4年くらい前に私は
「食料自給率と自衛戦争」 という記事を書きました。作家の故・小田実氏が「資源もなく、食糧自給率の低い日本は、自衛できない。」と主張するのに対し、私は「歴史的に実践例があり、自衛は可能。」と、第二次世界大戦当時のイギリスが食料自給率30%でありながら、ドイツ潜水艦による通商破壊戦に耐え抜き、勝利した事例を示しました。
さて今日(というか昨日から記事を書き始めて日付が変わっちゃったのですが)、以下のような記事を見掛けました。
食料自給率はゼロでもかまわない:安全保障の観点から 站谷幸一 : アゴラこの站谷幸一氏の主張は「シーレーン切断は軍事的、政治的に不可能」というもので、私の4年前の記事と「食料自給率は低くても構わない」という視点は同じでも、論旨は大きく異なります。また站谷幸一氏は、安全保障上の理由から食料自給率を一定以上にすべきという意見は、軍事的観点を無視した議論であると述べています。この点について有る程度は同意するのですが、しかし站谷幸一氏による潜水艦戦争の説明は、大きく間違っています。
食料自給率はゼロでもかまわない:安全保障の観点から 站谷幸一 : アゴラ
シーレーン切断は軍事的、政治的に不可能
1.純軍事的説明
食料自給率を上昇させるべきという議論の根拠にされるのが、太平洋戦争で発生したようなシーレーン途絶が起きたら・・・という前提である。しかし、そうした現象を起こすのは軍事的・政治的に不可能だ。まず、軍事的理由としては、(1)「現在の船舶の頑健性と対艦兵器の限界」、(2)「峻別することの難しさ」、(3)「海峡は封鎖できない」が挙げられる。
(1)「現在の船舶の頑健性と対艦兵器の限界」については、2007年のフォーリンアフェアーズ紙にて、ブレア元米太平洋軍司令官が説明を行っている。彼によれば、近代的なタンカーを機能不全にするには対艦ミサイルが10発程度、同時に打ち込む必要があるという。何故ならば、近代的なタンカーは頑強な設計である一方、近代的な対艦ミサイルはレーダーや兵器システムを破壊することを前提にしているので装薬量が少なく、破壊力は少ないからだ。また、魚雷にしても平均的な潜水艦は20本程度しか装備していない。となれば、一隻で10回程度しか攻撃できない計算になる。こうした作戦を長期的に行えば、早晩、魚雷及び対艦ミサイルの備蓄がそこをつくのは明らかである。しかも、何の妨害を受けなくても、他のターゲットは逃げていくので、それを追いかけねばならず、補給の問題があるので、チョークポイントのような交通量の多い数百マイルの海域で潜水艦が作戦を一ヶ月継続しても、ダメージを与えられるのは6隻程度でしかない。一方、近代的なタンカーは鋼鉄製の二重底で、積載量・速度は比べ物にならないほど増大し、隻数も増加している。これでは、第二次大戦のように、海上封鎖するのは米国以外はほぼ不可能だろう。実際、イラン・イラク戦争では両国が輸送路破壊を試みたが失敗したではないか。というのがブレアの主張である。
彼の説明は、軍事的に見て極めて合理的な説明だろう。現在の艦船攻撃用兵器は、昔の重装甲でシステムが単純な軍艦を撃沈するためではなく、現在の軽装甲でシステムが複雑な軍艦を機能不全に陥らせることを前提としている。しかも、兵器価格は上昇し、かつての大砲のように気軽に何百発も撃てるようなものでもなくなった。一方で、タンカーを中心とする商船は防御力強化に努めてきた。これを傍証するのが1974年、東京湾で衝突炎上して漂流した「第十雄洋丸(43723総トン)」を海自がなかなか撃沈出来なかった事件である。