5日に行われたイギリスの総選挙は労働党が過半数を維持、勝ちました。イラク戦争の是非については与党・労働党よりも最大野党・保守党の方がむしろ積極的に賛成していますので、政策面で争点になったのは経済問題とEUへの参加のあり方でした。現状、イギリスの景気は良好なので変化は望まれなかった様です。
結局、イラク問題でフーン国防相だけ責任を取らされ左遷という・・・もうこうなったらアイルランドのアハーン首相をネタにするしか? しかしアイルランド自体ネタが少ないので登場機会が無さそうです。
さて、最近BAe(ブリティッシュ・エアロスペース)がタイフーン戦闘機を売り込みに行っていたシンガポール空軍戦闘機選定で、最終候補が米国製F-15T戦闘機ないし仏製ダッソー・ラファール戦闘機に絞られてしまいショックを受けているイギリス軍事業界ですが、ミサイル関連で新たな方針が決定されています。
Revealed: Blair to upgrade Britain's nuclear weapons [5/2 Independent]
Tony Blair has secretly decided that Britain will build a new generation of nuclear deterrent to replace the ageing Trident submarine fleet at a cost of more than £10bn.
£10bn=100億ポンド・・・約2兆円のプロジェクト。今、イギリス海軍の戦略型原子力潜水艦に搭載されている戦略核ミサイル・トライデントD5はアメリカ製ですが、これを自国製の物で更新する予定。現行のヴァンガード級戦略原潜の更新も含めた計画なのでしょうから、このプロジェクトは30年後くらいに完成する気の長いものとなりそうです。なにしろヴァンガード級が実戦配備されたのはつい最近の話ですから。