さて、10月10日の釣り記事
「ライギョ釣りのシーズン終盤」でこっそり写真に写っていたのに、誰も気付かなかった物があります。記事の2枚目の写真で、以下がその「物」のアップです。

今まで使っていたカルカッタコンクェスト300でもスピードマスター201でもない、謎の新型リールを、ライギョシーズン終了間際に投入していました。
正体はスウェーデンのアブ・ガルシア(Abu Garcia)社製「REVO TORO 51」です。まだ日本に正規輸入されていない、春の新作で、同社のロープロファイル型ベイトキャスティングリール「REVO」シリーズの大型モデルです。大きさは50番と60番(同社丸型リールの5000番と6000番に相当)の2種類で、右巻きと左巻き、通常ギアとハイスピードギア(HS)の違いがあり、「TORO」系は全部で8種類あります。5000〜6000番クラスのキャスティング用ロープロ型ベイトリールという存在自体が珍しく、これまでシマノ海外モデルの「キュラード(CURADO)」がスコーピオン系の300番(アブ丸型5000番相当)の大きさでしたが、「TORO」はそれを上回る大きさで、ライギョ用の太いPEラインを問題無く巻き取れます。TORO50でPE8号が80〜90m巻けます。TORO60ならPE10号が同程度の長さを巻けるでしょう。
これまでスピードマスター201にPE8号を50mほど巻いて使って来ましたが、遠距離フルキャストでラインが全部出てしまう事がある為、TORO51に交代する事になりました。糸巻き容量が倍近い上に最大ドラグ耐力も飛躍的に向上、それでいて重量は10グラム程度しか増えていません。TOROは非常に優秀なリールです。最大ドラグ耐力22ポンド(約10kg)もあり、スピードマスターどころかカルカッタコンクェスト400の最大ドラグ耐力7kgを上回っており、それでいて自重は遥かに軽いのです。軽くて強くて大きい、実質的にライギョ用最強リールと言って良く、日本に正規輸入されればクラシックな丸型リール全盛の日本のライギョ・ゲームに一石を投じる存在となるでしょう。
TORO 50・・・自重292g ドラグ10kg 14lb-200yd(183m)
CURADO 300E・・・自重298g ドラグ6.8kg 14lb-190yd(174m)
スピードマスター200・・・自重280g ドラグ6kg 4号-150m
TORO 60・・・自重306g ドラグ10kg 14lb-250yd(229m)
コンクェスト300・・・自重335g ドラグ7kg 4号-230m
コンクェスト400・・・自重345g ドラグ7kg 4号-290m
アンバサダー6500CSH・・・自重375g ドラグ8kg 0.35mm-255yd(233m)
※海外モデルはヤード表記でしたので数値訂正14lbが約4号、直径0.35mmは4.5号相当です。6500CSHの糸巻き容量はコンクェスト400と同程度です。TOROは、アブが日本向けライギョ用リールとして送り込んで来たクラシック丸型リール最強モデル「6500CSH」よりも最大ドラグ耐力が大きく、糸巻き容量が少し小さいという面もありますが、自重は70gも軽くなっています。基本設計が古い6500CSHと、新設計のTOROの差が出ています。加えてTOROには左巻き仕様やハイスピードギア仕様もあり、サイズも二通りあり、選択の幅が広いのです。
クラシックスタイルに拘らず最新最強の兵器が好みであるならば、間違いなく選択はこっちでしょう。なおTOROの日本投入が遅れているのは時期的に間に合わなかったという面もありますが、それ以上に6500CSHを投入したばかりなので、同じ会社の製品同士で食い合うのを避けた為かもしれません。なにしろTOROの箱と説明書には各種言語で書かれていますが日本語も記載されており、日本投入を行わない筈がなく・・・投入、しますよね? 正規販売が始まったらもう1〜2台、買おうかと思っています。
なお自分はPE8号をメインで使う為、TORO51を選択しました。遠投もそうそうしないので、ハイスピードギアは選択していません。デザインを見る限りTOROは50番が基本形で、60番はそれをそのまま幅広にした形で少し横が長過ぎ、パーミングがかなり遣り難そうに見えます。なおレベルワインダーは巻き取り時だけでなくキャスティング時にも同調して左右に動きます。

ところで何でレヴォ"トロ"って名前なんでしょう・・・普通に考えればラインアラームも付いているのでトローリングの"トロ"から来ているんだと思いますが、それにしたって湖でのレイクトローリングにしか使えず、遠心力ブレーキが付いている以上、キャスティング用として使うのがメインだと思います。トロ・・・井上トロじゃないし、マグロのトロでもないし、トロツキストのトロでもないし・・・真相は一体なんなのでしょうね?
このリールは見た目で分かると思いますが、REVOシリーズは日本製(シマノ、ダイワ)のリールに大きく影響を受けています。アブと言えばクラシックな丸型リール、という先入観を打ち壊す商品展開で、新し物好きの私にとっては大歓迎です。シマノのカルカッタコンクェスト400は、初登場からもう何年経ちましたっけ・・・フルモデルチェンジもなく、このままでは性能的に見劣りしてしまいます。ダイワも、ミリオネアでは太刀打ちできないでしょう。ジギング用の「リョウガ ベイジギング」が自重345gでドラグ耐力10kgあるので、これの本格的キャステングモデルが有れば選択の一つですが、いかんせんライン容量が足りないので、その点をどうにかしないと使えません。
というかシマノもダイワも、このクラスの大型キャスティングリール自体が殆ど存在せず、あったとしても安いものがありません。その点、TOROは50番で定価269.99ドル、60番で279.99ドルと安く、急激な円高が進んだ今ならイーベイあたりで個人輸入するとかなり安くつきます。カルカッタコンクェスト400の定価が5万円を超えていて売価は4万円台半ば、そう考えると2万円台で購入可能なTOROはお財布に優しいです。
インターネットをざっと見渡すと、TOROを入手している人が3人ほど見つかりましたが、正規輸入が始まれば使用者はどんどん増えて行くと思います。現状でキャスティング用の大型ベイトリールとしては最も性能が高い上にコストパフォーマンスが良く、対抗馬が見当たりません。とはいえこのクラスの需要自体が元から少なかったせいでもあります。