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2005年11月13日
無防備地域宣言。最近、某コミュニティで論争になっていると聞いて飛び入り参加しています。この運動が最初に始まったのは日本がジュネーブ条約追加議定書に加盟した2年近く前からですが、未だに続いていたんですね。あの時もこの運動について書いてまして、消印所沢さんが運営する軍事板常見問題の所に収録されてたりします。

地方自治体が無防備宣言を出せるのか?軍事板常見問題

それにしても運動の根拠となるジュネーブ条約の該当部分をよく読めば、その時点で「条例として宣言する」事は何の意味も無いと気付いて良さそうなものなのですが・・・。実は無防備宣言は新しい概念ではありません。元となるハーグ陸戦規定(100年近い歴史がある)にある「無防備都市」の部分を都市から地域へと対象を広げただけで、基本的な運用形態は変わりが無いのです。ジュネーブ条約、ハーグ陸戦規定ともに戦争法規ですが、特に戦争や軍事に詳しくなくとも世界史に興味がある方ならば馴染み深いと思います。無防備宣言とは無血開城宣言であり、敵軍に占領されることが前提となります。


【ジュネーブ条約追加第1議定書59条】
1.紛争当事国が無防備地域を攻撃することは,手段のいかんを問わず禁止する.
2.紛争当事国の適当な当局は,軍隊が接触している地帯の付近またはその中にある居住地で,敵対する紛争当事国による占領のために開放されているものを無防備地域と宣言することができる.無防備地域は,次のすべての条件を満たさなければならない.
 a.すべての戦闘員ならびに移動兵器及び移動軍用設備が撤去されていること.
 b.固定した軍用の施設または営造物が敵対的目的に使用されていないこと.
 c.当局または住民により敵対行為が行われていないこと.
 d.軍事行動を支援する活動が行われていないこと.


>軍隊が接触している地帯の付近またはその中にある居住地で,敵対する紛争当事国による占領のために開放されているものを無防備地域と宣言することができる.

このような状況下でないと宣言が出来ません。敵正規軍が該当地域の目の前に迫っていて直ぐにでも占領されるような状況でないとならないのです。つまり空襲には何の意味も無く、不正規戦であるゲリラ、テロには無力です。

ところがこの運動を展開している団体はこの部分を意図的に無視しています。


Q&A 「無防備地域」ってなに?品川無防備平和条例の会
「無防備地域」は、4つの条件を満たしていれば自治体が宣言できます。

 ジュネーブ諸条約第一追加議定書の第59条に「無防備地域」の規定があります。それは、戦争が差し迫った時、武器や軍隊を持たない地域を「無防備地域」として宣言できる規定です。その「宣言」をすると、地域全体がまるごと攻撃禁止になり、違反すると戦争犯罪になります。

 「無防備地域」は、次の4つの条件を満たしていれば自治体が宣言できます。
(a)すべての戦闘員が撤退しており並びにすべての移動可能な兵器及び軍用設備が撤去されていること。
(b)固定された軍事施設の敵対的な使用が行われないこと。
(c)当局又は住民により敵対行為が行われていないこと。
(d)軍事行動を支援する活動が行われていないこと。


>それは、戦争が差し迫った時、武器や軍隊を持たない地域を「無防備地域」として宣言できる規定です。


嘘だ!

「戦争が差し迫ったとき」なんて条件じゃない。「敵軍が目の前に迫っていて占領されるとき」という条件なのに。それ以外の状況で宣言しても物笑いの種にされるだけ。この宣言は敵国軍に向けて出す降伏宣言であり、条例として「平和都市宣言」的に掲げるものではないのです。この運動はジュネーブ条約に対する誤った認識を広めており、なぜ運動当事者達が疑問を持たないのか不思議です。運動の根拠となる条約を読めば誰にでも矛盾点に気付く筈です。

特に軍事や歴史を勉強しなくても、読んだ時点で判るはずですが・・・
03時07分 | 固定リンク | Comment (106) | 平和 |

2005年10月08日
労組の方からこんな意見が出て来るとは。


徴兵制否定の連合見解批判 高木新会長のUIゼンセン [10/8 共同通信]
連合の高木剛新会長の出身労組であるUIゼンセン同盟(組合員約83万人)が、憲法や安全保障政策についてまとめた連合の見解に対し、徴兵制導入を否定した点を「あえて表現することは不要」と批判する意見を提示していたことが、連合の内部資料から8日までに分かった。