海自は第十雄洋丸を処分するために、72発の5インチ砲を撃ちこみ、対潜哨戒機から9発の150キロ爆弾と9発の127ミリ空対地ロケットを命中させ、その後、潜水艦から二発の魚雷を命中させたが、右に7、8度傾いただけだった。このように、現在の兵装で艦船を撃沈するのはきわめて難しい。撃沈を前提としなくても、戦争を決意した国家が対艦用ミサイル・魚雷を商船攻撃に、どれだけ本格的に振り向けられるか難しく、嫌がらせ程度が限界だろう。このように、「現在の船舶の頑健性と対艦兵器の限界」を考えれば、シーレーンを途絶させることは難しいと言える。
站谷幸一氏は攻撃の労力とその対価を計算違いしています。
■大きな獲物は仕留めるのに苦労するが対価も大きい近代的なタンカーの耐久力が非常に高く、撃破が困難な理由は実に単純な話で「巨大化したから」なんです。第二次世界大戦当時のタンカーのサイズは、大きめのものでも1〜2万トン程度でした。それが今や20〜30万トンが当たり前という時代です。大きさそのものが10倍以上になったのですから、撃破に必要な弾薬も10倍以上になって当然です。近代的なタンカーは二重船殻化など耐久性が向上する構造的な変化もありますが、それ以上に単に大型化したことで耐久性が上がったのです。
つまりはこう言う事です。先ず1万トンのタンカーを仕留めるには1本のミサイルが必要だとします。そして単純計算で10万トンのタンカーを仕留めるには10本のミサイルが必要だとしましょう。するとミサイル1本当たりの戦果はどちらも同じ1万トンです。大きな獲物を仕留めるのに多数の弾薬が必要でも、労力に見合った対価は得られるのです。
また、ミサイルと魚雷では効果が違います。喫水線下に穴を開ける魚雷は、ミサイルよりも少ない本数で目標の船舶を行動不能に追い込めます。それを考慮に入れているのか站谷幸一氏は「20本の魚雷で10回攻撃可能」と目標1隻あたり2発の魚雷で計算しています。站谷幸一氏は10回分の攻撃しか出来ないとしていますが、一度の作戦で10回攻撃できれば十分過ぎるような・・・過去の潜水艦戦でそのような幸運に恵まれた艦長は居ないですよ、あまりにも贅沢な話です。
■僅か一ヵ月間の作戦で6隻撃沈ならスーパーエース站谷幸一氏は「交通量の多い数百マイルの海域で潜水艦が作戦を一ヶ月継続しても、ダメージを与えられるのは6隻程度でしかない。」と述べていますが、もし本当にそのような戦果が挙げられるなら驚異的です。それでは
人類の歴史上最高の戦果を挙げた潜水艦エース、第二次世界大戦でのドイツ海軍のオットー・クレッチマー艦長の戦歴を見てみましょう。
オットー・クレッチマー - Wikipedia実働3年、哨戒航海16回(213日)、撃沈・撃破・拿捕の合計スコアは52隻で約31万トン。これが歴史に残る伝説級の潜水艦スーパーエースです。平均すると一ヵ月あたりで7隻の獲物を仕留めています。一隻の潜水艦が一ヵ月間に6隻の獲物を仕留めるということは、どれだけ驚異的な戦果か分かるでしょう。また現代ならば獲物が30万トンタンカーという事もあり得ます。つまり一隻仕留めるだけでクレッチマーの
世界記録を抜き去るかもしれません。なお第二次世界大戦でドイツ海軍の潜水艦部隊が全盛期だった頃(1942年)、全軍で稼働300隻(実働150隻)の潜水艦を投入して月平均の商船撃沈スコアは合計60万トン前後です。これが現代の原子力潜水艦が、もしも站谷幸一氏の言う通り僅か1隻で1ヶ月間に6隻のタンカーを撃沈できれば、全て20万トンタンカーとして合計120万トンにもなります。当然、複数隻が投入されていると考えねばならず、損害はその数倍に膨らむでしょう。嘗てのドイツ海軍が挙げた戦果の10倍に達するかもしれません。
