週刊オブイェクト

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米軍増派で兵力は足りているので自衛隊は必要無い・・・アフガニスタンのマスード副首相
(JSF at 01/31 19:24)
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いう声が聞こえてきそうですが、実は元々、イランとタリバーンの仲は非常に険悪であり、同じ反米同士だからといって仲間というわけでは無いのです。二つは同じイスラム原理主義ですが、イランはシーア派、タリバーンはスンニ派(ワッハーブ派)なので、両者は不倶戴天の敵同士です。

実はイランとタリバーンは、タリバーンがアフガニスタンの政権を担っていた頃に戦争へ突入する寸前にまで緊張が高まった事があります。1998年にマザリシャリフが陥落した際、タリバーン兵がイラン外交官9名を殺害し、怒ったイランは国境線へ20万人もの大兵力を集結させ、両者は一触即発の状況に陥りました。しかし結局、イランはタリバーンから何の外交的譲歩も勝ち取れず、かといってそのまま攻め込む事も出来ず、自分から譲歩案を出してこの問題を終わらせています。この時の屈辱をイランは忘れていません。

その後、イランは2001年のアフガン対テロ戦争に置いて、アメリカとは別行動で自国の支援する武装勢力をアフガニスタンに越境侵入させ、反タリバーン作戦を行っていたとされます。

イランはタリバーンがシーア派を弾圧している事を知っています。また、アフガニスタンから自国へ流入する麻薬について非常に頭を痛めています。彼らはタリバーンが滅んでしまえばよいと思っています。だからタリバーンとの対話には反対するのです。

イランにとって、アフガニスタンが再びタリバーン政権になる事は許し難いことで、タリバーンが滅ぶか、アメリカとの戦争をいつまでも続けて決して政権に返り咲かない事を望んでいます。故にタリバーンが優勢になる事を望んでいません。もしタリバーンが政権に返り咲いた場合、イランとの戦争になる可能性があります。

この事実は、反米という理由だけでイランとタリバーンに感情移入している人達に大きな困惑を与える事になりますが、世の中は反米か親米かという二元論では語れないという、当たり前の事を指し示しているに過ぎません。
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