上は共同通信の記事ですが、産経新聞に配信された同じ内容のものはもう少し詳しく書かれています。

徴兵制否定の連合見解批判 高木新会長のUIゼンセン [10/8 産経新聞]
同見解をまとめる際、自治労など14の産別労組が意見を提示。このうちUIゼンセン同盟は「国民主権を原則とする主権国家の防衛を考えるとき、単純に、徴兵制は採らない、とうたうことは、“自らは戦わない”と表明することになる」と批判した。

ただ「近代戦において徴兵制は、戦力としての効果の面から不採用とすることは理解できる」と述べ、軍事的な観点から徴兵制を導入しないことに理解を示している。

また「厳格なシビリアンコントロール」などを条件に集団的自衛権の行使も可能とするよう求めている。(共同)


黄色太字の部分を理解してくれているとは、本当に驚きました。この辺りのことは徴兵制復活?で書いてきた事と同じです。軍事に詳しい人には常識ですが一般人にはあまり浸透しておらず、特に反戦運動系の人には何度説明しても理解して貰えなかった事が多かったのですが、労組の中の人も色々あるんですね。

一方、実は自民党の方では「憲法に徴兵制否定を明記」することを計画しています。護憲派の「憲法改正すると徴兵制に!」という悪質なプロパガンダに冷や水をぶっかける目的で検討していたのですが、護憲派の内部から冷や水を掛けてくる者が出て来るとは。

これで「近代戦では徴兵制など時代遅れ」だと言うことが広まるのか、それとも「労組が徴兵制の肯定!徴兵制復活は近い」と捻れた方向で広まるのか、様子を見てみることにします。


関連:軍事板常見問題より
【珍説】「日本での徴兵制復活は近い」???
22時05分 | 固定リンク | Comment (67) | 平和 |
2005年07月04日
大河 「は〜いみんな集まれー、これから読者からのお便りコーナーを始めるよー?」

セイバー 「いきなり何なんですか、このノリは一体」

イリヤ 「ネタが無いから読者からのメールにWeb上で返答してエントリーを埋めよう、という魂胆なんでしょ。

以前にも在日三世さんからのメールや沖縄戦体験談について疑問のメールに答えてエントリーを書いたことがあるから、作者の常套手段ね」

大河 「え〜、ちゃんと掲載許可は得ているからいいじゃない」

セイバー 「まぁ、別に問題無いとは思いますけど・・・それで、お便りの内容はなんですか?」

大河 「え〜と、コレ」[…続きを読む]
02時17分 | 固定リンク | Comment (36) | 平和 |
2005年06月25日
読者の方より質問メールが来たのでお答えします。以下の朝日新聞社説について違和感を覚えたので、こんな事が有り得るのかどうかというものだったのですが・・・


沖縄戦60年 この地獄を忘れまい [6/23 朝日新聞社説]
沖縄県宜野湾市の佐喜真美術館は、三方を米軍普天間飛行場の金網に囲まれている。軍用地の地主だった佐喜真道夫さん(59)が再契約を拒んで土地を取り戻し、飛行場を削り取る形で建てた。

1発の爆弾で、半径700メートル以内の住宅がすべて吹っ飛んだ。そんなのが1坪に4発も落ちてきた。この展示室は44坪あるので、176発が落ちたことになる」。

沖縄戦を描いた絵を背に、佐喜真さんは体験者から聞いて歩いた膨大な言葉を入場者に伝えていく。

・・・この体験談を信じるならば、どうやら沖縄戦で核爆弾が使用されていた事になります。(もちろん、有り得ません)


ひらめき気を付けろ爆弾だ兵器生活

上のサイトで紹介されている戦時中の資料を見て下さい。
250kg爆弾だと木造家屋なら半径10m(直径20m)程度までが全壊範囲です。
500kg爆弾だと半径15m(直径30m)
1000kg爆弾だと半径20m(直径40m)


半径700メートル以内の住宅がすべて吹っ飛ぶ規模の爆風とは、通常爆弾ではとても達成出きるものでは無いのです。核兵器・・・5kt級の戦術核兵器なら可能かもしれません。
01時35分 | 固定リンク | Comment (37) | 平和 |
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