《訂正》歴史上最高スコアは第一次世界大戦時の潜水艦エースでした。
ロタール・フォン・アルノー・ド・ラ・ペリエール - Wikipediaクレッチマーは第二次世界大戦時の潜水艦エースでした。
■潜水艦の性能は昔と比べ物にならないほど進化している站谷幸一氏は「近代的なタンカーは鋼鉄製の二重底で、積載量・速度は比べ物にならないほど増大し、隻数も増加している。」と述べていますが、潜水艦の性能も劇的に上がっています。基本的にタンカーはただ巨大化しただけなのに比べ、潜水艦は原子力機関を得て文字通り生まれ変わりました。第二次世界大戦時の一般的な潜水艦は水中6〜8ノット程度がせいぜいで、バッテリーは全力だと数時間で尽きてしまいます。それが原子力機関を搭載する事で、水中を30〜40ノットで何カ月でも走り続ける事が可能となりました。大きくなり高価となったので、何百隻と保有する事は無理ですが、隻数の減少を補って余りあるほどの別次元の性能を発揮できるようになりました。もしかすると站谷幸一氏の言うような「一隻の潜水艦が一ヶ月間に六隻の大型タンカーを仕留める」という離れ業も、原子力潜水艦なら余裕なのかもしれません。
■イラン・イラク戦争で両国は潜水艦を用意できなかったイラン・イラク戦争では両国は「タンカー戦争」と呼ばれている戦いを演じています。お互いにタンカーを攻撃するもので、多くの船が巻き添えになりました。しかし両国はこの戦いで対戦車ミサイルやロケット弾、対地ミサイルなど本来は対艦用ではない兵装まで投入しています。専用の対艦攻撃兵器としては対艦ミサイル「エグゾセ」「シルクワーム」が使われましたが十分な量はなく魚雷に比べれば攻撃力は低く、両国とも海軍兵力は貧弱で潜水艦は保有しておらず、魚雷攻撃は行えませんでした。両国の軍隊は共に船舶への攻撃力が低かったのです。それでも数年間で300隻以上の船舶が損害を受けました。
■魚雷の攻撃力は今も昔も変わらず高いまま現代の潜水艦に搭載できる魚雷、代表的な533mm長魚雷のMk.48魚雷は弾頭炸薬量約300kgです。第二次世界大戦当時のMk.14魚雷もほぼ同じ炸薬量です。つまり当時の装甲が厚く水密区画の強固な戦艦を沈める事が出来る、威力の高い兵器であるMk.14魚雷と同等の威力を、現代のMk.48魚雷でも発揮する事が可能です。現代では磁気信管がより精密になり、艦底起爆させられるので、威力は増大しているとさえ言えます。
つまり站谷幸一氏の言う「現在の艦船攻撃用兵器は、昔の重装甲でシステムが単純な軍艦を撃沈するためではなく、現在の軽装甲でシステムが複雑な軍艦を機能不全に陥らせることを前提としている。」という主張は、魚雷に関しては関係の無い話です。ブレア元米太平洋軍司令官が何故、対艦ミサイルに話を限定していたのか、イランとイラクは対艦ミサイルは持っていても長魚雷は持っていなかった点と合わせて、考え直す必要があります。
■魚雷は今も昔も同じくらいの値段です第二次世界大戦当時、日本海軍の九五式酸素魚雷は4万円で、現代の価値で換算すると2億円です。現代の海上自衛隊の89式長魚雷はそれよりむしろ安いくらいです。現代の魚雷は誘導装置が付いてるのに、無誘導の大戦当時の魚雷と値段が変わらない理由は、気室の加工コストにあります。空気魚雷と酸素魚雷は高圧を掛けて空気(酸素)を貯め込む為に頑丈な気室を必要とし、それはニッケル・クローム・モリブデン鋼の削り出しで作ります。なんと削り出す加工費用が魚雷製造費用の大半を占める有様でした。これが酸化剤に過酸化水素を使う魚雷や電池魚雷ならば気室が必要無く、製造コストが抑えられます。誘導装置の分の値段上昇を、そこで抑えているわけです。
