだよ。最近、ニヤゾフは『トルクメニスタン民主化宣言』を行っている。2009年に大統領選を行う事、野党の存在を認めるなど一応のポーズを見せているから、後は何処までアピールできるかだろう」

「はぁ、前々からそういう予定だったんですね・・・」