・ヤマハ発動機が無人ヘリを対中不正輸出、経産省が検査
ヤマハの無人ヘリRMAXは自衛隊にも納入されています。自重30kg程度の小さな機体で、同じく自衛隊に採用されている富士重工のFFOS(RPH-2)が自重300kg、アメリカ軍のRQ-8Bファイアスカウトが自重1400kgといった、より本格的なものと比べるとラジコンヘリに近い代物です。というよりはラジコンヘリに自律操縦システムを組み込んだものです。RMAXは手動操縦型が千数百万円で、自律操縦型が一億数千万円と10倍も値段が違います。
中国は以前、非ヘリ型の無人偵察機「ハーピー」をイスラエル・エアクラフト・インダストリー(IAI)から購入していましたが、この件を巡ってアメリカがイスラエルに制裁を掛けています。(現在、輸出停止中)このような状況の中で、日本から無人機の不正輸出が行われたことは全く宜しくありません。それが例えラジコンヘリに毛の生えた程度の代物であっても。
・「中国公機関から派遣」と供述、無人ヘリ輸出仲介の貿易社員
>同社の中国人男女2人は福岡県警の調べに「中国の公的機関から派遣された」と供述している。
「公的機関」か、懐かしいフレーズだ。(分かる人には分かるネタ)
結局この事件は中国人の不法就労事件の家宅捜索から芋蔓式に発覚した模様です。
そしてこちらは03式中SAMのデータが北朝鮮に流出していた事が発覚。
・防衛庁のミサイル研究データ、総連系企業に流出
薬事法違反で朝鮮総連を強制捜査した時に発覚と、無人ヘリの件と同じく別件捜査で発覚。これは本当に偶々なのか、それとも最初から本命はこちらで最初の捜査理由は何でも良かったのか…どっちなんでしょうね?
三菱電器→三菱総合研究所→朝鮮総連系ソフトウェア会社
下請けが下請けに仕事を任せている内に情報がダダ漏れというパターン。今回は「秘」相当のデータが漏れていました。(機密レベルは「機密」→「極秘」→「秘」の順番に重要度は3段階に分かれています)このパターンは魚雷データが民間に流出した時と同じです。魚雷の件は「秘」ですら無かったのですが、今回の03式中SAMの場合は「秘」ですから、関係者の処分は免れないでしょう。
漏れたデータ自体は最大射程や迎撃高度(公式には発表されていない)くらいで、それほど深刻な問題ではありませんが、こういったつまらない理由で情報が漏れるような体質はどうにかして欲しいです。