つまり站谷幸一氏の言う「兵器価格は上昇し、かつての大砲のように気軽に何百発も撃てるようなものでもなくなった。」という主張は、魚雷に関しては関係の無い話です。魚雷は今も昔も同じくらいの値段なのですから。
■第十雄洋丸の撃沈に用いたMk37中魚雷は長魚雷の半分の低威力第十雄洋丸事件 - Wikipedia1974年にLPGタンカー第十雄洋丸は火災事故を起こして海上自衛隊に撃沈処分されましたが、最後の止めにする積りで使用したMk.37魚雷は潜水艦から4発を発射して2発しか当らず、更なる艦砲射撃を必要としました。これはMk.37が水上艦攻撃用の長魚雷では無く、潜水艦攻撃用の中魚雷であった為、炸薬量が150kgと少なかった事が原因でした。もしこれが長魚雷(炸薬量300kg)なら十分沈んでいたでしょうし、最近の主流である艦底起爆方式ならより効果的で、一発で仕留められていたかもしれません。なお5インチ砲は豆鉄砲ですから大型船の撃沈にはあまり役立ちません。対地用の127mmロケット弾や150kg対潜爆弾も同じです。
よって站谷幸一氏の言う「このように、現在の兵装で艦船を撃沈するのはきわめて難しい。」とは言えません。第十雄洋丸を沈める為に用意されたのは大型船を撃沈するには不向きな兵器ばかりで、今現在の海上自衛隊の兵装ならば、第十雄洋丸クラスのタンカーならば長魚雷の艦底起爆で楽に仕留める事が可能です。
また站谷幸一氏の言う「嫌がらせ程度が限界だろう」は特に根拠は無いようですし、「現在の船舶の頑健性と対艦兵器の限界」を十分に理解されているようにはとても見えません。
(2)「峻別することの難しさ」の説明は簡単だ。例えば、中国の原潜がマレーシア沖で日本の輸送船を攻撃しようとするだろう。しかし、原潜の艦長は困るだろう。どれが日本船籍か分からないからだ。ご存知のように、日本は世界各国の船をチャーターしている。その中から日本の船舶だけを見つけ出すのは難しいし、それだけを沈めても大勢には影響しない。だからといって、手当たり次第に攻撃する訳にも行かない。もし、無関係な船舶を撃沈でもしたら、第一次大戦時のドイツのように無用な敵を増やしかねないからだ。
ドイツは二度の大戦で二度とも無制限潜水艦戦を行っていますし、イラン・イラク戦争での「タンカー戦争」では多数の巻き添え被害が発生しています。このように過去の歴史に先例があります。確かに今の時代に無制限潜水艦戦は仕掛け難い種類の作戦ですが、可能性はゼロだと排除する事も出来ません。
(3)「海峡は封鎖できない」ことの理由も簡単だ。よく、マラッカ海峡やホルムズ海峡にタンカーが沈められて封鎖されたらどうするのか?という意見があるが、これも頓珍漢な議論でしかない。例えば、マラッカ海峡はもっとも狭い部分で幅が2.8kmである。全長330mの巨大タンカーが何隻か通せんぼしても完全封鎖には程遠い。加えて、もし通れなくなっても、わずかに遠回りすれば良いだけだ。事実、東アフリカで苦しむ船舶は海賊が出没する東アフリカ沖を避けてかなりの遠回りをしていたが、ほとんど商品価格には影響しなかった。少なくとも、日本で物価の急激な上昇や飢饉は発生していない。
・・・海峡は機雷で封鎖するものです。站谷幸一氏は一体どんな人を想定して反論しているのでしょう。「沈めたタンカーで通せんぼ」って港湾施設の出入り口付近の話じゃないのですか?
あと、ソマリア沖の海賊を避けて喜望峰廻りで迂回している船舶は多くは無いです。ピースボートですら恥を忍んで(遠回りの燃料代を捻出できず)海上自衛隊の護衛艦に守って貰っています。
2.政治的説明
次に政治的な観点からシーレーン途絶を引き起こすことが不可能な理由を挙げる。それは、「シーレーン封鎖は貿易立国にとっては自殺行為」 という一点に尽きる。平時に海賊行為や船舶への攻撃を行えば、それは単なる国際法違反の海賊行為でしかない。要するに、平時においてシーパワーを他国に対して行使する余地は無い。一方、戦時に同様の行為を行えばどうなるだろうか。例えば、中台紛争や日中紛争時に中国海軍の潜水艦や水上艦艇が、そうした行為を無差別に行えば、中国の対外交易は途絶する。当たり前だ。そうした国家に近づく外国船はいない。貿易立国とした中国がシーレーン封鎖を行うことは自殺行為に近い。QDR2010で宇宙空間・海洋空間・サイバー空間などのグローバル・コモンズにおける自由を強調した米国が見過ごすことも無い。日米の経済関係が途絶した場合、確実に米国の国益を侵害することになるからだ。仮に中国が米国の妨害を潜り抜けて、行ったとしても、一年以上行うのは難しいだろう。中国経済自体がもたない。
イラン・イラク戦争での「タンカー戦争」では、その自殺行為が行われました。当時イランは石油輸出をタンカーによる海上輸送に依存していましたが、イラクはトルコ経由の石油パイプラインがありました。「タンカー戦争」を引き起こせばイランは自分が不利になる事を知っていながら、タンカー攻撃をエスカレートさせていきました。国家は時として自殺攻撃も厭いません。嘗ての我が国もそうであったように、です。
まとめ
このように軍事的・政治的に見れば、わが国がシーレーン途絶を受ける可能性はきわめて低く、仮に中国が非合理的な行動をし、しかも、それに米国が介入しなかったとしても何ヶ月か程度の備蓄をしておけば事足りるだろう。ただ、まともな考え方が出来るならば、そうなった時に食料を気にしてもしょうがないのだが。政治的・軍事的に敗北した時点で食料の心配をすることは間違っている。そのときにすべきは中国への朝貢でしかない。
ここまで書けばお分かりだろう。安全保障を理由に食料自給率の心配をするのは間違っていると。我々は全方位から海上封鎖を受けた太平洋戦争を極度に一般化しすぎている。確かに、帝国海軍は海上護衛を軽視したかもしれない。だが、そこに問題があるのではなく、少ない戦力で海上護衛・侵攻作戦・離島防御をしなければならない戦争を引き起こした戦略的なミスに、そもそもの問題があったのだ。また、太平洋戦争型の長期にわたる総力戦が発生する確率はきわめて低い。であるならば、我々の優先課題は、太平洋戦争時のような食料途絶を心配するのではなく、現在の国際環境を維持していくことであると言えよう。だからこそ、私は安全保障的な観点から食料自給率はゼロでもかまわないと主張するのだ。
最初に
「食料自給率と自衛戦争」 を示したように、私の考え方は「食料の心配は深刻に考えなくても大丈夫」という点では站谷幸一氏と似通っています。総力戦争や無制限潜水艦戦が発生する確率が低い事も同意します。ですが可能性は低いから全く気にしなくていい、という安全保障は有り得ません。站谷幸一氏の軍事解説部分は間違いだらけで、とても納得のいくものではありません。食料自給率についてはそれほど気にする必要は無いとは思いますが、それは保険を何も掛けなくてよいという話では無い筈です。
(2009/05/08)
東南アジアに拡散する潜水艦 最近、アジアでは中国の軍拡を発端に各国の間で潜水艦建艦競争が始まっています。それは潜水艦の脅威が拡散していることを意味します。